単身者の引っ越し料金は4万円〜7万円台!費用総額や相場より費用を安くする方法も紹介
公開日 2020年06月23日
就職や転職、進学を機に一人暮らしを始める方も多いのでは?荷物量や移動距離、引っ越し時期にもよりますが、単身者の引っ越しにかかる料金は平均すると4万円〜7万円台といわれています。
家族の引っ越しに比べると安くなる傾向がありますが、できるだけ引越し費用は抑えたいもの。単身者のケースごとの引っ越し相場とあわせて、賃貸契約に必要な初期費用を含めた費用の総額、お得に引っ越しする方法についてご紹介します。
■目次
・単身者の引越し料金相場は4万円〜7万円台
・単身者の引っ越し費用は総額でどのくらい
・単身者の引っ越し料金を安くするには?
・まとめ
単身者の引越し料金相場は4万円〜7万円台
引越し料金は、「基本運賃」「実費」「付帯サービス」の3つの要素から構成されます。このうち、引越し料金の多くを占めるのが「基本運賃」です。
「基本運賃」は、移動距離や荷物量などからなるため、家族に比べて荷物が少ないことが多い単身者の引っ越しの場合、料金が割安となる傾向があります。
とはいえ、就職や転職、進学を機に一人暮らしを始める人が多い3月や4月は、引っ越し業者に依頼が集中しやすい時期。繁忙期と呼ばれ、通常期(閑散期)に比べて引っ越し見積もり料金が高くなることが少なくありません。
思っていたより安い?単身者の引っ越し料金の相場平均
新生活を始めるとなると、なにかと出費が多くなりがちです。なるべく引っ越し代を安くするためにも、まずは単身者の引っ越し料金相場を押さえておきましょう。
以下の表は、単身者(荷物小/荷物大)の引っ越し料金の相場平均を繁忙期/通常期ごとに表にしたものです。
【単身者の引っ越し料金の相場平均】
単身者(荷物小) | 単身者(荷物大) | |
---|---|---|
繁忙期 | 5万1,460円 | 7万4,417円 |
通常期 | 4万3,770円 | 5万6,966円 |
最も安いのが通常期の単身者(荷物小)の引っ越しの場合で4万3,770円、最も高いのが繁忙期の単身者(荷物大)の場合で7万4,417円。単身者の引越し料金相場は4万円〜7万円台といったところだと判断できます。
遠距離だと7万円台オーバー!?【移動距離別】単身者の引っ越し料金相場
就職や転職、進学を機に遠方へ引っ越しする人も多いのではないでしょうか。上でも触れた通り、引っ越し料金は移動距離によって大きく変動します。引っ越し距離ごとに、さらに細かく料金相場を見ていきましょう。
【単身者の移動距離別の引っ越し見積もり料金相場(繁忙期)】
単身者(荷物小) | 単身者(荷物大) | |
---|---|---|
~15km未満 (同市区町村程度) | 4万1,643円 | 5万8,037円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 4万7,046円 | 6万2,733円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 5万640円 | 8万2,034円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 5万7,666円 | 9万5,646円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 6万8,643円 | 11万7,857円 |
【単身者の移動距離別の引っ越し見積もり料金相場(通常期)
単身者(荷物小) | 単身者(荷物大) | |
---|---|---|
~15km未満 (同市区町村程度) | 3万6,167円 | 4万8,059円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 3万8,465円 | 4万9,448円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 4万5,756円 | 6万4,775円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 5万4,951円 | 7万9,856円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 6万4,548円 | 9万9,350円 |
単身者(荷物小)の引っ越しでは、「500km以上/遠距離地方程度」の移動の場合、繁忙期で6万8,643円、通常期で6万4,548円。引っ越し時期に関係なく、4万円〜7万円台の相場の範囲に収まっています。
