引越し先の収納が足りない! そんな場合に使える「トランクルーム」って?|引越し見積もり・比較【SUUMO】

引越し先の収納が足りない! そんな場合に使える「トランクルーム」って?


公開日  2017年05月19日

会社の寮に入る際や海外への赴任、建て替え・リフォームで仮住まいに引越したときなど、収納スペースが足りず荷物を収納できない・新居へ全ての荷物を持っていけないという場合があります。でも、いずれまた引越すし、処分はしたくない……ということもあるはず。そんなときには、貸し倉庫やトランクルームなどを利用するという手もあります。今回は一般社団法人 日本倉庫協会にトランクルームの概要について、全国に7万室以上のトランクルーム「ハローストレージ」を展開するエリアリンク株式会社に実際のトランクルームの利用法を聞きました。

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「トランクルーム」にはさまざまな種類がある

一口にトランクルームといっても、どのようなものがあり、どれを利用するのがよいのかはなかなかピンとこないという人も多いのでは? 日本倉庫協会の方によると、トランクルームは「倉庫業者が運営するもの」と「不動産会社など、倉庫業者以外が運営するもの(賃貸型トランクルーム:収納サービスとも称される)」に分けられ、利用方法が異なるそうです。

・倉庫業者が運営するトランクルーム
国土交通省の登録を受けた、営業倉庫業者が運営しているトランクルーム。利用者から荷物を預かるという寄託契約を結び、預かった荷物を倉庫に保管します。

・倉庫業者以外が運営するトランクルーム(賃貸型)
倉庫業以外の事業を行っている業者(不動産会社など)が運営するトランクルーム。利用者に収納スペースを「貸し出す」という契約を交わし、荷物の保管場所を提供します。市街地などで見かけるトランクルームなどは賃貸型トランクルームのほうが多いのだとか。

運営する業者が倉庫業者かそうでないかによって契約の内容が違うということですが、その他に違いはあるのでしょうか?

「倉庫業者が運営するトランクルームは寄託契約に基づき、お客様から預かった荷物を適切な方法で保管・管理します。空調管理の行き届いている倉庫を選べば、気温や湿度が一定に保たれ、デリケートな保管管理が求められる楽器や着物などを保管することもできますよ。また、倉庫業者は約款に基づいてサービスを提供するので、原則荷物に火災保険を付保し、給排水設備の事故に伴う漏水・放水・溢水や盗難などにより万が一荷物に損害が生じた場合、賠償の責任を負います」(日本倉庫協会)

利用料金については荷物の量や種類、保管してほしい環境によって、倉庫業者が適切な倉庫を提案し、「たんす」や「衣装ケース」といったように、荷物一つひとつに対して見積もりを作成してくれます。そのため料金はまちまち。見積もりを作成してもらい、預けるか処分するかを検討してもよいでしょう。

一方、賃貸型トランクルームの特徴は以下のとおり。

「倉庫業者に荷物を預ける場合は、セキュリティの観点から、出し入れには原則として業者の社員が立会います。また、トランクルーム自体が郊外にあることも多いため、頻繁な出し入れには向かないことも。その点、賃貸型トランクルームは利用者が自由に出入りでき、また出入りの時間に制限がないところも多いため、頻繁に荷物の出し入れをしたい場合は賃貸型トランクルームを利用するのがよいかもしれませんね。もちろん、賃貸型のトランクルームもセキュリティ面はしっかりと考慮されていますので、そこまで心配することはないでしょう」

賃貸型トランクルームは収納スペースの広さと立地条件によって料金が設定されています。都心部では屋内タイプの0.5畳で1万円ほどですが、ほかの都市では同条件で3000円ほどのところも。基本的には市街地ほど賃料が高く、郊外では安くなるとのこと。また、屋内タイプは同じ条件(広さ・立地)の屋外タイプと比べると賃料が2~3割ほどアップするそうです。

自分の預けたい荷物について、どれくらい行き届いた環境で管理したいか、どれくらいの頻度で荷物の出し入れをしたいかなどを考慮し、トランクルームを選ぶとよさそうですね。

