引越し見積もり料金が一番安くなる時期を徹底調査。月別料金データと引越し代を安くするコツ
公開日 2023年12月05日
引越し料金は、移動距離や荷物の量、引越し時期などによって決まります。このうち、移動距離は変えることができませんが、引越し時期や荷物の量を工夫することは可能です。そこで今回、時期や荷物の量を調整し、引越し代を安くする方法について、引越し見積もり料金相場とあわせてご紹介します。引越し料金が安くなる方法を知りたいと思っている方はぜひチェックしてみてください。
■目次
・引越し見積もりを安くするために、まずは相場を知ろう
・単身か家族かでも違う?最も高い時期と安くなる時期
・引っ越し見積もりが安くなるアイデア11選
・まとめ

引越し見積もりを安くするために、まずは相場を知ろう
引越し料金は、引越しする時期によって変動します。とくに注意したいのが、引越し業者に依頼が集中する3〜4月。この時期は繁忙期と呼ばれ、それ以外の時期(通常期)に比べて、引越し料金が高めに設定されています。
繁忙期と通常期の引越し見積もり料金の平均をまとめたのが以下の表です。
【通常期(5月〜1月)の引越し費用相場】
単身 (荷物小) | 単身 (荷物大) | 2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 |
---|---|---|---|---|---|
平均 46,109円 | 平均 59,969円 | 平均 78,336円 | 平均 96,775円 | 平均 119,717円 | 平均 168,196円 |
【通常期(2月〜4月)の引越し費用相場】
単身 (荷物小) | 単身 (荷物大) | 2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | 5人家族以上 |
---|---|---|---|---|---|
平均 56,438円円 | 平均 80,538円円 | 平均 104,171円円 | 平均 129,950円 | 平均 165,180円 | 平均 216,744円 |
繁忙期の引越し見積もり料金は、通常期に比べて、1万円〜5万円程度高くなっています。
引越し見積もり料金が高い時期(繁忙期)は2月~4月
引越し業者に依頼が集中するのは2〜4月です。
入学や卒業、就職、転職など、新生活がスタートさせる方が増えるこの時期、引越し業者は繁忙期をむかえます。
繁忙期となると、引越し業者では作業を担当するスタッフや手配できるトラックが不足しがちに。そのため、希望した日に引越し予約をとりづらくなります。
繁忙期に引越しを予定している方は、引越し難民とならないためにも、早めに引越しの計画を進め、予定日を押さえておくことが大切です。
できるだけ安く引越しすることを優先したい場合は、繁忙期を避けて引越しするのがよいでしょう。
引越し見積もり料金が安い時期(通常期)は5月~1月
繁忙期を除く、5月〜1月は通常期と呼ばれます。
ゴールデンウィークがある5月、人事異動にともなって転勤が増える9月など、通常期でも引越し業者への依頼が一時的に増えることはありますが、繁忙期のように件数が多くなることはないようです。
通常期は、繁忙期に比べると引越し見積もり料金が安くなる傾向があります。安く引越ししたい方は、ぜひこの時期に引っ越すとよいでしょう。

単身か家族かでも違う?最も高い時期と安い時期
引越しの料金は、単身者か家族かによっても変わってきます。単身者、家族、それぞれ引越し見積もり料金が最も高くなる時期と、最も安くなる時期はいつなのでしょうか?
