引越ししたときの幼稚園・保育園(保育所)の手続き方法一覧
最終更新日 2019年04月26日
ファミリーの引越しは、何かと準備しなければならないことが多いもの。幼稚園や保育園に通うお子さんがいる場合は、転園の手続きが必要になってきます。手続き方法の手順と、転園する子どもへのフォローの仕方を見ていきましょう。

幼稚園の転園手続き
幼稚園に転園するためには、元の幼稚園の入園と同様に、親子の面談や入学金の準備、必要書類の提出が必要です。入園先の幼稚園にしっかり確認するようにしましょう。
幼稚園の転園のための主な必要書類
- ・入園願書様式と誓約書様式
- ・在園証明書
- ・住民票
また、転園先が決まったら、現在通っている幼稚園に報告しましょう。その際に、いつまで在園し、いつごろ退園するのかを伝えてください。住民票と合わせて入園先の幼稚園に提出しましょう。

保育園(保育所)の転園手続き
転園したい保育園が決まったら、必要書類を「保育課入園・認定係」など各自治体の決められた窓口に提出します。
ただ、早く申し込みをしても保育園の内定は有利にはなりません。保育施設等利用調整基準によって、入園の内定が決まります。
しかし、新しい住所が確定した時点で入園の申し込みが可能な自治体もあります。慌てて手続きをして不備が発生する可能性もあるので、できるだけ余裕をもって手続きするようにしましょう。
保育園の転園のための主な必要書類
- ・就労証明書
- ・在学証明書
- ・保育を必要とする状況を証明する書類
必要書類は各自治体によって異なるので、ホームページなどで確認するようにしましょう。これらの書類を提出し、無事に認可が下りれば、保育園に転園することができます。

退園のときのお礼はどうする?
無事に新しい転園先の手続きが終わると、まずはひと安心。しかし、「前の幼稚園へのお礼はどうしよう……」なんて悩みをもつ方も少なくないのではないでしょうか。ここでは、おすすめのお礼の品をご紹介します。
先生に対して
ハンカチや小物などを担任の先生に渡したり、先生方が休憩時間に食べられるように菓子折りを園全体に渡すことが人気のようです。
しかし、公立であればもちろん、立場上プレゼントを受け取れない場合も。その場合は子どもからの手紙や御礼の手紙を書いてみるのもいいでしょう。
子どもの友達やクラスメイトに対して
一言メッセージを添えたお菓子や文房具など、ささやかなプレゼントを渡すとよいでしょう。園でみんなが使える本やおもちゃなどを寄付する場合もあるようです。
プレゼントを用意する際には、贈ってもいいかどうか現在通っている園に確認するようにしてください。どんなものが喜ばれるのか、人によってさまざまなので事前にリサーチしておければベストかもしれませんね。

幼稚園・保育園の探し方
まず確認するのは、引越し先にある施設の空き状況です。一般的に、幼稚園や保育園は、義務教育の小中学校とは異なり、定員の空きがなければ入園することができません。
幼稚園の場合
ホームページ等で引越し先周辺の幼稚園を調べ、電話で問い合わせをしてみましょう。
私立の幼稚園は、時期にかかわらず、空きがあれば比較的受け入れてもらえることが多いようです。その一方で、入学金をはじめ、制服やカバンなどの準備で費用が高くなってしまう場合もあるので、入園時に必要なものは漏らさずチェックするようにしましょう。
保育園の場合
保育園に入園を希望する場合は、引越し先の地域に待機児童がいるかどうかをチェックしましょう。
保育所等の利用待機児童数については、昨今問題になっています。待機児童数が多い自治体の場合は注意をして、ほかにもいくつか候補を探し、周辺地域の施設にも目を配っておきましょう。
その上で、各自治体の役所に電話をして定員状況を確認してください。

幼稚園、保育園を選ぶときのポイント
引越し先にある幼稚園、保育園を選ぶときには、いくつかの園をリストアップして選べると理想的です。その際、転園先の下見を行い、以下のポイントをチェックしましょう。
教育方針やプログラムが子どもに合っているかどうか
子どもが引越し前の幼稚園・保育園の教育方針に慣れている場合は、今までと違う転園先の環境に戸惑ってしまうかもしれません。
子どもの生活のためには、できれば前に通っていた幼稚園と教育方針が似ているところを選ぶのがよいでしょう。
転園費用はどれくらいかかるか
幼稚園の場合は、途中から入る場合も入学金は必要になることが多いようです。
ほかに必要となる費用としては、指定のバッグや制服など新たに購入しなければならないものが挙げられます。転園先によって、必要なアイテムが異なるので事前に確認してみるとよいでしょう。

保育園から幼稚園の転園で気をつけることは?
幼稚園と保育園では、保育時間のほかにもさまざまな面で違いがあります。幼稚園は、専業主婦の方が子どもを通わせることが多いので、園の行事や手伝いなどは平日に行われることが多いのが特徴です。
また、園によっては母親の会などもあり、活動のために週に何度も園に通う場合もあります。
保育園から幼稚園への転園の場合、子どもの環境だけでなく、親の環境も大きく変わる可能性があります。事前に転園先のことを十分に調べ、口コミなどを確認するとよいでしょう。

転園による子どものフォローの仕方は?
転園することによって、新しい環境に変わり子どももストレスを感じてしまうはずです。親ができる子どもへのフォローの仕方をYSこころのクリニック所属の心理カウンセラーであるマイク岡本先生にうかがいました。
「人は自分の愛する人や近しい人と離れるというのが相当なストレスになるんです。
それはお子さんであっても同じこと。いつも一緒に遊んでいた仲のいい友達と、ある日突然引越しして別れなきゃいけない。そうするとまずは別れる辛さがあって、さらに新しい場所でまた同じような友達ができるかどうかという不安が出てきます。
だからといって上から『新しい環境でも頑張りなさい』と意見を押し付けてはいけません。言ってしまえば、親から認められていれば引越して新しい場所に行こうともどこに住もうとも、子どもは大丈夫だと思うものなんです。
引越し以前に、お子さんとそういった強い関係を築いておくことは大前提として必要です。
そのうえで、否定しないで話を聞いてあげること。子どもが話すのを聞いて『そうね』と肯定してあげてください。つらいときやストレスを感じた瞬間に話をするだけでもずいぶん楽になりますから。
多かれ少なかれ、新しい場所で不安を抱えているものです。子どもの立場に寄り添って、いつも以上に子どもの話を聞いてあげてくださいね」(マイク岡本)

まとめ
引越しに伴う準備や手続きは多いもの。子どもの転園手続きは余裕をもって行うのはもちろん、精神面でのケアも忘れないことが大切です。
心機一転、新しい環境でイチから生活することがより子どもにとってもプラスとなるように、できるサポートはしてあげましょう。
取材協力:マイク岡本(心理カウンセラー・YSこころのクリニック所属)
掲載:2016年12月21日
写真:PIXTA
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