引越しのときに役立つ! 粗大ごみなど不要品の処分方法

引越し時の粗大ごみや不用品

引越しとなると、洋服や家具、これまで使ってきた日用品など、処分するものが大量に出るもの。でも、実際に処分しようと思うと、どうすればいいか分からない……という人も多いのでは? そこで、暮らしスタイリストの河野真希さんにアドバイスを頂きました。

引越し用トラックのアイコン

処分方法は大きく分けて3つ!

不要品の処分方法は、「捨てる」「売る」「譲る」の3つに分類できます。それぞれの方法に適したものがあるので、メリット・デメリットも含めて詳しく紹介していきます。

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捨てる

不要品の処分方法で真っ先に思いつくのが「捨てる」こと。ただ、有料だったり、大きいものを捨てるときはルールがあったりと、知っておきたいポイントがいくつかあります。

◎自治体に粗大ごみを回収してもらう
まずごみは通常、可燃ごみ、不燃ごみ、資源ごみ、有害ごみ、粗大ごみに分別されます。一般的に粗大ごみは家具、布団、カーペット、自転車、掃除機などの小型家電を指します。回収の条件は、素材がプラスチック、木製、金属等でできた耐久消費財で、一辺がおおむね30cmを超えるごみと指定されていることが多いため、計測せずに粗大ごみに出してしまうと、実は不燃ごみや資源ごみ扱いだった、ということもあるので面倒でも確認しましょう。粗大ごみの大きさの基準や処分方法は自治体によって異なり、お住まいの地域の自治体のサイトやパンフレットなどで確認できます。通常は申し込まない限り回収されません。

路上に置かれた粗大ゴミのソファ

粗大ごみは居住する自治体のごみ清掃係が処理を担当しており、サービスを受けるには電話やインターネットでの事前申し込みが必要です。通常は有料回収となり大きなごみになるほど手数料は高くなるのが一般的です。
手数料は区役所などの行政施設、コンビニやスーパー等で支払い、それと引き換えに粗大ごみ処理券の指定シールをもらいます。粗大ごみにそれぞれシール貼り付けて、指定された日に指定場所に持って行くと回収されます。注意点は一度に出せる品数が限定されている場合があることです。ぎりぎりに手配すると引越しに間に合わないということもあるので注意しましょう。

粗大ごみを処分するときの手順をまとめると、以下になります。

1. 処分する物の高さ、幅、奥行きをそれぞれ計っておく。
2. 現住所を管轄している自治体に連絡(電話やインターネットなど)をして、不要品のサイズや数を伝え、引き取り費用を確認する。
3. 回収に来てもらう日程、どこに置いておくか(玄関先、集合住宅下など)を確認する。
4. 引き取り費用分の“粗大ごみ処理券”を、コンビニなどで購入し、不要品に貼る
5. 回収日に所定の位置に不要品を出しておく

自治体によって引き取りにかかる費用が違うので、自分が今住んでいる所と引越し先の自治体が異なる場合は、両方の費用を問い合わせて安いほうで捨てるのも手です。また、引越し当日が回収日なら、引越し業者によっては不要品をごみ置き場などまで運んでくれることもあるので、頼んでみるといいですね。

もしも回収日の予定が合わなかった場合は、自分で自治体の処分場に持ち込む方法もあります。自治体によっては、持ち込むことで引き取り費用が割引になる場合もあるので、車を持っているなど運搬手段がある人にはオススメです。

引越しで苦労することの一つに挙げられる粗大ごみの処理。何が粗大ごみに当たるのか調べるだけでも大変ですし、引越し料金は安く済んでも不用品の処分に予想以上の費用がかかることもあるため、多くのごみを廃棄する場合は予算に余裕をもっておきましょう。

◎自治体回収が難しい粗大ごみもある
自動車、オートバイ、タイヤ、ピアノ、石油、がれき、プロパンガスボンベ、大型耐火金庫などは、適正処理困難物とみなされるので廃棄するにはそれぞれの不用品回収業者に依頼するのが一般的です。

◎引越し業者に頼む

不要品の引き取り見積もりをする業者

引越し当日に、ベッドやソファといった大型のものを引き取ってくれる引越し業者もあります。見積もりを相談する際、処分したいものの引き取り金額も含めて算出してもらうといいですね。

引越し業者によって、不要品一つひとつに引き取り額がかかるケースと、「まとめていくら」と算出するケースがあるので、不要品の数が多い人は「まとめて算出」してくれる引越し業者に頼めば、自治体より安上がりになることも。

◎家電量販店に頼む
テレビ、エアコン、洗濯機、冷蔵庫などは、家電リサイクル法に基づき、自治体でごみとして回収することができません。処分するときは、「リサイクル料金」と「収集運搬料金」が必要になります。家電量販店に問い合わせて引き取ってもらうか、郵便局で購入した家電リサイクル券を貼って指定取引場所まで持ち込みましょう。