ところが、単身者(荷物大)の引っ越しでは、繁忙期の場合で「〜200km未満(同一地方程度)」より遠距離の場合、通常期でも「500km以上(遠距離地方程度)」で4万円〜7万円台の相場の範囲を上回っています。
引っ越し先は変えられないため、引っ越し料金を抑えるためには、荷物量を減らすことがポイントになりそうです。
最大で3万円以上をセーブ!単身者の月別の引っ越し料金相場
4月から新生活がスタートするなどの場合を除いて、繁忙期を避けて引っ越しするのが得策です。単身者の月別の引越し見積もり料金を以下にまとめました。
【単身者の月別の引っ越し見積もり料金】
単身(荷物小) | 単身(荷物大) | |
---|---|---|
1月 | 4万7,189円 | 6万4,776円 |
2月 | 4万8,617円 | 6万2,694円 |
3月 | 5万8,168円 | 8万7,643円 |
4月 | 5万5,010円 | 8万1,943円 |
5月 | 5万365円 | 6万6,955円 |
6月 | 5万193円 | 6万3,121円 |
7月 | 4万8,053円 | 6万7,773円 |
8月 | 4万5,746円 | 5万8,447円 |
9月 | 4万9,332円 | 5万9,896円 |
10月 | 4万5,989円 | 6万2,489円 |
11月 | 4万7,022円 | 5万6,935円 |
12月 | 4万5,033円 | 6万4,202円 |
単身者(荷物小)で最も引越し見積もり料金が安いのは12月で4万5,033円、次いで8月が4万5,746円となっています。逆に最も高いのが、3月の5万8,168円。次が4月で5万5,010円でした。
最大で1万3,135円の差額があることが分かります。
単身者(荷物大)で最も引越し見積もり料金が安いのは11月で5万6,935円、次いで8月が5万8,447円です。最も高いのは、3月の8万7,643円、次いで4月が8万1,943円となっています。
最大で3万708円と、見逃せない違いです。もし時期を調整できるなら、3月と4月を避けて引っ越しできるように検討してみるとよいでしょう。
単身者の引っ越し費用は総額でどのくらい
新生活スタート時にはさまざまな費用が必要になります。引っ越し料金以外にかかる代表的な費用のひとつ、「賃貸契約に必要な初期費用」を取り上げて解説します。
賃貸契約に必要な初期費用とは?
新しく賃貸物件を借りる際、家賃のほか、敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用が必要になります。初期費用の内訳は以下の通りです。想定外の出費とならないよう、しっかりおさえておきましょう。
項目 | 概要 |
---|---|
敷金 | 家賃1カ月分が目安。退去時の原状回復費用に充当されます。原状回復にかかった金額が差し引かれて戻ってくるのが一般的。 |
礼金 | 家賃1カ月分が目安。大家さんに対して、お礼の意味を込めて支払うものです。退去時に返還されません。 |
前家賃 | 家賃1カ月分が目安。入居月の家賃は前払いするのが慣例です。月の途中から入居する場合は、日割りで計算されます。 |
仲介手数料 | 家賃0.5〜1カ月分+消費税が目安。物件案内や契約手続きを仲介した不動産会社に支払われます。 |
火災保険料 | 単身者は1.5万円程度。火災や水漏れなどのトラブルに備え、損害保険に加入する必要があります。損害保険会社に支払われます。 |
保証料 | 家賃+共益費0.5カ月が目安。保証会社を利用する場合に必要になります。 |
家賃を6.7万円の場合の初期費用合計額は?
首都圏の場合、初期費用の合計額は、家賃の4.5倍〜5倍程度が相場です。仮に家賃を6.7万円とした場合(家賃6.7万円+共益費3,000円)の初期費用の目安は以下の通り(敷金1カ月/礼金1カ月)。
項目 | 費用 |
---|---|
敷金 | 6万7,000円 |
礼金 | 6万7,000円 |
前家賃 | 6万7,000円 |
仲介手数料 | 7万2,360円 |
保証料 | 3万5,000円 |
火災保険料 | 1万5,000円 |
鍵交換費用 | 1万5,000円 |
合計 | 33万8,360円 |
上記はあくまでも目安です。礼金なしの物件を借りるなど、費用を抑える方法はありますが、首都圏で単身者が新生活を始める場合、約30万円の初期費用が必要になると思っておくとよさそうです。
単身者の引っ越し料金を安くするには?