単身者の引越し見積もりが高くなるのは3月、4月
繁忙期と通常期の引越し見積もり料金相場の違いをさらに詳しく見るために、月別のデータを確認してみましょう。以下のグラフは、荷物が少なめの単身者の引越し見積もり料金相場を月別に表したものです。
※2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
同じ繁忙期でも、3月の引越し料金が最も高いことが分かります。やむをえず繁忙期に引越しする場合は、3月を避けて4月を狙うのがよさそうです。
家族・カップルの引越し見積もりは3月に特に高い
家族の場合はどうでしょうか。以下は、4人家族の引越し見積もり料金の相場データをグラフにしたものです。
※2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
単身者と同じく、3月の引越し料金が最も高く、次いで4月という結果に。ただ、単身者の場合と比較して、繁忙期と通常期との差額が大きくなっています。
家族の引越しでは、休みを合わせたり、子どもの学校の事情があったりと、3月や4月の引越しが避けられないケースが多く、繁忙期に引越しが集中しやすい傾向があるのかもしれません。
単身者の引越し見積もり料金が安いのは11月、12月、8月
では、引越し見積もり料金が最も安くなるのはいつでしょうか。以下の表は、単身者の引越しにかかった費用を月別にまとめたものです。
【月別の引越しにかかった費用】※単身者
単身(荷物小) | 単身(荷物大) | |
---|---|---|
1月 | 47,189円 | 64,776円 |
2月 | 48,617円 | 62,694円 |
3月 | 58,168円 | 87,643円 |
4月 | 55,010円 | 81,943円 |
5月 | 50,365円 | 66,955円 |
6月 | 50,193円 | 63,121円 |
7月 | 48,053円 | 67,773円 |
8月 | 45,746円 | 58,447円 |
9月 | 49,332円 | 59,896円 |
10月 | 45,989円 | 62,489円 |
11月 | 47,022円 | 56,935円 |
12月 | 45,033円 | 64,202円 |
荷物が少ない単身者の引越し料金が最も安くなるのが12月で、45,033円。次いで8月が安く、45,746円です。
逆に、引越し料金が最も高いのは3月で58,168円、次いで4月が高く、55,010円です。引越し料金の最安値と最高値との差額は、最大で13,135円となっています。
荷物が多い単身者の引越し料金が最も安くなるのは11月で、56,935円。次いで8月が安く、58,447円です。
逆に、引越し料金が最も高いのは3月で87,643円、次いで4月が高く、81,943円です。引越し料金の最安値と最高値との差額は、最大で30,708円となっています。
時期によって料金が変動することについて、アート引越センターの塚本斉さんに伺いました。
「引越し料金が高くなっている3月と4月は1年で最も引越しの依頼が集中する時期です。でも例えば、3月のなかでも上旬と下旬ではご提示できる引越し料金は異なります。3~4月は繁忙期ですが、そのなかでも最も引越しが集中する時期は、3月下旬~4月上旬にかけてです」(塚本さん、以下同)
3〜4月にかけて引越しの依頼が集中するため、3月・4月の料金が高くなるわけですね。ただし、同じ3月でも、引越し料金を安くするためには、下旬より上旬に引越しするほうがよさそうです。
家族・カップルの引越し見積もり料金が安くなるのは1月と11月
【月別の引越しにかかった費用】 ※家族(カップル含む)
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | |
---|---|---|---|
1月 | 75,567円 | 93,538円 | 124,574円 |
2月 | 83,686円 | 100,637円 | 129,057円 |
3月 | 118,811円 | 153,053円 | 188,056円 |
4月 | 108,299円 | 127,782円 | 161,086円 |
5月 | 84,425円 | 104,215円 | 131,126円 |
6月 | 83,135円 | 97,903円 | 119,801円 |
7月 | 77,581円 | 104,334円 | 135,284円 |
8月 | 81,582円 | 93,941円 | 134,292円 |
9月 | 79,931円 | 100,672円 | 123,822円 |
10月 | 81,126円 | 101,707円 | 126,909円 |
11月 | 75,841円 | 109,692円 | 120,526円 |
12月 | 79,993円 | 98,735円 | 123,888円 |
2人家族と3人家族の場合、引越し料金が最も安くなる月は1月。それぞれ、75,567円、93,538円となっています。4人家族の引越し料金が一番安くなるのは6月で119,801円です。
逆に、引越し料金が一番高いのが3月。2人家族は118,811円、3人家族は153,053円、4人家族は188,056円です。
引越し料金が最も高くなる月と安くなる月の差額は、2人家族で43,244円、3人家族で59,515円、4人家族で68,255円に。
