引越しで子どものお友達へ贈るプレゼント。選び方・相場・マナーは?
最終更新日 2017年02月15日
引越しするときに悲しいのが、周りの人たちとの別れですよね。これまでお世話になったぶん、感謝を込めてお礼がしたいものです。子どもがいる家庭の場合は、子どもの友達や面倒を見てくれた先生にもちょっとしたプレゼントを準備したいと考えているのではないでしょうか。そんなときのプレゼントに最適なものをマナースクール代表の諏内えみさんにうかがいました。

引越しプレゼントを贈る範囲と相場の金額
お世話になった全ての人に御礼を伝えたいですが、全員にプレゼントを贈るとなるとかなりの量になってしまいます。また相場の費用についても気になるところ。まずは目安となる範囲をチェックしてみましょう。
・プレゼントを用意する範囲
子どもと仲がよかった友達や先生などに用意する人が多いようです。ただ、先生や学校に贈る場合は、公立であればもちろん、贈り物を受け取ることができないことも。どこまで用意するのか、あらかじめ子どもとも相談して決めたいですね。
・目安の金額
「贈る相手にどれぐらいお世話になったかにもよりますが、1000円~5000円ぐらいが一般的ではないでしょうか。クラスメイトなどたくさんの人に贈る場合は、気持ちが伝わる程度でいいと思います。例えば、マドレーヌなど焼き菓子を1~2個セットにしてかわいくラッピングをして渡したり。たくさん配る場合は、高い金額に設定してしまうと負担になるので、小分けに包装されたお菓子などをラッピングするだけでも十分でしょう」(諏内さん、以下同)
どれくらいの金額が相場なのか、と迷う人も多いもの。また、プレゼントも何人分まで用意したらいいのか判断するのが難しいですよね。しかし、少額のスモールギフトであっても気持ちはちゃんと伝わります。
プレゼントを贈る範囲や金額は人それぞれ。同じコミュニティ内ですでに別の人が引越していた場合、その金額が基準になってしまいがちです。しかし、自分が負担にならない程度にし、できる範囲のなかで、どんな贈り物だったら相手から喜ばれるのか工夫することが肝心です。

引越しプレゼントの選び方
では実際にどんな品を贈ったら喜ばれるのでしょうか。ポイントは、相手の趣味や好きなものを取り入れること。
「例えば、仲のいい友達がいつも愛用しているグッズのキャラクターのものを選ぶなど、相手の趣味や好きなものに合わせてあげるのが大切です。もらったほうも『自分の趣味を覚えていてくれた』と特別感を感じてもらえるでしょう。どんな品でも、喜んでくれるでしょう。しかし、少しでも自分の趣味と絡めているものであったり、前に話していた好きなスイーツであったりすると、相手から大切にされているという思いが伝わります。できたら、プレゼント選びにもちょっとした工夫をしたいですね」
自分に合ったプレゼントだと、相手が一生懸命選んでくれたのだということが伝わりますよね。なかなか思い浮かばず何を贈っていいのか分からないときには、子どもに選んでもらってもいいでしょう。
「子どもが選んだと言うと、どんな贈り物でもうれしいもの。引越しする際に、子どもの習い事の先生なんかにプレゼントをしたい、という親御さんも多いです。しかし、先生の好みが分からないとプレゼント選びに悩んでしまいますよね。そんなときは、『子どもが選びましたので、先生がお気に召すかわかりませんが……』、とひと言つけ加えたら○。きっと喜んでくれるでしょう」
子どもが選んでくれたものなら、どんなプレゼントでも微笑ましく感じて頂けます。親だけでなく、子ども自身も自分がお世話になった人や仲のよかった友達に御礼がしたいと思っているもの。一緒に選ぶことで、子どもも改めて感謝の思いを抱くことでしょう。

引越し後にプレゼントを贈る場合
引っ越し祝いをいただくことも多いかと思います。その場合は必ずお返しをしたいもの。慌ただしい引っ越し前後の時期を過ぎてから改めて贈っても結構です。では、引っ越し祝いのお返しに最適な品とはどんなものでしょうか。
「引越し先の名産品を贈るのはいかがでしょうか。地域性があるものを贈ると、相手も引越し先での生活を想像しやすいものです。名産品でなくても『新居の近くで有名なお菓子屋さんのものです』『引越し先のご近所さんの間で流行っている○○です』など、何か今住んでいる場所と絡めると近況報告にもなります」
ご当地グルメなどの名産品は、もらったほうもうれしいもの。引越し先での新たな生活を感じさせてくれるので、新天地での様子も伝わってきていいですね。

形に残るプレゼントを贈りたい場合
楽しかった思い出や一緒に過ごした日々を、できれば相手にも忘れないでいてほしいと思うもの。ぜひ思いを込めた贈り物を選んでください。
「見るたびに自分のことを思い出してくれれば……と考える場合は、お菓子などより、形として残る贈り物を選びましょう。思い出の写真をフォトフレームに入れてプレゼントしても、きっと喜んでいただけるでしょう」(諏内さん)
ただ写真立てだけを贈るのではなく、思い出の写真を入れた状態で渡すのがサプライズもあって有効かもしれませんね。ほかにも、「思い出の曲があれば、そのオルゴールなどもロマンチック」というアイデアも。子どもが合唱で歌った曲など、何か思い出のものがあれば一生忘れないかもしれませんね。

お礼状の書き方
プレゼントに一筆添えるだけで、感謝の気持ちがより伝わります。
「お礼状のポイントは、『今後もお付き合いしたい』というのを示すことです。これでさようなら、ではなくて、この先もよろしくお願いします、という気持ちを伝えるようにしましょう。
最近では、『メールやSNSでも今後ともよろしくお願いいたします』といった書き方も使えると思います。離れていても、連絡を取る手段は今では多くあります。『以前、〇〇へ行ったことを思い出します』など、これまでの思い出にも触れて書けば、相手も楽しかった記憶を思い出すきっかけになると思います」
お礼状は決まりきった形に則るよりも、自分の言葉で感謝が伝えられたほうが相手もうれしいですよね。テンプレートも交えながら、お互いの思い出のエピソードなどを書くのがよさそうです。
プレゼントを選ぶ際に大切なのは、マナーよりも贈る相手のことを思う気持ち。プレゼント選びはなかなか迷ってしまうかもしれませんが、相手が好きだったものや喜ぶものを想像することが大切です。また、子どもの友達に贈る場合は、親が決めてしまうのではなくできる限り一緒に選んであげるといいでしょう。別れはやはりさみしいものです。しかし、ずっと仲良くしたい、という気持ちを示すためにも思い出に残るプレゼントを選びたいですね。
取材協力:諏内えみ/マナーアドバイザー
掲載:2017年1月12日
写真:PIXTA
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