引越し料金の割引はできる?安く引越しをする方法
最終更新日 2023年11月24日
新生活のスタートには、なにかとお金がかかるもの。引越し料金はできるだけ安く抑えたいですよね。引越し料金を値下げするための条件や割引料金で利用できるプランはさまざまで、それが引越し業者を選ぶポイントにもなります。引越し見積もり料金をなるべく抑えるには、要点をおさえておくことが大切です。
■目次
・引越し見積もり時に費用を抑えるなら
・割引してもらうための値引き交渉のポイント
・引っ越し業者の割引プランや割引券を利用
・クレジットカードやJAFの優待利用で割引してもらえることも!
・引越し業者を選ぶときの注意点
・引越し見積もり料金を安くするために自分でできること
・まとめ

引越し見積もり時に費用を抑えるなら
引越し料金は、見積もりの段階で安くすることが可能です。引越し業者が提供しているお得な割引プランやキャンペーンを利用することにより料金が安くなることもあります。
格安で引越しする方法のうち、まずは引越し見積もり依頼時に使えるワザを紹介します。
相見積もりを取る
最安値で引越ししたいと考えるなら、相見積もりを取るのが近道です。
引越し料金を一社の見積もりだけで判断すると、割高となる可能性があります。はじめから引越し業者を一つに絞るのではなく、複数の業者から見積もりを取るようにしましょう。
引越しの日程、作業する人数が同じでも、業者によって見積もり料金が異なることは少なくありません。数社から相見積もりを取れば、サービス面や価格面で比較検討し、納得した引越し業者に依頼することができます。
数社に見積もり依頼をするのが面倒という方におすすめなのが、一括見積もりサービスです。一括見積もりサービスを利用すれば、大手から中小まで、複数の引越し業者からの見積もりを一気に取ることができます。
必要な情報を一度入力するだけでよいので、手間も時間もかかりません。手早く最安で引越ししたい方はぜひお試しください。
繁忙期を外す
引越しの金額は、引越し時期によって大きく変動します。引越し業者に依頼が集中するのは、2~4月。この時期は繁忙期と呼ばれ、希望の日程で引越しするのが難しいうえ、引越し見積もり料金が大幅に高くなる傾向があります。
他方、5〜1月は通常期とされます。希望する日程で引越しできる可能性が高く、値下げ交渉もしやすくなると言われています。
引越し時期にこだわりがある場合や、就職や入学の準備で引越し時期をずらせない場合を除き、引越し日程の融通がきくのであれば、繁忙期を外すことで引越し料金を安く抑えることができます。
訪問見積もり時に値引き交渉をする
引越し業者に訪問見積もりを依頼し、値引き交渉をする方法もおすすめです。訪問見積もりとは、引越し業者に自宅まで訪問してもらい、荷物の量などを実際に確認しながら引越し料金の見積もりを依頼することを言います。
訪問見積もり時に、営業担当に値下げをお願いしてみましょう。過度な値切りでなければ、営業担当者が不快感を示すことなく、交渉に応じてくれるはずです。
その際、交渉の材料として、ほかの業者からの見積もり結果を見せるとよいでしょう。

割引してもらうための値引き交渉のポイント
引っ越し料金を決める際、値引き交渉が可能です。引っ越し業者も値引き交渉を持ちかけられることに慣れているので、遠慮せず交渉してみてください。
値引き交渉したからといって、必ずしも割引してもらえるとは限りませんが、引っ越し業者の言い値で契約すると、割高な料金での契約となることも。
値引き交渉のポイントは2つあります。これまで値引き交渉したけれど、値下げしてもらえなかったという方は、ぜひ参考にしてみてください。
希望の業者の見積もりは最後に取る
値引き交渉のカギとなることのひとつが、引っ越し見積もりを取る順番です。最も気になる引っ越し業者から見積もり依頼したいところですが、第一希望の業者を最後に設定するのがよいでしょう。
比較対象となる引っ越し業者が増えるだけでなく、ほかの業者の見積もり結果を見せることで、第一希望の引っ越し業者から、最安値を引き出せる可能性が高くなるからです。
例えば、引っ越し業者3社に見積もりを依頼する場合、第三希望→第二希望→第一希望の順番に見積もりを取るのがよいということです。何社に見積もりを依頼する場合も、第一希望の引っ越し業者は最後にするようにしましょう。
即決について
引越し業者は、なるべく多くの契約を取りたいと考えているものです。そのため、「即決すれば安くできる」「即決なら無料オプションが付けられる」など、契約の即決を条件に引っ越し料金の割引やうれしいサービスを提案されることもあります。
とはいえ、比較検討ができておらず、料金相場が分からないまま、その場で決めることはできるだけ控えましょう。相見積もりを取った後、冷静に比較検討をしたうえで、即決価格の交渉をするようにしてください。

