引っ越し費用は平日、休日(土日・祝日)どちらが安い? 曜日・時間別の費用を比較してお得な引越しを
最終更新日 2023年12月05日
引越しを安くするためにおすすめなのは、あえて平日に引越しをする方法です。「平日は土日に比べてどの位安いの?」「単身者や家族連れの違いは?」と疑問に思う人も多いのでは。そこで、距離・曜日などの条件別に費用を徹底比較しました。SUUMOで行ったアンケートや調査によると、平日や土日によって、費用差があり、家族連れや県外長距離の引っ越しはより平日の方がお得という結果に。平日、休日(土日・祝日)の引越し料金の違いや、平日に引っ越しをするメリットや注意点などについて紹介します。
■目次
・平日・土日・祝日の引っ越し費用を単身者・家族別に比較
・距離別の引越し時期×引っ越し曜日の引っ越し料金相場を比較!
・日程が変更できない場合は、引っ越し費用が安い時間帯を選ぼう
・仕事を休んで平日に引っ越ししたことがある人は半数以上!
・土日・祝日を避けて平日に引越しするメリット
・平日の引っ越しは、仕事とのバランスに注意して見積もりを
・まとめ
平日・土日・祝日の引っ越し費用を単身者・家族別に比較
作業に時間がかかるなどの理由から、引っ越しは休日(土日・祝日)に行うものと思っている方が多いかもしれません。では、土日の引っ越しに予約が集中するとしたら、曜日の違いで引っ越し料金が変動することはあるのでしょうか。気になる土日と平日の引っ越し料金の違いについて、まずは単身者と家族ごとに見てみましょう。
【単身者・家族の平日・土日・祝日の引越しにかかった費用】
平日 | 土日 | 祝日 | |
---|---|---|---|
単身者 | 6万1619円 | 6万863円 | 6万7915円 |
家族 | 11万7944円 | 11万7659円 | 11万4592円 |
単身者の場合、平日の引っ越し料金が6万1619円なのに対して、土日は6万863円となっています。差額は756円ですから、平日と土日の引っ越し料金の違いは大きくないといえそうです。
家族の場合も同じことがいえます。平日の引っ越し料金が11万7944円なのに対して、土日は11万7659円。平日と土日の引っ越し料金の差額は285円と、単身者の場合よりもさらに小さくなっています。平日と土日の引っ越し料金の差はほとんどありません。
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距離別の引越し時期×引っ越し曜日の引っ越し料金相場を比較!
単身者・家族それぞれの引っ越し料金の比較では、休日(土日・祝日)と平日の差はほとんどないように見えますが、引っ越し距離別に、引越し時期×引っ越し曜日の引っ越し料金相場をみてみましょう。赤文字が、平日、土日、祝日の最安値です。祝日は数が少ないので、主に平日と土日の料金に注目してみます。
単身者【引越し距離別の平日・土日・祝日の引越しにかかった費用】繁忙期(2~4月)
平日 | 土日 | 祝日 | ||
---|---|---|---|---|
~15km未満 市区町村内程度 | 荷物(小) | 4万8830円 | 5万2128円 | 4万9431円 |
荷物(大) | 6万8228円 | 7万6856円 | 6万6160円 | |
~50km未満 都道府県内程度 | 荷物(小) | 5万5587円 | 5万8058円 | 4万5432円 |
荷物(大) | 7万7228円 | 7万3734円 | 7万6024円 | |
~200km未満 同一地方内程度 | 荷物(小) | 6万4462円 | 6万5600円 | 8万9238円 |
荷物(大) | 9万4774円 | 9万5091円 | 9万8100円 | |
~500km未満 近隣地方程度 | 荷物(小) | 7万3715円 | 7万4167円 | 7万900円 |
荷物(大) | 12万1667円 | 11万5270円 | 8万4400円 | |
500km以上 遠距離地方程度 | 荷物(小) | 8万7164円 | 9万2231円 | 9万7857円 |
荷物(大) | 14万3646円 | 13万182円 | 17万6438円 |
単身者【引越し距離別の平日・土日・祝日の引越しにかかった費用】通常期(5月〜1月)
