訪問見積もりって必要なの? メリット・デメリット比べて検討しよう
最終更新日 2020年06月16日
引越しの「訪問見積もり」とは、引越し業者を家に招いて、実際に荷物量などを確認してもらったうえで見積もりをしてもらうこと。「訪問なし見積もり」と比べて、時間も手間もかかりますが、うまく活用すれば引越しの料金を抑えることも可能です。訪問見積もりのメリット・デメリットを理解して、自分にあった方法を選びましょう。
■目次
・まずは引越し料金の見積もり相場を知ろう
・訪問見積もりのメリット
・訪問見積もりのデメリット
・訪問見積もりで見るべきポイント
・訪問なしの引越し見積もりのメリット・デメリット

まずは引越し料金の見積もり相場を知ろう
ところで、引越し料金の相場とは果たしてどのくらいなのでしょうか?一概にはいえませんが、今回は分かりやすいように、単身と4人家族、2つの例を挙げてみました。
単身(一人暮らし)の場合
電話調査によると、「単身」「同じ都道府県内」「荷物は少なめ」と仮定すると3万円前後が相場のようです。荷物が多い場合はこれにプラスして2000円~5万円程度アップします。
4人家族の場合
次に4人家族の場合、こちらも距離によりますが、500km以内の範囲だと8万円~22万円かかると思っておくといいでしょう。
いずれの場合も、「距離」と「荷物の多さ・大きさ」によって料金に差が出てきます。それだけではなく、特に引越し会社の繁忙期か通常期かによっても料金は大きく変わります。
やはり引越しが多い春は高めの料金設定になる傾向が多いようです。もちろん会社によっても料金は異なるので、料金やサービスを比較することが大切になってきます。
自分の行う引越しの相場がいくらくらいなのかさらに詳しく知りたい場合は、こちらのページをチェックしてみてください。
引越し費用・料金の相場|SUUMO
繁忙期の引越し料金相場
それでは、繁忙期にはどの程度料金はアップするのでしょうか?
2月から4月がいわゆる「繁忙期」で、単身はもとより、家族で引越す場合には金額はかなり高くなります。繁忙期は部署の異動・転勤、学生なら進学など、引越しが非常に重なる時期ですので、その分、引越し代金もかかるのです。
ですので、可能ならこの時期は外したほうがコストは抑えられます。会社勤めの場合、引越しの時期をずらすのは難しいでしょうが、繁忙期がひと段落した4月下旬から夏にかけては狙い目です。
見積もりを安くするために
繁忙期でも比較的安い値段で引越しできるかもしれない方法があります。
それは、あらかじめ引越し会社に空いている日程を聞いておき、こちらがその日程に引越し日を合わせる方法です。こちらが合わせようとすることで、値引きを考えてくれる会社もいますので、ぜひ確認してみてください。
また、早期の予約で割引を受けられる「早割」のようなサービスが用意されていることもあります。引越しの計画が早い段階で決まっているのであれば、こういった割引も積極的に利用しましょう。

訪問見積もりのメリット
訪問見積もりのメリットは、実際の荷物に見合った料金見積もりの精度の高さです。引越しのプロである担当者が判断するため、誤算しにくいといえるでしょう。追加料金が発生するような可能性は低く、計画的に引越しを行うことができそうですね。
電話見積もりという方法もありますが、家の中の様子を電話で隅から隅まで伝えなければならない手間もありますし、伝え方一つで誤認されてしまう可能性もあります。実際に家を見てもらう訪問見積もりと比べて、差が出てしまうことがあるようです。
訪問見積もりのメリット
- ・対面で見積もりするので、詳しい内訳を直接聞ける
- ・顔を合わせているので、交渉ももちかけやすい
- ・荷物量の把握が正確なので、多すぎず少なすぎずの適切な価格が出せる
- ・道路状況や駐車スペースなど、輸送環境をチェックしてもらえる
- ・訪問見積もり限定の特典が受けられることも
「荷物の多い引越し」の場合は訪問見積もりが不可欠
前述したように、訪問見積もりは荷物量の把握が正確なのが利点の一つ。そのため、単身の引越しよりも、どうしても荷物が多くなる家族で引越しのほうが訪問見積もりのメリットを受けることができます。
また、家の前にはトラックを止められないなど、周辺の道路状況を確認してもらう必要がある場合にも、訪問見積もりは有効です。
家族で引越す場合には、こちらでは気づけなかった難しい作業が発生したり、想像よりも荷物や家具が多かったりと、こちらでは判断できないことが追加料金につながることも。
そんなことにならないよう、訪問見積もりのメリットである「精度」がいかせるのは、家族での引越しのほうといえるでしょう。
引越し料金が上下するのは荷物量だけではありません。旧住所から新住所までの距離、引越す時期、使用するトラックの大きさや台数、備品関係など、さまざまな要因が関係します。
精度の高い見積もりを知りたいなら、訪問見積もりの魅力が適しています。
訪問見積もりが不要なサービスは条件が多い
運ぶ荷物の上限が決まっている「単身パック」や、物が少ない学生の単身引越しに利用できる「学割パック」などは、基本的に訪問見積もりは不要です。
これらの定額サービスには、荷物上限のほかにも移動距離や利用できる時期など、いくつかの制限が設けられていることがありますから、申し込み前に自分がサービス対象になるかしっかり確認をしておきましょう。
単身の場合は、荷物の量は予想を大きく外さないことが予想されるため、料金に差が出ないと考えられます。とはいえ、単身でも荷物が非常に多い方や、大型の家具や楽器などがある場合には、訪問見積もりが適しています。