引っ越し業者の割引プランや割引券を利用
引っ越し業者は、割引料金で引っ越し作業を請け負うことがあります。安く引っ越しするためには、割引をうまく利用しない手はありません。引っ越し業者のホームページなどを詳しくチェックするのがよいでしょう。
引っ越し業者が提供する主な割引制度として、ここでは「基本料金の割引プラン」と「割引券などのクーポン」をご紹介します。
基本料金の割引プラン
引っ越し業者の多くは、繁忙期(2〜4月)以外の時期に、引っ越し料金の割引を行っています。
引っ越しの依頼が集中するほど、引っ越し料金が高くなる傾向があります。そのため、引っ越しの日程を業者にお任せするプランを選べば、引っ越し代がさらに安くなる可能性もあります。とくに引っ越し日の希望がない方におすすめです。
割引券などのクーポン
クーポンを提示すると引っ越し料金が割引されるケースもあります。割引クーポンは、引っ越し業者の近所にあるお店や、引っ越し先となる物件を紹介する不動産会社でもらえることが多いようです。
ただし、割引券の適用範囲・適用条件は業者によってさまざまです。本当に引っ越し料金が安くなるかどうか、条件をよく見て検討するのがよいでしょう。

クレジットカードやJAFの優待利用で割引してもらえることも!
クレジットカードの特典やJAF会員の優待サービスとして、引っ越し割引サービスが提供されている場合があります。相見積もりを取る場合とどちらが安くなるのか、比較検討してみるとよいでしょう。
代表的なクレジットカードなどの特典や優待サービスの内容は以下の通りです。
三井住友カード
「三井住友カード」では、優待制度「引越し優待サービス」を提供。引っ越し料金を「三井住友カード」で支払うと、引っ越し料金の割引や引っ越しサービスの特典が受けられます。
「引越し優待サービス」では、「アート引越センター」と「ラク越・引越革命」の引っ越しの基本料金が30%割引に、「サカイ引越センター」は25%割引になります。引っ越し料金を安く抑えたい方にぴったりのサービスです。ただし、アート引越センターとサカイ引越センターは、繁忙期が割引サービスの対象外となっているためご注意ください。
また、アート引越センターに限り「オーダーカーテン優待サービス」が付帯しており、専門のアドバイザーが部屋に合うオーダーカーテンを提案してくれます。さらに、30~50%の割引価格でオーダーカーテンを購入できます。
引っ越し先でカーテンを新調する予定がある方にはうれしいサービスと言えそうです。
この特典を受けるためには、引っ越し会社専用のキャンペーンダイヤルから電話で申し込む必要があります。引っ越し当日にクレジットカードを提示するだけでは割引もサービスも受けられないので、注意してください。
オリコカード
オリエントコーポレーションが発行するクレジットカード「オリコカード」でも、同様の優待サービスを提供しています。カードで引っ越し料金の支払いをすると「アート引越センター」と「サカイ引越センター」の通常期の引っ越しの基本料金が25%割引に、繁忙期は10%割引になります加えて、ダンボールやガムテープなど梱包資材が無料で提供されるサービスも付帯しています。
申し込みは電話とインターネットから。予約時に「オリコカード会員」である旨を伝えることをお忘れなく。
JAF
JAF(一般社団法人日本自動車連盟)では、引っ越し料金が安く優待サービスを提供しています。
引っ越し料金が20~30%割引されるほか、ダンボールの無料提供や、お米やふとん袋の進呈サービスもあります。
ただし、ほかの割引サービスとの併用ができない場合もあります。どの割引を使うのが最も安いか、比較検討して選ぶとよいでしょう。
対象の引越し業者はエリアによって異なるため、JAF公式サイトをご確認ください。
SDカード
SDカードとは、自動車安全運転センターが1年以上事故・違反などの記録がない運転免許証所有者に対して発行するカードです。
エリアによって対象となる引越し業者は異なりますが「アート引越センター」や「日本通運」などを利用した際に、SDカードを提示することで引越し料金の割引サービスなどが受けられます。
SDカードの有効期間は発行から1年間となっていますので、ご注意ください。
イオンカード
イオン銀行が発行するクレジットカード「イオンカード」で引越し料金を支払うと「サカイ引越センター」などで引越し基本料金が最大20%割引に、「アート引越センター」で引越し基本料金が最大25%割引になります。さらに、ダンボールや梱包材などの無料提供サービスも付帯しています。ただし、引越し業者によっては繁忙期の割引率が下がることがあるため、あらかじめ認識しておきましょう。
申し込みは、電話とインターネットからです。予約時に「イオンマークのカード特典希望」と伝える必要があるためご注意ください。

