引っ越し時の水道開始・停止手続きの申し込み方法・必要なものを紹介
最終更新日 2024年08月07日
引越しをするとさまざまな手続きが必要です。この記事では、水道の開始(開栓)・停止の手続き方法、必要なもの、立ち合いの有無について紹介しています。また、引越した月の水道代はどうなるのか、停止の電話をし忘れたら料金は発生するかなど、水道に関するよくある疑問にも回答しているので、ぜひ参考にしてください。
■目次
- まずは旧居の水道の停止手続きから!
- 停止の連絡を忘れた場合は旧居の水道料金も請求される
- 新居での水道の開始手続き
- 同じ市内の転居であれば手続きが少しシンプルに
- 電気とガスの手続きについても併せて紹介
- 電気の開始・停止手続き
- ガスの開始・停止手続き
- 電気・ガス・水道の引っ越し手続きを一括で行う方法がある!
- 水道手続き、こんなときはどうする?
- Q.「手続きを忘れた!」、引越し当日になってしまったら?
- Q. 水道の開栓は土日でもできる?
- Q. 月の途中で引越した場合の使用料金はどうなるの?
- Q. 水道の開始や停止に立ち合いは必要?
- Q. 引越しが延期になった場合、水道の停止も延期できる?
- Q. 引っ越し当日に旧居の水道は使える?
- Q. 手続きが終わっているのに新居で水が出ない場合は?
- まとめ
まずは旧居の水道の停止手続きから!
引越しをする際は、まず、旧居で使用していた水道を停止する作業が必要です。水道停止の手続きは、現住所を管轄する水道局に連絡します。
■水道停止の手続き
【申込時期】引越しの1~2週間前まで
【届出場所】各水道局
【手続き方法】各水道局へ電話、または各水道局ホームページ。ただし、停止手続きから実際の停止まで期間が短い場合は電話受付のみ
【必要な情報】新・旧住所、氏名、引越し予定日時、引越し先住所、お客さま番号(検針票に記載)
【立ち合い】基本的に不要(オートロック物件の場合は必要)
停止の連絡を忘れた場合は旧居の水道料金も請求される
なお、引越しの前に水道停止の連絡を忘れてしまうと、引越し後も旧居の水道料金を請求されてしまいます。
「水は一滴も使っていないんだけど……」という場合でも基本料金が発生するので、忘れずに停止の手続きを行いましょう。
新居での水道の開始手続き
続いて、新居で水道が使えるように、開始手続きを行います。新居に引越してすぐ水が使えるように、使用開始手続きは引越しの3~4日前に済ませておくと安心です。
■水道開始の手続き
【申込時期】引越しの3~4日前まで
【届出場所】各水道局
【手続き方法】各水道局へ電話、または各水道局ホームページ。あるいは、各水道局へ水道使用開始申込書を郵送
【必要な情報】水道使用開始申込書(郵送の場合)、契約者氏名、新住所、使用開始日、支払い方法
【立ち合い】不要
同じ市内の転居であれば手続きが少しシンプルに
同じ市内への引越しは、手続きが簡略化されるため、市外への引越しに比べて、手続きが少しだけシンプルです。
例えば、住民票の変更は「転居届」を提出するだけで済むので、他の市町村への引越しと比べると手間がかかりません。また、役所での他の手続きも同時に行えることが多いため、まとめて済ませられます。
また、引越しに伴うその他のライフライン(電気・ガスなど)の手続きや、水道の開始・停止手続きも同様に、手続きが簡略化される場合が少なくありません。通常、新しい住所へ移る前に現住所の水道局に水道を止めたい旨を連絡し、停止手続きをします。引越し先でも同じ市内の水道局が担当することになるため、開始手続きもスピーディーに行えます。
事前に必要な手続きを把握し、計画的に準備を進めてください。
電気とガスの手続きについても併せて紹介
水道と同じく、ライフラインである電気とガスについても、引越しの際に必要な手続きを確認しておきましょう。それぞれ手続き方法が異なるので、引越し前に流れをイメージしておいてください。
電気の開始・停止手続き
<引越し前>
【申込時期】引越しの1~2週間前
【届出場所】引越し前に利用していた電力会社
【手続き方法】電話またはインターネット
【必要な情報】契約者氏名、現住所、引越し日、お客さま番号、契約種別
<引越し後>
【申込時期】事前に申し込まなくても引越し当日から電気を使用できるが、なるべく早めに電気使用申込書に記載して投函(とうかん)、またはインターネットから申し込む
【届出場所】引越し後に利用予定の電力会社
【手続き方法】電話、インターネット、申込書の郵送、ファクス
【必要な情報】電気使用申込書(郵送のみ)、契約者指名、新住所、使用開始日、契約種別、支払い方法
ガスの開始・停止手続き
<引越し前>
【申込時期】引越しの1~2週間前
【届出場所】引越し前に利用していたガス会社
【手続き方法】電話またはインターネット
【必要な情報】契約者氏名、現住所、引越し先住所、引越し日、お客さま番号
<引越し後>
【申込時期】引越しの1~2週間前
【届出場所】引越し後に利用可能なガス会社
【手続き方法】電話またはインターネット
【必要な情報】契約者氏名、新住所、使用開始日、連絡先、現在使用しているガスの種類、支払い方法
電気・ガス・水道の引っ越し手続きを一括で行う方法がある!