訪問見積もりのデメリット
訪問見積りによるデメリットとしては、転居先や日程が決まっていないと適切な見積もりができないということがあります。「何を・いつ・どこまで運ぶのか」といった具体的な情報が決まっていないと明確な金額を出すことはできません。
取りあえず大まかな金額が知りたい場合は、まずはネットで見積もりをシミュレーションしてみるのも一つの手です。
また、訪問見積りは営業スタッフを30分~1時間程度。自宅に招くことになるため、「めんどくさい」「他人を家に入れるのが嫌」「面倒な感じがする」といった心理的なハードルを感じる方もいるようです。
対面で交渉できるのは訪問見積りのメリットですが、反対に人によっては断りにくいというデメリットにもなり得ます。
そうしたデメリットはあるものの、訪問見積りはメリットの多いものです。やはりプロの視点で引越しをサポートしてくれるのは魅力的ですから、メリット・デメリットをはかりにかけて検討してみましょう。

訪問見積もりで見るべきポイント
訪問見積もりで来た営業担当の人柄
訪問見積もりに来る営業担当の人柄は重要です。ここで担当者の人柄をあまり好ましくないと感じたなら、引越し当日にやってくる作業員はどうなのだろうと心配にもなることでしょう。
引越し作業が丁寧で誠実かどうかは、会社の「顔」ともいえる見積もり担当の印象で決まる部分が大きいかもしれません。スタッフの印象も大事な要素ですので、ぜひチェックしましょう。
仮に有名な引越し会社であっても、実際に作業するスタッフが自分の求める人柄かどうかは分かりません。そこをある程度、訪問見積もりの段階で見極めることは重要です。
適切な段ボールの数を教えてくれるか
段ボールの数を曖昧にする引越し会社は避けたほうがよいと言われます。引越しのプロは、荷物の量を見ただけで段ボールの数が分かるものです。つまり、段ボールの数を曖昧にする引越し会社は、引越しに慣れていない可能性が考えられます。
引越しは慎重に行わないと、部屋に傷がつくなどの不要なトラブルを招きます。そのような事態を起こさないためにも、十分注意してください。

訪問なしの引越し見積もりのメリット・デメリット
訪問なし見積もりのメリット
訪問見積もりが面倒だったり、時間に余裕がない場合には、訪問なしの見積もり(電話やメールなど)も考慮に入れましょう。荷物が少なく、定額パックでまかなえる範囲の引越しは、訪問なしの見積もりでも比較的正確な見積もりを出すことができます。訪問見積もりについても、メリット・デメリットを比較検討することが引越し成功のコツです。
訪問なし見積もりのメリット
- ・手軽に見積もり依頼ができる
- ・見積もりにかかる時間が短縮できる
- ・断りやすい、過度の営業を受けない
訪問なし見積もりのデメリット
訪問なしの見積もりでは、訪問の時間が不要なことが大きなメリット。一方でデメリットもあります。
訪問なし見積もりのデメリット
- ・余裕をもった積載量で見積もられるため、訪問見積もりより高くなりがち
- ・対面よりも値引き交渉が難しい傾向がある
- ・荷物量が申告と違う場合、当日荷物が乗り切らない致命的なトラブルに
- ・住まいの周辺情報が把握しにくいため、作業が円滑に進まないことも
メリットとデメリットを比較し失敗のない引越しを
訪問なし見積もりだと、人を家に入れたり、対人でやり取りしたりすることがないので、気が楽で時間をとられないというメリットがあります。
しかし、訪問なし見積もりのデメリットは、「引越し料金が高くなりがち」「周辺環境や荷物を確認できないので当日作業がスムーズにいかないかもしれない」など、実際にこちらが損をこうむるようなものが多いです。
訪問なし見積もりで引越しを済ませたい方は、デメリットに要注意です。引越しの日に心配事を残さないためにも、訪問見積もりをしておくことをおすすめします。
訪問ありの見積もりは、直接家を見てもらうことによって、正確な荷物量で引越し料金を出してもらうことが可能です。
複数人分の引越し、大型家具の多い場合、道路状況等が複雑な場合には、訪問あり見積もりが向いているでしょう。一方で、単身者、荷物が少ない、時間がない人にとっては、訪問なし見積もりは便利なサービスです。自分の状況と照らし合わせて、どちらにするか検討してみてくださいね。
画像:PIXTA
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