12月の引っ越しは安い?見積もり相場や年末引っ越しの注意点を解説
最終更新日 2023年11月23日
実は12月は引越し依頼が少なく、1年のなかでも比較的見積もり料金が安い時期です。最も高い3月の見積もり料金と比べると、単身者(荷物大)で2万3000円、2人家族で3万8000円、4人家族なら6万4000円以上もの差があることから、12月は引越しにうってつけのシーズンといえそうです。とはいえ、年末になると見積もり料金がアップする傾向にあります。
■目次
・12月は引越しにもってこい!引越し料金は平均以下
・年末の引っ越し料金が高騰?
・12月の引越し見積もり料金が最も安くなる日はいつ?
・12月の引越し見積もり料金を安くする方法
・12月の引越し、注意したい点は?
・まとめ

12月は引越しにもってこい!引越し料金は平均以下
12月は、年末に向けてなにかと忙しい時期。引越し業者への依頼が減ることから、引越し料金は割安になる傾向があり、安く引越ししたい方にはもってこいの時期といえます。
まずは12月の引越し料金相場を確認してみましょう。家族構成ごとにまとめると、以下のようになります。
【12月の引越し料金相場】
単身(荷物小) | 単身(荷物大) |
---|---|
4万5,033円 | 6万4,202円 |
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 |
---|---|---|
7万9,993円 | 9万8,735円 | 12万3,888円 |
※2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
12月の引越しは、どのくらい割安感があるのでしょうか。年間の引越し料金相場平均と比較してみましょう。
【引越し料金相場平均(年間)】
単身(荷物小) | 単身(荷物大) |
---|---|
4万9,226円 | 6万6,406円 |
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 |
---|---|---|
8万5,831円 | 10万7,184円 | 13万4,868円 |
※2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
すべてのケースで年間平均よりも12月の引越し料金相場の方が下回っています。家族の人数が多くなるほど割安感があり、最も差額が大きい「4人家族」では、12月の料金相場が年間平均より1万円以上も安い計算です。
また、12月の引越し料金相場では、「単身(荷物小)」と「単身(荷物大)」の引越し料金の差額が、2万円近くと大きくなっています。単身者は、事前に不用品を処分するなどして荷物量を減らし、引越し代を節約したいところです。
では、1年を通して見た場合、12月はどの程度安い費用で引越しできるのでしょうか。
単身者と家族の引越し料金相場を月別にまとめたのが以下の表です。
【月別の引越し料金相場(単身者)】
単身(荷物小) | 単身(荷物大) | |
---|---|---|
1月 | 4万7,189円 | 6万4,776円 |
2月 | 4万8,617円 | 6万2,694円 |
3月 | 5万8,168円 | 8万7,643円 |
4月 | 5万5,010円 | 8万1,943円 |
5月 | 5万0,365円 | 6万6,955円 |
6月 | 5万0,193円 | 6万3,121円 |
7月 | 4万8,053円 | 6万7,773円 |
8月 | 4万5,746円 | 5万8,447円 |
9月 | 4万9,332円 | 5万9,896円 |
10月 | 4万5,989円 | 6万2,489円 |
11月 | 4万7,022円 | 5万6,935円 |
12月 | 4万5,033円 | 6万4,202円 |
※2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
12月の単身者の引越し料金は、荷物が少ない単身者では最安ながら、荷物が多い単身者では6番目の高さとなっています。最も引越し料金が高い3月と比べると、差額はそれぞれ、1万3,135円、2万3,441円です。まずまずのお得感といったところでしょうか。
引越し時期が1カ月ずれるとどうでしょうか。
荷物が少ない単身者では、1月・11月と比べると12月が最安ながら、引越し料金の差額は2,000円程度です。
荷物が多い単身者では、12月と1月の引越し料金はほぼ同額ですが、最安月である11月と比べると12月の引越し料金は7,000円以上高くなっています。引越し時期に自由がきくのであれば、11月に引越しするのがよさそうです。