平日 | 土日 | 祝日 | ||
---|---|---|---|---|
~15km未満 市区町村内程度 | 荷物(小) | 4万5063円 | 4万2772円 | 4万9720円 |
荷物(大) | 5万4766円 | 5万7610円 | 5万9013円 | |
~50km未満 都道府県内程度 | 荷物(小) | 4万6204円 | 4万5242円 | 4万8067円 |
荷物(大) | 5万8529円 | 6万349円 | 5万4727円 | |
~200km未満 同一地方内程度 | 荷物(小) | 5万2463円 | 5万7756円 | 5万5075円 |
荷物(大) | 7万8115円 | 7万5211円 | 7万3808円 | |
~500km未満 近隣地方程度 | 荷物(小) | 6万4136円 | 6万5897円 | 7万1200円 |
荷物(大) | 9万777円 | 9万5733円 | 8万1333円 | |
500km以上 遠距離地方程度 | 荷物(小) | 7万5188円 | 8万7721円 | 9万6615円 |
荷物(大) | 10万8549円 | 11万3165円 | 15万8650円 |
単身者の県内までの引っ越しにおける平日と土日の料金の差は、距離や荷物の量で、ばらつきがあり、はっきりとした傾向がありません。ただし、遠距離の場合は、荷物の大小問わず平日の方が、土日より安くなっています。
家族(3人)【引越し距離別の平日・土日・祝日の引越しにかかった費用】繁忙期(2~4月)
平日 | 土日 | 祝日 | |
---|---|---|---|
~15km未満 市区町村内程度 | 11万6255円 | 11万6995円 | 11万6451円 |
~50km未満 都道府県内程度 | 12万8125円 | 12万7905円 | 12万9631円 |
~200km未満 同一地方内程度 | 16万111円 | 15万4586円 | 14万3286円 |
~500km未満 近隣地方程度 | 6万4136円 | 6万4137円 | 6万4138円 |
500km以上 遠距離地方程度 | 7万5188円 | 7万5189円 | 7万5190円 |
~500km未満 近隣地方程度 | 21万9942円 | 21万610円 | - |
500km以上 遠距離地方程度 | 30万7926円 | 29万8209円 | - |
家族(3人)【引越し距離別の平日・土日・祝日の引越しにかかった費用】通常期(5月〜1月)
平日 | 土日 | 祝日 | |
---|---|---|---|
~15km未満 市区町村内程度 | 9万2411円 | 9万3990円 | 9万4563円 |
~50km未満 都道府県内程度 | 10万3413円 | 10万7604円 | 10万4301円 |
~200km未満 同一地方内程度 | 13万6075円 | 11万6289円 | 18万6600円 |
~500km未満 近隣地方程度 | 15万7653円 | 16万3993円 | 16万5000円 |
500km以上 遠距離地方程度 | 22万7701円 | 21万7588円 | 24万0000円 |
繁忙期の県内までの引っ越し料金は、曜日による差はほぼありません。遠距離の引っ越しは、繁忙期でも通常期でも土日の方が1万円前後安くなっています。
引越し料金は荷物の量などによっても変動するため一概にはいえませんが、SUUMOの「引っ越し費用の相場」では、様々な条件で料金比較ができるのでぜひ参考にしてください。
引っ越し繁忙期や比較的安い日を探すには、国内の運送会社からなる業界団体「全日本トラック協会」が提供する「引越混雑予想カレンダー」が参考になります。
出典:公益社団法人全日本トラック
また、引っ越し業者がお得な引越し日がわかるカレンダーを独自に公開している場合もあります。例えば、アーク引越センターの2023年4月の割引率は以下の通りです。
日程が変更できない場合は、引っ越し費用が安い時間帯を選ぼう
土日や平日を自由に選べず、日程が変更できない場合に、引っ越し費用を安く抑えるには、時間帯別の引っ越し料金をチェックしましょう。以下は、引越しにかかった費用を時間帯別に表にしたものです。上が単身者、下が家族のデータになります。それぞれ移動距離が50km未満の引越しの場合です。
