赤ちゃん・子連れでの引越し。荷造り中や引越し先で気をつける点は?|引越し見積もり・比較【SUUMO】

赤ちゃん・子連れでの引越し。荷造り中や引越し先で気をつける点は?


公開日  2017年05月05日

子どものいるファミリーの場合、「夫婦で暮らしていた家では狭くなってしまった」という理由や、転勤などで引越しをすることもありますよね。赤ちゃんや小さな子どもを連れての引越しは、単身や夫婦だけの引越しと比べて気をつけるポイントもいっぱい! 子どもを連れての引越しをする際には、どのようなところに気をつければよいのか、助産師の浅井貴子先生と、1歳の子どもと一緒に引越しを経験した引越しオーガナイザー®の門野内絵理子さんにお話を聞きました。

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子連れの引越しは、とにかく事故とケガに注意

子ども連れでの引越しの場合、どのようなところに気をつければよいのでしょうか。荷造りなどの準備の際と、引越し当日とに分けて門野内さんに教えてもらいました。

・荷作りの際に気をつけたいこと
荷造りの際に気をつけたいのが、子どもの事故。荷造り時には普段よりも部屋の中に物が増え、危険なこともたくさん。どのような危険があるのでしょうか?

「普段は、子どもがさわってはいけない刃物などは手が届かないところにしまっていることが多いと思いますが、荷造りの際にははさみを使ってひもやテープを切ったり、カッターを使ったりと、刃物を使うことも増えます。ついつい床などに置きっぱなしにしてしまうこともあるかもしれませんが、危険なので要注意です。面倒でも、子どもの手の届かないところに置くようにしましょう」(門野内さん、以下同)

また、荷造りが済んだ箱や組み立て前のダンボールの束も、事故のもとになるのだとか。
「特に、ひとり歩きができるような年齢の子どもにとっては、普段過ごしている家の景色と異なる荷造り時の風景は興味をそそられるもの。積み重ねたダンボール箱なども、ひとつのおもちゃになってしまいます。子どもが押したり寄りかかったりして箱が崩れてしまう事故や、組み立て前のダンボールが倒れて子どもがケガをしてしまったりといったことを防ぐためにも、子どもがお昼寝をしている時間などに荷造りを進めるのがおすすめです」

荷造りの済んだ箱は、子どもが立ち入ることのない部屋(納戸や、物置として使っている部屋など)に置いておくのがベスト。部屋数が少なく、置き場所を分けるのが難しい場合には、押入れやクローゼットの中から荷造りをして、箱をそのまま収納しておけば、子どもには見えないため、事故のリスクを減らせるそうです。

「子どもから目を離してしまいがちな荷造り時ですが、どんな危険が潜んでいるか分かりません。親が遊んでくれなくて退屈してしまうと、部屋の中をあちこち動き回ってしまうことにもなるので、飽きさせないことも大切です。例えば、子どものためにダンボール箱を一つ分けてあげると、そこに親のまねをしておもちゃを入れたり出したり、自分が入ったりと自由に遊ぶことも多く、一つの場所にいてくれる時間が長くなります」

子どもがいる家での荷造りは、危険を避けるのとともに、子どもに飽きさせない工夫も必要なんですね。さらに、夫婦で協力できるなら、一方が子どもを連れてお出かけしている間に一気に荷造りを進めてしまうという手も使えそうです。

・引越し当日
引越し当日は、引越し業者の出入りや荷物の運搬などでバタバタしてしまいますが、このときにも子どもがケガをしたり、スタッフの方に迷惑をかけたりしないように目を配っておきましょう。
「まだ一人で歩いたりできない赤ちゃんの場合は、荷物の搬出・搬入をまだしていない部屋など、比較的静かな環境で過ごさせるのがいいですね。動き回れる子どもは、衝突や転倒などを防ぐためにも引越し業者さんのいるところに行かせないよう工夫を。ここも、可能なら夫婦のどちらかが連れ出したり、実家に預けてしまうのも手です」

引越し当日も、親がバタついているせいで子どもが退屈してしまうことがあります。遊び相手になってあげたり、事故を防ぐためにも、可能な限り、誰かが子どもと一緒にいられるようにスケジュールを組んでおくのがよさそうです。

