引っ越し先に水槽や熱帯魚を運ぶ方法と注意点
公開日 2023年09月15日
引っ越しで、水槽・熱帯魚を運ぶのは、手間がかかります。「引っ越し会社は、水槽・熱帯魚を運んでくれるの?」「自分で水槽・熱帯魚を運ぶには?」と、熱帯魚や金魚を大切にしている人ならば、引っ越すときにはどうすればいいの?と心配な人もいるでしょう。大切な熱帯魚を安全に運ぶには、事前に、熱帯魚や水槽をパッキングするなど準備を完璧にしておく必要があります。水槽や熱帯魚を運ぶには、いくつか方法があり、大きさや距離によっては専門業者に依頼するほうが安心です。引っ越し前までに行う準備や注意点を紹介します。
■目次
- 引っ越し先に水槽の熱帯魚を自分で運べるのか?
- 水槽の熱帯魚を引っ越しする時の手順
- 水槽の熱帯魚を引っ越す際に準備する道具
- 水槽・熱帯魚を自分で引っ越す際の注意点
- 水槽の熱帯魚を自分で運ぶ以外の方法
- 水槽・熱帯魚の引っ越しQ&A
- 引越し後の水槽設置の手順、熱帯魚のケア

引っ越し先に水槽の熱帯魚を自分で運べるのか?
近距離の場合、引っ越し先に、自分で水槽の熱帯魚を運ぶことは、可能です。水槽の水抜きや熱帯魚の梱包など引越し前日までに必要な準備を行い、引越し後に水槽設置や熱帯魚のケアをします。遠距離の場合や手間をかけたくないなら、水槽・熱帯魚の引っ越し専門会社に依頼する方法もあります。

水槽の熱帯魚を引っ越しする時の手順
引っ越しで、水槽や熱帯魚を運ぶ際に最も注意しなければならないのは、移動中の保温や酸素の確保です。熱帯魚を傷つけないように運ぶには、新居の契約時や1カ月前、1週間前など段階を追って準備する必要があります。まず、自分で引っ越し先に水槽や熱帯魚を運ぶ手を紹介します。
契約時
1. 熱帯魚が飼育可能か確認する
賃貸物件を契約する際は、観賞魚の飼育が許可されていない物件もあるので、契約書の「ペット不可」の項目に、観賞魚の飼育が含まれていないか確認しましょう。
2. 個人賠償保険に入っておく
賃貸物件契約時に火災保険に加入しますが、水槽が割れて階下へ水漏れした場合の損害補償がない場合も。「個人賠償責任保険」などへ加入したほうが安心です。
引っ越し1カ月前
3. 熱帯魚を飼育水に慣れさせる
熱帯魚は環境の変化に弱いため、だんだん水槽内を引っ越し時の環境に近づけていきます。鑑賞水から飼育水に変え、毎週水換えを行うなどして、引っ越し後のストレスを軽減しましょう。
引っ越し1週間前
4. 熱帯魚を常温に慣れさせる
保温用ヒーターを使っている場合は、徐々に常温に近付け、急激な温度変化によるストレスを減らします。
引っ越し前日
5. 餌切りをする
移動中にフンで水が汚れないように、2、3日前から徐々に餌を減らし、前日は絶食させます。
引っ越し当日
6. 水槽・熱帯魚の輸送準備をする
荷物の運び出しが始まる前に、水槽や熱帯魚の梱包を済ませておきましょう。
・熱帯魚を確保する
熱帯魚を1匹ずつ、飼育水とともに購入したときのビニール袋やパッキング袋、チューブ穴付きのポリタンクなどに入れます。複数匹入れる場合は、同じ種類ごとにパッキングすると熱帯魚のストレスが軽減されます。水漏れのないように袋は二重にし、酸素ガスを注入して輪ゴムで口を固く結んで、発泡スチロールの箱に詰めて運びます。行きつけのショップで熱帯魚をパッキングしてもらう方法もあります。
・濾過器を洗浄する
濾過器はフィルター内の水を捨てて、洗浄し、器具類は取り外して梱包します。
・底砂を取り出す
砂は水槽に入れたままでも構いませんが、水は完全に抜いておくことが必要です。引越し後の魚のストレスを減らすため、水槽の半分程度の飼育水をポリタンクなどで持って行きましょう。

水槽の熱帯魚を引っ越す際に準備する道具
水槽や熱帯魚を運ぶために必要な道具は、当日あわてないために、事前にそろえておきましょう。
- 飼育水を運ぶためのポリタンク
- 携帯用酸素スプレー(状況に応じて電池式エアーポンプ、酸素を発生させる石など)
- ビニール袋に入れた熱帯魚を運ぶための発泡スチロールの箱、クーラーボックスなど
- 熱帯魚運搬用の厚手のビニール袋
- 砂を運ぶための丈夫な段ボール箱や水槽の梱包材
- 携帯カイロや保冷剤など