【月別の引越し料金相場(家族)】
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | |
---|---|---|---|
1月 | 7万5,567円 | 9万3,538円 | 12万4,574円 |
2月 | 8万3,686円 | 10万,637円 | 12万9,057円 |
3月 | 11万8,811円 | 15万3,053円 | 18万8,056円 |
4月 | 10万8,299円 | 12万7,782円 | 16万1,086円 |
5月 | 8万4,425円 | 10万4,215円 | 13万1,126円 |
6月 | 8万3,135円 | 9万7,903円 | 11万9,801円 |
7月 | 7万7,581円 | 10万4,334円 | 13万5,284円 |
8月 | 8万1,582円 | 9万3,941円 | 13万4,292円 |
9月 | 7万9,931円 | 10万,672円 | 12万3,822円 |
10月 | 8万1,126円 | 10万,1707円 | 12万6,909円 |
11月 | 7万5,841円 | 10万9,692円 | 12万,526円 |
12月 | 7万9,993円 | 9万8,735円 | 12万3,888円 |
※2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
12月の家族の引越し料金は、2人家族で5番目、3人・4人家族では4番目の安さ。最も高い3月と比べると3.5割前後、実際の金額にして2人家族で3万8,818円、3人家族で5万4,318円、4人家族では6万4,168円も安くなっています。
1月と11月の引越し料金とも比較してみましょう。
1月の家族の引越し料金相場は、2・3人家族で最安となっていますが、12月との差額は4,500〜5,000円ほど。ほぼ同じ水準といえるでしょう。
11月の家族の引越し料金相場と比べると、2・4人家族で12月の引越し料金のほうが3,000〜4,000円ほど高め。ところが、3人家族では12月のほうが1万円以上も安くなっているようです。
家族の引越し費用は、移動距離や荷物の量などによって複雑に変動することが分かります。条件ごとに相場を見極め、引越し時期を調整するのがよいでしょう。

年末の引っ越し料金が高騰?
引越し業者は年末には営業している?
12月の冬休み期間中に引越ししようと考えている方も多いのではないのでしょうか。ところが、年間を通して休業日がない引越し会社でも、年末年始だけは休業するケースが多いようです。また、年末に引越し業務を行う会社も、支社によっては休みというところもあり、確認が必要です。
年末の料金相場は上がる傾向に
12月末に近づくと、冬休みを利用して引越しをしたい方が増加します。とくに、「引越し先で新年を迎えたい」「今年中に引越しを終わらせてしまいたい」という希望からか、1月の年始より12月の年末が混雑するようです。
そのため、3〜4月の繁忙期ほどではないものの、12月は引越し料金が高くなる傾向があります。また、引越し業者によっては12月の年末に特別料金を設定しているケースもあるようです。
スケジュール管理を万全に
12月の冬休み期間中は、帰省する方が多くなります。ラッシュにともなって交通渋滞が発生し、引越し荷物の輸送が予定通りにいかないケースが想定されます。余裕をもってスケジュールを立てたいところです。

12月の引越し見積もり料金が最も安くなる日はいつ?
引越し料金が比較的安い12月ですが、どの日を引越し日に設定するかで、引越し料金は大きく違ってきます。せっかくなら少しでも安く引越ししたいですよね。
12月のなかでも、引越し見積もり料金が最安となる日を見つける方法をご紹介しましょう。
引越し業者の割引率に注目
引越し業者のいくつかは、日別の割引率が分かる割引カレンダーを提供しています。引越し見積もり料金のだいたいの目安が分かるため、引越し日を決める参考にするとよいでしょう。
【2023年12月の割引カレンダー(アーク引越センター)】
(アーク引越センター 引っ越しお得日カレンダーより)
12月は、割引が適用される日は多い印象です。とはいえ、14日を最後に「30%OFF」は適用されておらず、年末が近づくにつれて割引率が高い日が少なくなる傾向が見てとれます。
割引カレンダーから、12月の引越しは上旬〜中旬が狙い目といえるでしょう。
12月上旬〜中旬のなかでも平日が狙い目
