【動画あり】引っ越し荷づくり、プロに聞いた梱包テクニック! 食器・液体調味料・服など。ダンボールの正しい使い方も伝授|引越し見積もり・比較【SUUMO】

【動画あり】引っ越し荷づくり、プロに聞いた梱包テクニック! 食器・液体調味料・服など。ダンボールの正しい使い方も伝授


最終更新日  2024年08月05日

【動画あり】引っ越し荷づくり、プロに聞いた梱包テクニック! 食器・液体調味料・服など。ダンボールの正しい使い方も伝授

引越しのときに迷いがちなのが「梱包の方法って、これで合っているのかな?」ということ。自己流に梱包すると、効率が悪いだけでなく、アイテムの破損や紛失の原因に。さらには、ケガをする恐れさえあるのです。

皿などの食器や装飾品、シャンプーや洗剤類、液もれする調味料類、刃物、書籍など、実はよく知らない梱包の正解を、引っ越しのプロであるアート引越センターのレディースリーダー、矢野夢美(やの・ゆめみ)さんに伺いました。プロのノウハウは動画でも公開! 梱包の正解を、引っ越し前にぜひチェックしてください。

■目次

見積もりしたい引越し業者を自由に選んで依頼できる!

  • クロネコヤマトの引越サービス
  • アート引越センター
  • アーク引越センター
  • ハート引越センター
  • サカイ引越センター
  • アリさんマークの引越社
  • KIZUNA引越センター

アート引越センターの埼玉ブロック、レディースリーダー矢野夢美さん

アート引越センターの埼玉ブロック、レディースリーダー矢野夢美さん 柔らかい物腰とは裏腹な、スピーディで力強い仕事ぶりが評判


引越し用トラックのアイコン

引っ越しのために用意するものは?

引っ越しの梱包で必要なものの代表格が、ダンボールや緩衝材。引っ越し会社が用意してくれるものと、自分で用意するべきものを予め確認しておきましょう。その他、油性マジックやカッターなどの小物も忘れずに。

梱包作業イメージ

使いやすいものを揃えると梱包の効率がアップ


ダンボール

引越しの準備をする際に欠かせない梱包資材がダンボールです。家族の人数や持ち物の量によって必要なダンボールの数は異なりますが、足りなくなると困るので、事前におおよその数をイメージしておきましょう。

今回ノウハウを伝授してくれたアート引越センターによると、引越しに必要なダンボール量の目安は下記のとおり。

一人暮らし 10~20枚
二人暮らし 30~40枚
三人暮らし 40~60枚
四人暮らし 60~90枚

ただこれはあくまで目安とのこと。

引っ越し会社に頼むと、訪問見積もりの際、荷物の分量を見極めたうえで適切な量のダンボールを渡してくれます。

自分で用意する場合は、インターネット上に格安でダンボールを販売しているサイトがあるので、事前に購入しておくとよいでしょう。

ちなみに古いダンボールは強度が落ちているので止めておいた方が無難。新しいものを用意してくださいね。


緩衝材

食器類などの割れ物や精密機械などの、壊れてほしくないものを梱包するためには緩衝材が必用です。

気泡緩衝材(通称プチプチ)などの緩衝材のほか、クレープ紙(シワの入った紙)、新聞紙、タオルなども使えます。ダンボールと同じように、インターネット経由などでまとめ買いしておくとよいでしょう。

こちらも引っ越し会社によっては提供してくれるところがあるので、見積もりを取る際に確認を。


袋類(ファスナー付きプラスチックバッグやごみ袋)

ゴミ袋は、大量に出るゴミを捨てるために必須。液漏れしやすいものを包む際にも使えます。ゴミ捨て用に45Lなどの大容量のもの、液漏れしやすいものを包む用など用途に応じて15~30Lの容量のものを用意するといいでしょう。

ジップロック(R)などのファスナー付きプラスチックバッグは、細かいものをまとめられて便利。透明な袋に仕分けして入れておくことで紛失を防げます。

また衣料品や布団などをコンパクトに梱包できる圧縮袋もそろえておきたいもの。中の空気を抜くことで場所を取らずに運ぶことができ、運送が効率的になります。


その他(ガムテープ、ハサミ、カッター、油性マジック、軍手等)

ガムテープも必須アイテム。大量に貼ったりはがしたりするために、ハサミやカッターも使いやすいものを用意しておくと、スムーズに。

さらに搬入先の部屋や、入れたものの内容を書くための油性マジックも必須アイテム。クッキリと太目の文字が書けるものがおすすめです。

物を運ぶときにケガをしないように、軍手も用意しておきましょう!


