家具なし・荷物の少ない単身者の引越し見積もり料金を安くする方法は?
公開日 2020年06月24日
引越し料金は、移動距離や荷物の量などによって決まります。そのため、単身者、とくに家具なしのケースなら、引越し料金を安くすることが可能です。おすすめのプランや引越し代を抑えるテクニックについて、引越し見積もり料金相場とあわせてご紹介します。
■目次
・単身者(荷物少ない)の引越し見積もり料金相場
・一括見積もりサービスを利用して最安値を見つけよう
・「荷物少ない」「家具なし」の引っ越しを安くする方法4選
・単身パックを利用する
・ミニ引越しプランを利用する
・宅配便を利用する
・レンタカーを利用して自分で運ぶ
・まとめ

単身者(荷物少ない)の引越し見積もり料金相場
引越し料金のうち多くを占めるのが「基本運賃」です。これは、国土交通省が定める「標準引越運送約款」をもとに、移動距離や荷物の量などによって決められています。
そのため、「家具なし」「荷物少ない」など、荷物の状況次第では、引越し料金が安くなる場合があります。以下は、移動距離ごとの単身者の引越し見積もり相場を荷物の量(荷物少ない/荷物多い)別にまとめたものです。
【移動距離ごとの単身者の引越し見積もり相場(通常期)】
単身(荷物少ない) | 単身(荷物多い) | |
---|---|---|
全平均 | 41,926円 | 54,132円 |
~15km未満 (同市区町村程度) | 34,376円 | 45,460円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 36,049円 | 45,379円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 42,068円 | 60,758円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 52,887円 | 77,052円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 61,483円 | 96,128円 |
移動距離に関係なく、「荷物少ない」場合よりも「荷物多い」場合の引越し料金が高いことが分かります。その差額は、平均すると10,000円以上、最大で34,645円も開きがあります。
引越し業者への依頼が増える2〜4月は繁忙期と呼ばれ、それ以外の時期(通常期)に比べて引越し料金が高くなる傾向があります。繁忙期の引越し料金相場もチェックしておきましょう。
【移動距離ごとの単身者の引越し見積もり相場(繁忙期)】
単身(荷物少ない | 単身(荷物多い) | |
---|---|---|
全平均 | 48,849円 | 68,272円 |
~15km未満 (同市区町村程度) | 39,259円 | 52,975円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 47,620円 | 58,189円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 45,822円 | 71,510円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 53,211円 | 91,084円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 67,202円 | 111,650円 |
「荷物少ない」場合と「荷物多い」場合の引越し料金の差はさらに大きく、平均すると20,000円近くに。最大で44,448円と見逃せない内容です。
また、引越し料金は、移動距離が長くなるにつれて高くなる傾向がありますが、「〜50km未満(同都道府県程度)」と「〜200km未満(同一地方程度)」で、引越し料金が逆転しています。

一括見積もりサービスを利用して最安値を見つけよう
引越し料金は、引越しで移動する距離や「家具なし/あり」「荷物少ない/多い」などの荷物状況、引越し時期などによって複雑に変動します。
また、引越し見積もりで提示される料金は、業者によってまちまち。そのため、条件ごとの最安値を見つけるためには、複数の引っ越し業者から相見積をとることが欠かせません。
とはいえ、いくつもの引越し業者に見積もりを依頼するのは時間も手間もかかります。そんなときに便利なのが、一括見積もりサイトです。
一括見積もりサイトなら、大手から中小まで、さまざまな引っ越し業者に見積もりを依頼することができます。引越し業者各社が提案する引っ越し料金が一目で分かるので、簡単に最安値を見つけることが可能です。
現在の住所や引越し先の住所、引越しの日程や家族の人数など、基本的な情報を入力するだけでOK。「家具なし/あり」「荷物少ない/多い」などの入力は任意なので、引越し準備を始める前でも気軽に利用することができます。

「荷物少ない」「家具なし」の引っ越しを安くする方法4選
「荷物少ない」「家具なし」などのケースでは、単身者向けのプランや引っ越し業者以外のサービスを利用することで、引っ越し料金を安く抑えることが可能です。
「荷物少ない」「家具なし」などのケースに当てはまる単身者には、以下の4つの方法がとくにおすすめです。
・単身パックを使った引っ越し
・ミニ引っ越しプラン
・宅配便による引っ越し
・レンタカーによる引っ越し
単身パック、ミニ引っ越しプランは、ともに荷物少なめの引っ越しを対象とするサービスです。単身パックは決まった大きさのコンテナに引っ越し荷物を詰めるという特徴があり、ミニ引っ越しプランは比較的近距離の引っ越しに限られる点に特徴があります。どちらも料金が安く設定されています。
引っ越し業者以外が提供するサービスでは、宅配便やレンタカーを使って引っ越しする方法もあり、「荷物少ない」「家具なし」など、荷物の状況によっては、引っ越し料金を抑えることが可能です。
それぞれの方法について、以下で詳しくご紹介していきます。

