3月は引越し見積もり費用が最高値に? 料金を抑えるための方法もチェック
新生活のスタートを4月に控えている場合、3月中の引越しを希望するケースが多いでしょう。ところが、引っ越し業者に予約が集中する3月は、引越し見積もり費用が高くなる傾向があります。
引越し費用が最も安くなる日の見つけ方など、引越し料金を少しでも抑えるための方法について、実際の料金相場とあわせてご紹介します。
■目次
・3月は引っ越し繁忙期! 見積もり料金が最安月の6割増になることも
・3月の引っ越し料金相場。見積もり費用が最も安くなるのはいつ?
・3月の引越し料金を抑えるなら早めの見積もりが正解
・トラブル防止に! 安心なのは訪問見積もり
・まとめ

3月は引っ越し繁忙期! 見積もり料金が最安月の6割増になることも
3月や4月は、引っ越し業者にとって1年のなかで最も多くの依頼が集中する繁忙期です。とくに新生活がスタートする4月を間近に控えた3月、引っ越し業者では人手が不足しがちとなり、希望日に引っ越しできないことが少なくありません。
そうしたリスクを分散する目的もあり、多くの引っ越し業者では、繁忙期以外のシーズンに積極的に割引料金を適用しています。
そのため、3月および4月の引っ越し料金の見積もり料金は、5月~翌年2月の通常期に比べて高くなる傾向があるようです。
単身者の月別引っ越し料金
実際、金額にはどの程度の違いがあるのでしょうか。単身者が引っ越しにかかった料金を月別にまとめたのが以下の表です。
【月別の引越しにかかった費用】※単身者
単身(荷物小) | 単身(荷物大) | |
---|---|---|
1月 | 4万7,189円 | 6万4,776円 |
2月 | 4万8,617円 | 6万2,694円 |
3月 | 5万8,168円 | 8万7,643円 |
4月 | 5万5,010円 | 8万1,943円 |
5月 | 5万365円 | 6万6,955円 |
6月 | 5万193円 | 6万3,121円 |
7月 | 4万8,053円 | 6万7,773円 |
8月 | 4万5,746円 | 5万8,447円 |
9月 | 4万9,332円 | 5万9,896円 |
10月 | 4万5,989円 | 6万2,489円 |
11月 | 4万7,022円 | 5万6,935円 |
12月 | 4万5,033円 | 6万4,202円 |
荷物の量が比較的少ない単身者の場合、引っ越し料金が最も安いのは12月で4万5,033円、最も高いのが3月で5万8,168円です。差額は1万3,135円と、かなり大きな開きがあることが分かります。
また、荷物の量が比較的多い単身者の場合、引っ越し料金が最も安い月は11月で5万6,935円、最も高い月はやはり3月で8万7,643円となっています。引っ越し料金の差額は、3万708円。
荷物の量が多いほど、繁忙期の引越しが割高になるようです。
家族の月別引越し料金
家族の引越し場合はどうでしょうか。以下は、家族(カップル含む)が引越しにかかった料金を月別にまとめたものです。
【月別の引越しにかかった費用】 ※家族(カップル含む)
2人家族 | 3人家族 | 4人家族 | |
---|---|---|---|
1月 | 7万5,567円 | 9万3,538円 | 12万4,574円 |
2月 | 8万3,686円 | 10万637円 | 12万9,057円 |
3月 | 11万8,811円 | 15万3,053円 | 18万8,056円 |
4月 | 10万8,299円 | 12万7,782円 | 16万1,086円 |
5月 | 8万4,425円 | 10万4,215円 | 13万1,126円 |
6月 | 8万3,135円 | 9万7,903円 | 11万9,801円 |
7月 | 7万7,581円 | 10万4,334円 | 13万5,284円 |
8月 | 8万1,582円 | 9万3,941円 | 13万4,292円 |
9月 | 7万9,931円 | 10万672円 | 12万3,822円 |
10月 | 8万1,126円 | 10万1,707円 | 12万6,909円 |
11月 | 7万5,841円 | 10万9,692円 | 12万526円 |
12月 | 7万9,993円 | 9万8,735円 | 12万3,888円 |
家族の引越し料金が最も安い月は、例えば2人家族の場合だと1月で7万5,567円、最も高い月が3月で11万8,811円です。引越し料金の差は4万3,244円となっています。
3人家族の引越しでは、料金が最も安いのが1月で9万3,538円、最も高いのが3月で15万3,053円。その差は5万9,515円とさらに高額で、3月は1月の6割増以上の料金となっています。
4人家族の場合は、最も安い月と最も高い月の料金差が6万8,255円です。家族の人数が増えるに従って、繁忙期と通常期の引越し料金の差額が大きくなる傾向があるのが分かります。
引越しにかかるコスト面を重視するなら、単身者、家族いずれの場合も、3月の引越しはそれ以外の月に比べて不利といわざるを得ません。
突然の異動など、どうしても3月に引越さなければならない事情がない限り、時期をずらすのが賢明でしょう。