単身者の引越し料金で最も安いのは7時以前で2万6885円、最も高いのは8時ごろで5万9986円。差額は3万3101円です。
家族の引越しは、料金が一番安いのは19時以降で5万4745円、一番高いのが7時以前で13万8526円。金額差は8万3781円です。
時間帯によっても引越し料金が変動するため、平日・土日問わず、お得な時間帯を選びましょう。
単身者【時間帯別の引越しにかかった費用】
単身者の引越し料金 | |
---|---|
7時以前 | 2万6885円 |
8時ごろ | 5万9986円 |
9時ごろ | 5万4808円 |
10時ごろ | 4万3813円 |
11時ごろ | 3万8617円 |
12時ごろ | 4万757円 |
13時ごろ | 3万8849円 |
14時ごろ | 4万350円 |
15時ごろ | 3万5422円 |
16時ごろ | 3万4197円 |
17時ごろ | 3万741円 |
18時ごろ | 3万3430円 |
19時ごろ | 3万9500円 |
家族(カップル含む【時間帯別の引越しにかかった費用】
家族(カップル含む)の引越し料金 | |
---|---|
7時以前 | 13万8526円 |
8時ごろ | 10万4584円 |
9時ごろ | 9万8998円 |
10時ごろ | 8万793円 |
11時ごろ | 6万8070円 |
12時ごろ | 6万3509円 |
13時ごろ | 6万595円 |
14時ごろ | 6万843円 |
15時ごろ | 6万436円 |
16時ごろ | 6万6537円 |
17時ごろ | 5万9953円 |
18時ごろ | 7万5874円 |
19時ごろ | 5万4745円 |
7時以前の引越し料金は、単身者と家族で真逆という結果になっています。7時以前に引越しが可能かどうかは、引越し業者によってばらつきがあります。また、分譲マンションの場合、近隣への音の問題などがあるため、管理会社に引っ越し時間を伝える必要があり、夜間の引っ越しがNGの場合もあります。事前によく確認しておきましょう。
■関連記事
引越し曜日×引越し時間帯の引越し相場
さまざまな条件で変動する引越し料金。SUUMOでは、「引越しをお得に済ませるには?費用を安くするコツをチェック」などで引越し費用を安くする方法を紹介しています。「結局、わたしの条件だといくらくらいなの?」と気になる方は、一括見積もりをご利用ください。
仕事を休んで平日に引っ越ししたことがある人は半数以上!
(※3)
20代~40代の男女を対象に実施した「引っ越しに関するアンケート」によると、「仕事を休んで引っ越ししたことはありますか」という問いに対して、「はい」と答えた方は58.5%と、過半数にのぼりました。
(※4)
その理由として最も多かったのが、「平日のほうが費用が安い」というもので、61.8%を占めました。上で紹介した通り、実際に平日と休日の引越し料金の差はほとんどないため、引越しする時期や時間帯などを調整して、費用が安くなるよう工夫している方が多いのかもしれません。
その次に多かったのが、「家族の予定に合わせて」(12.2%)という理由です。夫もしくは妻が平日休みである共働きの夫婦のケースなどが考えられます。
「土日に予約ができなかったから」(10.7%)という回答も多いようです。とくに引っ越し業界に予約が集中する繁忙期ともなると、引っ越しを希望する日に依頼できないことが少なくありません。
そのほか、「土日に荷造りをし、平日に引っ越し日を設定したから」(8.4%)、「家族または友人に手伝いに来てもらえる日が平日しかなかったから」(3.1%)という方も少数ながらいるようです。
いずれにしても、仕事を休んで引っ越ししたことがある方の割合が思いのほか多いようです。
土日・祝日を避けて平日に引越しするメリット
平日に引越しをすることにはどんなメリットがあるのでしょうか。
先のアンケートでは、「あなたが仕事を休んで引っ越しをしたことにより、よかったことや悪かったことを教えてください」という質問に、次のような回答が得られました。
・「平日にできたので安くすんだ」(39歳/女性)
・「費用が休日より安かった」(42歳/男性)
