引越し見積もり後のキャンセル連絡は必要?断り方やキャンセル料が発生するケース
最終更新日 2024年12月24日
引っ越し業者に一括見積や、特定の会社に見積もりを依頼したけれど、事情により引越しをキャンセルする、つまり引越しを依頼しないこともあるでしょう。そこで今回は、引越し業者に断る連絡の作法について解説。キャンセル方法やおすすめの断り方、見積もり後に放置するとキャンセル料金が発生するかどうかとあわせてご紹介します。
■目次
・タイミング別!引越し見積もり前後の断りの連絡はいつすればいい?
・引越し見積もり後のおすすめの断り方
・引越し見積もり後の業者からの連絡に困らないために
・引越し業者からの連絡を無視するとキャンセル料が発生する?
・まとめ

タイミング別!引越し見積もり前後の断りの連絡はいつすればいい?
引っ越し見積もり後のキャンセルは利用者の都合です。契約前であっても、引っ越し業者はトラックやスタッフを仮で確保しているため、キャンセルが決まったらなるべく早く断る旨の連絡をするのがマナーです。
とはいえ、引っ越し見積もりを断るための適切な連絡の方法は、タイミングによって違ってきます。まずは、引っ越し見積もりから契約までの流れについて簡単に説明しておきましょう。
引っ越し業者を決めるおおまかな流れ
引越し見積もりには、オンラインで行う「一括見積もり」と、一括見積もり後に特定の引越し業者に依頼する「訪問見積もり」の2つがあります。訪問見積もりの代わりに、スマートフォンやタブレットなどを利用し、オンラインやリモートで行うこともあります。
一括見積もりとは、旧居・新居や人数など、引越しに関する簡単な情報を入力するだけで、複数の引越し業者にまとめて引越し見積もり依頼ができるサービスのこと。特定個社に直接見積もりを依頼することも可能ですが、より価格や日程等の条件に合う業者を選ぶなら、一括見積もりが便利です。
他方、訪問見積もりとは、引越し業者の担当者が自宅を訪問し、荷物量などを実際に確認しながら引越し料金を見積もりしてくれるサービスのことをいいます。
一括見積もりを利用すると、複数の引越し業者から引越し見積もり額が電話やメールで提示されます。次に、見積もりをくれた引越し業者のなかから引越し業者を1社または数社選んで訪問見積もりを依頼します。
訪問見積もりの後、各引越し業者の担当者が提示した最終的な見積もり額やサービス内容を比較検討し、最適と判断した1社と契約します。
1. 一括見積もり後に断る連絡をする場合
一括見積もりをした後、依頼をしないつもりの引越し業者には、こちらからわざわざ断る連絡を入れる必要はありません。見積もり後、しばらくすると引越し業者のほうから営業の電話がかかってくるので、その際に断るのでOKです。もちろん、見積もり額を示したメールへの返信や、そこにある連絡先に自分から連絡をいれて断るのでもかまいません。
2. 引越し訪問見積もりを依頼した後に断る連絡をする場合
例えば、他にも訪問見積もりを依頼している引越し業者があるのに、最初に訪問見積もりに来た引越し業者に決めてしまったなど、訪問見積もり自体が必要なくなった場合には、なるべく早く連絡してキャンセルしましょう。
引越し訪問見積もりを依頼した後にキャンセルする方法としては、その場で確認をとることができる電話連絡が確実でおすすめです。
3. 訪問見積もりの後に断る連絡をする場合
訪問見積もりを数社の引越し業者に依頼をしても、最終的に選ぶ引越し業者は1社ですから、必然的に、それ以外の引越し業者はキャンセルすることになります。
断ると決めたときに自分から先に電話すると丁寧ですが、契約意思の確認のために引越し業者から連絡をしてきたときに断りを入れれば問題ありません。
キャンセルの方法はメールでも構いません。
4. 引越し契約後に断る連絡をする場合
訪問見積もりの後、1社に決めて契約した後に、事情が変わってキャンセルせざるをえなくなるケースもあることでしょう。
引越しの契約をした後でも、キャンセルすることは可能です。ただしキャンセル料が発生するため、引越し当日の3日前までにするのがよいでしょう。
このタイミングでのキャンセル料は、国土交通省が定める「標準引越運送約款」によって以下のように決められています。
引越しのキャンセル日とキャンセル料
キャンセル日 | キャンセル料 |
---|---|
引越し当日 | 見積もり運賃の50%以内 |
引越し前日 | 見積もり運賃の30%以内 |
引越し2日前 | 見積もり運賃の20%以内 |
引越しの契約をした後にキャンセルする方法としては、引越し訪問見積もりを依頼した後と同じく、電話連絡がおすすめです。その場で確認できるため、連絡の行き違いが避けられます。
契約後に引越しをキャンセルできる? キャンセル料はどれくらい?