3月の引っ越し料金相場。見積もり費用が最も安くなるのはいつ?
3月は引っ越し料金が高くなる傾向がありますが、引っ越しする日程によって引っ越し見積もり料金が変動します。比較的混雑しない日を選ぶことで、引っ越し見積もり料金を安くすることも可能です。
3月は上旬の引っ越し料金が最も安い
引っ越し予約が混み合わない日を探すうえで便利なのが、運送業者から構成される業界団体「全日本トラック協会」が提供する「引越混雑予想カレンダー(※)」です。
※2021年の引越し混雑予想
出典:公益社団法人全日本トラック協会
これによると、下旬>中旬>上旬の順に混雑する予想となっており、3月の引っ越し料金は、下旬が最も高く、上旬が最も安いと推測できます。
最も安い時間帯は単身者なら17時ごろ、家族なら19時以降
引っ越しする時間帯によっても、見積もり料金が変わることがあります。以下は、引っ越し料金相場を時間帯別にまとめたものです。
時間帯別の引越し費用相場
単身者の引越し料金相場 | 家族(カップル含む)の引越し料金相場 | |
---|---|---|
7時以前 | 平均2万6,885円 | 平均13万8,526円 |
8時ごろ | 平均5万9,986円 | 平均10万4,584円 |
9時ごろ | 平均5万4,808円 | 平均9万8,998円 |
10時ごろ | 平均4万3,813円 | 平均8万793円 |
11時ごろ | 平均3万8,617円 | 平均6万8,070円 |
12時ごろ | 平均4万757円 | 平均6万3,509円 |
13時ごろ | 平均3万8,849円 | 平均6万595円 |
14時ごろ | 平均4万350円 | 平均6万843円 |
15時ごろ | 平均3万5,422円 | 平均6万436円 |
16時ごろ | 平均3万4,197円 | 平均6万6,537円 |
17時ごろ | 平均3万741円 | 平均5万9,953円 |
18時ごろ | 平均3万3,430円 | 平均7万5,874円 |
19時ごろ | 平均3万9,500円 | 平均5万4,745円 |
これによると、単身者の引っ越しの場合、8時ごろの料金が最も高く5万9,986円、17時ごろが最も安く3万741円となっています。差額は2万9,245円と軽視できない内容です。
家族(カップル含む)の引っ越しの場合は、業者によって対応可否が異なる7時以前を除けば、8時ごろが最も高く10万4,584円、19時以降が最も安く5万4,745円。その差は4万9,839円とさらに高額になっています。
同じ日でも、時間帯によってこれだけ料金に差があるのは、引っ越し業界ではよくあること。引っ越し料金を安く抑えるなら、時間帯を指定しない「フリー便」を活用するのがよさそうです。
平日と休日の引っ越し料金はほぼ同じ
なお、平日に比べて休日の引っ越し料金は高くなると思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。以下は、単身者と家族(カップル含む)、それぞれの引っ越し料金相場を平日、土日、祝日ごとに示したものです。
平日・土日・祝日の引越し費用相場
単身者の引越し料金相場 | 家族(カップル含む)の引越し料金相場 | |
---|---|---|
平日 | 平均61,619円 | 平均117,944円 |
土日 | 平均60,863円 | 平均117,659円 |
祝日 | 平均67,915円 | 平均114,592円 |
単身者、家族ともに、平日と土日とで引っ越し料金にほとんど差がないことが分かります。
祝日については、単身者が最も高く、家族が最も安い結果に。そもそも祝日の日数が少ないことを考えると、料金相場を判断する材料として参考程度に捉えておくのがよさそうです。
他の月に比べて引っ越し料金が高いといわれる3月でも、下旬よりも上旬、早い時間帯よりも遅い時間帯に引っ越しを行うことで、料金を大幅に抑えることができます。
とはいえ、引っ越し料金が安くなる日は、業者によってまちまちです。日ごとの割引率を公開している引っ越し業者もありますが、それぞれ比較する手間を考えれば、一括見積もりサイトを利用するのが断然、確実でスムーズでしょう。
ぜひ、快適でスマートなお引っ越しにお役立てください。

