引越しは断捨離のチャンス! 何を捨てる・どう捨てる?【整理収納アドバイザー監修】
最終更新日 2019年09月19日
しまいこんでいた物まですべて引っ張り出さないとならない引越しは、断捨離の絶好のチャンス。せっかくですからなんとなく保管していた物、捨てられなかった物も見つめ直し、必要な物だけに囲まれた新生活を目指しましょう。手放す物の選び方や、とりかかりやすい方法など、断捨離のコツをご紹介します。
■目次
・引越しは断捨離「自分に必要な物かどうかを判断する」ベストタイミング
・「引越し×断捨離」なら、スタートは1カ月半前くらいが理想的
・断捨離の基準「手放す・手放さない」の考え方
・分かりやすいところから! 断捨離の進め方
・断捨離したアイテムたちの処分方法

引越しは断捨離「自分に必要な物かどうかを判断する」ベストタイミング
引越しのタイミングで物を整理すると、荷造りの手間が減らせる上、荷物の量が減ることで引越し費用の節約にもなっていいことずくめ。ずっと使っていない物、しまいこんでいた物も引っ張り出して、「新居に持っていきたいかどうか」で考えてみてください。
断捨離のコツは、「処分」からさらに一歩踏み込んで、「手放す」視点で物を見つめ直すこと。物が少なければ掃除はしやすく、物が探しやすくなり、目にする景色もシンプル。すっきり快適な状態で、新生活をスタートさせましょう!
「処分」と「手放す」の違い
処分…もともと捨てる予定だった、捨てたかった物に対して使います。例えば「捨て方が難しい」と感じていた物、ついつい家の中に放置していた物、インク切れや故障ですでに使用できなくなっている物など。
手放す…使わないけど捨てられなかった物、存在を忘れていた物、少し物に対して気持ちが残っている物。例えば使わなくなった洋服やバッグ、まだ使えるが使わない物など。
基本的に「使っていない物」はなくても生活はできますが、「使っていないイコール全部いらない物」という考え方も少々極端です。豊かな暮らしをするために、「思い出の品」「大切だけど使わない品」は、量に制限を設けて残すことをオススメします。

「引越し×断捨離」なら、スタートは1カ月半前くらいが理想的
一般的に引越しの準備をはじめるのは2週間〜3週間前ぐらいの人が多いよう。断捨離も遂行するなら、1カ月半前からがオススメです。粗大ゴミや捨て方が定められている家電ゴミなど、回収のタイミングが少ない物もあります。半月の間に家の物を一通りチェックして、特別な回収がされる物については余裕をもって準備していきましょう。
引越し直前の時間がないときに、急に断捨離をしようとするのは失敗のもと。「とりあえず持っていこう」となり、新居でも手放せずにそのままになりかねません。早めに手をつけることで、荷物の容量が分かるので見積もり依頼もスムーズになります。