家族と比べると単身者の引っ越しは比較的安く済むとはいえ、「賃貸契約に必要な初期費用」がかかることを考えると、さらに費用を抑えたいもの。単身者の引っ越し代を安くする方法をご紹介します。
単身パックを利用する
単身者の引っ越しにおすすめなのが、単身パックです。単身パックでは、トラックをまるまる一台使って荷物を運搬するのではなく、特定サイズのコンテナに荷物を収め、他の引っ越しの荷物と一緒に3トンサイズなど大きなトラックに積み込んで運びます。
コストが削減できるため、単身パックには割安な料金が設定されているのが特徴です。
引っ越し業者 | プラン内容 | コンテナサイズ |
---|---|---|
日本通運 | 「単身パックS」「単身パックL」の2種類から選択できる。 | ・コンテナサイズ(S):横108×高さ155×奥行き74cm ・コンテナサイズ(L):横108×高さ175×奥行き104cm |
日本通運の「単身パック」の例をあげると、コンテナ1つあたりの料金は「S」が2万6,000円、「L」が3万1,000円。引っ越しで移動する距離によってはかなりお得です。
学生さんなら学割の利用がおすすめ
学生さんは、学割の利用も検討の価値がありそうです。大手引っ越し業者が提供しているプランのうち、アート引越センターが提供しているものを取り上げ、事例とともに引越し料金相場をご紹介します。
移動区間 | 荷物量 | 容積 | 料金 |
---|---|---|---|
京都→東京(約550km) | 大きいもの:洗濯機・布団・テレビ・ラジカセなど ダンボール:6箱 | 約2立方メートル | 2万9,400円 |
松山→大阪(約370km) | 冷蔵庫・布団・デスクトップ型パソコン一式・ロッカータンス・スキー板など ダンボール:10箱 | 約6立方メートル | 6万6,200円 |
広島→福岡(約330km) | ベッド・冷蔵庫・洗濯機・布団・デスクトップ型パソコン・ロッカータンス・サーフボードなど ダンボール:20箱 | 約10立方メートル | 8万2,800円 |
冒頭で紹介した相場と比べると、割安で引っ越しできることが分かります。学生さんは、ぜひ引っ越し業者各社の学割プランをチェックしてみてください。
学割について詳しく知りたいならコチラ
⇒ 学生の引越しなら「学割パック」がお得。実際いくら安くなる?
宅配便を利用する
荷物量が少ない場合は、宅配便を利用するという手もあります。例えば、100サイズの荷物の運賃(東京都内→東京都内)は以下の通りです。
宅配業者 | 重量 | 料金 |
---|---|---|
佐川急便 | 10kgまで | 1,386円 |
日本郵便 | 25kgまで | 1,280円 |
単身パックや学割プランと比べてみるとよいでしょう。組み合わせて利用するのもおすすめです。
一括見積もりサイトを利用する
引っ越し時期やタイミングだけでなく、引越し業者によって引っ越し料金は異なります。見積もりのとり方次第では、割高な料金で引っ越しすることになりかねません。
一括見積もりサイトなら、複数の引っ越し業者の見積もり料金を一気に知ることができます。最大で5割も引っ越し料金が安くなるケースもあります。ぜひ最安料金での引っ越しにお役立てください。
まとめ
単身者の引っ越し見積もり料金は、家族と比べると安くなる傾向がありますが、引っ越し時期や荷物量、移動距離によっては想定より高くなることも。相場を把握した上で、紹介した方法を参考にしながら、賢く引っ越ししてください。
※特記のない記事内データは、2020年4月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出しています
最新のデータはこちらをご覧ください
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