水槽・熱帯魚を自分で引っ越す際の注意点
水を適温に保つ
熱帯魚の種類によって適温は異なりますが、最適な水温で運びましょう。特に30度以上になる夏場や冬場などは、注意が必要です。
濾過器を水道水で洗わない
引っ越し前の水質環境を保つために、水槽や周辺機器はできるだけカルキの入っている水道水で洗わないようにします。
水槽のガラスが割れないように保護する
水槽はむき出しで運ばずに、ダンボール箱などに入れ、周囲を緩衝材で覆いましょう。緩衝材は、新聞紙やタオルで代用できます。

水槽の熱帯魚を自分で運ぶ以外の方法
水槽や熱帯魚を自分で引っ越しする以外の方法を紹介します。
自分で水槽の熱帯魚を梱包するのが大変な場合や輸送手段がない場合は、水槽の引越し専門会社に依頼するのがオススメです。
水槽の熱帯魚の引っ越し専門会社に依頼する
数日かかる長距離の引越しでも、酸素量のチェックや水温キープなどの管理をしてもらえます。熱帯魚の梱包から引越し後の水槽のセッティングまですべてお願いできるおまかせコースや、水槽や熱帯魚の梱包は自分で行い搬出・輸送・搬入だけ依頼する節約コースなど、内容や金額もさまざまです。インターネットでの見積もりに対応している所もありますので、困ったときには検討してみるとよいでしょう。
水槽の熱帯魚の引っ越し専門会社に依頼したときの料金
移動距離や水槽の大きさによりますが、移動距離が30kmまでで幅30 cmの水槽の場合、熱帯魚のパッキングから、水槽の解体、輸送、セッティング・熱帯魚を放すまで依頼すると、2万円前後が目安です。

水槽・熱帯魚の引っ越しQ&A
宅配会社に熱帯魚だけ運んでもらえる?
宅配便で魚だけ送り、水槽は水を抜いて、引越しの荷物といっしょに運んでもらう方法もあります。水が汚れるのを防ぐ薬剤などを自分で用意し、厚手のビニール袋に熱帯魚と酸素を入れた状態で運んでもらいます。大手の宅配会社のうち熱帯魚を運んでくれるのは、日本郵便のゆうパックだけです。
■出典:ゆうパックに関するQ&A
一般の引っ越し会社は、水槽の熱帯魚を運んでくれるの?
一般の引越し会社の場合は、「標準引越運送約款」4条にある「動植物は引越運送の引受けを拒絶することがある」という規定があります。水を取り去った水槽は運ぶことができますが、熱帯魚の運搬に対応していない引っ越し会社がほとんど。当日になってあわてないために、必ず引越しの見積もりの際に水槽の熱帯魚を運んでもらえるかどうか確認してください。
■関連記事:
熱帯魚は引越し屋さんで運べない!自力で運ぶ方法は?
飛行機で熱帯魚は引っ越しはできるの?
一般の引越し会社の場合は、「標準引越運送約款」4条にある「動植物は引越運送の引受けを拒絶することがある」という規定があります。水を取り去った水槽は運ぶことができますが、熱帯魚の運搬に対応していない引っ越し会社がほとんど。当日になってあわてないために、必ず引越しの見積もりの際に水槽の熱帯魚を運んでもらえるかどうか確認してください。
飛行機会社によって異なりますが、機内持ち込みで、熱帯魚や金魚を運ぶことができます。スカイマークの場合、座席の下に置くことができる 縦30cm×横30cm×高さ20cm 以内小型の容器に入れ、逃げ出したり、水漏れしないようにすれば機内に持ち込めます。
■出典:ペットのお預かり/スカイマーク

引越し後の水槽設置の手順、熱帯魚のケア
転居先についたらすぐにでも水槽に水を入れて魚を放してあげたいところですが、水槽や熱帯魚の状態を確認し、適切な処置を行いましょう。
・水槽をセッティングする
水槽を配置して、電気系統や配管にトラブルがないかチェック。異常がなければ人工海水の素やろ材、砂を入れ、しばらく空運転しておきます。殺菌灯などを使用している場合は運転後30分程度たってからスイッチを入れ、さらに30分以上待って水温が安定し水が透明になったら、熱帯魚を戻していきましょう。
・熱帯魚の状態をチェック
熱帯魚を戻してもすぐにはエサを与えず、病気になっていないかどうか観察しながら、徐々に通常のエサやりのペースに戻していくとよいでしょう。
犬や猫と比べて運ぶのが難しい水槽の熱帯魚の引越し。大切な熱帯魚にストレスがない方法を選びたいものです。何種類も熱帯魚がいたり、大型の水槽に複雑なレイアウトを施している場合は、余裕を持って準備を進めましょう。
写真: PIXTA
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