断捨離の基準「手放す・手放さない」の考え方
手放せなかった物を手放すというのは、ちょっと思い切りが必要です。まずは「使っているか/いないか」という分かりやすい物差しで判断することを、第1歩としましょう。一度に部屋中の物を出してしまうと収拾がつかなくなるので、服や食器、本などアイテムごとに片付けていきます。
ここで重要なのは「使うかもしれない物」を残すのではなく、「今使っている物」を残すということです。使っているかどうかの基準は1年間。1年以上使用していない物は、今後も使うチャンスはほぼないでしょう。「使用している=必要な物」という、とても明確な基準です。季節物など一定期間しか使えない物は、このルールを少し緩めて、自分にとって必要かどうかで判断するようにしましょう。
さらに、思い出の品やどうしても手放せない「とっておきたい物」を、量を制限した上で残しましょう。すべてを手放そうとせずに、大事にしたい物は大事にしてください。ただし、部屋の大きさには限りがあるので、その範囲で収まるかどうかを考えます。
判断がつかない物はいったん保留にして、別の荷物にとりかかるのもひとつの手です。「必要」な物を入れるダンボール、「保留」の物を入れるダンボール(または置き場)、「不要」な物は分別できるゴミ袋を用意して、どんどん分類していきましょう。
引っ越し直前まで「保留」が残っていたら、ひとまず引越しの荷物に入れてしまってもOKです。すっきり片付いた新居で出してみたら、見方が変わって判断できるようになるでしょう。新居で「やっぱりいらない」と思ったら、とりあえず保管するとまたしても「タンスの肥やし」になってしまうので、間をおかずに手放すことが大切です。
使わないけど残しておきたい・捨てるには惜しい物はどうする?
使っていないけれど、例えば「いつか使うから」と残しているサイズが合わなくなった服。しかし、そもそも「いつか」が来なかったから今に至ったはずなのです。そうした物はこの機会に手放したほうがいいでしょう。また、思い出として残していた品々も、引越しは見直しのチャンスです。残しておいてから数年も経てば思い出も薄まって、手放す気持ちになっているかもしれません。
収納ボックスや引き出しの中も、すべて出してひとつずつ「必要」「不要」「保留」に分類。そして、物が減ればボックスの数も減らせるはずです。ボックスの中がガラガラになったら、ボックスの数も減らしましょう。空いた収納グッズも処分すれば、新居がよりすっきりします。

分かりやすいところから! 断捨離の進め方
とりかかりやすい場所は、キッチン周りや洗面所の収納スペース。なんとなく残っている調味料や化粧品は「今使っている・使っていない」の判断がつきやすいので、この後の断捨離に勢いがつきます。
次にとりかかりやすいのは、食器か洋服、そして本。人それぞれですが、こだわりの少ないカテゴリーから進めていくとよいでしょう。いらない雑誌は食器類を包む緩衝材に、使い込んだTシャツやタオルは引っ越し用の雑巾に活用できます。

断捨離したアイテムたちの処分方法
断捨離をするときは大きいサイズのごみ袋をたくさん使います。多めに用意して、可燃ごみと不燃ごみに分けながら不用品をまとめていきましょう。マンション内のごみ捨て場でも、一戸建てで地域のごみステーションに出すにしても、一度に大量のごみを出すと迷惑がかかってしまいます。何回かに分けて出すためにも、早めのスタートが肝心です。
物が少なければ、それだけ荷造りも断捨離の分別もやりやすくなります。したがって、引っ越し当日までは可燃・不燃・資源(プラスチック・ビン・缶・古紙・ペットボトル)の日に、確実に捨てるようにしましょう。ごみの日に印をつけたカレンダーを置いたり、予定表に書き込んだりして、直近のごみの日を目指して処分品をまとめていきます。
引越しの直前であれば、料金は割高になりますが、民間の不用品回収業者にごみを持っていってもらうのもひとつの手です。大型家具などは、自治体の粗大ゴミに出すか、売れそうな物はリサイクルショップに引き取りに来てもらいます。
ブランド品や家電などをオークションやフリマに出す方法もありますが、手間暇がかかりますので引越し直前にはあまりオススメできません。
以下の記事で、不用品の処分方法をまとめて解説しています。
●引越し前に終わらせたい!不用品の処分方法をまとめて解説
●取材協力
整理収納アドバイザー 小林朗子
整理収納アドバイザーとしてコンサルティングやセミナーを行う他、各種媒体で執筆活動も行う。高齢期における「整理収納・モノ」研究にて武庫川女子大学大学院 修士取得。coordination-いろんなことをコーディネート- 代表。整理収納アドバイザー1級、整理収納コンサルタント、宅地建物取引士
写真/PIXTA
引越し対応エリアから探す
現住所(現在の住居)の都道府県をクリックしてください。
SUUMO引越し見積もりでは、各都道府県の住みたい街ランキングを確認できます。
いま住んでいる街や住みたい街の情報をチェックして、引越しに役立てよう!
北海道・東北 | |
---|---|
関東 | |
北陸・甲信越 | |
中部 | |
関西 | |
中国 | |
四国 | |
九州・沖縄 |