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引っ越しのダンボールのサイズは?

引っ越し用ダンボールのサイズは大小2種類用意するのがベター。重いものや細かいものは小サイズ(3辺合計120cm程度)、衣類などのかさばるものや軽いものは大サイズ(3辺合計140cm程度)にと、使い分けましょう。

大きなサイズのダンボールには何を入れる?

梱包イメージ

今回梱包テクニックを教えてもらったアート引越センターでは、ダンボール(Mケース W504×D404×H411mm)が用意されており、購入できます。

大きなサイズのダンボールは、衣類などの軽いものを入れるのに適しています。重いものを入れると、運べなくなってしまったり、底抜けしてしまったりする可能性があるので、避けましょう。

小さなサイズのダンボールには何を入れる?

梱包イメージ

小さなサイズのダンボールは、食器などの割れ物、本などの重いもの、文房具などの細かいものを入れるのに適しています。

アート引越センターではダンボール(Sケース)(W404×D379×H361mm)が用意されており、購入できます。

ダンボールの組み立て、ガムテープの貼り方の正解は?

さっそく梱包を始めるにあたって、まずはダンボールの組み立てを! でもちょっと待ってください。ダンボールを組み立てたときのガムテープの貼り方にも、正解があるんです。



ダンボールの組み立て方は?

ダンボールの組み立て方、底を互い違いにして固定している人もいるのでは?
実はこの組み立て方、強度が弱くなってしまうんです。斜めの力が加わったとき、底が抜けやすくなってしまうのだそう。

ダンボールは、シンプルに向かい合わせの辺を折り込む方法が正解です。



ダンボールの底に、ガムテープをどう貼る?

組み立てたダンボールの底を固定するときの、ガムテープの貼り方の正解は、十字に貼ること。左右の端の隙間にガムテープを貼る人も多いと思いますが、端にガムテープを貼っても補強にはならないそう……!

十字にガムテープを貼ると、斜めの衝撃にも強くなるので、強度アップになるのです。

ダンボールの組み立て

組み立て方はシンプルに向かい合わせの辺を折り込む。ダンボールの底のガムテープは十字に貼るのが正解! 両端にはガムテープを貼らなくても大丈夫です



ダンボールに封をするときの、ガムテープの貼り方は?

ダンボールに封をするときのガムテープの使い方は、ひと工夫すると荷ほどきがぐっと楽になります。

コツのひとつはカラーガムテープを使うこと。入っているものに応じて、赤は「取り扱い注意」、黄色は「すぐに使うもの」、など、ガムテープの色を変えると分かりやすいですし、引越のスタッフに色分けのルールを伝えておくと配慮してもらいやすくなります。アート引越センターではあらかじめ白・赤・黄の3色のガムテープを用意しているので便利です。

ダンボールの組み立て

ガムテープの色を変えておくと、引っ越し会社にも伝わりやすく、運ぶときにも注意してもらえそう


またダンボールに封をするときに、ガムテープの端を折り曲げておくのも、荷ほどきを楽にするテクニック。はがす際に各段に楽になるのです。

何が入っているかを、ダンボール箱の上部と、側面にも書いて、ひと箱の梱包が完成!
ダンボールにマジックで「挨拶品」などと内容を書くことで、箱の中身の詳細が分かります。箱を積んだ状態でも分かりやすいように、ダンボールの側面にも書いておきましょう。

ダンボールの組み立て

黄色のテープは「すぐに使うもの」、などのルールを作ると◎


●まとめ:ダンボールの組み立て方、ガムテープの貼り方、内容物の記載の仕方


  • ダンボールは、シンプルに向かい合わせの辺を折り込む
  • ダンボール底のガムテープは十字に貼る
  • 内容物の記載は、ダンボールの上部だけではなく、側面にも忘れずに

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【ジャンル別】みんなが知りたい! 梱包の正解

梱包の仕方で問い合わせが多いものベスト3は、食器、洋服、液漏れする洗剤とのこと。
それぞれの梱包の方法と、特に間違っている人が多いアイテムの梱包方法を教えてもらいました。

梱包の正解①食器類

重くて割れてしまう可能性のある食器類は、しっかり梱包し、箱に詰めるときには緩衝材を上手に使いましょう。荷ほどきするときの効率も考えて梱包するのがポイントです。



平皿 プロの正解


柔らかくシワがつきやすいクレープ紙を重ねて包んでいきます。

まずクレープ紙の上にお皿を一枚置いたら、そのお皿に被せるようにクレープ紙を三角に折り上げて、さらにもう一枚お皿を置きます。

クレープ紙で梱包する様子

重ねたお皿を2枚一緒に包んだら完成! お皿とお皿の間にもクレープ紙を挟んでいるのでお皿がこすれ合って傷つくこともありません。荷ほどきはスルリとクレープ紙を引き抜けば完了!

