プロが伝授! 引越し時に知っておきたい荷造り&収納の基本

プロが伝授! 引越し時に知っておきたい荷造り&収納の基本

引越し先を選ぶとき、収納力の高さを重視する人も多いのではないでしょうか。たとえ部屋が狭かったとしても、荷物をきちんと整理して収納すれば広々と使えるはず。これまで2000人以上に片づけをレクチャーしてきたという収納スタイリストの吉川永里子さんに、引越し前の荷造りの基本と、新居でのスペース別の収納術をうかがいました。

不要なものは処分して「開かずの段ボール箱」をなくそう!

まずは荷造りについて。片づけは、今あるものを整理するところから始まります。ポイントは「いらないものを新居に持って行かない」ということ。そのために、荷造りは下記の3段階に分けて行いましょう。

・荷物A
内容:引越し後、新居ですぐに使うもの。当日や翌日に着る衣類、洗面道具、最低限の食器、カーテンなど。
荷物全体に占める割合:10%
荷造りをする時期:引越しの前日

・荷物B
 内容:引越しの前後1週間ほどは使う予定がないもの。引越しの翌日以降に着る衣類、調理器具、本・DVDなど。
 荷物全体に占める割合:60%
 荷造りをする時期:引越しの1週間前

・荷物C
 内容:必要なものだが使用頻度が少なく、引越しを決めた直後から詰めておけるもの。オフシーズンの衣類・靴、写真や手紙といった思い出の品など。
 荷物全体に占める割合:30%
 荷造りをする時期の目安:引越しの1カ月前

荷物を種類に応じて3つに分類しましたが、ここからどのように荷造りを進めていけばよいのでしょうか?

「ここでポイントになるのは荷物C。荷物Cは、普段から使っている荷物A・Bと比べて、“いらないもの=新居に持って行かないもの”が入っている可能性が高いのです。まずはこの荷物Cを、必要なものと不要なものに選別しましょう。整理するときの基準はたった1つ。“今使っているか/使っていないか“です」

使っているか、使っていないか……いざ考えてみると、なかなか難しいもの。判断のコツはあるのでしょうか?

「いつか使うかもしれないから……と”今使っていないもの“を段ボール箱に詰めて新居に持って行っても、結局引越し先でも使わないため、そのまま”開かずの段ボール箱“として何カ月も何年も部屋を占拠することになってしまいます。そうならないために、使っていないものを選別し、なるべく新居に持って行く荷物の量を減らす。そうすれば身軽になって梱包の手間が減るのはもちろん、荷物が少なくなれば引越し料金も安くなってうれしいですよね」

今まさに、以前の家から持ってきた“開かずの段ボール箱”が家にある! という人は、いっそ開けずに箱ごと処分してしまってもOK。いまの家で一度も使っていないものは新居でも使わないものなので、持っていく必要はないそうです。

「選別が済んだら、置く場所で分けて梱包していきます。リビングに置くのか、キッチンに置くのかを決めてそれぞれ段ボール箱に詰め、どこに置くものなのかを箱に書いておく。そうすれば引越し業者の人が新居に運ぶときに、その場所に置いておいてくれます。だから、引越す前の内見の時点で、『ここにはこれを置こう』というシミュレーションをしておくのがベストですね」

引越し後1週間以内の開梱が理想的

さて、いよいよ引越しが完了し、すべての荷物が新居へ運び込まれました。そこからまず、何をすべきでしょうか?

「引越し当日、すべての荷物を運び終えたら、まずは荷物A(すぐに使うもの)の段ボールを開梱します。それさえ開けておけばとりあえずの生活はできるので、最初に開けておきましょう。続いて開梱するのが、キッチンやクローゼットなど、置く場所がある程度決まっているもの。洋服や食器類などを収納していきます。
大切なのは、まず造り付けの収納スペースに荷物がどれだけ入るか試してみること。もし物が入りきらない場合はある程度処分する必要もありますし、追加で収納家具を買う必要もあるかもしれません」

元々ある収納スペースのキャパシティを知ってから、収納家具を検討するようにすれば、出費も抑えられそうですね。ほかにも荷物整理のコツはあるのでしょうか。

「大事なのは、とにかく開梱することです。段ボール箱に入れて積み重ねたままにしておくと、下の方にある箱は開けるのがおっくうになって“開かずの段ボール箱”になってしまいがち。そうならないためのコツは、キッチンやクローゼットに置くものを最低限開梱したら、積んである段ボール箱は重ねずに床に並べて、全部ふたを開けておくんです。そうすれば中に何があるかすぐに分かりますし、開梱ペースも上がるはず。その状態で開梱を続けて、1週間以内に箱がすべてなくなるのが理想です」

