12月の引越し見積もり相場は?料金を抑える方法や年末の引っ越しの注意点を解説
12月は引越しの依頼が少ない時期。1年のなかでも見積もり料金が安い時期で、引越しにはうってつけといえそうです。とはいえ、年末に休業する引越し業者もあるなど、気になる点があるのも事実。12月の引越し料金相場とあわせて、引越し料金を節約する方法、注意点などについてご紹介します。
■目次
・12月は引越しにもってこい!引越し料金は平均以下
・年末の引っ越し料金が高騰?12月の引越しの注意点
・12月の引越し見積もり料金が最も安くなる日はいつ?
・12月の引越し見積もり料金を安くする方法
・まとめ

12月は引越しにもってこい!引越し料金は平均以下
新生活のスタートにともなって引越し業者に依頼が集中する3〜4月に比べると、12月は引越し業者への依頼が少ない時期です。そのため、引越し料金は比較的安くなる傾向があり、安く引越ししたい方にはもってこいの時期といえます。
まずは12月の引越し料金相場を確認してみましょう。家族構成ごとにまとめると、以下のようになります。
【12月の引越し料金相場】
単身(荷物小) | 単身(荷物大) |
---|---|
4万5,033円 | 6万4,202円 |
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 |
---|---|---|
7万9,993円 | 9万8,735円 | 12万3,888円 |
※2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
12月の引越しは、どのくらい割安感があるのでしょうか。年間の引越し料金相場平均と比較して、12月の料金相場をチェックしてみましょう。
【引越し料金相場平均(年間)】
単身(荷物小) | 単身(荷物大) |
---|---|
4万9,226円 | 6万6,406円 |
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 |
---|---|---|
8万5,831円 | 10万7,184円 | 13万4,868円 |
※2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
すべてのケースで12月の引越し料金相場が年間平均を下回っています。家族の人数が多くなるほど割安感があり、最も差額が大きい「4人家族」では、12月の料金相場が平均より1万円以上も安い計算です。
また、12月の引越し料金相場では、「単身(荷物小)」と「単身(荷物大)」の引越し料金の差額が、2万円近くと大きくなっています。単身者は、事前に不用品を処分するなどして荷物量を減らし、引越し代を節約したいところです。
では、1年を通して見た場合、12月はどの程度安い費用で引越しできるのでしょうか。
単身者と家族の引越し料金相場を月別にまとめたのが以下の表です。
【月別の引越し料金相場(単身者)】
単身(荷物小) | 単身(荷物大) | |
---|---|---|
1月 | 4万7,189円 | 6万4,776円 |
2月 | 4万8,617円 | 6万2,694円 |
3月 | 5万8,168円 | 8万7,643円 |
4月 | 5万5,010円 | 8万1,943円 |
5月 | 5万0,365円 | 6万6,955円 |
6月 | 5万0,193円 | 6万3,121円 |
7月 | 4万8,053円 | 6万7,773円 |
8月 | 4万5,746円 | 5万8,447円 |
9月 | 4万9,332円 | 5万9,896円 |
10月 | 4万5,989円 | 6万2,489 |
11月 | 4万7,022円 | 5万6,935円 |
12月 | 4万5,033円 | 6万4,202円 |
※2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
12月の単身者の引越し料金は、荷物が少ない単身者では最安ながら、荷物が多い単身者では6番目の高さとなっています。最も引越し料金が高い3月と比べると、差額はそれぞれ、1万3,135円、2万3,441円です。まずまずのお得感といったところでしょうか。
引越し時期が1カ月ずれるとどうでしょうか。
荷物が少ない単身者では、1月11月と比べると12月が最安ながら、引越し料金の差額は2,000円程度です。
荷物が多い単身者では、12月と1月の引越し料金はほぼ同額ですが、最安月である11月と比べると12月の引越し料金は7,000円以上も高くなっています。引越し時期に自由がきくのであれば、11月に引越しするのがよさそうです。
【月別の引越し料金相場(家族)】
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | |
---|---|---|---|
1月 | 7万5,567円 | 9万3,538円 | 12万4,574円 |
2月 | 8万3,686円 | 10万,637円 | 12万9,057円 |
3月 | 11万8,811円 | 15万3,053円 | 18万8,056円 |
4月 | 10万8,299円 | 12万7,782円 | 16万1,086円 |
5月 | 8万4,425円 | 10万4,215円 | 13万1,126円 |
6月 | 8万3,135円 | 9万7,903円 | 11万9,801円 |
7月 | 7万7,581円 | 10万4,334円 | 13万5,284円 |
8月 | 8万1,582円 | 9万3,941円 | 13万4,292円 |
9月 | 7万9,931円 | 10万,672円 | 12万3,822円 |
10月 | 8万1,126円 | 10万,1707円 | 12万6,909円 |
11月 | 7万5,841円 | 10万9,692円 | 12万,526円 |
12月 | 7万9,993円 | 9万8,735円 | 12万3,888円 |
※2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
12月の家族の引越し料金は、2人家族で5番目、3人・4人家族では4番目の安さ。最も高い3月と比べると5割前後、実際の金額にして2人家族で3万8,818円、3人家族で5万4,318円、4人家族では6万4,168円も安くなっています。
1月と11月の引越し料金とも比較してみましょう。
1月の家族の引越し料金相場は、2・3人家族で最安となっていますが、12月との差額は4,500〜5,000円ほど。ほぼ同じ水準といえるでしょう。
11月の家族の引越し料金相場と比べると、2・4人家族で12月の引越し料金のほうが3,000〜4,000円ほど高め。ところが、3人家族では12月のほうが1万円以上も安くなっているようです。
家族の引越し費用は、移動距離や荷物の量などによって複雑に変動することが分かります。条件ごとに相場を見極め、引越し時期を調整するのがよいでしょう。