効率が悪い! 編集部がやってしまった平皿梱包のNG例

クレープ紙で梱包する様子

「1枚1枚丁寧に。1重では心もとないので2重に包んで…」なんてやっていると、梱包も荷ほどきも、プロの倍以上の時間がかかってしまうことに!

大皿 プロの正解

個性的な形の大皿は、重さもあるのでクレープ紙ではなく気泡緩衝材で包んで。

気泡緩衝材はお皿のサイズよりも大きめに切って包んでいきます。

気泡緩衝材で梱包する様子

端をガムテープで留めたら完成。重さがある食器はを箱に詰めるときは箱の底の方に入れましょう。

ワイングラス プロの正解


柄の部分が壊れやすいワイングラスはどうやって梱包するのでしょう?

ワイングラスを梱包する様子

柄の部分を、棒状に丸めたクレープ紙で巻き、補強していきましょう。柄の窪んだ部分を紙で膨らませていくイメージです。

凹凸がなくなったワイングラスを、筒を巻く要領でクルクルと巻いて……。

最後にテープで留めると、茶筒のような形になり、柄の部分がしっかりガードされました。
ぱっと見て割れ物だと分からないので、赤いテープで「取り扱い注意」であることを示すと、引越し会社にも伝わりやすく、安心ですね。

包丁 プロの正解


慎重に扱いたい包丁は、刃物だということが分かるようにすることが大切。
むき出しになると危険なので、梱包が抜けてしまわないように注意しましょう。

まず数枚を重ねて厚みを出したクレープ紙を三角に折り、その上に包丁を置きます。

下から折り上げます。

包丁を梱包する様子

刃にひっかけて内側にクレープ紙を折り込みます。このひっかかりをつくることで、刃の部分が梱包から抜けにくくなりますよ。

取り扱い注意の赤のガムテープでクルクルと巻いたら…

完成です! 包丁であることが分かりやすく、しかも梱包が抜けにくい仕上がり。
「念のため「刃」とマジックで記載しても、さらに分かりやすくなっていいですよ」とアドバイスももらいました。

さらにハサミなどの刃物をまとめてファスナー付きの透明な袋に入れておくと、箱の中で迷子になることを防げますよ。

危ない! 編集部がやってしまった包丁梱包のNG例

包丁全体を包み込むように梱包してしまうと、外から見て包丁であることが分かりません。
これでは包丁と気づかず荷ほどきした人が、ケガをする可能性もあります。
刃物であることがちゃんと分かるように梱包しましょう。

食器を箱に詰めるときの正解は?


食器は横揺れや縦揺れでぶつかり合って割れてしまう危険があり、箱に詰めるのにもコツが必要です。

まず一番下に気泡緩衝材などを敷き詰めて、下からの振動をガードしましょう。その後で、重いものから順番に食器を入れていきます。

食器を箱に詰める

食器を重ねていくときに、隙間や段差があると不安定になってしまうので、横揺れの衝撃から守るために、間に気泡緩衝材を挟みつつ、高さをそろえていきます。

食器を箱に詰める

箱に詰め終わった状態。小さい物や刃物を上にして。
空いた空間は縦揺れの衝撃を防ぐために、気泡緩衝材などでガードしてくださいね。

梱包の正解②洋服類

衣類などの装飾品は軽いけれど量が多いので、梱包に迷ってしまいますよね。シワになったり傷んだりせず、すぐに着られるように梱包するには?



畳んだ洋服 プロの正解

畳んだ服はスウェットやニットなどの大きくて重いものを下に積んで、ワイシャツなどの薄くて軽いものを上にするとシワになりません。

あまりパンパンに詰めるとシワになってしまうし、スカスカしていると服が揺れ動いてくしゃくしゃになってしまうので、箱には8割以上になるように服を詰めるのが適量です。

洋服を梱包する様子

スーツやコートは服自体が重さがあるので、畳んで運ぶと、どうしてもシワが付きます。スーツケースや衣類用のボックスを利用したり、ハンガーに吊るしたりして運ぶ方法が適していますよ。

