引越しにかかる初期費用はどれくらい? 少しでも安くするコツは?|引越し見積もり・比較【SUUMO】

引越しにかかる初期費用はどれくらい? 少しでも安くするコツは?


最終更新日  2024年03月22日

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引越し価格の高騰や、引越し業界の人手不足などの理由で、思うように引越しができないという、いわゆる「引越し難民」が社会問題化しています。希望通りに引越しをしようとしたところ「予想以上にお金がかかってしまった!」という人も多いのでは? そもそも、引越しの初期費用は、どれくらい見込んでおけば良いのでしょう?引越しを安く済ませるコツはあるのでしょうか。おトクに引越しを成功させる方法についてご紹介します。

■目次
引越しに伴う初期費用は、大きく分けて4種類
初期費用を少しでも抑えるコツ7つ

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引越しに伴う初期費用は、大きく分けて4種類

引っ越しに伴う初期費用は、大きく分けて3種類

引っ越しに伴う初期費用は、次のように、大きく4つに分類されます。

1.不動産業者に支払う初期費用(敷金、礼金、仲介手数料など)
2.引越しにかかる費用(引っ越し業者の作業代、自力で行う場合はレンタカー代など)
3.家具や家電費用(家具や家電を購入する場合はその費用)
4. 物件の退去にかかる費用

これらのうち、最も大きな金額となるのが「1.不動産業者に支払う初期費用」です。この初期費用とは、一般的に敷金や礼金、仲介手数料など、不動産業者へまとめて払うお金のことを指します。

「初期費用をどれだけ低く抑えるか」が、引越しを少しでもリーズナブルに済ませる秘訣となります。
それでは、いったいどのようにすれば初期費用を抑えることができるのでしょうか。

敷金や礼金などの用語の意味と、それを抑えるコツを見ていきましょう。

引越し初期費用その1「敷金」

敷金とは、簡単にいえば大家さんに支払う「保証金」のようなもの。
借り主が家賃を滞納した場合は、敷金がその滞納分に充てられますし、また、退去時に入居者の故意・過失により修繕が必要となった場合は、敷金が修繕費用に充てられます。

敷金の金額は、通常、「家賃の○カ月分」として計算され、全国的には家賃の1カ月分くらいが目安です。基本的に、敷金は退去する際、原状回復にかかった金額を差し引いて借り主に戻ってきます。

これまで、日本の民法では敷金についてはっきりした定義がありませんでした。
しかし平成29年(2017年)5月26日、「民法の一部を改正する法律案」が可決成立し、交付された法律の中で、敷金の定義や敷金の返還について、次のように明文化されました。


第四款 敷金
第六百二十二条の二 賃貸人は、敷金(いかなる名目によるかを問わず、賃料債務その他の賃貸借に基づいて生ずる賃借人の賃貸人に対する金銭の給付を目的とする債務を担保する目的で、賃借人が賃貸人に交付する金銭をいう。以下この条において同じ。)を受け取っている場合において、次に掲げるときは、賃借人に対し、その受け取った敷金の額から賃貸借に基づいて生じた賃借人の賃貸人に対する金銭の給付を目的とする債務の額を控除した残額を返還しなければならない。

一 賃貸借が終了し、かつ、賃貸物の返還を受けたとき。
二 賃借人が適法に賃借権を譲り渡したとき。
2 賃貸人は、賃借人が賃貸借に基づいて生じた金銭の給付を目的とする債務を履行しないときは、敷金をその債務の弁済に充てることができる。この場合において、賃借人は、賃貸人に対し、敷金をその債務の弁済に充てることを請求することができない。

出典:平成二十九年法律第四十四号 民法の一部を改正する法律案|電子政府の総合窓口 総務省行政管理局

簡単にいうと、「敷金」とは借主が支払うべき金銭を負担する目的で、あらかじめ貸主に預けておくお金のことであり、借主が部屋を適法に引き渡したとき、貸主(大家)は敷金を返還しなければならない、ということです。
通常、敷金は家賃の1カ月分程度を設定しているところが多いのですが、ペットの飼育が可能な賃貸物件の場合は、2~3カ月分程度必要なことも。

●敷金は「保証金」という名前で呼ばれることも
敷金は、地域によっては「保証金」という名前で呼ばれることもあります。
保証金は賃貸借契約書の内容に準ずるため、不動産会社によってばらつきがあります。保証金の相場は家賃の3~6カ月分程度と、敷金より高めになります。これは、礼金の習慣がない地域で保証金を返還する際に必ず引かれる「敷引き」の仕組みによるもので、礼金分も含まれた形になります。
保証金の詳細は、賃貸の契約をする前に管理会社や大家さんに確認しましょう。


引越し初期費用その2「礼金」

文字通り、部屋を所有する大家さんに対して、「部屋を貸してくれてありがとう」というお礼の意味を込めて支払うお金のこと。敷金と違って、退去時に返金されることはありません。

最近では礼金なしの物件も増えています。礼金が必要な場合は、現在は家賃1カ月分が多くなっています。


引越し初期費用その3「仲介手数料」

物件の案内や契約手続きを行った不動産業者に支払うお金のこと。
法律で上限は家賃の1カ月分+消費税と決められており、通常は、家賃0.5~1カ月分+消費税が目安とされています。


