引っ越し後にいらない大量のダンボール! どうやって処分する?回収してもらう方法は?
新居に荷物を運び入れると引越しもいよいよ後半戦。荷ほどきという最後の一山を越えれば、ようやく引越しもひと段落します。
片付いた部屋を見回してみると新居の新鮮さが清々しく感じられることかと思いますが、唯一引越しの名残を感じさせるのが空になった大量のダンボールの存在。これが処分できれば部屋が格段にスッキリして、初めて引越しが完了した実感が出てくるんですよね。
引越しに必要になるダンボールの数は、おおむね「1人当たり20箱」と言われています。もちろん個人差があるので人によってその数は前後しますが、ある程度の目安がこの数字のようです。
引越しに使うダンボールはそれなりに大きいですし、つぶしたものを広げて重ねておいても枚数があるのでかなりスペースを取りますよね。「日常生活で再利用するかもしれない」と何枚かキープしておく人もいらっしゃるかと思いますが、「全部残しておく」という人はなかなか少ないと思います。
そこでダンボールを処分する必要が出てくるわけですが、どのように処分するのがいいのでしょうか。いくつかの方法と、そのメリットについてご紹介していきたいと思います。

依頼した引越し業者に後日回収してもらう
引越し業者によっては、ダンボールの引き取りサービスを行っているところがあります。荷ほどきが完了し、ダンボールが全部空っぽになったら引越し業者に連絡すると、翌日以降に新居まで引き取りに来てくれます。料金は基本的に無料としているところが多いようです。
こうしたサービスは多くの引越し業者が行っています。念のため、依頼する引越し業者がダンボール回収のサービスを行っているか、またその内容や条件について確認するといいでしょう。
この方法のメリットは、電話1本でダンボールが処分できてしまうところ。費用がかからないのも利用者にとってはうれしいですよね。
引越ししたばかりだと、新住所のある自治体のゴミ出し方法に慣れておらず、「ダンボールって、何曜に、どうやって捨てればいいんだろう?」と戸惑ってしまいがち。しかし引越し業者に引き取ってもらうのであればその心配はありません。電話するだけという、最小限の手間で済みます。
ダンボールの引き取りに関する細かいルールは引越し業者によって違うと思いますが、アート引越センターの場合では、「引越してから3カ月以内ならば、1回無料」で引き取ってもらえるそうです。また、それらの条件にあてはまらない場合は有料になるケースもあるようですので確認が必要。いずれにしても、早めに荷ほどきをしてしまい、無料期間のうちにまとめて引き取ってもらうのがよさそうですね。
引越し業者に依頼して引越ししたのであれば、こうしたダンボールの引き取りはサービスの一環として行われています。せっかくですので利用してみてはいかがでしょうか。
ちなみに、引越し業者によっては原則として自社のダンボールしか回収を受け付けない場合もあるようです。利用の際は事前に確認するようにしましょう。

古紙回収業者・不用品回収業者に引き取ってもらう
余ったダンボールを古紙回収業者や不用品回収業者に引き取ってもらうということもできます。
彼らに引き取ってもらうにもいくつかの方法があります。
まずは、町内を巡回している回収車に渡してしまう方法です。ただしこれはいつ回収車が近くに来るのかがわからないため、「早く処分したい!」という人にはあまり向いていないかもしれません。
次に、引越し業者の指定する場所や「リサイクルセンター」にダンボールを持ち込む方法です。これは自分のタイミングで処理できるところがメリットですが、大量のダンボールを運ばなくてはならない手間が発生します。
そして、民間の不用品回収業者に電話などで回収依頼をかけて引き取りに来てもらうという方法もあります。自宅の玄関先まで来てくれる回収業者もあるようです。
これらの方法の費用がどれくらいかかるかについてですが、実は一概にどうなるか、というのを紹介するのは難しく、いくつかのパターンが考えられます。
利用者にとって望ましいのは、ダンボールを無料で引き取ってもらうパターンです。これなら特に出費もなく、安心して処分することができます。
また、利用者がいくらかお金を払って処分するケースも考えられますが、逆にダンボールを買い取ってもらえる可能性もあります。
今ではほぼ見かけることはありませんが、一昔前は新聞紙・古雑誌などを回収する車が町内を巡回していて、そこに古紙を持ち込むと量に応じてトイレットペーパーなどをもらえるといったことが行われていました。「あれくらいの利益を期待してもいいのでは……」と思う方もいるかもしれません。
もちろんダンボールの買い取りをしてくれる引越し業者もありますが、「ダンボールが売れる」といっても、その対象のほとんどは店舗や工場などで出る大量のダンボール。一般の引越しで発生したダンボールを買い取ってもらう場合も、利益が出ると考えずに、「無料で処分できた」くらいの心構えがよいかもしれません。
このように、古紙回収業者・不用品回収業者を使用した引き取りのパターンには、「無料」、「買取」、「有料」の3つが想定されます。どのパターンになるかは、「どの回収業者を選ぶか?」「ダンボールの量は?」「ダンボールの状態は?(著しく汚れていないかなど)」によって変わってくるのです。
古紙回収業者・不用品回収業者に引き取ってもらうのであれば、まずは回収業者選びが肝要です。

自治体のルールに従ってゴミの日に出す
最後に、ダンボールをゴミの日に出す場合の方法と注意点です。
ダンボールは、多くの自治体で「資源ごみ」として扱われています。その場合「燃やすごみ」では回収されないので注意しましょう。
資源ごみの日やダンボールを捨てる際のルールは自治体によって違いますので確認が必要です。まず回収される曜日を確認し、「ひもで縛る」や「雨の日は出さないこと」といった注意事項を守りましょう。
また、引越しで出た大量のダンボールを指定の日に一気に捨てても、全てを回収してくれない可能性があります。回収に来た業者としては、その回収場所にいきなりそんなたくさんのダンボールが出るなどということは想定外であり、全てを積みきれないかもしれないからです。
ですので、ゴミ捨て場に大量のダンボールを出すのであれば事前に自治体や回収の事業所に連絡を入れ、「〇月〇日に引越し後のダンボールを捨てる予定なのですが」と相談するようにしましょう。あるいは何回かに分けて少量ずつ捨てていく、というやり方もあります。
ゴミの日にダンボールを捨てるメリットとしては無料であることと、捨てるタイミングを自分で調整できる点です。ただし、“捨てる際のルール”はしっかり守る必要があります。

自分に合った方法で、きちんと処分しよう
引越しの荷ほどき後に残る大量のダンボール。部屋のスペースを占拠することも多く悩みのタネになりがちですが、多くの業者ではダンボールを回収してくれることがほとんどです。
まずは業者に回収してもらうことを優先し、できるだけ早めに荷ほどきを進めてしまうのがよいでしょう。
それでもどうしても片づけきれなかったものは民間の回収業者を利用したり、資源ごみとして自治体に回収してもらうのがよさそうです。いずれにせよ、引越しにともなうごみは頻繁なものではありません。きちんとルールを確認し、トラブルのないように処分したいですね。
取材協力
アート引越センター http://www.the0123.com/
掲載:2017年2月27日
写真:PIXTA
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