建て替え・リフォームで仮住まいへ。引越し荷物や近所への挨拶はどうする?
公開日 2017年07月28日
現在住んでいる家を新たに建て替えたり、リフォームしたりといった場合には、一時的に家を変え、一定期間はそこに住む必要があります。こうした「仮住まい」への引越しの際に気をつけたい「荷物の扱い」や「近所への挨拶」などについて、通常の引越しとは異なるポイントを、全国にトランクルーム「ハローストレージ」を展開するエリアリンク株式会社と、マナースクール「ライビウム」代表の諏内えみさんにおうかがいしました。

今の家にある荷物、全部持っていくのは難しい?
建て替えやリフォームなどによる一時的な転居であれば、その期間がどれくらいになるかは事前に分かることが多いですね。数カ月~半年など、期間の決まっている転居であれば、荷物を全て持ち込むよりも、生活に必要な最低限の家具や家電だけを持ち込むほうが、引越し料金の節約にもなります。引越し料金は荷物の量と移動距離をベースに設定されているので、荷物が少ないほどお得に引越すことができます。また、入居する物件自体も、広さや収納スペースにこだわらず、住むために必要な広さをクリアできる物件を探せば、同じ条件でもより安く借りることができそうです。
とはいえ、今よりも手狭な家に引越すことになるので、どうしてもスペースなどが足りずに収納しきれない荷物が出てしまうことも予想できますね。ではこういった場合、どのように対処するのがよいのでしょうか。
・処分する
思い切って、不要なものは処分してしまうのもよいですね。できるだけ荷物を減らしておけば、コストを抑えながら身軽に仮住まいへ引越しできます。大型家具や家電などは、買い取ってもらえることもあるため、一度リサイクルショップなどに問い合わせてみるのもおすすめです。
・引越し業者に保管を依頼する
仮住まいへの引越しを依頼する際に、あふれた荷物を保管するサービスを展開している引越し業者もあります。建て替えなどの場合は自宅から仮住まい、仮住まいから自宅への2回の引越しが発生するため、お得に引越せるリフォーム時向けのプランを用意してくれている引越し業者に依頼すれば、荷物の保管もお願いしやすいですね。
・トランクルームに預ける
現在、さまざまな会社が、屋外のコンテナタイプや屋内ロッカータイプのトランクルーム(収納スペース)を貸し出しています。いろいろな場所にあるので、預けたい場所や荷物のタイプに応じて選ぶことができ、自由に荷物の出し入れができるのも特徴です。
大きく分けて、荷物の保管には「引越し業者に依頼する」「トランクルームを借りる」の2パターンがあることが分かりました。

トランクルームってどうやって借りるの?
今回は、全国に7万室以上あるトランクルーム「ハローストレージ」の方にお話を聞きました。
まず、トランクルームにはどのようなタイプがあり、どう違うのでしょうか?
・「屋外コンテナタイプ」と「屋内タイプ」
ハローストレージで用意されているトランクルームは、屋外、屋内の2種類に分かれています。
「屋外タイプは貨物輸送用のコンテナを内装材で養生し、床や壁を造ったもの。断熱材が入っていて、ルーム内の気温は外気温の±5℃ほどの範囲で変動します。アウトドア用品や車のタイヤ、スキー板やスノーボードなどの保管に利用する人も多いですが、直接地面に触れるということもないので、洋服や本などの保管ももちろんOKですよ。
屋内タイプは、オフィスビルのフロアを壁で仕切って、ロッカールームのようにしたビルインのタイプと、トランクルーム専用に建てた一棟タイプがあります。こちらは空調管理がされているので、衣類や書籍といった小物類のほか、温度や湿度の変化がやや気になるひな人形や五月人形なども保管OK。なかには、家電を収納されている方もいらっしゃいます」(ハローストレージ・以下同)
ハローストレージのトランクルームは、基本的に24時間出入りが自由。荷物の出し入れも好きなときにできるのがうれしいですね。ちなみに、賃料は地域によっても異なりますが、屋外コンテナタイプのほうがお得で、屋内タイプは屋外タイプの賃料よりも20~30%アップするそうです。
・利用方法は?
賃料は、月ごとにクレジットカードか口座振替での支払いになり、1年ごとに契約が更新されます。更新時には賃料の半額が更新料として必要になりますが、リフォームなどでの利用であれば長期間の利用は少ないので、更新料の心配はないかもしれません。もとの住居に戻り、トランクルームの利用をやめる際は、契約を解除したい月の前月末までにネットか電話で連絡を入れればOK。もちろん、「もう少し預けておきたい」という場合はそのまま継続して使うこともできます。
・セキュリティは? 持込禁止のものは?
トランクルームに預ける荷物は、もちろん個人の大切な資産。セキュリティ面はどのようになっているのでしょうか? ハローストレージでは、
「それぞれのスペースに入るための扉にはダイヤル式のロックがついています。また、屋内型のトランクルームは建物に入る際にもカードキーによる認証が必要になっているため、契約者と当社のスタッフ以外は入館できないようになっています」とのこと。
仮住まいはどうしても手狭になりがち。どうしても持っていけそうにない荷物がある場合には、トランクルームの利用を検討してみてもよいかもしれません。

仮住まいへの引越し、ご近所への挨拶は?
自宅を工事している間、仮住まいに住むことになりますが、この場合はご近所への挨拶などはどのようにするのがよいのでしょうか? 仮住まいへの引越しだからといって、通常の引越しと特に違うマナーなどはありません。もちろん、ご近所へのご挨拶はしたほうがよいでしょう。そこで最適な挨拶品をマナースクール 「ライビウム」代表の諏内えみさんに聞いてみました。
「ご挨拶の品をお渡しするときは、できるだけ好き嫌いの分かれないマドレーヌやクッキーなどのお菓子、洗剤などの消耗品がおすすめですよ」(諏内さん)
ご挨拶にうかがうのは、マンションの場合は両隣と上下階の部屋へ。家族に小さな子どもがいる場合などは、「子どもがいるのでお騒がせするかもしれませんが……」とひと声かけておくのもよいでしょう。
仮住まいでは少ないかもしれませんが、一戸建ての場合は両隣やお向かい、そして裏手のお宅にもご挨拶を。
住む期間の決まっている「仮住まい」であることは無理に伝えなくてもよいですが、短期間の場合はあわただしくなってしまうので、伝えておくとよいかもしれませんね。
普段の引越しとは勝手の異なることも多い建て替え・リフォームでの仮住まいへの引越し。引越し回数が2回になることもふまえてリフォーム引越しに対応してくれる引越し業者を探す、入りきらない荷物は一時的に預けるなど、工夫も必要になってきます。しっかりとリサーチして、失敗のないように引越しを行い、新しくなった家にも気持ちよく戻れるようにしておきたいですね。
取材協力
エリアリンク株式会社
マナースクール「ライビウム」代表 諏内えみ
掲載:2017年7月28日
写真:PIXTA
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