集合住宅(マンション・アパート)に引っ越したら、どの部屋まで挨拶すべき?また、大家さんには挨拶に行くべき?
引越しを経験された方にアンケートをとったところ、下記のお悩みをいただきました。 「マンションへの引っ越しの際、近所の挨拶は両隣と階下だけで良いのか、あるいは同じ階は全部のほうがいいのか。(同じ階だとエレベーターで遭遇する機会も多いだろうから)」 「賃貸の場合、大家さんに挨拶に行くべきか悩んだことがある」
引越しの挨拶をいざしようと思ったもののどこまですべきなのかは迷うところですね……。専門家の方にアドバイスを頂きました。

集合住宅の場合、上下左右の4部屋が基本。部屋数が少ないなら1フロアすべてが理想
引越しのマナーも時代とともに随分変わってきました。挨拶をする範囲も、その丁寧さも簡素化の方向にすすんでいます。しかし、人間関係は最初が肝心。「これからどうぞ宜しくお願いします」という謙虚な気持ちで出会うことで、あなたの印象は変わります。新しい生活が快適になり、はたまた人生が想像を超えるワクワクした方向に進んでいくかもしれません。
一戸建ての場合は“向こう3軒両隣”という言葉通り、自分の家の向かい側三軒の家と、左右二軒の隣家にご挨拶へ。これは、古くは隣保制度の単位でした。日常親しくコミュニケーションがある近隣の人には、挨拶をしておくものでした。
集合住宅の場合は、上の階と下の階の方、そして左右両隣というのが基本です。ただ同じフロアの部屋数が少ない場合、例えば5室程度であれば、すべてに挨拶をしておくことをお勧めします。
最初に挨拶をしておくことで、エレベーターで一緒になったり、ゴミ捨てで顔を合わせたときなど、気まずさがなく気持ちよくコミュニケーションがとれます。また、人はおもわぬことでお世話になったりするものです。“遠くの親族より、近くの他人”といわれるように、頼れる近隣さんが何人かいると心強いものですね。

大家さんには挨拶に行くべき?
もちろんです!その他、管理人さん、自治会があれば会長へもご挨拶に伺いましょう。毎日の生活で、何事もないのがベストですが、人生何が起こるかわかりません。大家さんとは良好な関係を築いておくこと。話しやすい関係性をつくっておくと何かと良いと思います。隣人の騒音など何か困ったことが起こった場合、また、逆にあなたへ苦情が出ることがあるかもしれません。そんなとき、大家さんに力になっていただきましょう。話しやすい関係であれば、より聞いてくださるでしょうし、あなたの味方になってくださるかもしれません。最初のご挨拶で、よい印象を持ってもらえるよう、笑顔ときちんと感を忘れないでご挨拶に伺いましょう。
また、大家さんだけにとどまらず、近隣の住民の方々へも、引越し以降の日々の挨拶を忘れずに心がけていくことで、新しい生活をより良いものにしていくことができるはずです。

まとめ
挨拶に伺う対象(推奨)は、上下左右の部屋、1フロア5部屋程度であれば、同じフロアすべてが理想。また、大家さんはもちろん、管理人さんや自治会会長など周囲への挨拶をしっかりと行い、より良い新生活をスタートしましょう。
【今回お話を伺った専門家】

マナー&話し方未来研究所 所長 飯島永津子
テレビ朝日系民放・NHK局報道記者兼ニュースキャスターを経てフリーに転身。
愛媛大学医学部他大学、NHK・三越他カルチャー、BMIビジネスマナー認定講師。
皇室宮家、政財界の方々各界の著名人の取材経験を通じ、28年間多くの学びを得る。
マナーや話し方などの講演で、全国の受講者数は述べ5万人を超える。
※無断転用禁止。引用の際はSUUMO(スーモ)編集部までご一報ください
掲載: 2015年6月3日 写真: PIXTA
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