単身パックを利用する
単身者のなかでも「荷物少ない」「家具なし」などのケースに当てはまる方におすすめなのが、「単身パック」です。多くの引っ越し業者が単身者向けに提供するサービスで、通常のプランに比べて安く引っ越しすることができます。
単身パックの特徴
単身パックとは、単身者向けサービスで、引っ越し業者ごとに決まったサイズのコンテナやボックスに引っ越しの荷物を詰めて輸送するのが特徴です。
単身パックでは、引っ越しが可能なエリアに制限がある場合がありますが、引越しで移動する距離にかかわらず料金が一定。他の人の引っ越しの荷物と同時に運ぶことができるため、引っ越し料金が低めに設定されています。
単身者のなかでも、「荷物少ない」「家具なし」などのケースにうってつけなプランといえるでしょう。
大手引っ越し業者の「単身パック」サービス例
大手引っ越し業者が提供している単身パックの例として、以下のものが挙げられます。
引っ越し業者 | プラン特徴 | コンテナサイズ |
---|---|---|
日本通運 | 荷物の量によって「単身パックS」「単身パックL」の2種類から選ぶことが可能。インターネット割引(2,000円)や複数ボックス割引(1,000円/「単身パックS」のみ)も利用できる。 | ・コンテナサイズ(S):横108×高さ155×奥行き74cm ・コンテナサイズ(L):横108×高さ175×奥行き104cm |
「荷物少ない」「家具なし」などのケースに対応しています。引っ越し業者によって、コンテナやボックスのサイズが異なるので、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
単身パックは割増料金に注意
「荷物少ない」「家具なし」などのケースにぴったりな単身パックですが、注意点もあります。
コンテナやボックスの大きさに規定があるため、運ぶことができる荷物の量は限定的。入りきらない荷物がある場合は、追加料金が必要になります。
また、引っ越しする日や時間帯によっては、割増料金がかかることも。日本通運では、以下のような割増料金が設定されています。
割増となる時期や曜日、時間帯 | 追加料金(1ボックス当たり) |
---|---|
夜間配達(18~21時) | 2,000円 |
土・日・祝日配達 | 2,000円 |
土・日・祝日の夜間配達 | 4,000円 |
3/16~4/15までの期間 ※集荷・配達の両方、及びどちらか一方が期間内の場合 | 5,000円 |
最大で9,000円の割増料金が必要になります(3/16~4/15の土曜夜間に引っ越しした場合)。引っ越しの日程には十分に注意したいところです。

ミニ引越しプランを利用する
「荷物少ない」「家具なし」などの単身者のケースで、比較的近距離の引越しの場合は、ミニ引越しプランを利用するのもおすすめです。
ミニ引越しプランとは、単身者で荷物が少ない方を対象とした引越しサービスです。荷物の量に応じた人数のスタッフが作業するため、お得な料金設定となっています。
例えば、大手引っ越し業者が提供しているミニ引越しプランの例として、以下のものが挙げられます。
大手引っ越し業者の「ミニ引越しプラン」サービス例
引っ越し業者 | プラン名 | プラン特徴 |
---|---|---|
アーク引越しセンター | ミニ引越しプラン | ワンルーム〜1LDK規模の荷物量で、比較的短距離移動の引っ越し向け。大型家具や家電の荷造り・運び込み・配置までスタッフが担当。 |
短距離プラン | 2DK〜2LDK規模の荷物量で、比較的短距離移動の引っ越し向け。大型家具や家電の荷造り・運び込み・配置までスタッフが担当。 | |
アリさんマークの引越社 | 超ミニ引越しプラン | ダンボールのみ10個までの小規模な引越し向け。「家具なし」「荷物少ない」ケースに最適。移動距離が同一区内・同一市内の5km以内の引越し限定。 |
特ミニ引越しプラン | たたみ1畳ぶんの広さの荷物量が目安となる、「家具なし」「荷物少ない」ケースに最適なプラン。 移動距離が同一区内・同一市内の5km以内の引越し限定。 | |
ミニ引越しプラン | たたみ3畳ぶんの広さの荷物量が目安。 移動距離が同一区内・同一市内の5km以内の引越し限定。 |
ミニ引越しプランの注意点は、引越しで移動する距離が限られる場合が多いこと。また、アリさんマークの引越社のように、日時指定ができない、ダンボールの大きさが決められている(「タテ+ヨコ+奥行き=150cm以内」)など、通常のプランにはない条件が設定されている場合もあります。
荷物の量や移動距離だけでなく、引越しのスケジュールも考え合わせて、自分に合ったプランを選んでください。

