引越し料金の支払い方法・支払いタイミングとは? クレジットカードは使える?
最終更新日 2019年05月16日
引越しは多くの人が一生のうちに数回しかしないので、経験の少なさから細かい部分がイメージしにくいものです。
「荷物を車に積み込んで、移動して、新居に運び入れる」という大まかな流れは分かっているとしても、特に引越し料金の支払いに関しては「いつ、どのような方法で払うべきなのか」が分からず不安を感じる人も多いのではないでしょうか。
どれだけ完璧に引越しの準備ができていたとしても、引越し料金の支払いに戸惑ってしまうと段取りとしては悪く、引越し業者を待たせてしまうとそこから作業に遅れが生じてしまいます。
しかし言ってみれば単なる支払い、お会計ですから、いつも利用しているコンビニと一緒で何も難しいことはありません。ただ引越しのお会計に関する予備知識が不足しているだけのことで、その方法を把握さえしておけば何も心配することはないのです。
そこで今回は、アリさんマークの引越社、サカイ引越センターの2社から伺ったお話を参考にしながら、支払いの方法とタイミングについてご紹介していきたいと思います。

支払い方法について クレジットカードは使える?
現金で払える?
まず、支払いはどの引越し業者も現金払いに対応しています。引越し業者はお釣りを用意してきているはずですので必ずしも細かく準備する必要はありませんが、封筒にピッタリの金額を入れて準備しておく人もいるようです。
現金で支払う際は、必ず領収書を受け取ることを忘れないようにしてください。そして、それを紛失しないように注意すること。領収書は「支払いが済んだ」ということを証明するための唯一の書類であり、のちに万が一起こるかもしれない不要なトラブルを回避する手段となります。
クレジットカードは使える?
次に、クレジットカード払いに対応している引越し業者も多いです。しかしどのカードが使えるかは各社によって違いますので、事前に確認が必要です。
参考に、アリさんマークの引越社に伺うと、「VISAやMaster、JCBなどをはじめ多くのカードを取り扱っております」とのことで、サカイ引越センターは「VISAやJCBなど各種カードに対応しております」とのこと。代表的なカードであれば、心配なく使えそうですね。
クレジットカードで支払うのであれば、一括・分割・リボ払いといくつか決済の方法がありますが、これはどうでしょうか。先ほどの2社を見てみましょう。
・アリさんマークの引越社:一括払いかリボ払いのみ。分割払いは取り扱いなし
・サカイ引越センター:一括払いのみ
クレジットカードの決済方法も、各社によって違いがあるようです。また、どのクレジットカードを使うかによって対応している決済方法が違う場合もあります。少しややこしいですが、担当者に希望の支払い方法について確認しておけば間違いはありません。
どのみち、クレジットカードで支払うのであれば、その旨を事前に引越し業者の担当者に伝えておかなければなりません(引越し業者側で用意が必要になるため)。そのときついでに「このクレジットカードで、この決済方法はできるか?」といったことを相談しておけばよさそうです。
また、クレジットカードの支払いは、支払いのタイミングが現金と異なる場合があるのですが、それについてはのちほどもう少し詳しく触れたいと思います。
口座振込は?
口座振込に対応している引越し業者も増えてきているようです。口座振込もクレジットカードと同様、現金で支払うのとタイミングが変わる可能性があります。

