引越し時のごみ処理はどうすべき?処分方法や費用の相場
最終更新日 2019年09月27日
引越しでは大量にごみが出るので、計画的に廃棄しないと捨てきれません。近年はごみの種類によって処分方法が細かく定められているので、分別だけでも一苦労です。
引っ越しで出たごみはどのように処分すればよいのでしょうか。費用相場とあわせて紹介します。
■目次
・引越しの際に出たごみの主な処分方法
・引越し当日にごみが出てしまった場合
・ごみ処理場へ直接持ち込む
・粗大ごみを処分する際に覚えておきたいこと
・ごみ処理をする際の費用相場
・まとめ

引越しの際に出たごみの主な処分方法
引越し作業を行うなかで、不要なごみもたくさん出てきます。これを「あとで捨てよう」「荷造りが終わってから考えよう」とのんびり構えていると、「引越し当日なのにごみだらけ」という状態になるかもしれません。
引越しで出たごみは、どのように処分していけばよいのでしょうか。引越しごみの主な処分方法を見てみましょう。
自治体の収集日に従う
可燃ごみや不燃ごみは、自治体が定期的に収集日を設けています。タイミングを合わせてごみをまとめ、ごみ集積所に出すようにしましょう。
ただし、たとえ可燃ごみの収集日でも、あまりにも多量な場合は回収してくれないこともあります。一度に45リットルの袋で4袋以上出すような場合は「多量ごみ」といわれ、自治体に連絡し、収集日や費用を確認する必要があります。
また可燃ごみは多くの場合、週2回ほど回収してくれますが、不燃ごみは月1回程度しか回収がありません。 収集日はカレンダーに大きく印を付けるなどして、計画的にごみを捨てられるようにしましょう。
資源ごみや有害ごみの出し方
資源ごみや有害ごみは、自治体ごとに定められた指定日にごみ集積所に持参して捨てなければなりません。 一口に資源ごみや有害ごみといってもいろいろあるので、ピンとこない人は、次の表で具体例を確認してください。
資源ごみの例 |
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古紙(新聞・雑誌・ダンボールなど) |
ペットボトル・ビン・缶 |
発泡スチロール |
有害ごみの例 |
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蛍光管 |
乾電池 |
水銀体温計 |
ごみの分類や出し方は自治体によって異なります。ごみの分別や出し方に不安のある人は、まず自治体に連絡して確認することをおすすめします。

引っ越し当日にごみが出てしまった場合
引越し当日まで荷造りに追われたり、計画的にごみを捨てられなかったりした場合、引越し当日にごみが出てしまうこともあるでしょう。 そのまま残して行くことはできない場合、ごみの処分はどうすればよいのでしょうか。
引越し業者に相談
粗大ごみが出てしまった場合は、引越し業者に相談してみましょう。 まず、引越し業者の多くは不用品回収サービスも実施しています。
本来なら事前に申し込んでおくべきところですが、当日でも受け付けてくれるかどうか聞いてみるとよいでしょう。
新居に持ち込んで捨てる
引っ越しシーズンなどは特に、急な依頼に対応してくれる業者は少なくなります。どうしてもごみの処分を受けてくれる業者が見つからない場合は、そのまま新居に持ち込むしかありません。
ただし、捨てきれなかったごみが引っ越しの見積もりに含まれていない場合は、引越し業者に相談しましょう。あまりに大きな粗大ごみだと、別途料金を請求されることもあります。

ごみ処理場へ直接持ち込む
引越しで出た多量のごみをひとまとめに捨ててしまいたいときは、管轄するごみ処理場に持ち込むと即日処分できます。 ただし、利用規定や費用は自治体によって異なるため、まずは最寄りの自治体へごみ処理の詳細を確認しておくと安心です。
持ち込むためには事前確認が必要
処理場にごみを持ち込む際の方法は、役所によって異なります。事前申請がいるのか、当日の受付では身分証明書がいるのか、ごみの持ち込み方など事前に確認しておきたいことがたくさんあります。
管轄のごみ処理場で必要なものについては、HPを見たり直接問い合わせたりして確認しておくのがベターです。年末や引越しシーズンは特に混み合うので、スケジュールには注意しましょう。
ごみ処理にかかる費用
処理場にごみを自己搬入した場合、ごみ処理には処分費用がかかります。金額の設定は自治体によって異なりますが、多くの場合直接持ち込んだほうが処分費用は安く設定されています。正確な料金が知りたい場合は自治体のHPを確認しましょう。
持ち込み不可のごみに注意
処理場では、ほかの自治体のごみは持ち込み不可です。
このほか、毒物や危険物、農薬、リサイクル家電も持ち込みできません。法律によって処分方法が定められているものについては、法に則って処分することになります。
こうした制限に加え、資源ごみが不可だったり、持ち込むごみの大きさに制限を設けていたりする自治体もあります。持ち込みに不安があるごみに関しては、直接自治体へ確認したほうが安心です。