不要となったテレビなどの家電たち

ちなみに、観葉植物やガーデニングなどに使われる土や石も、自治体では回収してもらえません。専門の回収業者に頼むか、引き取りをしている園芸店やホームセンターを探して処分するようにしましょう。

◎パソコンはメーカーなどに回収依頼を
パソコンやディスプレイなどの周辺機器は資源有効利用促進法に基づき、メーカーやパソコンショップによる自主回収となるので、粗大ごみとして廃棄できません。
使わなくなったパソコンを廃棄する場合、パソコンの種類によっては無償回収される場合もあるため、保証書やパソコン本体を確認しましょう。無償の場合はPCリサイクルマークのシールが貼られていることが多いです。また、特に制限なく無料で廃棄を行う企業もあります。パソコン廃棄はメーカーに直接持ち込むか、配送する場合に分けられますが、注意するべきはハードディスクの消去についてです。個人で完全に消去するのは困難なためプロに任せたほうが確実かもしれません。マウスやプリンターは自治体によって分別方法が異なるので確認しましょう。

◎粗大ごみ専門業者の利用は気を付けて
不用品回収チラシやリサイクル業者のトラックを見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。いくら格安や無料とうたっていても実際は料金がかかる場合もあるため、安易な利用は避けたほうが賢明です。一方で、これらの業者の多くは出張見積もりや買い取りをしてくれるので、多忙な引越し時に電話1本で問題解決できるのは助かるかもしれません。

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売る

最近は、フリマアプリの普及で誰でも簡単に不要なものを売ることができるようになりました。特に、ブランド物の洋服や食器は需要があるので、買い手がつきやすいですよ。

◎宅配買い取りサービスを利用する
「宅配買い取りサービス」とは、段ボールに売りたいものを詰めて送り、値段を査定してもらうというもの。売りたいものが大量にある人には便利なサービスですね。ブランドの洋服やカバン、靴などが多い人は「ブランディア」や「ZOZOTOWN」がオススメです。査定額がつかないものに関しては、業者によって「売り手に返却する」「そのまま処分してくれる」という2パターンがあるので、査定後の対応もチェックしておきましょう。

◎フリマアプリで売る
査定された金額ではなく、自分で値段を設定したい人は「メルカリ」や「ラクマ」といったフリマアプリがオススメです。洋服、本、インテリアグッズ、家電など、いろいろなものを出品でき、リサイクルショップの査定額より割高で売れる可能性もあります。ただ、商品の撮影、説明書き、発送などを自分で行わなければならず、いつ売れるか分からないというリスクもあるので、「引越しまで時間がない!」という人には不向きかもしれません。

◎リサイクルショップに持ち込む
「すぐにでも売りたい!」という場合は、その場で査定をしてくれるリサイクルショップに直接持ち込むのが早いですね。ただ、家電は新商品が発売されるサイクルが早いので、製造から5年以上たっているものは、重たい思いをして持ち込んでも期待するような査定額にはならないかもしれません。

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譲る

家具、家電といった大きなものは、捨てるだけでもお金がかかってしまいます。そういうものは、もらってくれる人を探すという方法も。また、本や洋服は「寄付」という手段もあります。

◎SNSで欲しい人を募集する
最近は、SNSなどで「ソファ譲ります! ◯月△日までに連絡ください」と募集して、引き取り手を見つけている人も多いんですよ。ただ、送料や配送手段など、すべてが直接交渉になるので、「送料負担していただける方」「直接取りにきてくれる方」など、条件を提示して募集したほうがいいですね。また、誰でも見られるオープンなSNSでは、見ず知らずの人から問い合わせが来てしまうことも。利用するSNSを限定したり、友人や知人だけが閲覧できるように設定するなど、トラブルにならないように注意しましょう。

◎大型量販店では衣料品の回収を行っていることも!
衣料品は、メーカーがリサイクル回収を行っていることも。2018年1月現在、無印良品やユニクロでは、自社製品を常時無料で回収しています。また、H&Mでは自社製品だけでなく、他社のものも引き取ってくれますよ。しかも、1袋につきH&Mで使用できる500円の割引券(1回につき2枚まで・3000円以上の買物をした場合に使える)がもらえるという、うれしいおまけ付きです。

不要品を譲るにしても、売るにしても、引越しの直前ではできないもの。引越しが決まったらまずは、手放すものを決めて、それをどう処分するのかを考えるのが何よりも大事なよう。また、自治体に相談すると、「一人で運べないから上まで取りに来てほしい」といったことも、意外と融通をきかせてくれる可能性もあるとか。困ったときは、まずは自治体に相談してみるといいかも。

取材協力:暮らしスタイリスト、一人暮らしアドバイザー 河野真希
HP:http://kawano-maki.net/

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