先払い? 後払い? 料金を支払うタイミング
料金を支払うタイミングは、現金・クレジットカード・口座振込などの支払い方法によっても変わってきます。
現金で支払う場合
先ほどの2社を例にとると、2社とも「当日、作業開始前に支払っていただきます」という回答でした。原則として、「引越し作業開始前、現場に作業スタッフが到着したらすぐ支払う」という形式を取っているようです。
実は、国土交通省が定めた「標準引越運送約款」という、引越し業者が守るべきルールがあるのですが、この第十九条に料金の受け渡しについての記載があります。
これによると支払いのタイミングは「基本的に作業開始前だが、作業完了後でも認めることがある」と定められています。つまり、最終的な裁量は引越し業者側にゆだねられているということ。
そんなわけで、現金での支払いは「作業完了後」としている引越し業者もあれば、「全部の荷をトラックに積み込んで新居に出発する前」としている引越し業者もあります。
しかし、多くの引越し業者が「作業完了後の支払いはNG」としているようです。これには、詐欺被害を回避したいという引越し業者側の思いがあります。不用品を処分する目的で引越し業者のトラックに荷を積み込ませたあと、依頼人が姿をくらます……といった被害があるため、これを回避するべく支払いタイミングを調整しているわけですね。
クレジットカードで支払う場合
・アリさんマークの引越社:引越し作業開始前
・サカイ引越センター:カードの詳細が、引越し日の3営業日前までに必要
上記のように、各社間で違いがありますね。引越し業者によっては現金で支払うのとタイミングが変わってくる可能性もあるため、既にカードを使うことを決めているなら見積もり時などに「クレジットカードではどのように支払えばよいですか?」と聞いておけば安心です。
口座振込で支払う場合
サカイ引越センターを参考にすると、これも「引越し日の3営業日前までに確認が必要」とのことです。
まとめると、支払い方法が現金でない場合は、引越し当日ではなく何日か前、事前に支払いや確認が必要となることが多いようです。
なお法人で利用する場合や、自分の勤める会社が引越し業者と法人契約を結んでいて、転勤などのためにその業者で引越しをする場合、作業完了後の支払いが認められることがあります。

支払い方法とタイミングに応じた、それぞれの注意点
最後に、支払い方法とタイミング、それぞれに応じた注意点をご説明したいと思います。
現金払い
支払い後は領収書を忘れずに受け取るようにしましょう。
現金・当日先払い
引越し業者が到着してすぐ支払うことになるので、あらかじめ現金を用意しておく必要があります。支払いができないと作業を開始できず、作業の予定時間が狂ってしまう可能性も。
現金・途中払い/後払い
引越し業者が搬出・搬入作業をしている間や、搬出を終えて移動している間は比較的時間がありますので、そのときに銀行でお金を下ろして準備することはできます。ただし引越し作業中はかなりバタバタするので、事前に用意するに越したことはありません。
絶対に注意しておきたいのは、引越し作業中に用意しておいた現金を紛失してしまうことです。しっかり身に着けるなどして、なくさないようにしましょう。
また、運ぶ荷物に現金を梱包してしまうというミスもありがちです。どこにあるか分からない現金を、ダンボールを一つずつ開けて探していくのはかなり手間ですので、ここも気をつけたいですね。
クレジットカード払い
引越し業者によって対応しているクレジットカード、および決済方法が違うので、自分の希望する支払い方法ができるのか事前に確認する必要があります。
また、当日やってきた作業スタッフに対して急に「クレジットカードで支払いたい」と言っても、引越し業者側が対応できない場合があります。クレジットカードで支払うのであれば、その旨を前もって引越し業者に申し出ておきましょう。
クレジットカード/口座振込・前払い
「引越し日の〇日前までに支払い/確認が必要」としている引越し業者であれば、何日前までにそれを終えていればいいのか確認し、間に合うようにしましょう。間に合わない場合、支払いを当日現金精算に切り替える必要が出てきたり、引越し予定そのものをキャンセルしなければならないことになりかねません。

まとめ
こうしてみると、引越し料金の支払いは、作業開始前に支払うのが基本のようですね。
現金を持たない主義の人や当日に大金を家に置いておくのが不安であれば、クレジットカードでの支払いや銀行振込に対応してくれる業者に依頼するのもよいでしょう。その場合には事前の確認が必要な場合も多いので、見積もりの際に確認をとるのを忘れないように。
引越しの最初にある作業だからこそ、スマートに進めたいですね。
取材協力
アリさんマークの引越社
サカイ引越センター
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