家電なし・家具など荷物の少ない単身者の引越し料金を安くする方法は?
最終更新日 2024年04月04日
引越し料金は、移動距離や荷物の量などによって決まります。そのため、荷物の少ない単身者は、引っ越し料金を抑えることができます。とくに初めての一人暮らしや単身赴任などでは、引っ越し先で生活に必要なものを揃えることも多く、荷物に大型の家具や家電が含まれないことも少なくありません。
そこで本記事では、家電なし、かつ、家具も最小限の荷物が少ない単身者におすすめのプランや引越し代を抑えるテクニックについて、引越し見積もり料金相場とあわせてご紹介します。
■目次
・荷物が少ない単身者の引越し見積もり料金相場はどれくらい?
・家電なし!荷物が少ない引っ越しを安くする方法1:単身パックを利用する
・家電なし!荷物が少ない引っ越しを安くする方法2:ミニ引越しプランを利用する
・家電なし!荷物が少ない引っ越しを安くする方法3:宅配便を利用する
・家電なし!荷物が少ない引っ越しを安くする方法4:レンタカーを利用して自分で運ぶ
・家電なし!荷物が少ない引っ越しを安くする方法5:一括見積もりサービスを利用する
・まとめ

荷物が少ない単身者の引越し見積もり料金相場はどれくらい?
引越し料金のうち多くを占めるのが「基本運賃」です。これは、国土交通省が定める「標準引越運送約款」をもとに、移動距離や荷物の量などによって決められています。
そのため、「家電なし」「荷物少ない」など、荷物の状況次第では、引越し料金が安くなる場合があります。以下は、移動距離ごとの単身者の引越し見積もり相場を荷物の量(荷物少ない/荷物多い)別にまとめたものです。
【移動距離ごとの単身者の引越し見積もり相場(通常期)】
単身(荷物少ない) | 単身(荷物多い) | |
---|---|---|
全平均 | 46,103円 | 59,960円 |
~15km未満 (同市区町村程度) | 37,957円 | 50,598円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 40,511円 | 52,243円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 48,789円 | 67,238円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 58,267円 | 85,566円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 70,504円 | 103,573円 |
・引越し費用・料金の相場(SUUMO引越し見積もり)
移動距離に関係なく、荷物が多い場合の引越し料金が高いことが分かります。その差額は、総じて10,000円以上、最大で約33,000円の開きがあります。
引越し業者への依頼が増える2〜4月は繁忙期とされ、それ以外の時期(通常期)に比べて引越し料金が高くなる傾向があります。繁忙期の引越し料金相場もチェックしておきましょう。
【移動距離ごとの単身者の引越し見積もり相場(繁忙期)】
単身(荷物少ない) | 単身(荷物多い) | |
---|---|---|
全平均 | 56,442円 | 80,516円 |
~15km未満 (同市区町村程度) | 44,425円 | 61,680円 |
~50km未満 (同都道府県程度) | 48,673円 | 66,636円 |
~200km未満 (同一地方程度) | 57,725円 | 87,398円 |
~500km未満 (近隣地方程度) | 67,726円 | 107,143円 |
500km以上 (遠距離地方程度) | 79,501円 | 128,764円 |
・引越し費用・料金の相場(SUUMO引越し見積もり)
繁忙期では、荷物の量による引越し料金の差はさらに大きく、平均すると20,000円程度に。最大で約49,000円です。
また、荷物の量や時期にかかわらず、移動距離が長くなるにつれて引越し料金が高くなることも分かります。

