引越し当日も注意! ひとり暮らし女性がするべき防犯のポイント|引越し見積もり・比較【SUUMO】

引越し当日も注意! ひとり暮らし女性がするべき防犯のポイント


公開日  2016年12月31日

強盗や性犯罪など、ひとり暮らしの女性を狙った犯罪は後を絶ちません。用心しているつもりでも、思わぬところで犯罪者に狙われていることがあるのです。もちろん、悪いのは犯罪を起こす人間ですが、自分が防犯意識を高く持つことで防げることもたくさん。引越し先で犯罪に巻き込まれないためには、住み始める前から対策をすることが大切です。物件選びから入居後まで、自分でできる防犯のポイントを、日本防犯学校学長・防犯ジャーナリストの梅本正行さんにうかがいました。

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物件選びや荷づくりなど、引越し前に気をつけることは?

引越し前から取り組める防犯対策はあるのでしょうか?梅本さんが5つのポイントに分けて解説してくださいました。

1.初めてのひとり暮らしなら、親と一緒に物件選びを!
「“オートロックだからセキュリティ万全”とうたっている物件は多いですが、実はオートロックでも裏口から簡単に入れたり、外壁の雨どいをよじ登れば侵入できたり、『本当に万全かな?』と首をかしげたくなる物件もたくさんあります。親御さんと一緒に物件を見に行けば、そういった見落としやすい部分に気づく可能性も高くなります。特に初めてひとり暮らしをする人は部屋のキレイさや間取りに目がいってしまいがち。自分だけでは判断が難しいと思うので、意見をくれる家族と一緒に物件探しをするようにしましょう」

2.“真ん中の階”の部屋を選ぶ
「犯罪者が侵入しやすい部屋は、1階、2階、最上階、角部屋など。建物の前に物置などの足場があれば2階でも簡単に上がれますし、最上階は上から侵入してくる可能性があります。一番いいのは、例えば5階建てマンションの3階など、真ん中の階層にある部屋は侵入しづらいので防犯性は他の部屋と比べて高いといってもよいでしょう。物件を選ぶ際は階層も気にするといいですよ」

3.建物の周辺が暗い物件は避ける
「暗い場所は身を隠しやすいので、犯罪者に好まれます。物件を選ぶときは、最寄駅からその建物までの帰り道が、なるべく明るい道かどうかを実際に歩いて確認しましょう。駅から少し離れた物件なら、夜道をできるだけ歩かなくて済むようバスで通勤・通学を。その際はバス停の近くの物件を選ぶといいですね」

4.周辺の“犯罪発生状況(マップ)”をチェックする
「これは住む街を選ぶときのポイント。住みたいエリアの『犯罪発生状況(マップ)』をチェックしてみましょう。犯罪の発生件数や、どのような犯罪が多く発生しているかを知ることができます。また、犯罪の件数などは街の交番や警察署で問い合わせることもできますよ。空き巣、強盗、性犯罪などが多いようなら、住むエリアごと考え直す必要もあります」

5.荷物の中身が見えない荷造りをする
「引越し業者に依頼した場合、衣装ケースはそのままトラックに乗せてくれるところがほとんどですが、ケースが透明だと中身が透けて見えてしまいますよね。面倒でも段ボールに移し替えることをおすすめします。特に下着は絶対に外から見えないようにしましょう。引越し業者の人に見られるのも危ないし、運んでいる途中で近所の人に見られる可能性もあります」

忍び込みやすい建物、侵入が簡単な部屋など、犯罪者がどのようなところを好んで事件を起こすのかを知るのが大切ということですね。防犯は、物件選びの段階から始まっていると考えたほうがよさそうです。

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いよいよ引越し! 当日から始める防犯のポイントは?

住む部屋が決まり、いよいよ引越し。引越しの当日には、どのような点に気をつければよいのでしょうか?5つのポイントに分けて解説いただきました。

1.“女性のひとり暮らし”だと悟らせないようにする
「引越しをしたら、外からのぞかれないためにまずカーテンを取り付けると思いますが、花柄やピンク色など、いかにも“女性のひとり暮らし”と分かるようなデザインは避けたほうが無難。また、ポストや表札をかわいらしく飾るのもNG。女性の名前を表札にフルネームで書くのも危険なので、苗字のみ、もしくは無記名にしておくことをおすすめします」