3月の引越し料金を抑えるなら早めの見積もりが正解
引越しの予定が決まったら、引越し業者への見積もりを早めに依頼するのがおすすめです。
引越し業者が繁忙期を迎える3月は、他の月に比べてとくに早く予約が埋まってしまいます。早めに見積もりすると、希望する日程を押さえやすいだけでなく、最もお得に引越しできる日程を提案してもらえる可能性があるからです。
見積もりを依頼するタイミングは、通常期であれば引越しの1カ月前が最適だといわれています。
ただし、引越し業者が繁忙期を迎える3月に限っては、可能な限り早めに依頼するのがおすすめ。引越し業者によって異なりますが、多くの場合、およそ2~3カ月前から見積もりと予約を受け付けているようです。

トラブル防止に! 安心なのは訪問見積もり
引越し見積もりの際に、何らかのトラブルを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。国民生活センターには、「解約料金が発生する前に解約したのにキャンセル料を請求された」など、さまざまな相談が寄せられているようです。
なかでも、見積もりの段階で多いトラブルの例として挙げられるのが、見積もりミスです。
見積もりミスの原因はさまざまですが、利用者側にありがちなのが、荷物の量を過少に申告してしまう、転居先の物件環境を確認し損なうなどの手違いです。荷物の把握漏れなど、引越し業者側に過失がある場合もあります。
見積もりミスは故意でなくても起こり得るものですが、追加料金が発生することがあるだけでなく、トラックに荷物を積みきれない、荷物の搬入ができないなど、引越しができなくなるケースもあり、軽視できません。
こうしたトラブルを防ぐ方法としては、訪問見積もりを利用するのがおすすめです。
訪問見積もりとは、引越し業者が自宅を訪問し、実際に荷物などの状況を確認しながら料金を見積もりすることです。訪問見積もりでは、引越しのプロが見積もりを担当してくれるため、荷物量を正しく把握することができます。
無料で利用できるケースが多いため、引越しにかかるコストを抑えることにつながるのも訪問見積もりを利用するメリットです。
ただし、訪問見積もりで明確な見積もりを出してもらうには、荷物の量だけでなく転居先(物件の周辺環境やエレベーターの有無なども含めて)や日程、利用する付帯サービスなど、引越しにかかわる具体的な情報が欠かせません。
必要な情報を事前に確認し、梱包資材の無料提供・引き取りサービスの有無や、大型家具の取り扱いなど、知りたいことをきちんとまとめてから依頼するのがよいでしょう。

まとめ
3月は引っ越し業者に予約が集中する繁忙期です。希望日に予約がとりづらいだけでなく、割引が適用されないなどの理由から、通常時と比べて引っ越し料金が6割増しとなるケースもあります。
やむを得ず3月に引っ越しする場合は、早い段階で一括見積もりサイトを利用するなど、計画的に進めるのがよいでしょう。見積もりミスなどのトラブルを防ぐなら、訪問見積もりを活用するのもおすすめです。
※特記のない記事内データは、2020年4月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出しています
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