家電なし!荷物が少ない引っ越しを安くする方法1:単身パックを利用する
単身者のなかでも「荷物少ない」「家電なし」などのケースに当てはまる方におすすめなのが、「単身パック」です。多くの引っ越し業者が単身者向けに提供するサービスで、通常のプランに比べて安く引っ越しすることができます。
単身パックとは?
単身パックとは、単身者向けサービスで、引っ越し業者ごとに決まったサイズのコンテナやボックスに引っ越しの荷物を詰めて輸送するのが特徴です。
単身パックでは、引っ越しが可能なエリアに制限がある場合がありますが、引越しで移動する距離にかかわらず料金が一定。他の人の引っ越しの荷物と同時に運ぶことができるため、引っ越し料金が低めに設定されています。
単身者のなかでも、「荷物少ない」「家電なし」などのケースにうってつけなプランといえるでしょう。
大手引っ越し業者の「単身パック」サービス例
大手引っ越し業者が提供している単身パックの例として、以下のものが挙げられます。
引っ越し業者 | プラン特徴 | コンテナサイズ |
---|---|---|
日本通運 | コンテナに積載できる荷物の量なら30,800円(税込)から。インターネット割引(1,100円)も利用できる。 | ・コンテナサイズ:横108×高さ175×奥行き104cm |
上記プランは、家電があってもコンテナに積載できれば利用可能です。引っ越し業者によって、コンテナやボックスのサイズが異なるので、自分に合ったものを選ぶとよいでしょう。
単身パックは割増料金に注意
「荷物少ない」「家電なし」などのケースにぴったりな単身パックですが、注意点もあります。
コンテナやボックスの大きさに規定があるため、運ぶことができる荷物の量は限定的。入りきらない荷物がある場合は、追加料金が必要になります。
また、引っ越しする日や時間帯によっては、割増料金がかかることも。日本通運では、以下のような割増料金が設定されています。
割増となる時期や曜日、時間帯 | 追加料金(1ボックス当たり) |
---|---|
土・日・祝日配達 | 2,200円 |
3/20~4/5までの期間 ※集荷・配達の両方、及びどちらか一方が期間内の場合 | 8,800円 |
つまり、最大で11,000円の割増料金が必要になります(3/20~4/5の土日祝日に引っ越しした場合)。引っ越しの日程には十分に注意したいところです。

家電なし!荷物が少ない引っ越しを安くする方法2:ミニ引越しプランを利用する
「荷物少ない」「家電なし」などの単身者は、ミニ引越しプランを利用するのもおすすめです。
ミニ引越しプランとは?
ミニ引越しプランとは、単身者で荷物が少ない方を対象とした引越しサービスです。荷物の量に応じた人数のスタッフが作業するため、お得な料金設定となっています。
例えば、大手引っ越し業者が提供しているミニ引越しプランの例として、以下のものが挙げられます。
大手引っ越し業者の「ミニ引越しプラン」サービス例
引っ越し業者 | プラン名 | プラン特徴 |
---|---|---|
アーク引越しセンター | ミニ引越しプラン | ワンルーム〜1LDK規模の荷物量で、比較的短距離移動の引っ越し向け。大型家具や家電の荷造り・運び込み・配置までスタッフが担当。 |
ミニ引越し長距離プラン | ワンルーム〜1LDK規模の荷物量で、比較的長距離移動の引っ越し向け。大型家具や家電の荷造り・運び込み・配置までスタッフが担当。 |
ミニ引越しプランの注意点は、荷物の運送にかかる日数を確認することです。例えば、アーク引越センターの「ミニ引越し長距離プラン」は、荷物が届くまでに日数がかかる場合があります。
荷物の量や移動距離だけでなく、引越しのスケジュールも考え合わせて、自分に合ったプランを選んでください。

家電なし!荷物が少ない引っ越しを安くする方法3:宅配便を利用する
「荷物少ない」「家電なし」の条件がそろっている場合は、引越し業者のサービスではなく、宅配便を利用できる場合があります。宅配便を利用するメリットは以下のとおり。
引越し料金を安く抑えられる場合がある
ダンボールの数が少なければ、単身者向けプランよりも宅配便のほうが安くなることがあります。「家電なし」でなおかつ「荷物少ない」引越しの場合、一度宅配便を検討してみるとよいでしょう。
繁忙期/通常期に関係なく通年同じ料金で利用できる
引越し料金は引越しする時期によって大きく変動します。とくに注意したいのが、引越し業者に依頼が集中する2〜3月の繁忙期。それ以外の時期に比べて引越し料金が大幅に高くなることがあります。
宅配便なら、引越し時期に関係なく通年、一定料金で利用することができます。休日や月末でも混み合っていて荷物を送れない心配も不要。自分のペースで引越しをすることができます。
引越し見積もりが不要
引越し業者に引越しを依頼する場合、事前に料金を見積もりしてもらうのが一般的です。引越し料金を安くできるなどメリットも多い引越し見積もりですが、手間や時間が惜しいと考えている方もいることでしょう。
宅配便なら、引越し見積もりが不要。自分の好きなタイミングで引越し作業を進めることが可能です。
宅配便を利用する場合は到着日や重量などに注意
宅配便を利用した引越しの場合、以下の点に注意する必要があります。
- 荷物の到着は早くて翌日以降
- 梱包資材は自分で用意
- 規定重量をこえるものは送ることができない
- 高価なものは送ることができない
近距離の引越しの場合、荷物は最短でその日のうちに新居に届けることが可能です。他方、宅配便では、荷物の到着は早くて翌日以降。日程に余裕を見ておく必要があるでしょう。
引越し業者に作業を依頼すると、梱包資材を無料で提供してくれるケースが少なくありません。ところが宅配便を利用する場合、梱包資材は自分で用意する必要があります。
ダンボールも数が増えるとそれなりの額に。スーパーやコンビニなどからタダでもらってくるとしても、手間や時間がかかることは想定しておきたいところです。
また、宅配便では1つ当たりの荷物の重量に上限が設けられています。規定の重量をこえてしまうと、梱包のやり直しが必要になることも。詰め込みすぎには十分注意しましょう。
さらに1つ当たりの荷物の価格にも上限が設けられています。これをこえると、取り扱いを拒否される場合もあるので、注意が必要です。

