2025年『引越し難民』にならないための対策は?安い日や手配しやすい時期を紹介|引越し見積もり・比較【SUUMO】

2025年『引越し難民』にならないための対策は?安い日や手配しやすい時期を紹介


公開日  2025年03月03日

2025年『引越し難民』にならないための対策は?安い日や手配しやすい時期を紹介

人手不足が騒がれる昨今、引越し業界も例外ではありません。引越しを希望しているのにもかかわらず、予定しているスケジュールで転居できない「引越し難民」にならないためにも、早めの対策が必要です。

本記事では、引越し難民が増えてしまう理由と、事前に実践すべき対策について解説します。

後半では、実際に2023・2024年に引越しした人たちの体験談も紹介します。引越し難民にならないためにも、ぜひ参考にしてみてください。

※本記事は水野総合FP事務所代表の水野 崇(みずの・たかし)さんが監修しています。

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『引越し難民』とは?

『引越し難民』とは?

引越し難民とは、転居を希望しているのにもかかわらず、引越し業者の予約が取れない、もしくは見積もり時に想定以上に高額な費用を提示されて、困ってしまう人々のことを指します。

年度末から新年度を迎える3〜4月(※)は、入学や入社、転勤など多くの人の移動を伴う新生活がスタートする時期でもあり、引越し依頼が集中しやすいことから引越し業者の繁忙期に当たります(繁忙期は2~4月)。

しかし2019年4月1日から順次施行されている「働き方改革関連法」により、ドライバーの時間外労働に上限規制が設けられたことで、繁忙期を中心に希望通りの日程で引越しできない人が続出するという事態になりました。

引越し難民というワードが使われ始めたのは、引越しに関わる働き手の労働時間が制限されたこのころからです。

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2025年『引越し難民』が増えるといわれる理由

2025年『引越し難民』が増えるといわれる理由

2025年はさらに引越し難民が増えるといわれていますが、なぜなのでしょうか。

引越し難民の増加は、2019年4月1日に施行された働き方改革関連法が大きく影響しています。

大企業は2019年4月、中小企業は2020年4月からと順次適用範囲が拡大し、トラックドライバーについては2024年4月から、年間の時間外労働時間が960時間に制限されることになりました。いわゆる「物流の2024年問題」です。

引越し業者のドライバーの稼働時間が制限されることで、1日に対応できる件数が少なくなり、人材不足も相まって引越し難民が増えることになったのです。

2025年の引越し業界の見通しについて、もう少し詳しく解説します。

多くの引越し業者で繁忙期の引越し料金が高騰

2025年になった現在も人員不足が続いており、またガソリンや梱包資材の高騰も影響し、繁忙期の引越し料金がさらに値上がりすることが予想されます。

2024年の繁忙期と比べて、2025年は多くの引越し会社の料金が約10%程度上がるといわれています。各社は業務の効率化をはかっていますが、それ以上に燃料・物価が高騰しており、引越し費用に転嫁せざるを得ない状況のようです。

2024年の引越し料金の相場で予算を立てていた人も、想定以上に高騰していることで、引越し業者の手配が難しくなることも考えられます。

引越し費用を抑える方法については、後半で解説します。


引越し業界の人員不足が深刻化

引越し業界に限ったことではありませんが、多くの業界で人手不足が深刻化している状態です。

引越し業界は肉体労働の負担が大きいこともあり、誰でもできる職種ではありません。またベテランドライバーの高齢化もあり、人材獲得競争が激化している状況です。

今後さらに人員不足が加速し、引越し業者が対応できる件数が減少すれば、引越し難民の増加に拍車をかけるでしょう。

ちなみにサカイ引越センターでは、2023年4月から7月にかけてスタッフが大きく減少しましたが、2024年3月には約100名のドライバーを獲得したというニュースもあり、人員確保に成功している引越し業者もあります。

引越し業者によって、状況が異なることもあります。複数の引越し業者に相談してみることも大切でしょう。


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『引越し難民』にならないための対策

『引越し難民』にならないための対策

引越し難民にならないためには、どのような対策が必要なのでしょうか。ここでは6つの対策を紹介しますので、ぜひ複数の対策を検討し、引越しを成功させてください。

安い時期・安い日に引越しする

引越し料金は、時期や曜日によっても変動します。もし引越しの時期を変更できるのであれば、安い時期や安い日に引越すことを検討してみましょう。

一般的に引越しシーズンといわれる繁忙期(2〜4月)は、通常期(5〜1月)に比べて料金設定が高くなっています。また週末を利用して引越す人が多いため、土日や祝日も高いことがほとんどです。

ゴールデンウィークや人事異動に伴って転勤が増える9月など、一時的に引越し依頼が集中する期間もありますが、その他の時期はそれほど混み合うことはありません。

安い時期や安い日にスケジュールを組むことで、引越し費用を節約できるだけでなく、予約を取りやすくなるのもメリットです。引越し費用が安い時期については、以下の記事で詳しく紹介しています。

2025最新版|引っ越し費用が安い時期はいつ?高い時期も含めて徹底調査


早めに予約する

引越しの日程が決まったら、すぐに引越し会社に相談し、なるべく早く予約しましょう。早期に日程を決めることで、転居したい時期に引越しできない事態を回避できるでしょう。

また引越し会社によっては、早割サービスやキャンペーンによる割引が使えることがあります。まずはいつ頃から予約できるのか、チェックしてみましょう。

ただし繁忙期には早割が使えないこともあり、引越し会社によって早割の基準が異なります。

複数の引越し会社から相見積もりをとる

複数の引越し会社から相見積もりをとる

かならず複数社に相談し、相見積もりをとってから依頼先を決めましょう。また引越しプランやコースによっても料金設定が異なるため、どのようなプランがあるのか確認することも大切です。