引越し業者によっては、日ごとに異なった割引率を適用しています。引越し業者への依頼は休日に集中しますから、同じ割引率が高い日でも、人気が高い休日に比べて平日の予約は比較的とりやすいかもしれません。
「平日に休みをとって引越し作業ができそう」という場合は、引越し業者を選ぶときの参考にするとよいでしょう。
平日に引越しをするメリットとして、以下のような意見もありました。
・「交通渋滞がなかったこと」(25歳/女性)
・「道がすいていた」(35歳/女性)
休日の幹線道路はよく渋滞が起きます。とくに、朝や夕方など交通量の多い時間帯ともなれば、引越し作業がひどく遅れてしまうことも。渋滞の心配がなく、作業をスムーズに進められるのも平日に引っ越しを行うメリットといえます。
引越し件数が少ない平日のほうが引越し業者の時間の融通がききやすく、希望する時間帯に搬出・搬入しやすいのも魅力です。
「転出、転入手続きが同日に行えた」(44歳/男性)というのも、平日に引越しを行う特典です。休日に引越しすると、平日に休みをとったり、一時的に仕事を抜け出したりして、改めて役所に出向き転出・転入手続きをしなくてはなりません。平日なら、1日のうちに引越し作業も諸手続きもできてスムーズです。
「土日を荷造りにあてられた」(39歳/男性)という意見もあるようです。荷造りを一気に済ませてしまいたい場合は、やはりまとまった時間がとれる休日に行うのが効率的。そのまま休日明けに引っ越しできれば、時間のロスや荷造りのストレスを軽減できるでしょう。
そのほか、
・「家族に手伝いにきてもらえた」(29歳/女性)
・「休日がつぶれなかった」(26歳/男性)
・「ゴミをすぐに廃棄できた」(39歳/女性)
という意見もありました。平日に引越しすると、さまざまなメリットがあります。引越し料金を安くしたい方も、事情によりやむを得ずという方も、ぜひ平日の引っ越しを前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
平日の引っ越しは、仕事とのバランスに注意して見積もりを
平日の引っ越しにも、デメリットはあります。仕事を休んで平日に引っ越しをしたことでの悪影響については、「仕事に支障がでる」という声が多いようです。
・「休みが週に一日しかないので、とても忙しい」(37歳/女性)
・「休みをとることで、仕事の進みが悪くなった」(30歳/男性)
平日に引っ越しをする場合は、仕事や職場の状況を見極めながら適切に判断することが求められるようです。
「有給が減る」(36歳/女性)という意見もあります。有給休暇をとって平日に引っ越しする場合は、いざというときに「足りない」とならないよう、残日数を確認しておくのがよいでしょう。
「近所の方に挨拶ができない」(39歳/女性)という意見も見られました。平日は出勤している方が多いため、引っ越しの挨拶をしようとしても、ご近所が不在のケースが多いようです。日を改めて挨拶に出かけるのを面倒だと感じてしまうのも理解できます。
まとめ
平日の引越しはメリットが多い半面、配慮しなければならないこともあります。仕事に遅れが出たり、職場に迷惑をかけたりすることがないよう、状況を見ながら最適なタイミングで行うようにしたいですね。とくに休日に予約ができないなどの理由で、やむを得ず仕事を休む必要がある場合は、計画的かつ早めに見積もりをするのがオススメです。
●調査概要
(※1)、(※2)
「引越しに関する実態把握調査」(リクルート住まいカンパニー)
【調査実施時期】 2013年3月22日(金) ~2013年3月29日(金)
【調査対象者】 18~69歳の男女
【調査方法】 インターネット調査
【有効回答数】 20,000サンプル
【調査実施機関】楽天リサーチ株式会社
(※3)、(※4)
[引っ越しに関するアンケート]より
・調査期間:2016年12月8日(木)
・調査方法:インターネット調査
・対象:20代~40代、男女
・有効回答数:224
※特記のない記事内データは、2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出
写真: PIXTA
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