引越し業者を選ぶときの注意点
引越し業者から提供された見積もり料金が安いからといって、すぐに契約するのは考えものです。契約内容をよく確認しなかったためにトラブルに巻き込まれたり、嫌な思いをしたりするケースは少なくありません。
ここでは、引越し業者選びで失敗しないための注意点を解説します。気持ちよく引越しできるよう、業者選びの参考にしてください。
補償内容
引越しトラブルで多いのが、家具や家電の破損です。そのため、引越し業者を選ぶ際は、補償内容についてしっかり確認する必要があります。
引っ越し作業員の方も人間ですから、どれだけ注意していてもミスは起こってしまいます。破損してしまった際、どのくらいの補償をしてくれるかを事前にチェックすることが大切です。
大切な荷物を守るため、補償に関する項目の記載があるかどうか、必ず確認しましょう。
信頼できる業者かどうか
公的な認可の有無が、信頼できる引越し業者かどうかを知る目安となります。口コミなどの情報とあわせて、しっかりリサーチしておくのがおすすめです。

引越し見積もり料金を安くするために自分でできること
引越し業者や引っ越しプランの選び方以外にも、引っ越し費用を抑える方法はあります。
引っ越し料金を安くするテクニックについてのアンケートでは、「引越し前に不用品を捨てる」という回答が最も多く、54.2%の方が実施していました。
荷物の量が多いほど引っ越し見積もり金額が高くなる傾向があるため、引っ越しの荷物を減らすことは、自分でできる効果的な節約テクニックのひとつ。新居での生活をスムーズにスタートさせるためにも、引越し前に不用品を処分して身軽になっておくのがおすすめです。
そのほかの回答については以下の通り。
※調査概要は文末に記載
半数近くの方が、「運べるものは、自力で運んだ」(48.0%)、「自分で荷造り・荷ほどき」(44.5%)と回答しています。
地道な作業も引越し料金を安くするためには有効かもしれません。時間や労力に余裕がある方は、ぜひ試してみるとよいでしょう。
引越し費用を格安で! みんなに聞いた節約テクニック

まとめ
新生活を始めるためには、引越し以外にも多くの費用がかかります。引越しにかかる料金をできるだけ抑えて、ほかのことにお金をまわしたいと多くの方が考えるはずです。
一括見積もりサービスを利用するほか、値下げ交渉をしたり、割引やキャンペーン、カード優待などをうまく活用したりして、お得に引越してください。
●調査概要
[引越しに関するアンケート]より
・調査期間:2019年7月25日(木)~2019年7月26日(金)
・調査方法:インターネット調査
・対象:20代~40代、男女、1年以内に引越しをした人
・有効回答数:517
画像:PIXTA
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