引越し見積もり後のおすすめの断り方
見積もりをもらった後、引越し業者に断る連絡を入れるのは気が引けるという人も多いことでしょう。できるだけ気まずい思いはしたくないという方のために、おすすめの断り方をケースごとにご紹介します。
契約するつもりがない引越し業者の断り方
例えば、すでに他の引越し業者と契約してしまった場合など、契約する可能性がない引越し業者に断る連絡をする場合は、連絡先となっている窓口にすぐに電話しましょう。引越し業者の代表電話に連絡するのでも大丈夫です。
営業担当に連絡すると、断る理由などを聞かれる場合がありますが、代表電話であれば受付の担当者が事務的に対応してくれる可能性があります。また、最近は、連絡窓口を各地域の事務所単位ではなくコールセンターのように一括にしている引越し業者も多いようです。契約ができないことをきちんと伝えましょう。
値下げを期待する引越し業者の断り方
交渉で料金が安くなったり、お得なサービスが加われば契約したいという引越し業者の場合は、営業担当に電話連絡してみましょう。
例えば、他社から提示された見積もり額を参考に、同額以下の金額にならないかや、プラスになる条件を交渉してみるのもアリです。
ただし、必ずしも値下げに応じてもらえるとは限らないのは心に留めておきましょう。

引越し見積もり後の業者からの連絡に困らないために
引越し見積もりの後、「引越し業者からの電話がしつこい」という話を耳にします。どう対応すればよいのでしょうか。
引越し業者からの電話連絡は無視せず断るのがおすすめ
引越しの見積もりを依頼されている以上、引越し業者は利用者に見積もり額を伝えなくてはなりません。そのため、一括見積もりと訪問見積もり、どちらの場合も、引越し業者は、連絡をとるために時間や曜日を変えて、何度も電話をかけてくる場合があります。
引越し見積もり後に断る場合は、電話連絡を無視せずキャンセルの意思をしっかりと伝えることで、繰り返し電話がくることがなくなります。
SUUMO引越し見積もりなら電話番号の入力が任意
引越し一括見積もりの後、電話ではなくメールで引越し業者とやりとりしたい方におすすめなのが、SUUMO引越し見積りです。
引越し一括見積もりの多くでは、電話番号の入力が必須。仮に備考欄に「メールでの連絡を希望」と記入しても、電話をかけてくる引越し業者は少なくありません。
SUUMO引越し見積りでは、電話番号の入力が任意となっています。引越し業者からの電話に悩まされる心配がありません。
自分のペースで引越し業者と連絡をとりたいという方は、ぜひご活用ください。

引越し業者からの連絡を無視するとキャンセル料が発生する?
「引越し業者からの連絡を放置しているとキャンセル料がかかってしまうのでは?」と気がかりな方もいるのではないでしょうか。結論からいうと、引越し見積もりはいつキャンセルしてもキャンセル料が発生しません。
引越し見積もりは、契約ではなく、あくまで見積もりです。一括見積もりと訪問見積もり、どちらの場合も、基本的にいつでも無料でキャンセルすることができます。
引越し見積もりにかかった経費が請求されるケース
ただし、訪問見積もりの場合は、必要経費を請求される場合があります。
例えば、住まいが離島や山間部などにあり営業所から遠く離れているため、有料道路やフェリーなどを利用する必要がある場合が該当します。
訪問見積もりにかかる経費を請求する場合は、見積もりにかかる金額を事前に通知し、申込者がこれを了解する決まりになっています。訪問見積もり後に、突然、費用を請求されることはないので安心してください。
引越し見積もり後に交わした本契約を無料でキャンセルするには?
上でも簡単に触れましたが、引越し見積もり後に本契約を交わした後でも、キャンセルはできます。ただし、キャンセルするタイミングによっては、キャンセル料が発生してしまうので注意が必要です。
ほとんどの引越し業者は、引越しのキャンセル料について、国土交通省が定める基準である「標準引越運送約款」に基づいて決定しています。「標準引越運送約款」には、引越しのキャンセルについて、以下のようなルールが明記されています。
引越しのキャンセル日とキャンセル料
キャンセル日 | キャンセル料 |
---|---|
引越し当日 | 見積もり運賃の50%以内 |
引越し前日 | 見積もり運賃の30%以内 |
引越し2日前 | 見積もり運賃の20%以内 |
引越しの本契約をキャンセルする場合は、遅くとも引越し当日の3日前までに引越し業者に伝えるようにしましょう。行き違いを避けるためにも、電話での連絡がおすすめです。
付帯サービスや梱包資材などを利用する場合は注意が必要
付帯サービスの利用を予定している場合も注意が必要です。
例えば、不用品回収やエアコンの取り外しなど、引越しのキャンセル以前にすでに着手してしまっている作業がある場合は、作業分の料金が請求されます。
また、ダンボールなどの梱包資材を受けとっている場合は、実施精算が必要となるケースがあります。
なかには引越しをキャンセルしてもいっさい料金を請求しない引越し業者もありますが、すべて実費で買い取りとなる場合や、未使用に限り返却可など、対応は引越し業者によってさまざまです。
後でトラブルにならないよう、事前に連絡してきちんと確認しておきましょう。

まとめ
正式な契約ではないとはいえ、引越し見積もり後に依頼を断る場合は、できるだけ早くキャンセルの連絡をするのがマナーです。引っ越す側としても、電話を無視し続けるよりも一回はっきりと断ってしまった方が気持ちが楽になるはずです。
ご紹介したキャンセル方法やおすすめの断り方を参考にして、引越し業者・利用者が互いに気持ちよく話を進められるようにしてください。
画像:PIXTA
引越し対応エリアから探す
現住所(現在の住居)の都道府県をクリックしてください。
SUUMO引越し見積もりでは、各都道府県の住みたい街ランキングを確認できます。
いま住んでいる街や住みたい街の情報をチェックして、引越しに役立てよう!
北海道・東北 | |
---|---|
関東 | |
北陸・甲信越 | |
中部 | |
関西 | |
中国 | |
四国 | |
九州・沖縄 |