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倉庫業者のトランクルームに荷物を預ける場合

温度や湿度など、整った環境で荷物を保管したい場合は、倉庫業者が営むトランクルームを選ぶのがおすすめ。絵画などの美術品や、ピアノなど大きな楽器を預けられるところもあるため、預けたい荷物の内容を業者に伝えて適切な倉庫に保管してもらいましょう。
「倉庫業者のトランクルームを選択する場合は国土交通省から『優良トランクルーム』の認定を受けている業者を選ぶのがよいでしょう。認定を受けるには『定温、定湿、防塵、防虫、防磁、常温・常湿』といった施設設備や「利用者からの相談窓口」の設置など一定の基準を満たす必要があります。優良認定トランクルーム業者は事業所窓口やパンフレットなどに『優良トランクルームマーク』を掲げています」(日本倉庫協会)
利用時は、申込書(寄託申込書)に利用者の氏名や住所、預ける荷物の品名および数量など必要事項を記入し、荷物を持ち込んで預けるか、大きいものや重いものは自宅まで引き取りに来てもらうこともできるそう(別途料金が必要)。荷物を預けると、どのような荷物をいくつ預かったかなどを記した書類(受取証)が渡されます。これは預けた荷物を引き取る際に必ず必要なので、なくさないように保管しておきましょう。
荷物を出したい場合、新たに預けたい場合は、そのつど業者に連絡を入れると対応してもらえます。

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賃貸型トランクルームに荷物を預ける場合

保管する環境にさほど影響を受けないものや、ちょっとした荷物を収納しておき、こまめに整理をしたい場合などは賃貸型トランクルームを選ぶと使いやすそうです。都市部にも多くのトランクルームを展開しているエリアリンク株式会社の「ハローストレージ」は、空き状況もインターネットで検索でき、利用の申し込みもネットでOK。トランクルームには屋外のコンテナ型と、屋内のフロアに仕切りと扉をつくった屋内タイプがあり、用途に合わせて利用できます。
「屋外タイプのトランクルームは断熱材を使用し、通気口による換気を行っています。温度の変動は外気温のプラスマイナス5℃ほど。アウトドア用品やスキー板などの趣味用品のほか、専用のトランクルームではオートバイなどを収納することもできます。
屋内タイプはフロア全体で空調管理と換気を行っているため、気温は一定です。とはいえ、あくまで一般的な温度管理ですので、高級な美術品や繊細な楽器、毛皮など、厳重な管理の必要なものは保管いただけません。自宅の押入れやクローゼットと同じように、シーズンオフの洋服や本、ひな人形や五月人形、暖房器具といったシーズンものを収納するのに向いています」(ハローストレージ)

広さによって賃料は異なり、また屋外タイプのほうが屋内タイプよりもややお得。利用したいトランクルームがあった際には、希望すれば内見もできるとのこと。こうした賃貸型トランクルームは、駅の近くや住宅街などの市街地にも増えてきており、自宅の近くに空きがあれば荷物を預けられるというのもメリットといえそうです。

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荷物や目的に応じて使い分け、将来的に置き場所を確保すること

収納が足りない、新居に全ての荷物を持っていけないといった場合の、トランクルームを借りるという方法について2社からお話を聞いてみました。利用の際には、

・自分が預けたい荷物はどれくらいあるのか
・保管する環境にどれくらい気を配りたいか
・どれくらいの期間、保管したいのか
・出し入れの頻度

上記のような点について考え、倉庫業者が運営するトランクルームか、賃貸型のトランクルームかを選ぶのがよさそうですね。
また、荷物は預けたら必ず引き取るようにしましょう。一度預けてしまうと、ついつい「まだしばらくは……」と後回しにしてしまうこともありますが、その間にも預けるための費用は発生しています。一定期間取り出すことがなければ処分を検討するなど、次のステップを考えるのも大切。将来的にはきちんと置き場所を確保するなどして、大切な荷物を引き取るということも考えておきたいですね。

取材協力
一般社団法人 日本倉庫協会 業務部
エリアリンク株式会社(ハローストレージ)

掲載:2017年5月19日
写真:PIXTA

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