大学に入学する前の引越しは「単身向けパック」「宅配便」どっちがお得?
最終更新日 2020年10月02日
大学や専門学校への入学を機に親元を離れ、一人暮らしを始めるという人も多いのではないでしょうか。新生活への期待も大きい、でもやっぱり不安もある……。しかも一人で引越しするのが初めてとなれば、いろいろ心細いこともあるはず。そのひとつが引越しの方法。できるだけ安く、かしこく引越しをしたいですよね。そこで今回は、各引越し業者が設定している「単身向けパック」を利用するのと、「宅配便」で荷物を送るのと、どちらがお得なのかを「クロネコヤマトの引越サービス」の方に聞きました。
進学を機に、初めての引越し! 気をつけるべきことは?
進学を機に一人暮らしを始めるという人のなかには、「一人で引越しをするのは初めてだし、何からやればいいのか分からない!」という人もいることでしょう。気持ちよく新生活のスタートを切るためにも、ぬかりなく引越し準備を進めたいですよね。
●必要な手続き、新たに購入するものをリストでチェック
まずは手続きや購入するものに抜けがないよう、リストをつくります。引越し先の電気、ガス、水道の連絡に郵便の転送願いなど、引越しには細かい手続きがたくさん! うっかり忘れてしまうと後で困ることもあるので、確認しながら進めるためにもリストは有効です。
・引越し手続きのダンドリチェックリスト(SUUMO引越し見積もり)
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家電や家具を買うときは、テレビや洗濯機、大型家具はできるだけ購入したお店の設置サービスを利用するのがおすすめです。慣れている人、得意な人は自分でできるかもしれませんが、そういった経験も無いまま一人暮らしをする人も多いはず。分からないとき、できないときは思い切ってプロに頼むのがベストです。
●実家からの荷物の持ち出しは最小限に
実家から持って行くものはできるだけ最小限に収めること。引越しの荷物が増えると、それだけ引越し料金も高くなります。初めての一人暮らしなら、家具や家電は通販か、新居の近くで購入し、直接搬入してもらうようにしましょう。衣類や寝具に関しても同様で、あれもこれもと持ち込もうとすると荷造りも大変。衣類ならとりあえず今着るものだけを運んで、次シーズンの洋服はその時期に実家から送ってもらったり、寝具などは新居の近くでそろえても問題ありません。基本的に新しく購入するものがある場合は、持ち込まず現地調達するのが効率的です。寝具などを残しておけば、実家への帰省時に寝る場所に困ることもありません。
●何かと費用がかかる引越し。できるだけ費用を抑えるには?
また、入学前の3月〜4月は時期的に引越し業者の繁忙期。進学のみならず、就職、会社の転勤、賃貸物件の更新タイミングなど、とにかく引越しをする人が多いシーズンでもあります。そうなると心配なのが引越し料金。人員やトラックも限られたなかで、予約がなかなかとれないことも……。GWやお盆、お正月などハイシーズンのときの海外旅行と一緒ですね。
料金が安くなりにくい時期の引越しで、しかも新生活で何かとお金のかかるこの時期、できるだけ出費を抑えたいと思う方も多いでしょう。そんなときは一人暮らしの引越し専用の「単身向けパック」か「宅配便」での引越しを検討してみてはいかがでしょうか。実は一般的な引越しよりもずいぶんお得になると評判なのです。ではそれぞれにどんなメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。
「単身向けパック」のココが便利!
一口に「単身向けパック」と言っていますが、実際はどんなプランなのでしょうか。お話を伺ったクロネコヤマトの引越サービスでは、「単身引越しサービス」という名称で展開されていますが、まず特徴的なのはあらかじめ荷物を運ぶのに使用するボックスの容積が公開されていること。その容量内に収まる荷物であれば定額で利用できるとのことです。見積もり型と違って、たとえ荷物が一定量より少なくても割引にならない代わりに、比較的安く引越しができます。
●単身引越しの料金はどれくらい?