例えば、梱包から運搬まで依頼するプランは高くなります。できれば自分で荷物を梱包するプランを選びましょう。

より安い料金で引越しするためにも、見積方法も変えてみてください。ネット上や電話・メールで見積もりするタイプよりも、荷物量を把握しやすい訪問見積もりの方が安くなることがあります。そのうえでより安くなるプランがないか、割引が適用できないかなど、担当者に相談してみましょう。

日時に幅をもたせる

引越し会社へ見積もりを依頼する際は、なるべく日程に幅を持たせて相談しましょう。「〇日しか引越しできない」「午前中に引越したい」などと曜日や時間を限定してしまうと、予約が取りにくくなるだけでなく、料金も高くなる傾向があります。

例えば「〇月〇日~〇月〇日の間に引越したい」と、柔軟に対応できる旨を伝えましょう。他にもフリー便など、時間を設定しないプランを選ぶことで引越し料金を抑えやすくなります。

「安く抑える方法はないか」と、聞いてしまうのもおすすめです。梱包材を自分で用意することで安くなったり、期間限定のキャンペーンを利用できるかもしれません。


混載便を利用する

荷物がそれほど多くない場合は、混載便の利用も検討してみましょう。混載便とは、1台のトラックで複数の依頼者の荷物を運ぶプランで、通常のプランより安く引越しできるのが魅力です。

ただし引越し日や時間帯を指定できないことが多く、引越しする距離によってはそもそも選択できないこともあります。また引越し会社によっては、混載便に対応していないこともあります。まずは、混載便が使えるか相談してみましょう。

ちなみに混載便の中でも、専用コンテナボックスに詰めて輸送する単身者向けの混載便は、日時が設定できることもあります。


自力で引越しする

希望する日程で依頼できる引越し会社が見つからない時や、想像以上に引越し料金が高く予算的に厳しい場合は、自力での引越しも考えてみましょう。

運転免許証を持っている家族がいれば、レンタカー会社でトラックを借りて、運搬する方法があります。レンタカー代やガソリン代はかかりますが、引越し会社に依頼するのに比べてかなり予算を抑えることができるでしょう。

ただし、大きな家具や家電を運搬する際は注意が必要です。多くの人にとって慣れない作業になるため、けがや破損には気を付けるようにしてください。

また焦って運転することがないように、レンタカーは時間に余裕を持って借りるようにしましょう。


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独自調査!『引越し難民』みんなの体験談を紹介

実際に引越しをした人たちは、自分たちを引越し難民だと感じていたのでしょうか。最後に、アンケート結果と、引越し難民体験談を紹介します。

自分は引越し難民だと感じましたか?

まず、『引越し難民』について、以下のような質問をしてみました。

質問「引越し時、自分は引越し難民だと感じましたか?」

引越し時、難民だと感じましたか?

※「引っ越しに関するアンケート」より。調査概要は記事末


「感じた」と答えた人は14%、「感じていない」と答えた人は62.8%という結果になりました。「2024年問題」が話題になったとはいえ『引越し難民』になったと感じた人は多くなかったようですが、一定数は『引越し難民』になったと感じたようです。


みんなの『引越し難民』体験談

次に、先ほどの質問で「感じた」と答えた方に、さらに質問してみました。

質問「前問で『感じた』と答えた方にお聞きします。どのような状態について、『引越し難民だ』と感じましたか?」

「なかなか予約がとれなかった」(20代・男性)
「業者が見つからなかった」(30代・女性)
「希望日の引越しが叶わなかった」(50代・女性)

質問「引越し難民にならないために、引越し前に何をしておくべきだと思いますか?」

「計画的な行動」(30代・男性)
「早めに予約をとること」(20代・男性)

実際に、予約を取りにくい状態が発生していたことがわかるアンケート結果となりました。急な引越しで日程に余裕がない場合は仕方ないですが、可能な限り計画的に、早めに行動することが『引越し難民』にならないコツです。


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まとめ

カレンダー3月

引越し難民にならないためにも、転居が決まったらすぐに引越し会社に見積もりを依頼し、日程や時間帯に幅を持たせて相談するようにしましょう。早めの予約が鍵になります。

また複数社の相見積もりを取ることで、より安い業者を見つけることができます。ネットや電話見積もりは便利さが魅力ですが、より詳細な見積もりを提示してくれる訪問査定も利用し、各社のプランやキャンペーンを比較したうえで依頼先を決めましょう。

■監修/水野 崇
水野総合FP事務所代表。相談、執筆・監修、講演・講師、取材協力、メディア出演など多方面で活躍するファイナンシャルプランナー。主なテレビ出演は、テレビ朝日『グッド!モーニング』、BSテレ東『マネーのまなび』、TOKYO MX『日曜はカラフル2』など。NHK土曜ドラマ『3000万』の家計監修・考証を担当。学校法人専門学校「東京ビジネス・アカデミー」非常勤講師。
【資格】宅地建物取引士|1級ファイナンシャル・プランニング技能士|CFP認定者 ほか


【調査概要】
[引っ越しに関するアンケート]
・調査期間:2025年1月6日(月)~1月7日(火)
・調査方法:インターネット調査
・対象:18代~64代、男女
・有効回答数:600



写真/PIXTA


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※ 引越し見積もり料金や、実際の引越し料金を保証するものではありません。

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