引越会社にはハンガーにかけたままで運べる梱包資材もあるので、シワを付けたくない服がある場合は、そういったサービスを使うことも検討してみましょう。

ハンドバッグ プロの正解

型崩れしそうなハンドバッグも、梱包に困るもの。型崩れを防ぎつつ傷を防ぐのがポイントです。

型崩れしないように、ハンドバッグの中にタオルなどを詰めます。

ハンドバッグを梱包する様子

そのハンドバッグをダンボールに縦に入れていきますが、バックルなどが擦れて周囲のものを傷つけてしまわないように、ハンドバッグの間にタオルなどを詰めてガードします。

ハンドバッグを梱包する様子

最後に持ち手が潰れないようにクレープ紙でまとめて、ダンボールの蓋をふわりと閉じましょう。

梱包の正解③液体類

洗剤やシャンプーなどの液体は、中身が漏れてしまう心配があります。ポイントは防水のビニール袋を活用すること!

シャンプーや洗剤など、ボトル入りの液体は意外に量があるもの。漂白剤など液漏れすると危険なものもあるので、しっかり梱包しましょう。

液体類を梱包する様子

ボトル類はスプレーやポンプ部分が動かないように、クレープ紙で包んで固定しましょう。スプレー類は、包む前に「止」になっているか確認を。
※漂白剤など「混ぜるな危険」のものは袋を分ける方がいいでしょう。

液体類を梱包する様子

ポンプ式のボディソープやシャンプーなどは、最後に使ったときにポンプを押し込めば、買った時と同じようにポンプ部分をボトルにしまっておくことができます。

液体類を梱包する様子

スプレーやポンプ部分をガードしたら、ビニール袋に入れて縦に箱に詰めましょう。
たとえビニール袋に入れたとしても、液体類は横に寝かせて詰めないでくださいね!

液体類を梱包する様子

液体の入ったボトル類を縦に入れたら、横揺れしないように上の空いた空間にフローリング掃除シートやモップ類などを入れていきます。

梱包の正解④本類

本を縦に梱包すると縦揺れの際に本の上下が傷んでしまったり、横揺れの際に帯が傷んでしまったりするので、寝かせて詰めていくのがおすすめです。

本の梱包

横揺れ対策のために、積み上げた本の隙間に緩衝材を詰めます。
また、本を積む時に、左右の高さが合っていないと、上に詰めた本が斜めになって傷んでしまいます。積んだ本の高さをそろえるためにも、緩衝材を使いましょう。

本は重いので小さいダンボールに詰めるのが鉄則。箱いっぱいに詰めると重くなりすぎるので、7分目までぐらいを目安に。荷造りした後、自分で部屋内を移動させることもあるので、自分で持てる重さまでにしましょう。また、空いた上部には、縦揺れ防止のための緩衝材を詰めましょう。

引越し用トラックのアイコン

引っ越し会社にまるっと任せる方法も

梱包の正解と、引越し会社のプロの技を紹介してきました。
「やっぱり自分で準備するのは大変そうだから、全てプロにお任せしたい……!」
と思ったら、引越し会社にお任せするプランがおすすめです。

自分に合った引っ越しプランを選ぼう

引越し会社ごとにさまざまなプランが用意されているので、自分に合ったプランがないか調べてみましょう。

今回アドバイスをもらったアート引越センターなら、荷造りも荷ほどきも全てお願いできるコースがありますよ。そのほかにも女性のスタッフを指名できたり、荷ほどきだけでなく整理整頓までしてくれたりするプランもあります。


引越し会社のオリジナルアイテムにも注目

会社によっては、梱包しやすいオリジナルアイテムを用意していて、レンタルが可能なことも。

例えばアート引越センターを選ぶと、「エコ楽ボックス」を無料でレンタルできます。

紙などの梱包材を一切使用せずに食器やスーツなど、運びにくいアイテムを材料いらずで梱包できるため、荷造り・荷ほどきの手間が大幅に省けるのがうれしいですね。


食器ケース

食器ケース

お皿類はスッと入れるだけ。
手持ちのお皿の大きさに合ったポリプロピレンケースをレンタルできるので、梱包時間と荷ほどき時間をが大幅に削減できます。

ハンガーケース

ハンガーケース

まるでクローゼットをそのまま運んでいるようなハンガーケース。ハンガーにかけた状態のまま運べるので、服が傷みません。

ハンガーケース

これなら「引っ越しの翌日に着るものがない!」なんてこともありませんね。



引越し用トラックのアイコン

大事なものだからこそ、正しい方法で安全に運ぼう!


お気に入りのアイテムは壊れたり傷んだりしないように、大切に引っ越し先に持っていきたいですね。そのためには正しい梱包方法を知っておくことが肝心。プロの技を参考に、しっかりと準備をして梱包作業に臨みましょう。



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