単身者と同様、家族やカップルの場合でも、繁忙期の引越し料金が通常期に比べて大幅に高くなっていることが分かります。

引っ越し見積もりが安くなるアイデア11選
引っ越し料金は、引っ越しする時期や家族の人数によって大きく変動することが分かりました。では、やむをえず繁忙期に引っ越しする場合、引っ越し料金を安くするにはどうしたらよいのでしょうか。
ここからは、引っ越し料金を安くするための方法をご紹介します。
1:複数の引越し業者の見積もりから一番安い料金を選ぶ
引っ越し料金は業者ごとに異なるため、最も引っ越し料金が安い業者を見つけるためには、複数の引っ越し業者から相見積をとり、比較する必要があります。
とはいえ、何社にも見積もりを依頼するのは面倒なもの。そんなときに役立つのが、一括見積もりサイトです。引っ越しに関する基本的な情報を入力するだけで、大手から中小まで、さまざまな引っ越し業者に見積もりを依頼することができます。
各社が提案する引っ越しの料金が一目で分かるので、簡単に最も安くなる業者を探し出すことができます。
2:訪問見積もりを依頼する
電話やネットで引越し見積もりをすると、荷物の量を自分で申告するので、あやまって多めに申告してしまうこともあります。そうすると、見積もり料金が実際よりも高くなってしまう可能性があります。荷物の量を正確に把握する自信がない場合は、訪問見積もりを利用するのもよいでしょう。
訪問見積もりとは、引っ越し業者に自宅を訪問してもらい、荷物の量などを実際に見て確認しながら引っ越し料金の見積もりを依頼することを言います。訪問見積もりでは、熟練のスタッフが見積もりしてくれるため、正確な引っ越し料金を知ることが可能です。
実際、引っ越し会社の営業担当者に、訪問見積もりが本当に必要かどうか聞いてみたところ、どの引っ越し業者も「訪問見積もりしたほうが引っ越し見積もり料金が安くなることが多い」と回答しています。
また、訪問見積もり時に引越し料金を安くしてもらうよう交渉することもできます。なかには「いま決めてくれたら〜円安くします」と即決を条件に値引きを提案する引越し業者もあります。ほかにも検討したい引越し業者がある場合、見積り額に納得いかない場合は、きちんと断りましょう。
3:引越し前に不用品をできるだけ処分する
荷物を減らし、引っ越しに使用するトラックの大きさをサイズダウンできれば、大幅に引っ越し見積もり料金を抑えることが可能です。
引っ越しの荷物がどのサイズのトラックでまかなえるのかを知るのは難しいもの。そこでトラックの大きさごとの引っ越し料金相場を以下にまとめました。
【トラックの大きさごとの料金の相場】
トラックの種類 | 大きさ | 荷物量の目安 | 料金の目安 |
---|---|---|---|
軽トラック | 約5~5.5㎥程度 | 単身(荷物小) | 34,372円 |
1.5トントラック 2トンショートトラック | 約10~11㎥程度 | 単身(荷物大) | 48,697円 |
2トンロングトラック 2.5トントラック | 約15~17㎥程度 | 家族(2人) | 69,887円 |
3トントラック | 約25㎥程度 | 家族(3人) | 84,074円 |
4トントラック | 約30㎥程度 | 家族(4人) | 111,624円 |
10トン以上の大型トラック | 約40㎥程度 | 家族(5人以上) | 162,946円 |
※調査概要は文末に記載
3トントラックを利用すると、引っ越し料金は84,074円。もしこれを2.5トントラックにサイズダウンすることができれば、引っ越し料金は69,887円に。14,187円も安くすることが可能です。
引っ越しの荷物を減らすには、不用品をできるだけ処分するのがおすすめです。使い古して捨てようかと迷っている大きな家具など、引っ越しする前に捨てることができれば、ワンサイズ小さいトラックを使用できるかもしれません。
引っ越し料金を安くすることを優先するのであれば、引っ越し後ではなく引っ越し前に不用品の処分を検討しましょう。
4:大安を避ける
縁起がよいとされる大安を避け、仏滅や赤口などを選ぶことで、引っ越し見積もりが安くなる場合があります。
引っ越しする日のお日柄を気にする方は少なくありません。とくに参考にされることが多い暦注が六曜。そのため、縁起がよいとされる大安の日に引っ越し依頼が増える傾向にあり、割引が適用されにくくなる可能性が高まります。
縁起のよい悪いはあまり気にしない、それよりも引っ越し料金が安くなるほうがよいという方は、ぜひ仏滅や赤口を狙ってみるとよいでしょう。
5:早めに引っ越し見積もりを申し込む
早めに引っ越し見積もりを申し込むのも得策です。早いうちから引っ越し会社に混雑していない日を問い合わせ、提案された日に引っ越しを依頼することで、値引きを検討してくれる引っ越し業者もあるからです。
早めに引っ越し予約すると、「早割」のようなサービスを受けられるケースもあります。引っ越しすることが早くから分かっている場合は、日程に余裕をもって早割りサービスを積極的に利用するとよいでしょう。
6:梱包・荷ほどきは自分で行うプランに
引っ越しの荷物の梱包や荷ほどきを自分で行うプランを選択することで、引っ越し見積もり料金が抑えられます。