平日は仕事を休めない方が多いため、引越しの依頼は土日に集中しがちです。引越しの依頼数に比例して、引越し料金には割引が適用されにくくなるため、平日の引越し料金のほうが土日に比べて安くなる傾向があります。
アーク引越センターの割引カレンダーでは、12月の土曜で割引が適用される日はなく、日曜は3日(日)、171日(日)、24(日)の3日間。いずれも10%OFFと割引率は低めです。
引越し料金を安く抑えるなら、12月の上旬〜中旬のとくに平日を狙いたいところです。
仏滅や赤口など縁起がよくないとされる日を選ぶ
仏滅や赤口など、引越しにはあまりふさわしいとされない日を選ぶのもおすすめです。
引越しは大きなイベントであるため、引越しする際にお日柄を気にする方も。とくに六曜で吉日とされる大安は、引越し料金が高くなる傾向があります。
アーク引越センターの2023年12月の割引カレンダーを見ても、最も割引率が高い30%OFFが適用されているのは、仏滅(7日)、先負(12日)、赤口(14日)。仏滅と赤口は引越しなどの行事やイベントごとにはあまり適さないとされる日、先負は何事も控えめに静かに待つのがよいとされる日です。
しかし現代では、六曜を気にする人は多くありません。12月に安く引越しするなら、上〜中旬の平日、とくに仏滅・赤口の日を選ぶのが狙い目かもしれません。

12月の引越し見積もり料金を安くする方法
引越し荷物を減らす
諸事情により、12月の引越し料金が高めの日に引越しせざるをえないケースもあることでしょう。そんなときは、引越しの荷物を減らすことができれば、引越し料金を大幅に安くすることができます。
引越し見積もり料金は、引越しで使用するトラックのサイズで大きく変動します。そのため、荷物量を減らして引越しで使用するトラックをサイズダウンできれば、見積もり料金を大幅に抑えることが可能です。
引越しトラックの大きさを目安に、引越し見積もり料金相場をまとめた以下の表が参考になるでしょう。
【単身/家族の引越し見積もり料金相場】
トラックのサイズ | 料金相場 | |
---|---|---|
単身 | 荷物小(軽トラック/約5〜5.5m2程度) | 5万1273円 |
荷物大(1.5t〜2tショートトラック/約10〜11m2程度) | 7万253円 | |
家族 | 2人(2t ロング〜2.5tトラック/約15〜17m2程度) | 9万1253円 |
3人(3tトラック/約25m2程度) | 11万3362円 | |
4人(4tトラック/約30m2程度) | 14万2448円 | |
5人以上(10t以上のトラック/約40m2程度以上) | 19万2470円 |
※2020年4月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出。最新のデータはこちらをご覧ください
引越しトラックのサイズがひとつ小さくなるごとに、引越し見積もり料金が数万円単位で安くなっているのが分かります。
例えば、引越しに「10t以上のトラック」が必要なところ、荷物量を減らして「4tトラック」を利用できれば、引越し見積もり料金は5万円ほど安くなります。
単身者など、荷物の量が比較的少ない場合でも、例えば「1.5t 〜2tショートトラック」を「軽トラック」に変更することができれば、2万円近くも引越し見積もり料金を下げることができます。
試してみる価値はありそうです。
作業時間を指定しない
引越しする時間帯にこだわりがない場合は、午後便やフリー便を選ぶのがおすすめです。
できるだけ早い時間に引越し作業を終えたいと考える方が多いことから、午前の引越し便に人気が集中しがちです。そこで、午前よりも午後の時間帯の便を利用することで、引越し見積もり料金を安くすることができます。
以下の表は、実際に引越しにかかった料金を時間帯別にまとめたものです。
【時間帯別の引越し料金相場】
単身者の引越し料金 | 家族(カップル含む)の引越し料金 | |
---|---|---|
8時ごろ | 5万9,986円 | 10万4,584円 |
9時ごろ | 5万4,808円 | 9万8,998円 |
10時ごろ | 4万3,813円 | 8万793円 |
11時ごろ | 3万8,617円 | 6万8,070円 |
12時ごろ | 4万757円 | 6万3,509円 |
13時ごろ | 3万8,849円 | 6万595円 |
14時ごろ | 4万350円 | 6万843円 |
15時ごろ | 3万5,422円 | 6万436円 |
16時ごろ | 3万4,197円 | 6万6,537円 |
17時ごろ | 3万741円 | 5万9,953円 |
18時ごろ | 3万3,430円 | 7万5,874円 |
19時以降 | 3万9,500円 | 5万4,745円 |
