引越しの「訪問見積もり」時に確認しておくべきポイント

引越しの「訪問見積もり」時に確認しておくべきポイント

引越し業者に見積もりを依頼する場合、電話、訪問、インターネットといった方法があります。

訪問見積もりは担当者に自宅に来てもらい、荷物の量を直接その目で確認してもらえるので、最も正確な見積もり金額が出せるメリットがあります。また、担当者と面と向かって話すことができるので、不安な点や聞いておきたいことなどについて話ができるというのも利点です。

基本的に、疑問に思ったことをはすべて確認しておくぐらいの姿勢で臨んだほうが、あとあとの心配がなくなっていいのですが、引越しをする機会はそう多くないので、訪問見積もりに来てもらうことになっても「何を確認しておいたほうがいいのか」が分からず戸惑ってしまう人は意外に多いもの。

そこで、アーク引越センター、アリさんマークの引越社、ハート引越センター、クロネコヤマトの引越サービスの各社へ行ったインタビューを参考に、「訪問見積もり時に確認しておくべきポイント」をいくつかご紹介したいと思います。

荷造り梱包用にダンボールはもらえる? 何枚まで?

引越しを依頼することになった場合、多くの引越し業者が自社のダンボールを用意しており、それをもらうことができます。

一般に、「引越しに必要なダンボールの数は1人につき約20個」といわれています。もちろん個人差があるのでこの数字から10個ほど前後することも珍しくありませんが、仮に20個のダンボールが必要だとすると、その全てを自分の手で用意するのはかなり大変です。どこかからもらって調達してくるのは手間ですし、買うにしてもそれなりの出費となってしまいます。

引越しをするならダンボールをどうするかという算段を付けなければならないのですが、引越し業者からサービスでもらえるならそれに越したことはありませんよね。

そこで訪問見積もりの際に確認しておきたいのが以下の4つのこと。

■引越しの訪問見積もりチェックポイント
・ダンボールを無料でもらえるか
・何枚まで無料でもらえるか
・もしその枚数を超えて必要になった場合はどうすればいいか?
・追加分のダンボールを購入できるのであれば、1枚当たりいくらか?

ちなみに、ハート引越センターを例に取ると「お引越しに必要なダンボールは基本的に差し上げていますが、追加になると有料になるケースもあります。また、他の方が使った後の比較的きれいな状態のものを『リサイクルダンボール』としてお届けすることができます」とのこと。近所のお店でもらってくるという方法もありますが、届けてもらえるなら助かりますね。

荷造り梱包用のダンボールを確保することは引越しのファーストステップ。まずはこの点をすっきりさせて、気持ちよく引越し準備を始めましょう。

空になったダンボールは引き取ってもらえる?

荷物を新居に運び入れたら、最後に待っているのが荷ほどき作業です。この過程で出るのが空っぽになった大量のダンボール。これを処分すれば新居もスッキリし、ようやく引越しがひと段落した実感がもてることと思います。

不要になったダンボールを処分するには「ゴミ捨て場に捨てる」「回収業者に引き取ってもらう」などの方法がありますが、ほかに「引越し業者の引き取りサービスを利用する」という方法もあります。引越し業者に引き取ってもらうのが、手間と費用が一番かからないのでおススメです。

まず、「荷ほどき後、ダンボールを引き取ってくれるか」を引越し業者に確認する必要がありますので、この点を訪問見積もり時に聞いておきましょう。

そして、もし「やっている」と分かったら、そのルールの詳細を聞いておきましょう。例えば「有料か、無料か」「無料で引き取ってもらえるのは最初の1回だけか? 2回目以降お願いするといくらかかるか?」「引越し後、何日以内に連絡すれば引き取りに来てもらえるのか?」といったことです。

ダンボール引き取りサービスのルールは各引越し業者によって違いますので、その詳細を把握しておくことが肝心です。

荷造りは自分たちでどこまでするべき?