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引越しの際、気をつけたい! 子どもの健康

引越しで環境が変わると、体調に変化があるという人もいますが、子どもも環境の変化によるさまざまな影響を受ける可能性があります。引越し時に注意しておきたい子どもの健康について、助産師の浅井先生に聞きました。

・ハウスダストによるアレルギー
「赤ちゃんのいる家庭では、ホコリやダニの死骸といったハウスダストを除去するために、丁寧に掃除をされる方も多いですね。ですが、引越しの荷造りの際にはどうしても押入れの中身や家具の上など、ホコリのたまりがちなところにも触れる必要があり、普段と比べてハウスダストは多い環境になるといえます。空気清浄機を使用する、赤ちゃんの近くでホコリを立てるような作業を避けるなど、赤ちゃんがハウスダストを吸い込む危険を減らしましょう」(浅井先生、以下同)

・引越し先にあるアレルギー物質
「家の中の壁紙に使用されている接着剤や塗料などに入っている『ホルムアルデヒド』をはじめとするさまざまな物質が原因となって、アレルギー(シックハウス症候群)を起こすことがあります。呼吸器疾患や肌のかゆみなど、症状もいろいろ。また家の中だけでなく、これまでに住んでいたところと比べて空気が悪かったりすると、喘息などのように影響が表れることもあります」

子どもの体調の変化に備えて、引越し先の小児科や皮膚科など、子どもがかかれる医療機関を早めに探しておくのがよいそうです。

・環境変化によるストレス
「赤ちゃんはだいたい生後半年ほど、早い子だと2カ月ほどで、環境の変化に気づけるようになります。環境の変化は赤ちゃんが落ち着いて過ごせず、大きなストレスとなってしまいます。もちろん時間がたてば慣れますが、引越しからしばらくの間はおんぶで過ごしたり、スキンシップの時間を多くとったりして、赤ちゃんの心を満たしてあげることも大切ですよ」

子どもにとっては予想もしていない環境の変化。大人であってもストレスを感じる引越しは、子どもの心にも影響します。普段使っているおもちゃやお気に入りの絵本など、できるだけ旧居と同じような環境で過ごせるように配慮してあげたいですね。

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子どもにまつわる手続き、どうやって進める?

引越しをすると、移転にまつわるさまざまな申請や手続きも発生します。子どもがいる場合には「児童手当」をはじめさまざまな手続きも必要に。

・児童手当
・乳幼児医療費助成
上にあげたものは市区町村の役所への申請が必要です。ほかにも、公立の学校へ行っている場合は転校の手続きも行います。
さらに、学資保険や医療保険などの住所変更手続きも行う必要があります。事前に住所変更が必要なものをリストアップしておき、必要な書類なども用意しておくとスムーズですね。

門野内さんによると、「子どもを連れて役所に行く場合は、とにかく子どもが退屈したり、お腹がすいて機嫌が悪くならないうちにスピードが必要。最初に受付で何の手続きをしたいのかを相談し、申請に行く順番を考えておくとムダがありません」とのこと。
また、年度末や年度のはじめには引越しが増えるほか、夏休みに引越しをするという家族も多いため、長期休暇中などは役所が混み合うことも。受付開始時間に間に合うように役所へ出向き、ササっと手続きを済ませられるのが理想的です。

大人だけの引越しと比べて、事故やケガの危険、健康への影響、そして引越しに関する手続きなど、気にかかることも多い子ども連れでの引越し。まずは子どもがストレスなく生活を送れるように気を配り、上手に引越しをしたいですね。


取材協力
助産師 浅井貴子
大学病院、未熟児センター勤務を経てフリーの助産師に。マタニティーアロマセラピストとしても活動し、「プレママアロマ教室」、ベビーマッサージ教室「カモマイル」を主宰。
http://www.mid-wife.info/

引越しオーガナイザー® 門野内絵理子
引越し回数11回の経験をもとに、引越しを通して思考と空間を整理し、暮らしやすい家をプロデュースする「引越しオーガナイザー®」として活動中。
http://hikkoshi-org.wixsite.com/home

掲載:2017年5月5日
写真:PIXTA

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