引っ越し業者には、梱包や荷ほどきなどをすべて業者まかせにできるプランがあるのが一般的です。そのようなプランでは、引っ越し作業の手間が少ない反面、料金が高くなる傾向があります。
引っ越し料金を安くするのであれば、荷物の運搬以外の周辺的な作業を自分でするプランを選びましょう。
7:単身者なら単身パックがおすすめ
単身者であれば、単身パックを利用することで引っ越し見積もり料金を安くすることが可能です。荷物が少ない単身者向けに、多くの引っ越し業社が単身パックを用意しています。
単身パックとは、引っ越し業者ごとにコンテナを用意し、それに収まる荷物だけを運ぶプラン。輸送できる荷物が少ない代わりに、料金が安くなっているのが特徴です。
引っ越し業者が提供する単身パックには以下のようなものがあります。
引っ越し業者 | プラン内容 | コンテナサイズ |
---|---|---|
日本通運 | 「単身パックL」 | コンテナサイズ(L):横108×高さ175×奥行き104cm |
8:混載便を利用する手も
混載便を利用するのもおすすめです。混載便とは、同じ方面に向かうトラックの荷室を共有し、引っ越しの荷物をまとめて運ぶ引っ越しトラックのこと。
引っ越し業者が提供する混載便には以下のようなものがあります。
引っ越し業者 | プラン名 | プラン特徴 |
---|---|---|
アーク引越センター | ミニ引越し長距離プラン | ワンルーム〜1LDKまでの少ない荷物の量で長距離(100km以上が目安)の引っ越しの場合に利用できる。大型家具・家電の荷造りや運び込み、配置などはスタッフが対応。 |
1台のトラックで複数の引っ越しをまかなうため、引っ越し見積もり料金が安く設定されています。運搬できる荷物の量が限られているため、荷物の量が少ない方はぜひ確認してみてはいかがでしょうか。
9:コンテナ便を利用する
長距離の引っ越しで、荷物の量が多い方は、コンテナ便を利用することで引っ越し見積もり料金が安くなるかもしれません。コンテナ便とは、JRの貨物用コンテナを使って引っ越しの荷物を運ぶ方法のこと。
トラックの燃料費や人件費を削減できるぶん、引っ越し見積もり料金が安く設定されています。単身者だけでなく、家族のように荷物が比較的多くても利用できる場合があります。
引っ越し業者が提供するコンテナ便には以下のようなものがあります。
引っ越し業者 | プラン名 | プラン特徴 |
---|---|---|
アリさんマークの引越社 | 長距離SDGs便 | 現在の住まいからの最寄り貨物駅から新居の最寄り貨物駅までの長距離走行の部分のみJR貨物列車で運ぶ、低コストと低エネルギー消費を実現したプラン |
ただし、通常の引っ越しよりも輸送日数が余計にかかる傾向があり、住まいと駅が離れていると、かえって費用がかかるケースもあるので注意が必要です。
10:長距離の引越しなら帰り便が使える場合も
帰り便が利用できれば、引っ越し見積もり料金を安くすることが可能です。帰り便とは、引っ越し作業を終えて帰途につく空のトラックを有効活用するプランのこと。
引っ越し料金には、往復分の運賃が含まれるのが一般的です。ところが、帰り便で必要なのは片道分の運賃だけなので、引っ越し見積もり料金が安く抑えられます。
引っ越し業者が提供する帰り便には以下のようなものがあります。
引っ越し業者 | プラン名 | 料金(税込) |
---|---|---|
プロスタッフ | 長距離引越し格安プラン | 【関東発】 57,200円〜(関西方面) 46,200円〜(中部方面) 72,600円〜(中国方面) 83,600円〜(四国方面) 100,100円〜(九州方面) 60,500円〜(東北方面) 【関西発】 57,200円〜(関東方面) 38,500円〜(中部方面) 56,200円〜(中国方面) 58,300円〜(四国方面) 74,800円〜(九州方面) 45,100円〜(北陸方面) |
ただし、帰り便では、あくまで往路を行く便が優先です。そのため、日にちや時間帯の希望が通らない可能性も少なくありません。
11:フリー便や午後便がお得!
引っ越し見積もり料金は引っ越し時期だけでなく、引っ越しする時間帯によっても変動します。とくに予約が集中しやすい午前中に作業を開始するほうが午後よりも高くなる傾向があるようです。
そのため、時間指定をしないフリー便や午後便を利用することで、引っ越し見積もり料金を安くすることができます。
ただし、引っ越しの移動距離が長く荷物の量も多い場合は注意が必要です。引っ越し作業に時間がかかり、その日のうちに作業が完了しなかった場合、追加料金を請求される場合があるからです。事前に引っ越し業者に相談するとよいでしょう。

まとめ
引越し見積もり料金は移動距離や荷物の量、引っ越しの時期など条件によって大きく変動します。一括見積もりサイトを利用するほか、ご紹介した料金を安くするアイデアを積極的に活用して、賢く引越ししてください。
●調査概要
「引越しに関する実態把握調査」(リクルート住まいカンパニー)
【調査実施時期】 2013年3月22日(金) ~2013年3月29日(金)
【調査対象者】 18~69歳の男女
【調査方法】 インターネット調査
【有効回答数】 20,000サンプル
【調査実施機関】楽天リサーチ株式会社
イラスト:上坂じゅりこ
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