「引越しワンストップサービス」は、政府が提供するオンライン手続きシステムで、マイナンバーカードを使用して引越しに伴う各種手続きを一括で行える便利なサービスです。具体的には、役所への転出届・転入届の提出などの住所変更手続きなどが対象です。
本サービスは、マイナンバーカードを持っていれば誰でも利用できるので、引越し時の手続き漏れや時間の浪費を防げます。
詳しい内容や最新の情報は、政府CIOポータル「引越しワンストップサービスの推進」で確認してみてください。
水道手続き、こんなときはどうする?
引越しに伴う水道の手続きについて、ちょっとした疑問を感じることもあるかもしれません。ここでは、多くの人が感じている疑問や悩みをピックアップし、その回答を紹介します。
Q.「手続きを忘れた!」、引越し当日になってしまったら?
ライフラインのうち、ガスは業者の人に閉栓・開栓してもらわなければいけないため、すぐにガス会社へ連絡する必要があります。
しかし、電気と水道は入居後すぐ使えるようになっている場合がほとんどです。引越し後、できるだけ早めに手続きをすれば問題ありません。
ただし、旧居での解約手続きを忘れると、引越した後も基本料金を請求されるので、解約手続きは忘れないようにしましょう。
Q. 水道の開栓は土日でもできる?
水道の開栓には立ち合いが必要ないため、土・日曜日でも問題ありません。同じく、電気も立ち合いが不要ですが、ガスの開栓は業者の人に行ってもらう必要があるため、土・日曜日でも対応してもらえるか事前に確認しておきましょう。
Q. 月の途中で引越した場合の使用料金はどうなるの?
最終検針日から退去日までの水道料金は、日割りで算出されます。この場合の支払い方法は、口座振替やクレジットカード、納付書払いなどがあります。
ただし、地域によっては使用できない支払い方法もあるので、事前に水道局へ連絡して確認しておいてください。
Q. 水道の開始や停止に立ち合いは必要?
水道の手続きでは、基本的に立ち会いは必要ありません。ただし停止する際、オートロックの建物だったり、閉栓の際に水道料金を精算したりする場合は立ち会いが必要になることもあるため、事前に水道局へ確認しておくとよいでしょう。
ちなみに、電気も基本的に立ち会いは不要ですが、ガスの開栓時は立ち合いが必要です。
Q. 引越しが延期になった場合、水道の停止も延期できる?
基本的に、水道を停止した後でも、掃除やトイレ程度であれば使用できます。ただし、引越しが数日間延期になってしまった場合は、できるだけ早めに水道局へ相談しましょう。
毎日の暮らしに欠かせない水道。「新居での開始手続きは覚えていても、旧居での停止手続きを忘れてしまった」という場合もあるので注意してください。とはいえ、引越しの前後はバタバタして忘れがち。うっかり忘れを防ぐためにも、「やることリスト」を作っておくのがおすすめです。
Q. 引っ越し当日に旧居の水道は使える?
引越し当日でも、停止日を過ぎていなければ旧居の水道を使用できます。しかし、先述したように旧居での水道の解約手続きを行わないと、水道や下水の使用量が0立法メートルでも基本料金を請求されますのでご注意ください。
Q. 手続きが終わっているのに新居で水が出ない場合は?
引越しの手続きを事前に済ませたのに、新居で水が出ない場合は、いくつかの原因が考えられます。
まず、各水道使用場所(キッチン、洗面台、トイレなど)に設置されている「止水栓」が閉まっている可能性があるでしょう。止水栓は、元栓とは別に各水道使用場所の水を止められる栓です。これが閉まっていると、水道の元栓が開いていても水が出ません。
止水栓は、キッチンや洗面台ならシンク下部の物入れ部分、トイレならタンク横や床に設置されています。止水栓を開けても水が出ない場合は、次に水道の元栓を確認してみてください。
元栓は、一軒家の場合は屋外の水道メーターボックスの中に、マンションの場合は玄関ドアの横などにあるメーターボックスの中にあります。元栓もバルブ型が多く、反時計回りにひねると開けられます。
もし、止水栓や元栓を開けても水が出ない場合、または元栓の場所が分からない場合は、水道局に問い合わせましょう。
その際、水道局に水栓番号を聞かれることがあるので、あらかじめ確認しておくとスムーズです。水栓番号は、玄関のドアの上部や郵便ポスト、水道メーターに貼られたステッカーに記載されている場合が多いです。
このように、引越し当日に水が出ない場合でも、自分で確認できるポイントを押さえておけば、すぐに対処できるようになります。
まとめ
引越し時の水道手続きは、事前にしっかり準備しておくのが大切です。旧居の水道停止手続きは引越しの1~2週間前までに行い、忘れずに解約手続きを済ませましょう。これを怠ると、旧居の基本料金が発生し続けてしまいます。
新居では、水道の開始手続きを引越しの3~4日前までに済ませると安心です。同じ市内での引越しであれば、手続きが簡略化されるため引越しをスムーズに進められます。また電気とガスの手続きも忘れずに行いましょう。特にガスは立ち合いが必要な場合があるため、早めに準備するようにしてください。
マイナンバーカードを持っている場合は、「引越しワンストップサービス」を利用するのがおすすめです。煩わしい手続きが一括で行えるので、手続き漏れや時間の無駄を防ぎ、スムーズに引越しが進められます。
事前準備を怠らず、計画的に手続きを進めることで、引越し当日に慌てることなく新生活をスタートさせましょう。
画像:PIXTA
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