※引越し業者を利用した、移動距離50km未満の引越しの場合
※対応しない引越し業者が多い「7時以前」の時間帯を除外
※2020年4月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出。最新のデータはこちらをご覧ください
単身者の引越しでは「17時ごろ」、家族の引越しでは「19時以降」の料金が最も安く、反対にどちらも「8時ごろ」が最高値となっています。その差額は単身者の引越しで3万円近く、家族の引越しでは5万円以上にもなり、見逃せない内容です。
引越し料金を安くすることを優先する場合は、午後の時間帯の便や、作業時間帯を指定しないフリー便を検討してみてください。
相見積もりをとって最安の業者を選ぶ
仮に引越し日や時間帯、荷物の量や移動距離がまったく同じでも、見積り料金は引越し業者によってまちまち。安く請け負ってくれる引越し業者を見つけるためには、相見積もりをとる必要があります。
ところが、複数の業者にいちいち見積もりを依頼するのは骨が折れるもの。いくつも見積もりを依頼するのが面倒になり、最初に見積もりをくれた引越し業者と契約してしまいがちです。
そんなときにおすすめなのが、一括引越し見積もりです。一括引越し見積もりなら、オンラインのフォームに引越しに関する情報を入力するだけで、複数の引越し業者にまとめて見積もりを依頼することが可能。
最も安く引越し作業を請け負ってくれる業者を手軽に見つけることができます。
また、一括見積もりサービス経由することで得られる特典もあります。例えばSUUMOの一括見積もりサービスを使うと、最大で50%も引越し見積もり料金が安くなる特典がついていることもあるので、お得に引越ししたい方はぜひチェックしてみてください。
そのほか、引越し費用を安くするコツはこちらの記事もぜひご参考に。

12月の引越し、注意したい点は?
ライフラインの手続きはお早めに
引越し後にはさまざまな手続きが必要です。なかでも電気、ガス、水道やインターネットといったライフラインは、年末年始で窓口が休みに入ると手続きが滞ってしまう可能性も。引越し日が決まったら早めに手配するようにしましょう。
また、年末は郵便局が混み合うので、郵便物の転居届はインターネット上で転居届を受け付けてくれるサービス「e転居」を活用するのがおすすめです。
確定申告は1月1日時点の住所で
確定申告は、1月1日時点に住んでいる住所を記入します。会社員は11月ごろから手続きが始まることがあるため、その時点で翌年1月時点の新住所がわかっていれば記入しておきましょう。決まっていない場合は旧住所を書いておき、翌年1月末までに勤務先に新住所を報告すればOKです。
雪の日でも引越しは決行?
やむを得ない天災があった場合を除き、基本的に、雪が降っても引越しは通常通りに行われます。引越しのトラックも冬用タイヤで万全を期して運行し、荷物も極力濡れないよう配慮してくれるので、過度な心配は不要です。ただし、ふだん雪の少ないエリアなどでは事故による交通渋滞が発生したり、公共交通機関がストップして自分たちが新居まで移動できなかったりすることも。12月の引越しにはそんな雪の影響によるリスクがあるということを考慮しておきましょう。
自分でできる備えは?
寒さ対策などのポイントを紹介します。
- 絶対に濡れると困る家財や小物などは、ビニール袋に入れてからダンボールに入れる。
- 荷物や床が濡れたらすぐに拭けるよう、タオルを多めに用意しておく。
- 寒さ対策のため、帽子や厚手の靴下、冬用スリッパ、手袋を準備する。着込みすぎて動きづらくならないよう、保温効果のあるインナーを着る、カイロを貼るなどの工夫を。
- 引越し時に旧居でエアコンが使えるよう、電気停止日に注意する(指定した停止日の23:59までは使える)。
- 石油ストーブは灯油が入っていると引越し業者では輸送できない決まりに。必ず事前にストーブの燃料タンクから灯油を抜きとっておくこと。ちなみに灯油が入ったポリタンクも引越し業者は運ぶことができないため、自分で梱包して自家用車で運ぶか、不要な場合はガソリンスタンドに問い合わせて処分を依頼する、ご近所の方にタンクごと譲るという手も。

まとめ
12月の引越し見積もり料金は低い水準で安定しています。ところが、年末に近づくにつれて引越し需要が高まり、それにともなって引越し見積もり料金も高くなる傾向があります。一括見積もりはじめ、引越し料金を抑えるテクニックを活用して、納得のいく引越しをしてください。
画像:PIXTA
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