年末の引っ越し料金が高騰?12月の引越しの注意点
12月の冬休み期間中に引越ししようと考えている方も多いのではないのでしょうか。ところが、年末に営業しない引越し業者もあるので注意が必要です。
引っ越し業者は年末には営業している?
引越し業者は、年間を通して休業日がなく、年末年始だけを連休としているケースが多いようです。大手引越し業者の年末の稼働状況について、公式サイトの情報からいくつかご紹介しましょう。
引越し業者名 | 12月の休業日 |
---|---|
アート引越センター | 12月31日 |
日本通運 | 12月30日〜12月31日(インターネット経由の申し込み受付と単身パックの配達のみ休業) |
アート引越センターでは、12月31日がお休み。日通では、インターネット経由の申し込み受付と単身パックの配達は、12月30日〜12月31日を休業日としています。
年末の料金相場は上がる傾向に
12月末は、冬休みを利用して引っ越しをしたい方が増加します。とくに、「引越し先で新年を迎えたい」「今年中に引越しを終わらせてしまいたい」という希望が多いためか、1月の年始より12月の年末が混雑するようです。
そのため、3〜4月の繁忙期ほどではないものの、12月は引っ越し料金が高くなる傾向があります。また、引越し業者によっては12月の年末に特別料金を設定しているケースもあるようです。
スケジュール管理を万全に
12月の冬休み期間中は、帰省する方が多くなります。ラッシュにともなって交通渋滞が発生し、引越し荷物の輸送が予定通りにいかないケースが想定されます。余裕をもってスケジュールを立てたいところです。
また、ガス、水道、電気などの事業者が休業するおそれもあります。引越しの搬入作業が無事に済んでも、ライフラインが途絶えるようなことがあっては大ごと。早めの手配が必要です。

12月の引越し見積もり料金が最も安くなる日はいつ?
引越し料金が比較的安い12月ですが、どの日を引越し日に設定するかで、引越し料金は大きく違ってきます。せっかくなら安く引越ししたいもの。
12月のなかでも、引越し見積もり料金が最安となる日を見つける方法をご紹介しましょう。
引越し業者の割引率に注目
引越し業者のいくつかは、日別の割引率が分かる割引カレンダーを提供しています。引越し見積もり料金のだいたいの目安が分かるため、引越し日を決める参考にするとよいでしょう。
【2020年12月の割引カレンダー(アーク引越センター)】
12月は、割引が適用される日は多い印象です。とはいえ、22日を最後に「30%OFF」が適用されておらず、年末が近づくにつれて割引率が高い日が少なくなる傾向が見てとれます。
割引カレンダーから、12月の引越しは上旬〜中旬が狙い目といえるでしょう。
12月は上旬〜中旬のなかでも平日が狙い目
平日は仕事を休めない方が多いため、引越しの依頼は土日に集中しがちです。引越しの依頼数に比例して、引越し料金には割引が適用されにくくなるため、平日の引越し料金のほうが土日に比べて安くなる傾向があります。
アーク引越センターの割引カレンダーでは、割引が適用される土日は6日(日)、12日(土)、20日(日)、26日(土)の4日間。いずれも10%OFFと割引率は低めです。
引越し料金を安く抑えるなら、12月の上旬〜中旬のなかでも、とくに平日を狙いたいところです。
仏滅や赤口など縁起がよくないとされる日を選ぶ
仏滅や赤口など、引越しにはあまりふさわしいとされない日を選ぶのもおすすめです。
引越しは大きなイベントであるため、引越しする際にお日柄を気にする方が少なくありません。とくに六曜で吉日とされる大安は要注意。引越し料金が高くなる傾向があります。
アーク引越センターの2020年12月の割引カレンダーを見ても、最も割引率が高い30%OFFが適用されているのは、仏滅(3日、9日)、赤口(11日、16日、22日)。いずれも引越しにはあまり適さないとされる日です。
12月に安く引越しするなら、上〜中旬の平日、とくに仏滅・赤口の日を選ぶのがよさそうです。