「荷造りをどこまでやっておくべきか?」も訪問見積もり時に確認しておいたほうがいい事柄です。

引越しの“荷造り”といえば基本的に「荷物をダンボールに詰めてフタをする作業」のことを指しますが、これを引越し業者が代わりにやってくれることがあります。であるなら、自分たちが荷造りをどれくらい進めておけばいいのかを知っておきたいですよね。

ですが、荷造りの一部を引越し業者にやってもらう場合、その作業は「荷造りパック」などのオプション内の作業として料金が発生している可能性があります。ここを確認しておくことで、「本当は自分たちで荷造りしてもよかったのに、荷造りしてくれるって言うから任せたら料金高くなっちゃった…」といった間違いやトラブルをなくすことができます。

荷造りを全部自分たちの手で済ませる場合でも、「タンスや引き出しの中身は全部出したほうがいいか?」や「大型の家具・家電はどうすれば? 当日作業スタッフに梱包してもらえるのか?」などは引越し業者によって対応が異なるため、確認をしておくのが無難。例えば「炊飯器などの小型の家電はそのままでOK。こちらで梱包して運びます」(アリさんマークの引越社)といった回答があると、安心して梱包作業ができますよね。

ピアノなどの大型家具はどうすれば?

引越しで運ぶ荷物のなかにピアノなどのとりわけ大きい家具がある場合は、訪問見積もり時にその旨伝えましょう。

訪問見積もり時、担当者は「大きな家具・家電があるかないか」を真っ先にチェックしているので、特に何も言わなくても向こうから「このピアノは新居に持っていかれますか?」と質問されますが、自分から相談する意識をもっていた方が間違いを減らすことができます。

ピアノのような大型で重量のある家財は階段、エレベーター、玄関、廊下、ドアを通らない可能性があります。もし「ピアノの幅が広くて玄関を通らない」となったら、クレーンでピアノを吊り上げて窓から運び入れる…といった方法を取らなければいけません。

クレーンを当日手配するとなると追加料金がかかりますし、空き状況によっては手配できずその日のうちに引越しが終わらないおそれも出てきます。ですから、クレーンを手配するのであれば前もってそうすると決めておき、その料金を含めた見積もりを出してもらうのがベスト。

ピアノなどの大型家具を持っている人は、担当者にどうするべきかを相談しましょう。担当者からアドバイスや「新居の玄関の幅を測っておいてください」といった指示をもらえるかもしれません。

引越し料金の支払い方法とタイミングについて

引越し料金の支払う方法や、支払いのタイミングについても聞いておきましょう。

現金での支払いならまずどこの引越し業者も対応しています。このほかにクレジットカードや銀行振り込みといった支払いが可能な引越し業者もあります。自分の好みや都合にあった支払い方法を選ぶといいでしょう。ちなみに今回の4社は全てクレジットカード利用OK! 対応しているカード会社や支払いルールに違いはあるものの、カードを利用できる引越し業者は多いようです。

ちなみに、クレジットカードの支払いを希望する場合は、作業スタッフに準備が必要ですので、前もって「カードで支払いたい」ということを伝えておかなければなりません。訪問見積もりの段階ではまだどこの引越し業者に依頼するか決めていなかったとしても、クレジットカードで支払うことを決めているのであればその旨を伝えるようにしましょう。

冷蔵庫と洗濯機はどうすればいい?

家電のなかには、引越しの際に特に注意して準備しなくてはならないものがあります。それが冷蔵庫と洗濯機です。引越し前にきちんとした処置を施しておかないと運搬中にほかの荷物をぬらしたり、最悪の場合故障してしまう可能性もあります。

中のものを出して空っぽにしておくことのほかに「水抜き」や「霜取り」という処置も必要で、やり方を担当者に教わっておくといいでしょう。新しい冷蔵庫や洗濯機にはこれらの処置が必要のない場合もあり、「この型なら必要ないですね」といったアドバイスをしてくれることもあります。

また、洗濯機のホースに関してですが、引越し当日に作業員が外してくれる引越し業者もあるようです。「外す作業はできるだけ自分ではやりたくない……」という人は、スタッフに質問してみるのもいいでしょう。

エアコンの取り付けなど、オプション作業の確認について

旧住所から新居へとエアコンを持っていく場合、エアコンの取り外しと取り付けをやってくれる引越し業者もあります。

ですので、エアコンを持っていく予定がある人は「エアコンの取り外し・取り付けはしてもらえるか?」を確認しましょう。もし「対応している」という返事であれば、それがオプション作業か、追加料金はいくらかを確認しておきましょう。

引越し業者が用意しているオプション作業には、このほかにテレビの配線やインターネット接続などがあります。どういった作業をやってもらえるのかを知ったうえで、金額的にも納得いくものならお願いしてみるのもいいかもしれません。