さて、段ボール箱はすべて空になったけど、造り付けの収納スペースに入りきらない……という場合は、収納家具の買い足しを。ただし、すぐには買い足さず、しばらく生活してみたうえで検討するように、とのこと。
引越し後はつい気分が高揚して、あれもこれも欲しくなってしまいますが、できれば1カ月ほど新居で暮らしてみるのがいいそうです。その上で、「ここに棚があったほうが便利だな」「ここに置きたいものがあるけどスペースがないな」と、必要なものを冷静に判断できるようになってから追加購入するようにしましょう。

すぐに実践できる! 場所別収納のコツ

ここからはクローゼットやキッチンなど、場所別の収納のコツをご紹介します。ちょっとした工夫で、限られたスペースでも効率的に収納することができるので、ぜひ参考にしてくださいね。

●クローゼットの収納のコツ
主に洋服を収納するスペースとして活用するクローゼット。洋服は何でもかんでもハンガーにかけてしまいがちですが、すぐにスペースが埋まってしまい出し入れしづらくなってしまいます。洋服は“かける”より“たたむ”ほうが収納力はアップするので、コートやシワになりやすいシャツなどはかけて収納、伸びやすいニットやTシャツなどはたたんで収納、といったように、服に合った収納の仕方を考えることでスペースを有効活用できます。

・アイテムごとに並べて収納
コート、ジャケット、シャツなどまとめることで服が選びやすくなるのはもちろん、自然と着丈がそろうので、下の空きスペースも使いやすくなります。
・スーツのズボンは膝の部分で半分に折ってハンガーにかける
・シワが気にならないジーンズなどはたたんで衣装ケースに収納
・スーツなどのスカート、はウエスト部分についているひもをハンガーにかける
・ポリエステルやレーヨンなど柔らかい素材のスカートは、ふんわりたたんで収納ケースへ
・ベルトはS字フックにかける。
たくさんかけると取り出しにくくなるので、最大でも2本までに抑えるといいでしょう。

●キッチンの収納のコツ
物が多く、食器や食材など種類もバラバラなキッチン。収納のコツは、“ワンアクションで物をだしいれできるようにすること”。そのためにはキッチンを3つのコーナー別に考える必要があります。フライパンや油など「火」のコーナー、水まわりで使う洗剤やザルなど「水」のコーナー、そして「食材」のコーナーです。コーナー別に収納することで作業効率はグンとアップ。自炊がはかどれば食費の節約にもなります。

・フライパンと油、まな板と包丁など、同じタイミングで使うものはまとめて置いておく
・シンク下にはまな板や包丁など水まわりで使うもののほかに、鍋やホットプレートなど重いものを
・シンクの上のつり戸棚にはラップやアルミホイル、レトルト食品など軽いものを

シンクやコンロの下は、コの字ラックを置いて収納スペースを上下に分けるのがポイント。下の段に鍋、上の段に食器、という風に配置すれば、高さのあるスペースも無駄なく活用できます。

●洗面所の収納のコツ
洗面所のそばに洗濯機置き場がある物件も多いため、洗面・入浴アイテムだけでなく、洗濯や掃除グッズなど、さまざまなジャンルのものが集中する場所。2人以上で使用する場合はさらにゴチャゴチャしてしまいがちなので、それぞれの収納スペースを決め、各自で管理するようにすればイライラも防げるはず。衛生面も気になるので、“出しっぱなし”も控えたいところ。きちんと整理収納して、ハンドソープが1つ出ているだけ、という状態が理想的です。

・洗面台下のスペース
キッチン同様、コの字ラックがおすすめ。排水管の左右にラックを置けば、洗濯洗剤や掃除用具、シャンプーのストックなどもたっぷり収納できます。
・タオルの収納
「輪(折り畳んだ部分)」が見えるように立てて収納を。取り出しやすく、見た目もきれいです。
・ドライヤー
洗面台の上に突っ張り棒を渡してS字フックを掛け、ドライヤーのリングを引っ掛ける方法がおすすめ。
・歯ブラシ
洗面台の上に直に置くのは不衛生。陶器やガラス製など、おしゃれな歯ブラシスタンドに立てて置いておけば見栄えも良くなります。

引越しはいらないものを整理して新しい場所へ移るという、ひとつのターニングポイント。せっかくの新居なのに、いらないものがたくさんあったりゴチャゴチャして片づかなかったりすれば、気持ちのいい新生活はスタートできません。荷造りと収納のコツをきちんと押さえて、快適に過ごせる部屋づくりを目指しましょう!


取材協力:収納スタイリスト・整理収納アドバイザー1級認定講師 吉川永里子

掲載:2016年12月26日
写真:PIXTA

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