引越し当日までに荷造りが終わらなかった! それでも引越しはできるの?
最終更新日 2018年02月28日
引越しの際、最も時間を取られるのが大量の荷造り! 計画的に少しずつ進められればベストとは分かっていながら、仕事や家事で忙しく、気がついたらほとんど終わらないまま当日を迎えていた、ということもよく聞かれます。そこで、万が一荷造りが間に合わなかった場合の対処法を、引越し業者各社に聞いてきました!

追加料金アリで荷造りのお手伝いをサポート
実際にプロに聞いたところ、当日まで荷造りが終わってないケースというのは、程度の差こそあれ、実はよくあるのだそう……。完全に終わっていなくても、8割ほど終わっていれば、お手伝いして一気に片付けてくれることも多いですが、全く手つかずだったり、設定した作業時間内に終わらないのが明確な場合は日程を変更してもらうようにしているとのこと。
特に繁忙期は、同じ日に何件も引越し作業を行うので、ひとつの作業にかかりきりになってしまうと後の予定が総崩れになってしまうため、このような対応もやむをえないのだそうです。
最悪の事態を避けるにはまず、依頼した引越し業者に相談すること。引越し業者によっては、引越し日の2~3日前に確認の連絡を入れ、当日の時間などの確認とあわせて、何か困っていることなどはないか聞くようにしているそうなので、もし荷造りが間に合いそうにない、などであればこのタイミングで相談するのが良さそうです。
事前に当日の作業が増えることが分かっていればスタッフを追加したり、荷造り込みのプランも提案してくれるみたいですよ! もちろんその場合は追加料金が発生してしまいますので、しっかりと相談して決めるようにしましょう。
ちなみに、荷造り込みのプランには、特定の部屋のみ、キッチンのシンク下や食器棚だけ……といったように一部をお願いするプランから、家ごと全部! というプランまで各社さまざまなバリエーションがあります。なかには荷造りだけではなく、荷ほどきまで請け負ってくれるところも! 仕事が忙しい方や、小さい子どものいる家族など、準備や引越し後の作業になかなか時間をかけられない方にはありがたいサービスですよね。
いずれにせよ、荷造りができないと分かった段階で早めに業者に相談しておくことが肝心。当日の混乱を避けるためにも、これだけは徹底してくださいね。

大物家具以外は宅配便、または自力で運ぶ
当日までに荷造りが終わらなかった場合の対応策として、宅配便を使って荷物を送るという方法もあります。時間内で積めるものだけは運んでしまい、残りは梱包が終わった段階で集荷をお願いするというパターンです。この方法だと、作業してくれる方々にスケジュール的な無理をさせることがなく、自分のペースで荷造りすることができます。
引越し作業の後、元の家を完全に退去するまで契約期間が残っている場合などは、この期間を利用して残りの荷物の処理をしてしまいましょう。ただし、荷物が大量になってしまったり送り先が遠方になってしまうと、それだけ料金がかかってしまうこともお忘れなく。一度で引越すよりも出費が多くなることもありますので、あくまでダンボール数箱程度のときや近距離のときに限り有効な最終手段として考えておくのがよさそうです。
また、引越し先が近く、車など独自の手段があるのであれば、荷造りできていない小物などは後日、自分たちで運ぶというのもオススメ。運び出せない大きな家具や取り付けが必要なエアコンなどだけを引越し業者にお願いし、ほかのものは後回しにしてしまう方法です。必ず1日で引越しを終えなければいけないという緊急事態でない限りは、多少手間になっても自力で作業したほうが、節約にもなりますね。
また、引越し業者からもらったダンボールを使い切ってしまい、荷物が全て梱包できないまま当日を迎えてしまったようなときは、近くのスーパーやドラッグストアなどで不要なダンボールをもらってきて使用してもOKだそう。必ずしも引越し業者の用意した資材でなくても、きちんと運んでもらえますのでご心配なく。ただし、強度の足りないものやあまりに大きな箱などは運搬に適さないため、引越し用のダンボール箱と同じくらいのサイズや固さのものを使用するのがよいそうです。
もし梱包が終わらなくても、焦りは禁物。どうしても引越し業者にお願いしなければならないものと、自分で運べるもの、後日ゆっくり作業してもOKなもの、と優先順位をつけて片付けていけば、スムーズに作業できそうですね。

片付かないものは思い切って引き取ってもらおう!
当日まで荷造りができなかった際の最後の手段、それは引越し会社に引き取ってもらうことです。もちろん、本来ならば事前見積もりの際に伝えておくべきことですが、意外にも当日受け付けてくれる会社も多くあるので、相談してみる価値はありそうです。
引き取りの際にかかる金額は会社によってまちまちですが、例えばクロネコヤマトの引越サービスでは「さほど大きくない棚やラックなどの家具は1000円くらいから、タンスなど大きなものであれば4000円くらいで引き取りが可能です」とのこと。新居で使わなそうな棚などは、この時に持っていってもらうのもいいでしょう。また電化製品などは、引越し業者が買い取ってくれる場合もあります。おおむね6年以内製造の新しいものが対象で、それ以上前のものになると有料で引き取ってもらえるそう。ただし、リサイクル法に定められている4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)についてはリサイクル料がかかるため、リサイクル券の購入が必要になるので注意が必要です。
捨てるとなるとかえってお金がかかることを考えると、買い取りに出せるものは出したほうが断然お得。買い取り金額はそのまま引越し料金から差し引く形で還元されます。書籍やDVD、CDなどに至っては出張買い取りをしてくれる中古品店に依頼するのも良いでしょう。
また、引き取りや買い取りでなく、ゴミとして有償で処分をお願いできる場合もありますが、逆に引き取りできないものも知っておきたいですね。
「家具・家電等はお引き取り可能ですが、生ゴミ・生活ゴミ(ビン・缶)等はお引き取りできませんので、ご注意ください」(KIZUNA引越センター)とのこと。もしこういったものばかり残ってしまったら、無理に引越し会社にお願いするより、不用品引取りやゴミ回収専門の業者に依頼したほうがいいかもしれません。もちろん、生ゴミや生活ゴミは引越しまでにこまめに処分しておくのが基本です。
引越しにおける業者と依頼者との契約は、国土交通省が定める「標準引越運送約款」のルールに準拠しています。その中で「荷造りは消費者の責任」と明記されているので、当日までに荷造りが終了していない場合、業者はそのことを理由に引越し作業の引き受けを拒否することもできます。そうなるとキャンセル料がかかってしまうばかりか、引越し自体が一からやり直しになってしまうことも……。
多少の作業であれば手伝ってくれる引越し業者も多いですが、他力本願過ぎるのは考えもの。あまり楽観しすぎず、早めの準備を心がけて、トラブルなく引越しを終えましょう。
●取材協力
アリさんマークの引越社 http://www.2626.co.jp/
KIZUNA引越しセンター https://www.kizuna-927.com/
クロネコヤマトの引越サービス http://www.008008.jp/
掲載:2017年2月21日
写真:PIXTA
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