引っ越しのとき、収納ケースの中身はどこまで梱包すればいい?そのまま運んでもらえるもの、もらえないものは?
最終更新日 2023年03月25日
引越しの際の荷造り、押入れやクローゼットにしまってある「収納ケース」の中の荷物をどこまで梱包すれば良いか困った経験はありませんか?
「荷物を入れたまま運んでもらえるの?」「運んでもらうときの注意点は?」など、密かな悩みをアーク引越センター、アリさんマークの引越社、KIZUNA引越センター、ハート引越センター、クロネコヤマトの引越サービスの各社に聞いてきました!

押入れやクローゼットの中、どこまで梱包が必要?
各社とも、引越しの荷造りは原則として依頼主の仕事と定めているそう。そのため、当日までにすべての荷物をダンボールなどに詰めて梱包しておく必要があります。
しかしなかには、いざ当日引越し作業に行ってみると、まったく荷造りが終わっていないという困ったケースも……。
引越し業者は繁忙期ともなれば1日で2件、3件と掛け持ちすることは当たり前。数箱(少量)であれば別料金で手伝ってくれますが、あまりに多いときは後のお客さんに迷惑がかからないよう、日程変更を求められることもあるそうです。
それでは、依頼主はどのようなものをどこまで梱包しておく必要があるのでしょうか?
・ハンガーにかけている洋服も梱包する?
ハンガーにかかっている洋服などは、ハンガーにかけたまま運べる専用のBOXを用意してくれるところがほとんど。一着ずつ外してダンボールに詰める必要はないので安心ですね。ハンガーにかけている洋服が多いなど、心配な場合は見積もり時に相談してみるのもよいでしょう。
・クローゼットに保管していた帽子や靴、バッグなどは?
帽子、靴、バッグといったファッション雑貨は、同じ形のものをまとめて箱に入れておくのがベター。重さでつぶれてしまったり、形崩れを起こしたりするのが不安な場合は詰め物をしておくと安心ですね。
靴については、購入したときの箱をとってあるという人も多いはず。その場合は、その箱に入れてダンボールの中に詰めるのがベストです。
・梱包用のダンボール箱を使い切ってしまった!追加はできる?
引越し業者が事前に用意してくれたダンボールを使い切ってしまった時などは、連絡をすれば追加のダンボールを持ってきてくれますが、引越し直前で時間がない場合などは、スーパーやドラッグストアからもらってきたものでもOK。
また、ポットや電子レンジ、テレビ、DVDプレーヤー、デスクトップパソコンなど、ダンボールに入れるのが難しそうな家電はケーブルを抜いておけば、あとは引越し業者がパッキングして運んでくれます。

収納ケースに入れておいていいもの、ダメなもの
荷造りは原則依頼主が行う、梱包できないものは引越し業者にお任せしてOK……。
と、ここで気にしておきたいのが、「収納ケースに入っている荷物」の扱いです。シーズンオフの衣類などをしまっていることが多いプラスチック製のケース、箱という形状をしている手前、そのまま運べそうな感じもしますが、果たして引越し業者の見解はどうなのでしょうか。
今回取材させていただいた引越し業者の場合だと、各社とも「基本的にはそのままでも運び出しOK」のお返事をいただきました!
しかし1点気になるワードがあります。「基本的に」とは一体どういうことなのでしょうか。
・ケースを中身ごと運ぶには、「何が入っているか」がカギになる
収納ケースの中身をそのまま運んでもらえるのは、「衣類」に限定されるそうです。つまり、衣類以外のものを収納ケースにしまっている方は、取り出してダンボールに梱包し直す必要があるということ。
・衣類はそのままでOK!
先に述べたような、シーズンオフでしまってある衣類などはそのまま運んでもらうことができます。そのほか下着類、靴下、タオルなどもOK。ただし、運ぶときにフタが開いたり外れたりしてしまわないよう、フタがしっかりと閉まっていることを確認しましょう。
・そのままで運んでもらえないものは?
一方、収納ケースに入れたままではダメなものは以下になります。
- ・液体が入っているもの
- ・プラスチック製品や電化製品
- ・衣類の間に割れ物を挟んでいるもの
まずは「液体が入っているもの」。中で容器が割れてこぼれたりしたら大変ですから当然ですね。
また、「プラスチック製品や電化製品」も運んでいる最中に壊れてしまったりする危険があるため、取り出して別に梱包しなければなりません。
分厚い本などの明らかに重いものも、入れたままだと引越し業者の負担になるほか、ケースそのものの底が抜けてしまったり、割れてしまったりすることも考えられるので、必ずケースから出すようにしましょう。
ついついやってしまいがちなのが「衣類の間に割れ物を挟んでクッションがわりにする」。梱包も終盤にさしかかったところで出てきたガラス製品や、壊れやすいデリケートなインテリアなど、梱包が面倒で「少しくらいなら……」と思うかもしれませんが、これはNG。
万が一、衣装ケースが破損した場合、中に入れてはいけないものが入っていると保証されないことも考えられます。普段、生活のなかで当たり前に収納ケースに入れていても、引越し時には取り出さないといけないので荷造りの際には念入りにチェックしましょう。
もちろん貴重品や現金など、引越し業者に運んでもらうことのできないものも入れないように気を付けてくださいね!

収納ケースを運んでもらう際の注意点とは?
収納ケースに入れていいものとダメなものが分かったところで、次に実際に運んでもらう際に気を付けたいことを見ていきましょう。
・フタを固定する
持ち運びの際に中の荷物が出てしまわないか心配な方は、フタをテープで固定するなどしておきます。この時、ガムテープなど粘着力の強いテープを使ってしまうと後からはがす際に跡が残ってしまうことがあるのでご注意を。
フタの何カ所かを軽く固定する程度でもOKですし、引越し業者によってはテープでの補強は不要としているところもあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
・キャスターを外す
キャスター(車輪)付きのケースの場合は、本体からキャスターを外しておくとスタッフさんの手間を省けるので親切です。これは運搬中にトラックの車内で動いてしまい、他の家財などが傷ついたり破損したりすることを防ぐため。外した部品は無くならないように保管してくださいね。
ちなみに、キャスター付きでもケースごと布でくるんで運搬してくれる引越し業者もあるので、「キャスター付きの収納ケースはどうすればいい?」と相談してみるのもおすすめです。
一見、丈夫に見える収納ケースも、長い間使っていたり、日に当たる場所に置いていたりすると見えない劣化が進行しています。そうなっていると、案外ちょっとしたはずみで壊れてしまったり傷がついたり……。
心配のある収納ケースに入っているものは、破損を防ぐためにも取り出しておいたり、ケース自体を補強しておいたりといった対策が必要です。

まとめ
収納ケースに入れたまま荷物が運べると、荷造りの負担も大幅に軽減されるもの。便利な面を最大限利用してラクラク引越しを目指しましょう。
取材協力
アーク引越センター
アリさんマークの引越社
KIZUNA引越センター
クロネコヤマトの引越サービス
ハート引越センター
掲載:2017年2月28日
写真:PIXTA
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