長距離の引越し! 荷物搬入に立ち会えない人のスケジュール解決策
引越し先が近い距離にあれば、引越しは1日で済みます。荷物を運び出してトラックに積み、移動して新居に運び入れる……これが一般的な引越しのイメージです。
しかし長距離の引越しでは、引越しの搬出・搬入作業が1日で終わらないことがほとんど。移動に時間がかかるため、その日のうちには新居に荷物が到着しないのです。
このとき、搬入作業に立ち会えればいいのですが「スケジュールが合わない!」というようなときはどうすればいいのでしょうか。おすすめの解決方法をご紹介したいと思います。

そもそも搬入の立ち会いは必ずしなきゃいけないの? 何をすればいい?
転勤で遠方に移住する人や、地方から上京して新生活を始める人は必然的に長距離の引越しをすることになるかと思いますが、そうした場合は引越し作業が1日だけでなく、新居への移動を含めて2日間以上にまたがって行われることになります。
ところが、「土日で荷物の積み込みと移動をしたいけど、月曜からは仕事だから立ち会えない」といったケースや、「遠い引越し先に荷物だけは運び入れておくけど、住み始めるのはまだ先だし、旧住所で仕事をしなければならない」というような場合、搬入に立ち会えるかは微妙なところかもしれません。長距離の引越しでは、元々の家と新居を往復するための時間と費用もかなりかかってしまいますよね。そうした事情があっても、立ち会いは必要なのでしょうか?
今回お話をうかがったアート引越センターによると、これは「必須」だそう。立会人には、大きく分けて2つの役目があります。
1つは、荷物の置き場所や家具の配置の指示をすること。引越し業者の方は荷物を新居へ搬入しますが、どこに何を置くかまでは判断できません。箱に書いておけば大丈夫? とも思えますが、細かな配置を意識しながら指示を出す「ブレーン」の役目として、立会人が必要になります。
もう1つ重要なのは、搬入時にその場にいることで「監視役」としての機能を果たすことです。“監視”などという言い方をすると、引越し業者の作業の質を最初から信用していないような印象があるかもしれませんが、それとは別のポイントで、立ち会いによって後のトラブルが防止できるかもしれないのです。
搬入は人の手作業によるものなので、何かしらのアクシデントが起こる可能性をゼロにすることはできません。搬入中に新居の床や壁、家具などに傷が入ってしまっても、現場に誰か立ち会っていれば、それが業者の責任であることをはっきりさせておくことができます。
搬入に立会人を立てなかった場合、そうしたアクシデントは引越し作業が完了してから業者に問い合わせることになりますが、「うちは完璧に作業をこなしました」「傷は初めから入っていたのでは?」など、どちらに責任があるかをはっきりさせることが難しくなってしまいます。
こうしたケースは頻繁に起こるわけではありませんが、後のトラブルを防ぐという意味でも立ち会いは非常に重要な意味をもってくるのです。
それでは、自分が搬入作業に立ち会えない場合、どのようにすればよいのでしょうか?

代理の人に立ち会いをお願いするときに気を付けたいこと
まず、自分の代わりに誰か別の人に立ち会ってもらうという方法があります。代理の立会人を誰にしなければならないというような決まりはありませんが、家族や親戚などに頼む人が多いようです。引越し先が寮の場合は寮の管理人さんにお願いする人もいるのだとか。
では引越し先がマンションの場合、マンションの管理人さんにお願いするのはどうでしょうか。相談してみて立ち会いを快諾してくれるのであればいいかもしれませんが、やはり立ち会いはそれなりに気心の知れた人でないと頼みにくい部分があります。
というのは、“立ち会い”といってもただその場にいればいいというわけではなく、いくつかやってもらうことが付随してくるからです。
搬入の立ち会いをするとき最も主になる仕事は、やはり荷物や家具・家電の配置の指示です。搬入している作業員から「これはどこに置きましょうか?」と質問されることがあると思うので、代理の人はそれに答えていくことになります。
代理の人に立ち会いをお願いする際「とりあえずいてくれればいいから。荷物も適当に置いてもらう感じで」と、適当に意向を伝えるだけでも構わないのですが、それだと荷ほどきがかなり大変になります。重い家具や家電が思わぬ位置に置いてあると、1人では正しい位置に動かすのもなかなか大変ですよね。
理想的なのは、新居のどこに何を置くかあらかじめ決めた上で、それを書き込んだ見取図を代理の人に渡しておくことです。これなら代理の人も迷いなく指示をだしていくことができます。梱包したダンボールには、箱のどこかに「寝室」や「書斎」といった具合に、どこの部屋で使うものかを書き込んでおくとスタッフの方にも分かりやすくなるでしょう。
以上のことから、搬入を代理の人にお願いするのであれば、
・家族や親族など、よく知っている人を代理にする
・荷物・家具・家電をどこに置くかをきちんと指示しておく
この2点をしっかりとおさえておきましょう。

積み荷を引越し会社に一時的に預かってもらう解決策も?
翌日以降の搬入に立ち会えない、といって代理の人を立てるのも難しい……このような場合、引越し会社に一時的に荷物を預かってもらうという解決策もあります(※このサービスがあるかは業者によって異なるため、確認が必要)。
遠方への引越しだと、1つのトラックに“混載”といって、複数の引越し先の荷物を積むことがあります。例えば引越し先A、引越し先B、引越し先Cと、3件の積み荷が混載されていて一番遠いのがCだった場合、まずAとBに寄ってそれぞれ積み荷を下ろしてから最後にCに向かうことになります。
そしてAからCの引越しを完了するのに何日間か要するのであれば、このタイムラグを利用して搬入の立ち会いを数日の範囲で相談し、調整させてもらうことができるのです。
遠方への引越しの場合、単身者は積み荷の全体量が比較的少ないため混載になることが多く、逆にいうとその分立ち会いを希望できる日の幅がでてきます。ですので、特に単身で引越しされる方は搬入の立ち会い日に関して、一度業者に相談してみるといいでしょう。
どうしても混載による時間調整を利用できないのであれば、引越し業者のトランクルームを使う方法があります。これだと希望する期間だけ荷物を預かってもらえるので、立ち会い日を自在に決定できるというメリットがあります。しかし別途料金がかかってくる点には注意しましょう。なお、このトランクルームは、建て替えの引越しで利用する人も多いようです。
本当であれば、搬入に自分自身で立ち会えるのが理想的。ですがどうしても時間が取れないというような場合には、信頼できる代理人にお願いしたり、引越し業者に相談してみることも視野に入れておいてよさそうです。当日になってあわてることのないよう、搬入に立ち会えるかどうかもしっかりと考えておきましょう。
取材協力:アート引越センター http://www.the0123.com/
掲載:2017年2月9日
写真:PIXTA
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