12月の引越し見積もり料金を安くする方法
引越し荷物を減らす
諸事情により、12月の引越し料金が高めの日に引越しせざるをえないケースもあることでしょう。そんなときは、引越しの荷物を一定量減らすことができれば、引越し料金を大幅に安くすることができます。
引越し見積もり料金は、引越しで使用するトラックのサイズで大きく変動します。そのため、荷物量を減らして引越しで使用するトラックをサイズダウンできれば、見積もり料金を大幅に抑えることが可能です。
引越しトラックの大きさごとの引越し見積もり料金相場をまとめた以下の表が参考になるでしょう。
【引越しトラックごとの引越し見積もり料金相場】
※調査概要は文末に記載
引越しトラックのサイズがひとつ小さくなるごとに、引越し見積もり料金が数万円単位で安くなっているのが分かります。
例えば、引越しに「10t以上のトラック」が必要なところ、荷物量を減らして「4tトラック」を利用できれば、引越し見積もり料金は7万円以上も安くなります。
単身者など、荷物の量が少ない場合でも、例えば「3tトラック」を「2tロング〜2.5tトラック」に変更することができれば、およそ2万円も引越し見積もり料金を下げることができます。
試してみる価値はありそうです。
作業時間を指定しない
引越しする時間帯にこだわりがない場合は、午後便やフリー便を選ぶのがおすすめです。
できるだけ早い時間に引越し作業を終えたいと考える方が多いせいか、午前の引越し便に人気が集中しがちです。そのため、午前よりも午後の時間帯の便を利用することで、引越し見積もり料金を安くすることができます。
以下の表は、実際に引越しにかかった料金を時間帯別にまとめたものです。
【時間帯別の引越し料金相場】
単身者の引越し料金 | 家族(カップル含む)の引越し料金 | |
---|---|---|
8時ごろ | 5万9,986円 | 10万4,584円 |
9時ごろ | 5万4,808円 | 9万8,998円 |
10時ごろ | 4万3,813円 | 8万793円 |
11時ごろ | 3万8,617円 | 6万8,070円 |
12時ごろ | 4万757円 | 6万3,509円 |
13時ごろ | 3万8,849円 | 6万595円 |
14時ごろ | 4万350円 | 6万843円 |
15時ごろ | 3万5,422円 | 6万436円 |
16時ごろ | 3万4,197円 | 6万6,537円 |
17時ごろ | 3万741円 | 5万9,953円 |
18時ごろ | 3万3,430円 | 7万5,874円 |
19時以降 | 3万9,500円 | 5万4,745円 |
※引越し業者を利用した、移動距離50km未満の引越しの場合
※対応しない引越し業者が多い「7時以前」の時間帯を除外
※2020年4月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出。最新のデータはこちらをご覧ください
単身者の引越しでは「17時ごろ」、家族の引越しでは「19時以降」の料金が最も安く、反対にどちらも「8時ごろ」が最高値となっています。その差額は単身者の引越しで3万円近く、家族の引越しでは5万円以上にもなり、見逃せない内容です。
引越し料金を安くすることを優先する場合は、午後の時間帯の便や、作業時間帯を指定しないフリー便を検討してみてください。
相見積もりをとって最安の業者を選ぶ
仮に引越し日や時間帯、荷物の量や移動距離がまったく同じでも、見積り料金は引越し業者によってまちまち。安く請け負ってくれる引越し業者を見つけるためには、相見積もりをとる必要があります。
ところが、複数の業者にいちいち見積もりを依頼するのは骨が折れるもの。いくつも見積もりを依頼するのが面倒になり、最初に見積もりをくれた引越し業者と契約してしまいがちです。
そんなときにおすすめなのが、一括引越し見積もりです。一括引越し見積もりなら、オンラインのフォームに引越しに関する情報を入力するだけで、複数の引越し業者にまとめて見積もりを依頼することが可能。
最も安く引越し作業を請け負ってくれる業者を手軽に見つけることができます。
また、一括見積もりサービス経由することで得られる特典もあります。例えばSUUMOの一括見積もりサービスを使うと、最大で50%も引越し見積もり料金が安くなる特典がついていることもあるので、お得に引越ししたい方はぜひチェックしてみてください。

まとめ
12月の引越し見積もり料金は低い水準で安定しています。ところが、年末に近づくにつれて引越し需要が高まり、それにともなって引越し見積もり料金も高くなる傾向があります。一括見積もりはじめ、引越し料金を抑えるテクニックを活用して、納得のいく引越しをしてください。
<調査概要>
「引越しに関する実態把握調査」(リクルート住まいカンパニー)
【調査実施時期】2013年3月22日(金) ~2013年3月29日(金)
【調査対象者】18~69歳の男女
【調査方法】インターネット調査
【有効回答数】20,000サンプル
【調査実施機関】楽天リサーチ株式会社
画像:PIXTA
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