引越し時、ピアノを自分で運ぶのはNG? 安全なピアノ運搬の方法とは

引越し時、ピアノを自分で運ぶのはNG? 安全なピアノ運搬の方法とは

引越しの際、現在住んでいる家にピアノがある場合にはそれも動かす必要があります。多くの引越し業者ではピアノの運搬はオプションサービスとして用意している場合が多く、費用は引越し料金に上乗せする形になるため、「自分で運んで、費用を抑えたい!」と考える人も少なからずいるようです。実際に自分たちでピアノを運ぶことはできるのか? アート引越センターと、ピアノの運送を行っている「ピアノ運送株式会社」に、お話を聞いてみました。

引越し業者に運送をお願いできる?

そもそも、ピアノの運送は通常の引越し荷物として運ぶことはできるのでしょうか? アート引越センターによると、「ピアノなどの重量物は、通常の引越し作業を行うスタッフだけでは行えないことも多く、当社ではそうした重量物の運送を専門的に扱う業者と提携しています」とのこと。調べてみると、ほかの引越し業者でも、ピアノの運搬はオプションサービスというところが多く、専門業者との提携で行っているとのことでした。
もちろん、自分たちで業者を探して依頼を行うよりも手間が省けるので、見積もりの際などに引越し業者に相談してみるのがよさそうです。
また、ピアノを新居に持っていかずに処分するという場合にも、買い取りや処分の手配をお願いできるサービスを用意してくれている引越し業者が多いようです。

ピアノを自分で運んでも大丈夫?

ちなみに、軽トラックなどを手配して自分で運べばコストを抑えられるかも……と考える人も少なくないのでは? ところが、ピアノは一般家庭でよく見られるアップライトタイプでも250kg、コンサートなどで見られるようなグランドピアノになるとおよそ350kgにもなります。仮に持ち上げることができても、慎重に下ろすことができずにピアノをいためてしまったり、ケガにつながることも。
また、ピアノ運送株式会社の方によると、「ピアノは非常に幅のあるものなので、部屋から出す際や廊下を通す際、何も考えずに動かしていると曲がり角を曲がれずに動かせなくなってしまうこともあります。実際に、自分たちで運ぼうとしたものの動かせなくなってSOSの連絡をいただくことも多いんですよ」とのこと。
「そもそも、ピアノを置いているその状態のまま運ぶことはあまりしません。私たちは、部屋の入り口や狭い廊下を通すためにピアノを横倒し(正面から見て、90度回転させた状態)にして運びます。また、運ぶ際にはキャスターの部分に専用の帯をかけ、肩で担ぎます。そうした専用の器具を使用するため、大切なピアノを安全に運ぶことができるのです」(ピアノ運送株式会社)

やはり、一般の人がピアノを運ぶのには無理があるよう。ピアノにはキャスターがついているので運べると思いがちですが、あのキャスターはピアノのメンテナンス工場や倉庫内でピアノを移動させるためについているもの。家の中でキャスターを使って移動させると、床を傷つけることにもなるため、自分たちで動かさずに、業者に依頼するのが無難なようですね。

ピアノの運搬を依頼! 流れは? やっておくべきことは?

実際にピアノの運搬をお願いする場合は、どのような流れになるのでしょうか?
「当社では、お電話で問い合わせいただいた段階でピアノの種類、旧居・新居が一戸建てかマンションか、何階から何階への移動なのか、階段を使えるか、といったことをお聞きし、見積もり金額を算出しています。実際の運搬には、2~3名のスタッフがおうかがいします」

マンションの場合は階段などを使ってピアノを運ぶことができますが、一戸建ての場合は階段の幅が狭いことも多く、その場合は持って上がることができないのだとか。

「人力で運べない場合にはクレーン車を使用して上階へ運び込みます。もし、ご自宅の階段や廊下の幅に不安があれば、事前に下見をさせていただくこともできますよ」とのこと。また、クレーンを使用する場合にはクレーンを操作するスタッフが1名、部屋の中でピアノを運ぶスタッフが2名の計3名で作業を行うことが多いため、見積もり料金はアップします。
ちなみに、心配なのが「家の中をピアノが通れるかどうか」ですが、ピアノの奥行き(正面から背面への長さ)と同じだけの幅があれば、通ることができるそう。搬出ルートを確保するために、一度廊下や扉の幅を測っておいてもいいかもしれませんね。
「階段を使用して運ぶことももちろんですが、もしもマンションなどで建物の中にエレベーターがあるならそちらを使用することも考えます。小さいエレベーターでは難しいですが、大きさの目安としては、9人乗り(積載量600kg)のエレベーターであれば、一般的なアップライトピアノを乗せることができます」
そのほか、依頼者がやっておくべきことはあるのでしょうか?
「ピアノの搬送についてはスタッフが行いますので、お客様にお手伝いをお願いすることはありません。ただ、長年使っていないピアノなどは、ついつい本やぬいぐるみなどのちょっとした小物を置いてしまいがちですよね。そうしたものや、搬出ルート上にあるもの(廊下に置いてある荷物など)を片付けておいていただけるだけで、スムーズに作業ができ、助かります」とのこと。ちょっとした気配りですが、作業時間を短縮するためにも、運搬の業者にはスッキリと運搬だけをお願いできる状態にしておきたいですね。

そのほか、ピアノの移動をしたときにチェックしておくこと

ピアノは頻繁に動かすこともないため、引越しなどで動かすタイミングを利用してチェックしておきたいポイントも。

・インシュレーターの取り替え
ピアノの脚やキャスターの下には「インシュレーター」というお皿のようなものが敷かれています。これには、ピアノの重さが集中して床を傷つけるのを防ぐ(畳の場合は板を敷く)とともに、さまざまな効果をもつものがあります。ピアノのハンマーが弦を叩くときの音を抑えて防音効果を発揮するものや、地震の際に揺れに合わせてインシュレーターの上をピアノが動くことで、ピアノが倒れてしまうのを防ぐ防振効果のあるものも。もしも現在、ピアノにまつわる悩みがあるのなら、引越しを機にインシュレーターを変えてみてもいいかもしれません。

・調律
ピアノの引越しは、最新の注意を払って移動させますが、トラックによる輸送など、どうしてもピアノへの負荷がかかってしまいます。また、新居でピアノを設置する場所によっては、温度や湿度、日当たりなど環境が大きく変化することでピアノの音に影響が出てしまうことも。ピアノを移動させた後には、調律を行うのがよいそうです。引越し業者や運搬業者では、ピアノの輸送とあわせて調律のサービスを行っているところもあるため、検討してみましょう。
また、ピアノへの負担を減らすには、温度や湿度が一定で、環境の変化が少ないところがおすすめ。素材の劣化を防ぐためにも、直射日光の当たる部屋を避けるなど、置き場所への工夫をするのもよいとのこと。
引越してから、ピアノの調子が悪くなった……という事態を避けるためにも、動かした後のケアは怠りたくないですね。

通常の引越しとは少し異なる方法で運搬されるピアノ。デリケートなものだからこそ、専門の業者にきちんと運んでもらうのが鉄則といえそうです。


取材協力
アート引越センター http://www.the0123.com/
ピアノ運送株式会社 http://www.piano.co.jp/

掲載:2017年3月29日
写真:PIXTA

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