引越し業者が部屋に傷を付けたり、荷物を壊したらどうなるの?
どんなに熟練した引越し作業員でもミスはおきるもの。床を傷つけたり照明器具を壊したり。そうした場合の補償はどうなるのだろうか。

荷物の搬出が終わったら、傷がないか必ずチェック
作業員の教育が行き届いた業者なら、誤って傷を付けたり壊したりした場合は、きちんと荷主のあなたに申告してくれる。だが基本は、荷物の搬出が終わったら引越し業者と一緒に引越し作業で付いた傷がないか確認することだ。
賃貸住宅であれば大家さんや管理会社の立ち会いで退出時のチェックを行うから、その際に引越し業者が付けた傷などが見つかる場合もある。
傷が見つかったら、まずは写真に撮っておくことだ。引越し業者から補償を受けるにしろ、管理会社に報告するにしろ、証拠となる写真は必要だ。どこに傷が付いたか分かるように、傷の周りを広めに一枚撮影し、傷のアップの写真をもう1枚撮っておけば安心だ。入居先でも搬入が終わったら、同じように傷がないかチェックをしたい。

多いのは照明器具などの破損
引越し時に傷が付いたりしやすいのは、冷蔵庫など重い家電製品がある台所の床や階段の天井部分などだ。狭い階段の壁などは傷が付きやすいように思えるが、最近は養生材も進歩し作業員の技術も向上しているので比較的少ないようだ。最近ではむしろ備え付けの照明器具などが破損するケースが少なくないという。
「照明器具のなかでもガラスのシェードなどは一点ものが多いので、壊すと大変です」(アート引越センター・久保浩紀さん、以下同)
同じものがないので、一部破損でも全部取り替えになったりするという。

引越し業者の保険で賠償されるから安心
多くの引越し業者は自社の責任で賠償しなければならないときに備えて、保険に入っている。引越し業者が部屋を傷つけたり、引越し荷物を壊したりした場合は、業者が加入している保険で補償されるから基本的には安心していい。
例えば、誤って冷蔵庫で床に傷を付けたような場合、賃貸住宅であれば、まずは自分から管理会社などに連絡をとる。その際にさきほどの写真が役に立つはずだ。
「その後は弊社と管理会社がやりとりをして、損害に見合った賠償をします。お客様に面倒をおかけすることはありません」
荷物を搬出する際だと、時間に追われてつい後回しにしたくなるが、自分で管理会社に連絡する手間は惜しまないほうがいいだろう。

荷物の破損の申告は期間内に
アート引越センターによると最近目立つのは、床や壁の傷より、荷物の破損だという。
いくら丁寧に梱包しても一定の割合で荷物の破損は起こってしまうようだ。破損を防ぐことは難しいが、期間内に申告すれば補償が受けられる。
「弊社の場合、荷物の破損は3カ月以内に申告していただければ補償いたします。新居に落ち着いたら、片付けよりも先に、荷物をすぐに開けてみることをおすすめします」
引越しの際に梱包した荷物が1年も2年もそのままというケースは結構ある。だがそんな場合は万が一壊れていても補償されないので気をつけよう。
取材協力:アート引越センター
リンク:http://www.the0123.com/
写真:PIXTA
掲載: 2016年7月26日
引越し対応エリアから探す
現住所(現在の住居)の都道府県をクリックしてください。
SUUMO引越し見積もりでは、各都道府県の住みたい街ランキングを確認できます。
いま住んでいる街や住みたい街の情報をチェックして、引越しに役立てよう!
北海道・東北 | |
---|---|
関東 | |
北陸・甲信越 | |
中部 | |
関西 | |
中国 | |
四国 | |
九州・沖縄 |