宅配便を利用する
「荷物少ない」「家具なし」の条件がそろっている場合は、引越し業者のサービスではなく、宅配便を利用できる場合があります。宅配便を利用するメリットは以下のとおり。
引越し料金を安く抑えられる場合がある
ダンボールの数が少なければ、単身者向けプランよりも宅配便のほうが安くなることがあります。「家具なし」でなおかつ「荷物少ない」引越しの場合、一度宅配便を検討してみるとよいでしょう。
繁忙期/通常期に関係なく通年同じ料金で利用できる
引越し料金は引越しする時期によって大きく変動します。とくに注意したいのが、引越し業者に依頼が集中する2〜3月の繁忙期。それ以外の時期に比べて引越し料金が大幅に高くなることがあります。
宅配便なら、引越し時期に関係なく通年、一定料金で利用することができます。休日や月末でも混み合っていて荷物を送れない心配も不要。自分のペースで引越しをすることができます。
引越し見積もりが不要
引越し業者に引越しを依頼する場合、事前に料金を見積もりしてもらうのが一般的です。引越し料金を安くできるなどメリットも多い引越し見積もりですが、手間や時間が惜しいと考えている方もいることでしょう。
宅配便なら、引越し見積もりが不要。自分の好きなタイミングで引越し作業を進めることが可能です。
宅配便を利用する場合は到着日や重量などに注意
宅配便を利用した引越しの場合、以下の点に注意する必要があります。
・荷物の到着は早くて翌日以降
・梱包資材は自分で用意
・規定重量をこえるものは送ることができない
・高価なものは送ることができない
近距離の引越しの場合、荷物は最短でその日のうちに新居に届けることが可能です。他方、宅配便では、荷物の到着は早くて翌日以降。日程に余裕を見ておく必要があるでしょう。
引越し業者に作業を依頼すると、梱包資材を無料で提供してくれるケースが少なくありません。ところが宅配便を利用する場合、梱包資材は自分で用意する必要があります。
ダンボールも数が増えるとそれなりの額に。スーパーやコンビニなどからタダでもらってくるとしても、手間や時間がかかることは想定しておきたいところです。
また、宅配便では1つ当たりの荷物の重量に上限が設けられています。規定の重量をこえてしまうと、梱包のやり直しが必要になることも。詰め込みすぎには十分注意しましょう。
さらに1つ当たりの荷物の価格にも上限が設けられています。これをこえると、取り扱いを拒否される場合もあるので、注意が必要です。

レンタカーを利用して自分で運ぶ
事故やケガの原因となることもあるため、大型の家具や家電などがある場合は避けるのがベターですが、「荷物少ない」「家具なし」の引っ越しでは、レンタカーを利用することで料金を安くできる場合があります。
例えば、軽トラックのレンタル料金は、6時間まで5,500円とリーズナブル。トヨタレンタカーの時間ごとの料金表は以下のとおりです。
【トヨタレンタカー(TOクラス)の時間ごとの料金表】
利用時間 | 利用料金 |
---|---|
6時間まで | 5,500円 |
12時間まで | 6,600円 |
24時間まで | 8,800円 |
以降24時間毎 | 5,500円 |
超過料金 | 11,100円/時間 |
冒頭で取り上げた引越し見積もり料金相場では、単身者の引越し料金の平均が通常期で41,926円(荷物少ない)、54,132円(荷物多い)、繁忙期では48,849円(荷物少ない)、68,272円(荷物多い)ですから、レンタカーを利用すれば、かなり割安になることが分かります。
また、レンタカーにはさまざまな車種が用意されています。荷物の量に合わせて車種を運ぶことができるのも大きな利点です。
自分ひとりや家族、友人らとともに作業できるため、好きなペースで引っ越し作業ができるのもレンタカーを利用するメリットといえるでしょう。

まとめ
単身者、とくに「荷物少ない」「家具なし」のケースなら、一括見積もりサイトや引越し業者が提供するプランなどを利用することで、割安料金で引越しすることができます。宅配便やレンタカーを使ったほうが安くなる場合もあるので、いろいろな方法を比較検討して賢く引越ししてください。
※特記のない記事内データは、2020年4月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出しています
最新のデータはこちらをご覧ください
画像:PIXTA
引越し対応エリアから探す
現住所(現在の住居)の都道府県をクリックしてください。
SUUMO引越し見積もりでは、各都道府県の住みたい街ランキングを確認できます。
いま住んでいる街や住みたい街の情報をチェックして、引越しに役立てよう!
北海道・東北 | |
---|---|
関東 | |
北陸・甲信越 | |
中部 | |
関西 | |
中国 | |
四国 | |
九州・沖縄 |