新居の周りの道路が狭い場合

新居の周辺の道路を思い出してみましょう。「もし道幅が狭くて、大きいトラックでは家の前まで行けなかったり、時間帯によって通行止めがあったりする場合は事前に教えていただけるのがベストです。もしも当日にそのことが判明すると、見積もり時に算出していた作業量を超えてしまうこともあり、お客様にとっても不利益になってしまいます」(アーク引越センター)とのこと。作業が増えると、予定していた時間に終わらなかったり、応援のスタッフを手配する必要が出て、追加料金が発生してしまうことも。

訪問見積もり時にそのことが相談できていたら、前もって「少し小ぶりのトラックを用意する」「時間をずらす」といった対策を立てることも可能です。
道が入り組んだ住宅街や、周辺の道幅が狭い新居に引越す人は、「大丈夫でしょうか?」と相談を持ちかけてみましょう。

マンションにエレベーターを使って搬入する場合

新居がマンションでエレベーターがあり、エレベーターを使って搬入作業を進めていくのだろうという場合、その点について担当者と相談しておきましょう。

エレベーターが使えるか使えないかによって作業量が変わり、作業量によって料金が変わる可能性があります。マンションによっては引越し時にエレベーターの使用許可が必要になってくるところもあります。

新居のエレベーターの使用許可などに関しては、訪問見積もり時に詳しく調べておく必要はありません。しかし担当者に相談しておくことで「新居は2階なのでエレベーターは使わなくても大丈夫です」や、「当日のエレベーターの使用許可を管理事務所からもらってください」といったアドバイスや指示をもらうことができます。

持っていくか迷っている家具・家電がある場合

新居に持っていくか、それとも引越し時に処分するか迷っている家具・家電がある場合はそのことを担当者に伝えておいたほうがいいでしょう。その家具・家電を含めたパターンと含めないパターンで2種類の見積もりをつくってもらうこともできます。

また、これに関連して、その引越し業者が家具の引き取りサービスを行っているか、もし行っているのであればそれは無料か、いくらかかるのかといったことを確認しておきましょう。

引越し当日、「やっぱり捨てよう!」と決めたとしたら、引越し業者のプランや場合によっては処分費がいくらかかかってくる可能性があります。追加料金の発生を避けるなら、見積もり時にしっかりと確認しておいたほうが安心です。

大切な家具やアートがある場合どうすれば? 保証は?

大切にしている家具やアート、美術品を持っている、という人は、その旨を担当者に伝えておきましょう。高価なものや貴重な美術品などは引越し業者に運搬を頼むことができず、自分で運ぶか別の専門業者を手配する必要があります。
運搬してもらえるという場合でも、万が一破損してしまった場合の補償内容について教えてもらっておいたほうが、引越し時の心配が減りますね。
また、複数社に訪問見積もりを依頼しているのであれば、一番納得のいく保証範囲を提示している業者に決定する、といった決め方もできます。

自転車、車・バイクについても確認を!

よくあるちょっとしたミスに、「家の中にある運んでもらう予定の荷物はちゃんと全部伝えたけど、家の外にある自転車も運んでほしいというのを伝え忘れてしまった」といったケースがあります。家の外に置いてあるものなので、ついつい忘れてしまいがちですよね。

引越し当日に「そういえば自転車があったので、あれも積んでください」と言っても、空きスペースに積めれば解決できるかもしれませんが、自転車は意外とスペースをとることも多く、他の荷物を傷つける危険もあるのだとか。別トラックの手配などで追加料金が発生してしまうこともあります。

また、車やバイクを持っている人は、それらについてどうすればいいかを聞いておくようにしましょう。「自動車やバイクをお持ちで、当日の移動に使用されない場合はこちらであわせて輸送するオプションがありますよ」(クロネコヤマトの引越サービス)といったように、引越し業者によっては車両陸送に対応してくれるところがあります。料金はいくらか、運搬には何日かかるかといったことも併せて尋ねておきましょう。

取材協力
アーク引越センター http://www.0003.co.jp/
アリさんマークの引越社 http://www.2626.co.jp/
クロネコヤマトの引越サービス http://www.008008.jp/
ハート引越センター http://www.hikkoshi8100.com/

掲載:2017年2月28日
写真:PIXTA


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※ 引越し見積もり料金や、実際の引越し料金を保証するものではありません。

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