粗大ごみを処分する際に覚えておきたいこと
粗大ごみは大きければ大きいほど場所を取る上処分しにくいので、不要と判断したらすぐに捨ててしまうほうがよいでしょう。 粗大ごみを処分する場合、どのような点に注意すべきなのでしょうか。
自治体の回収サービスは早めに手続きを
自治体の回収サービスを使って粗大ごみを捨てる場合は、すぐに回収してもらえるとは限りません。引越しギリギリでは間に合わないこともあるので、余裕をもって手続きしておくことをおすすめします。
回収には次の手順を踏む必要があるので、確認しておきましょう。
1. 粗大ごみ受付センターなど、自治体にごみの回収を申し込む
2. ごみの大きさに合わせて有料のシール(粗大ごみ処理券)を購入する
3. 定められた日時・場所にごみを出す
ごみ回収の申し込みは、電話や自治体のHPから可能です。ごみの数やサイズなどの情報が必要なので、きちんと把握しておく必要があります。
ただし、希望日の予約が取れるとは限らないので、どうしても指定したい日がある人は早めの予約が必要です。 また、ごみに貼るシール(粗大ごみ処理券)は、役所のほかコンビニやスーパーでも購入できます。品目・サイズごとに粗大ごみ処理手数料が異なるため、間違えないよう購入してください。
指定された日時にシールを貼ってごみを出せば、あとは市から委託を受けた業者が回収してくれます。
不用品回収業者に頼む際の注意点
不用品回収業者に依頼する場合は、無許可の回収業者でないことをまず確認しましょう。
無許可の業者は不法投棄や不適切な処理によって火災などのトラブルが発生することがあります。
適切な不用品回収業者を選ぶには、一般家庭のごみを回収運搬できる「一般廃棄物収集運搬業許可」があるかどうかが一つの目安となります。この資格をもった業者は自治体に認められたということですから、ひとまず安心と考えてよいでしょう。 依頼したい業者があれば、HPで資格を確認したり提示を求めたりなどして、違法業者を利用しないよう注意してください。
家電の処分方法に気をつけよう
「家電リサイクル法」に定められた家電は、粗大ごみとして捨てることはできません。以下の4種類の家電については、「リサイクル料金」を支払って定められた方法で処分する必要があります。
• テレビ
• 冷蔵庫・冷凍庫
• 洗濯機・衣類乾燥機
• エアコン
リサイクル家電に該当するものの処分方法は次の三つです。
• 購入した店舗に依頼する
• 住んでいる自治体に問い合わせる
• 指定引取場所に持ち込む
リサイクル家電の処分は、購入したお店に依頼することができます。廃棄だけでも引き受けてくれるので、まずは連絡してみてください。
また、購入した店舗が分からない場合は、自治体に連絡して、必要な手続きを問い合わせてみましょう。
どうしても依頼できるところがない場合は、所定施設に自分で持ち込むことも可能です。この場合は郵便局の貯金窓口で家電リサイクル券をもらい、事前にリサイクル料金の振り込みを行わなければなりません。

ごみ処理をする際の費用相場
近年はごみの処分にもお金がかかり、「捨てればすむ」というものではありません。 引越しで大量のごみを処分する場合は、どこに依頼するか・捨てるかによってかかる費用は大きく異なってきます。 自治体または不用品回収業者を利用した場合のごみ処理費用の相場を、それぞれ紹介します。
自治体の回収サービスの費用は比較的安い
自治体のサービスは、民間の回収業者と比較すると費用は安くなります。ごみの回収サービス料は自治体によって異なるため、事前の確認が必須です。相場は自治体によるので一概にいえませんが、ここでは東京都大田区の粗大ごみ回収の手数料を例として紹介します。
• ベッドマット(シングル):1200円
• 空気清浄機:300円
• こたつ(家具調電気こたつ)(こたつ板を除く):800円
自治体の回収サービスを使うと、コストは抑えられますが、土日の回収がない、希望日時に回収してもらえないことがある、自身でごみを運び出す必要があるという点なども承知しておかなければなりません。
不用品回収業者は高い?
一方、不用品回収業者は、日時が指定できたり即日対応してくれたりと、サービスが充実しています。その分、料金は割高になることがほとんど。 ただし、自治体の回収サービスとは異なり、自宅からの搬入、トラックへの積み込みも全て込みの値段となります。 高層階に住んでいる人や1人で搬出できないほどごみが多い人は、業者に頼むと便利でしょう。
ただし、業者によっては、基本料金のほかに階段料金や解体料金などが別途かかる場合もあります。 あとで高額請求をされて驚くことがないよう、契約を結ぶ際は見積もり金額にどこまでの範囲が含まれているのか、きちんと確認してください。

まとめ
引越しで出たごみは、新居には持って行きたくないもの。引越しが決まったら、カレンダーにごみの収集日を記入するなどして、計画的にごみを処分していきましょう。
写真/PIXTA
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