荷づくりと荷ほどき、どのくらい時間かかっている? 時短のコツを引越し会社に聞いてみた
公開日 2022年01月17日
引越し作業の中でも大変なのが、荷づくりと荷ほどき。家族や友人などに手伝ってもらえる部分もありますが、モノの仕分けなど、本人にしか判断できない部分も多く、時間がかかります。そこで「SUUMO引越し見積もり」では、自分で荷づくり・荷ほどきをした人にアンケートを実施。さらに作業をラクにするためのコツを引越し会社に聞きました。
■目次
・荷づくりにかかる日数は「15~30日」が最多
・荷ほどきにかかる日数は「1週間以内」が過半数
・引越しの失敗No.1は「物をどこに入れたか分からない」
・引越し会社の荷づくり・荷ほどきはなぜ1日で終わる?
・引越し作業の時短のコツは?
・荷ほどきがラクになる荷づくりのコツは?
・自分で荷づくり・荷ほどきするときの流れは?
・まとめ
荷づくりにかかる日数は「15~30日」が最多
引越しをする人は、引越し当日のどれくらい前から荷づくりをスタートさせているのでしょうか。荷づくりを自分で行った人へのアンケート調査によると、最も多いのが「15〜30日前」で34.3%。次いで「8〜14日前」が28.0%と、1週間~1カ月かけた人が過半数でした。
そして「1~3日前」や「当日」と回答した人は合わせてわずか9.6%しかいませんでした。数日前からのスタートとなると、必要なモノ・処分するモノの選別にも時間をかけられず、ゴミも含めて一旦すべて荷物として新居に運び込むことになり、余計なお金と労力を使うことになりそうです。
荷ほどきにかかる日数は「1週間以内」が過半数
※回答者3134人のうち、荷ほどきが終わっている2556人が対象
引越しをした人は、引越し当日からどれくらい後に荷ほどきを終えているのでしょうか。荷ほどきを自分でした人へのアンケート調査によると、最も多いのは「1~3日後」で27.4%ですが、次に多い「4~7日後」も25.8%と僅差で、「当日」の4.4%と合わせると、1週間以内で終わらせた人が57.6%と過半数になります。
そして、それ以上かかった人も「8~14日後」「15~30日後」がともに19%弱と多く、全体的にばらつきが見られます。引越し前の荷づくりと違い、期限を自由に設定できることなども理由のひとつかもしれません。
引越しの失敗No.1は「物をどこに入れたか分からない」
同じアンケートで、引越し作業で失敗したことについて聞いたところ、「特にない」と答えた人以外で最も多かったのが「物をどこに入れたか分からなくなった」で3割以上の人が経験。次いで「荷詰めや荷物の整理が終わらなかった」と回答した人が13.3%。
「特にない」が最も多く36.7%いましたが、つまり6割以上の人が何らかの失敗をしているということ。次の章からは引越し会社に聞いた、特に失敗の多い荷づくり・荷ほどきの作業のコツを紹介していくので、これらの中から失敗を防ぐためのノウハウを学びましょう。
引越し会社の荷づくり・荷ほどきはなぜ1日で終わる?
前出のアンケート結果のように、引越しの荷造りは自分ですると何日もかかりますが、引越し会社に荷づくり・荷ほどきを依頼すると1日もかからないのはなぜなのでしょう。
引越し会社に聞くと、その理由はさまざまあるようですが、その道のプロというのが最大の理由のよう。「一般の方と比べ、引越しスタッフは荷づくりの経験が圧倒的に豊富で、作業に慣れているという点が大きな違いです」(楽々荷造り引越サービス)
「例えばこの形のモノを、このダンボールにどのように詰めれば無駄なく収まるかなど、荷づくりはパズルのような作業も多いもの。一般の方は悩むことも多いですが、経験を積んだスタッフはその判断が早く的確です」(サカイ引越センター)
また「実際のお客様の家と同じような環境の研修ハウスを使用して研修を定期的に行い、日々お客様にご満足いただけるサービスの提供のために努めています」(アート引越センター)
引越しの当事者は、箱詰めするモノを1つ1つ手に取って思い出に浸りがち。そのような時間を省けるという点でも、プロに頼むメリットは大きいといえそうです。
引越し作業の時短のコツは?
