自分でレンタカーを借りて引越しするのはお得なのか?
自分で引越しするときは、荷物を運ぶために必ず車の手配が必要になる。自家用車がある場合も、車両のタイプによっては引越しには向かないこともあるので注意したい。

引越しに適した車、適さない車
初めての一人暮らしで、家具や家電は新生活を始めてからそろえるという人でない限り、荷物を乗用車で運ぶことは難しい。ひとつでも大型の家具や家電があると、乗用車には積み込むことができないからだ。たとえ載せることができても、破損の原因になったり、それ以外の荷物は載せられないといったことにもなりかねない。引越し先まで何度も往復すれば荷物を運ぶことができるかもしれないが、かなりの時間と労力がかかることを覚悟しておこう。
自分の車がない場合は、レンタカーなどを手配することになる。レンタカーといっても車両のタイプによって、引越しに適する車と適さない車があるので、安易に値段だけで決めてはいけない。
上にも説明したように、引越しでは乗用車タイプの車両はNG。はっきり言って、まったくといってよいほど役にたたない。一人暮らしで荷物の少ない人なら軽トラック、家具や家電が複数ある人は2トンクラスのトラックを選びたいところ。
ここで注意したいのが、ベッドのマットレスを持っているかどうかだ。ベッドのマットレスはシングルタイプでも縦サイズは200cmほどあり、その上折りたたみができない。そのため全体の荷物量が少なくても、マットレスがひとつあるだけで軽トラックでは運ぶことが難しくなる。
荷物の総量とあわせて、家具や家電のサイズチェックもしっかり行い、最適な車両タイプを選ぶようにしよう。

レンタカーの料金相場はいくら?
レンタカーとひとくちに言っても、タイプによって料金には幅がある。車両が小さいほど料金が安くなるが、荷台の部分が平ボディなのかコンテナつきなのかによっても料金は異なる。
軽トラックの平ボディなら、1日(*1)で1万円以下という料金設定の会社が多く(*2)、料金だけ見るとかなりお得な印象だ。しかし荷物がむき出しになる平ボディタイプは、時期によっては荷物が雨で濡れてしまったり、引越し先までの道のりが悪いと荷物が落下する危険もある。
一方、アルミコンテナつきの2トントラックは、1日(*1)1万7千円~2万円程度(*2)と、ぐっと料金が高くなる。ただし、荷物がむき出しにならない点で、平ボディタイプよりも安全に運ぶことができる点がメリットだ。
これらの料金には、いずれも免責補償の料金は含まれていないため、保険を付帯する場合はさらに1,000円~2,000円前後の追加費用がかかる。免責補償の保険については任意だが、万が一の事故に備える意味でもかけておいたほうが安心だろう。
(*1)1日は24時間で計算
(*2)2014年3月時点での複数のレンタカー会社HPによる料金

引越し会社のほうが安心??
引越しはどんな人にとっても、労力も費用もかかる一大イベント。まして遠方へとなれば、さらに大変なことが想像できるだろう。荷物の梱包から始まり各種手続きなど、引越し前にやらなければいけない作業は多い。そのうえ当日も、荷物の運び出しから積み込みまでを自力で行うとなると、かなりの労力が必要になる。疲労感が抜けないまま、自分で長距離運転することは決して安全とはいえないし、新居までの道のりに慣れてない場合も危険要素が増える。最悪の場合、事故にあってしまう可能性も。
たとえ新居に無事に到着しても、レンタカーを返却しなければならないため、ゆっくりと荷おろししている暇もない。疲れているときは注意が散漫になるため、荷物の落下や破損の事故が起こりやすくなる。
このようなリスクを考えると、遠方への引越しでは引越し会社を利用するメリットのほうが大きい。事故の確率が低いことはもちろん、荷物にも一定の補償がついている。長距離向けの混載便などを利用すれば、料金を安く抑えることができ、空いた時間で新居の掃除などを行うことができる。
自力引越しのメリットとデメリットを理解したうえで検討することになるが、まずは安全に引越しできることを最優先に考えよう。
掲載: 2014年6月18日 写真: iStock / Thinkstock
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