2.隣人への挨拶は複数人で
「これも女性のひとり暮らしを悟らせないためのポイント。お隣や上下の階の人に挨拶に行くときは、必ず誰かと一緒に、できればお父さんや兄弟など男性と行くようにしましょう。家族や友人に男性がいて、家に来ることがある、と分かれば、万が一隣人などが犯罪企画者だったとしても、狙われるリスクを下げることができます。
最近は挨拶に行かない人も多いですが、マンションの住人が訪ねてきたと思ってドアを開けたら犯罪者に襲われた、という犯罪事例も上がっています。隣にどんな人が住んでいるか知るためにも、挨拶まわりは大切ですよ」

3.合鍵をつくるor鍵を交換する
「一般的な住宅用の鍵は「鍵番号」とメーカーさえ分かれば簡単に合鍵がつくれます。鍵番号は鍵の持ち手の部分に刻印されているので、ふとしたときに人の目に触れやすいのです。管理会社を偽って、鍵番号を聞き取りに来るような犯罪者もいます。
合鍵には鍵番号は刻印されないので、まずは合鍵をつくり、マスターキーは別の場所に保管するようにしましょう。これで鍵番号の盗み見を防げます。なお、防犯の観点から合鍵の作成を許可しないところもあるため、事前に必ず確認するようにしてください。合鍵の作成ができなかった場合は、鍵をキーケースに入れたり、キーカバーをかぶせたり、番号自体を隠してしまってもOK。
さらに防犯性を高めるなら、鍵の交換をおすすめします。複製が難しい鍵も増えてきているので、大家さんへの確認は必要ですが、鍵の交換を検討するのもよいでしょう」

4.防犯アイテムを取り付ける
「サッシ窓などに簡単に取り付けられる補助錠、センサー付きライトといった防犯アイテムは、ホームセンターなどで手軽に手に入ります。引越し前に購入しておいて、引越し当日には取り付けられるのが理想的ですね。開けづらい窓や明るい場所は犯罪者が嫌うので、防犯効果は高くなります」

5.盗聴器のチェックをする
「部屋の中に盗聴器が仕掛けられていないかどうか、簡易的な探知機でもいいので調べてみることをおすすめします。自分がターゲットではなくても、前の住人を狙って仕掛けられていたものがそのまま残っている場合もあります。できれば入居してすぐに調べたほうがいいですね。もし見つかったらすぐに管理会社や警察に相談に行きましょう」

引越し先のことを考えると、かわいい部屋にしたくてあれこれ夢もふくらみますが、女性のひとり暮らしであることをアピールするようなアイテムは、外から見えるところに置かないのがよさそう。鍵を増やしたり、より破られにくい鍵を導入することで、防犯レベルもグンとアップしそうですね。

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入居後に危ない目に遭わないための工夫とは?

新居での生活が始まり、気になるのが「日々の防犯」。普段何気なくやっていることから家を突き止められたり、生活パターンを把握されてしまう危険もあるそうです。どのようなところに気をつければよいのでしょうか?

・自宅周辺で一人分の買い物をしない
「学校や仕事の帰りに、自宅の近くのスーパーやコンビニでその日の夕飯などを買って帰る人も多いと思います。このときに一人分の量しか買わないと、“一人暮らしの女性である”ということを犯罪者に悟らせてしまう可能性があります。買い物をする場合は学校や会社の近くなどで済ませるのがベター。買ったものをビニール袋で持ち歩くのではなく、バッグの中にしまえば一人分の食料かどうかは分からなくなります」

・洗濯物を外に干さない
「スカートやワンピースなど、干してある洋服を見ればどんな女性が住んでいるか想像できてしまいます。基本的に洗濯物は外に干さず、浴室乾燥機などで乾かすようにしましょう。天気がいいから外に干したいとき、一日家にいるから留守にする予定がない日などは、まずバスタオルやシーツなど大きいものを一番外側に干して、他の洗濯物が外から見えないような工夫を。下着類は極力室内に干すか、もしくはベランダの目隠しになっている部分に干すようにしましょう」

・ドアガードやドアチェーンは常に掛けておく
「家にいるときでも部屋の鍵をかけておくのはもちろん、ドアガードやドアチェーンも常にかけておきましょう。宅配便などで人が来たときも、ドアガードを掛けたまま対応するのが基本です。伝票をドアの隙間から入れてもらってハンコを押し、荷物はそのまま置いておいてもらってもOK。不用意にドアを開けないようにしましょう」

今回うかがったのは、自分でできる防犯のごく基本的なポイント。「ここまでやる必要があるの?」と思うかもしれませんが、防犯はいくらやってもやりすぎということはないそう。毎日を快適に過ごすためにも、つねに「自分の身は自分で守る」という意識を常にもつようにしたいですね。


●取材協力
日本防犯学校学長・防犯ジャーナリスト 梅本正行


掲載:2016年12月31日
写真:PIXTA


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