引越し作業にあまり慣れていない一般の人でも、時短になるコツを知っておきたいもの。
「まずは不要なモノを処分して、梱包する物量を減らすことが大前提。いる・いらないの判断だけは代行できない部分であり、一番時間のかかるところですが、この仕分けが終わっていないと、人手がそろっていても作業ができないので、モノの仕分けから始めましょう」(楽々荷造り引越サービス)
このとき「いらないモノは捨てる・売る・譲るなどの方法を決め、処分を進めていきます。いるモノはすぐに使わないモノから詰めていきます。迷っているモノは、とりあえず迷い中BOXに入れて保留にしましょう。迷い中BOXは、引越し先で1年開けなければ処分する、などとルールを決めておきましょう」(サカイ引越センター)
荷づくりの具体的な方法は「一番奥の部屋の、普段使わないモノから徐々に始めましょう。引越し当日まで使うモノ、新居ですぐ必要になるモノは後回しにして、まずは雑貨や本、季節違いの衣類・家電・雑貨などから梱包していくのがおすすめです」(アート引越センター)
荷ほどきがラクになる荷づくりのコツは?
前出のアンケートで紹介したように、引越しの失敗1位は「モノをどこに入れたかわからなくなった」で3割以上。これは、荷づくりの際のひと工夫でかなり防げるのだとか。
箱に詰めたら「だいたいの内容と、できればどの部屋にあったものかを箱に書いておきましょう。荷づくりのときはひと手間かかりますが、結果的に荷ほどきの手間を減らすことができます」(楽々荷造り引越サービス)
一目で分かる目印をつけ、すぐ使うモノや割れモノなどを分類するのもおすすめ。自分のわかりやすい分け方でOKですが「例えば、すぐ使うモノが入ったBOXには赤のテープ、しばらく使わないモノが入ったBOXには青のテープ、とテープなどで色分けするのもいいでしょう」(サカイ引越センター)
なおアート引越センターでは「中身がわかりやすいように通常のガムテープだけでなく、色分けのテープもお客様にお渡ししております。ぜひご活用ください」とのこと。
また「引越し先のどの部屋に設置したいのかも箱に書いておきましょう。搬入や荷ほどきがスムーズになって効率的です。さらに、紙資材を使わないオリジナルの引越資材を使えば、緩衝材などの紙ゴミが出ないので、ゴミの処分の手間も省くことができます」(アート引越センター)
自分で荷づくり・荷ほどきするときの流れは?
自分で荷づくり・荷ほどきをする場合は「一番奥の部屋の、普段使わないモノから徐々に、新居での生活を想像しながら荷づくりしていくことこそが、荷ほどきをスムーズに行うコツでもあります。引越し当日までに使うことがあるかも、と思うモノに関しては、ひとまずダンボールに入れ、封をせずに置いておくのもおすすめです」(アート引越センター)
荷づくりが進んできたら「あまり使わない部屋があれば、ダンボールを積む部屋として1室確保し、荷づくりした箱をどんどんまとめていくとスムーズ。廊下に積むと生活動線をふさいでしまいます」(楽々荷造り引越サービス)
また「調味料や洗剤など、液体のボトルは梱包に時間がかかるので、引越しまでに使いきって捨てるのも一案。大きなモノを処分する場合は、早めに市区町村に引き取りを依頼し、引越し当日などに回収されるよう手配するのがスムーズです」(サカイ引越センター)
荷ほどきの流れは、すぐ使うモノの箱から開けていき、それ以外は必要になった時点で開けていき、一定期間開けなかった箱は処分するのが基本。これらをスムーズに行うには、前述したように、中に入れたモノと行き先の部屋を書く、すぐに開く箱に目印を付ける、といったひと手間が重要となります。
まとめ
荷づくり・荷ほどきをプロに依頼する場合も、依頼せずに自分で行う場合も、モノのいる・いらないの判断は自分がすべきこと。捨てるにしても、売るにしても時間がかかるので、早めに進めたほうがよさそうです。引越しの見積もり金額を抑えるためにも、できれば見積もりまでにいらないモノの処分を終わらせて、すっきりした部屋で引越し作業を進めましょう。
●取材協力
・アート引越センター
・サカイ引越センター
・楽々荷造り引越サービス
●調査概要
・調査期間:2021年3月11日~2021年3月16日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:マクロミルモニタ 18~69歳の男女。直近1年以内に引越し会社を利用して引越し、かつ「引越し先の物件選び・荷造り・引越し会社への見積依頼・引越し会社の決定」のすべてに関与した人
・有効回答数:3134
・調査機関:株式会社マクロミル
●画像:PIXTA
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