公式HPによると、関東エリアで同一市区内、平日割などが適用された場合、1万2000円(税抜)〜でOK! 運べる荷物は、
・冷蔵庫(2ドア)
・洗濯機(4キロ)
・電子レンジ
・ダンボール10箱
・衣装ケース3個
・布団袋・スーツケース各1個
と、なかなかに大容量。ベッドなどの大型家具は載せることができないので運べませんが、通常の荷物量であれば、十分運ぶことができそうですね。
クロネコヤマトの引越サービスの「単身引越しサービス」の最大のメリットは、容積に収まる範囲なら家具や家電も送ることができるということ。電子レンジや炊飯器など、自力で持ち運びの難しい少し場所をとる家電なども、きちんとプロが梱包し運んでくれるので安心できますね。
「ちなみに、専用ボックスに入りきらない家具や家電については、『らくらく家財宅急便』サービスで送ることができます」(クロネコヤマトの引越サービス)とのこと。少しの量であれば、こちらを組み合わせて送るのもひとつの方法ですね。
荷物が少ない場合は「宅配便」がお得!
次に「宅配便」を利用する場合です。これは文字通り、「宅配便」扱いで新居に荷物を送ることを指します。本当に荷物が少なくて、家具や家電も運ぶ必要がないのであればこの方法が断然お得。ですが、逆に言えばダンボールの数が多くなればなるほどお金がかかるということなので、場合によっては送料が「単身向けパック」の料金を超えてしまう場合も……。そうなってしまってはもったいないので、箱のサイズと送料をしっかりと確認するようにしましょう。
また、例えば家具・家電付きの賃貸物件への引越しで、なおかつ実家に車があり小物や衣類などは自分で運べるというときには、身の周りの生活用品は車と宅配便を併用して運び、必要な家具だけを「らくらく家財宅急便」で送るなど、いくつかの方法を組み合わせることでよりコストを抑えることができる手段もあります。
一方で「宅配便」のデメリットは、どんなに近距離の引越しでも荷物はその日には届かないこと。また、「宅配便」を利用する場合、引越しと比べると多くの人の手を経て荷物が届くため、運送中に荷物が破損してしまう危険があります。割れ物を送る場合などは特に注意が必要ですね。
「単身向けパック」と「宅配便」 結局、どっちがお得?
「単身向けパック」と「宅配便」のメリットとデメリットを見てきましたが、費用面は荷物の量によって変動する部分が大きいといえます。ひととおりの家具や家電をそろえて運びたいのなら、「単身向けパック」を利用するのがいいかもしれません。
ですが、新たに購入した家具や家電を新居に配送してもらえたり、自動車を使って荷物を運べたり……と、引越し業者にお願いする荷物の量が少ないのなら宅配便を利用し、大型の家具だけを専用の宅配便で届けてもらうのがリーズナブルといえそうです。自分の荷物の量に合わせて、よりお得に引越しできる方法を見つけてみてはいかがでしょうか。
番外編:「家財レンタル」はこんなに身軽!
引越しにおいて、荷物を極力減らすことがお得になる重要ポイントだということはこれまで見てきた通り。ではいっそのこと、家電や家具はレンタルにしてみるのはどうでしょう。
「例えば、大学にいる4年間だけ大学の近くで一人暮らしをするけど、その後は地元に戻る・就職したらまた引越しする予定、というような場合には、買いそろえた家電が不要になってしまいます。そんな方のために、クロネコヤマトの引越サービスでは冷蔵庫や洗濯機などのレンタルサービスを行っています」(クロネコヤマトの引越サービス)とのことですが、具体的にはどのようなサービスなのでしょうか?
●引越しの荷物とは別に家具・家電をそろえられる
家財レンタルを利用する場合、実家から持ち出す引越しの荷物には含めずに直接届けてもらえるので、引越しの荷物量も減らすことができます。特に家電リサイクル法で家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)は廃棄するときに専用業者に依頼したり、リサイクル料金の支払いが必要になるため、そういった手間を省くこともできます。
また、一人暮らしの期限がとくに決まっていない学生さんなどでも、気に入った家電などを探す間はレンタルで間に合わせたりといったこともOK。商品数も、基本的な家電製品に加え、テーブルセットや照明、布団までほとんどの生活必需品がそろっているので、上手に活用すれば最小限の荷物だけで引越しができそうですね。
引越しは、自分にあったプランやパックを選ぶのが重要です。初めての引越しなら、なおさら戸惑うことも多いかもしれません。新生活のスタート時、特に気になるのはやっぱり費用面ですよね。引越し業者からはさまざまな単身者向けのプランも出されているので、自分に必要なサービスをしっかり見極め、気持ち良く新生活スタートさせましょう!
取材協力
クロネコヤマトの引越サービス http://www.008008.jp/
掲載:2017年3月3日
写真:PIXTA
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