家電なし!荷物が少ない引っ越しを安くする方法4:レンタカーを利用して自分で運ぶ
事故やケガの原因となることもあるため、大型の家具や家電などがある場合は避けるのがベターですが、「荷物少ない」「家電なし」の引っ越しでは、レンタカーを利用することで料金を安くできる場合があります。
例えば、レンタカー大手のトヨタレンタカーの軽トラックのレンタル料金は、6時間まで5,500円とリーズナブル。トヨタレンタカーの時間ごとの料金表は以下のとおりです。
【トヨタレンタカー(TOクラス)の時間ごとの料金表】
利用時間 | 利用料金 |
---|---|
6時間まで | 5,500円(東京都23区+一部エリア:6,050円) |
12時間まで | 6,600円(東京都23区+一部エリア:7,150円) |
24時間まで | 8,800円(東京都23区+一部エリア:9,350円) |
以降24時間毎 | 5,500円(東京都23区+一部エリア:6,050円) |
超過料金 | 1,100円/時間(東京都23区+一部エリア:1,210円) |
冒頭で取り上げた引越し見積もり料金相場では、単身者の引越し料金の平均が通常期で46,103円(荷物少ない)、59,960円(荷物多い)、繁忙期では56,442円(荷物少ない)、80,516円(荷物多い)ですから、レンタカーを利用すれば、かなり割安になることが分かります。
また、レンタカーにはさまざまな車種が用意されています。荷物の量に合わせて車種を運ぶことができるのも大きな利点です。
自分ひとりや家族、友人らとともに作業できるため、好きなペースで引っ越し作業ができるのもレンタカーを利用するメリットといえるでしょう。

家電なし!荷物が少ない引っ越しを安くする方法5:一括見積もりサービスを利用する
引越し料金は、引越しで移動する距離や「家電なし/あり」「荷物少ない/多い」などの荷物状況、引越し時期などによって複雑に変動します。
また、引越し見積もりで提示される料金は、業者によってまちまち。そのため、条件ごとの最安値を見つけるためには、複数の引っ越し業者から相見積をとることが欠かせません。
とはいえ、いくつもの引越し業者に見積もりを依頼するのは時間も手間もかかります。そんなときに便利なのが、一括見積もりサイトです。
一括見積もりサイトなら、大手から中小まで、さまざまな引っ越し業者に見積もりを依頼することができます。引越し業者各社が提案する引っ越し料金が一目で分かるので、簡単に最安値を見つけることが可能です。
現在の住所や引越し先の住所、引越しの日程や家族の人数など、基本的な情報を入力するだけでOK。「家電なし/あり」「荷物少ない/多い」などの入力は任意なので、引越し準備を始める前でも気軽に利用することができます。

まとめ
単身者、とくに「荷物少ない」「家電なし」のケースなら、一括見積もりサイトや引越し業者が提供するプランなどを利用することで、割安料金で引越しすることができます。宅配便やレンタカーを使ったほうが安くなる場合もあるので、いろいろな方法を比較検討して賢く引越ししてください。
※特記のない記事内データは、2024年2月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータより算出しています
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画像:PIXTA
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