引越し初期費用その4「物件の退去にかかる費用」

物件の退去時には現状回復のためのハウスクリーニングや修繕が行われます。賃貸借契約の内容によっては、ハウスクリーニング費用を負担する場合があります。賃貸物件に住んでいる場合は、いま住んでいる家の賃貸借契約を確認しておきましょう。借主の故意による内装や設備などの破損は、修繕費用が借主負担になります。物件退去時にこれらの現状回復費用を負担する場合は、敷金から差し引かれ、残金は返金されます。
また引越し後も、前物件の契約解除日まで家賃が発生します。家賃が二重にかかる期間分の費用も確保しておきましょう。


「その他の費用」も忘れずに

新居の管理費や共益費、家賃保証会社へ支払う保証料、鍵交換費用、火災保険料などがその一例。また、害虫駆除代や消臭費用などが発生するケースもあります。こちらも管理会社や大家さんによってまちまちなので、事前確認をしておきましょう。

管理費や共益費は毎月かかり、火災保険料は物件の契約更新ごとに支払うのが一般的ですが、鍵交換費用は当然入居する月に一回支払って終わりです。このように、繰り返し支払うものとそうでないものがあるので、不慣れで判断がつかない場合は細かく教えてもらいましょう。

このように、ある程度まとまったお金が必要になる初期費用ですが、いったいどうすれば少しでも低く抑えることができるのでしょうか。そのポイントを挙げていきます。


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初期費用を少しでも抑えるコツ4つ

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コツその1:敷金・礼金を抑えた物件を探す

物件によっては、敷金や礼金がゼロのものもありますし、ゼロではなくても、「敷金1カ月、礼金ゼロ」など、初期費用を抑えているところもあります。そうした物件を探せば、大幅に初期費用がダウンします。
最近は敷金・礼金ナシという「ゼロゼロ物件」が増えてきました。

特に敷金は、大家さんが「空いている物件を早く埋めたい」と考えている場合、敷金ゼロにすることも多いようです。

しかし、なかには「礼金ゼロ」にしながらも、その分、家賃を高めに設定している物件もあるので、地域の相場と見比べながら、じっくり金額を検討しましょう。


コツその2:フリーレントの賃貸物件を狙う

フリーレント物件とは、入居後に一定期間、賃料が免除になる物件のこと。
フリーレント期間は1〜2カ月ほどが多く、なかには3カ月や半年、賃料が免除になる物件もあります。
注意したいのは、フリーレント物件を選べば初期費用は安く抑えられますが、おトクな分、適用条件が定められていることが多く、なかには、「契約の翌月分はフリーレントで住めるが、初期費用として翌々月分の前家賃を支払う」「日割り家賃分だけフリーレント」というケースもあること。

また、「契約1年未満で引越した場合は、違約金を請求する」といった違約金を設定しているケースや、家賃が相場よりやや高めということもあります。
「フリーレント」と聞いて飛びつくのではなく、しっかり条件を確認しておくことが必要です。


コツその3:引越しの閑散期を狙う

1年のうち、不動産業界が最も忙しくなるのが、2~3月。
卒業、入学、就職などイベントが重なりますし、転勤の辞令がおりるのもこのころ。この時期は“貸し手市場”になりますので、家賃は総じて高めに推移し、その結果、初期費用を安く抑えることは難しくなります。

反対に、繁忙期が落ち着いた4月から8月上旬までの間は引越しの需要が減り、不動産業界にとっては閑散期。そのため、“借り手市場”となって、家賃が下がったり、敷金や礼金の金額が低くなったりします。初期費用を抑えたいなら、この時期に物件探しをすると良いでしょう。


コツその4:仲介手数料の安い不動産業者を探す

法律では仲介手数料の上限は「家賃の1カ月分+消費税」と決まっています。しかし、下限は定められていません。

実際、不動産会社によっては「仲介手数料無料」や「家賃半月分」とうたっているところもあります。無理な値段交渉はおすすめできませんが、初期費用を少しでも安く抑えたい場合は、不動産業者に値段を相談してみることも可能です。


コツその5:複数社から見積もりを比較して安いところを選ぶ

同じ条件の引越し内容でも、引越し業者によって料金は異なります。引越し業者を決める際には、複数社から相見積もりを取り、内容と費用を比較した上で安いところを選びましょう。一度にまとめて複数社の見積もりが取れる「一括見積もりサービス」を活用すれば効率的です。
少しでも引越し費用を抑えたい場合は、自分で荷物を梱包するプランを選びましょう。単身で荷物が少ない場合は「単身パック」などお得なプランがある場合もあるので、チェックを忘れずに。


コツその6:不用品を処分して荷物を減らす

引越し前に、大きな家具・家電製品などの不用品や粗大ごみを処分して荷物を減らせば、引越し費用を安く抑えることができます。不用品や粗大ごみがある場合は、引越し業者や不用品回収業者、自治体に依頼をしましょう。より費用を抑えたい場合は自治体がおすすめ。ただ、粗大ごみの回収までに時間がかかる場合もあるので、早めの手続きを。


コツその7:固定費を見直す

引越しを機に、インターネットや光熱費などの固定費の見直しをしてみるのもいいかもしれません。電気料金とガス料金は自分で会社を選べるので、新しい物件の広さやライフスタイルに合わせて検討しましょう。
また、引越しによるライフスタイルに変化に合わせて、必要に応じてインターネットのプランも見直しを。使用頻度やデータ通信量などに合った適正なプランを選ぶと、固定費を節約できる場合もあります。


物件を選ぶときには部屋の大きさや築年数などを確認するのももちろん大事ですが、敷金や礼金、保証金など、初期費用に関する数字も入念にチェックを。初期費用を少しでも安くするテクニックを活用して、おトクな引越しを実現しましょう!



画像:PIXTA


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