引越し業者にお心づけは渡すべき?渡すタイミングはいつ?
最終更新日 2020年07月06日
引越しを経験された方にアンケートをとったところ、下記のお悩みをいただきました。
「引越し業者に引越し代金とは別に心付けをあげたほうがいいのか。」 「どのタイミングで渡すのがベストか悩んだ」
お心づけはあったほうがよいのか、またそれはいつ渡すものなのか?専門家の方にお聞きしました。

お心づけは必要、ということはない。大切なのは感謝の気持ち
昔はお心づけを渡すことが定着していたようですが、現在は引越し業者に尋ねると、基本的には引越し料金に含まれているとのことで「必要ない」「お客様にお任せします」と返答されます。お心づけがあるかないかで正規の仕事の内容が変わることはありませんし、お心づけをした家としない家で正規の作業が変わることはありえないでしょう。そもそもお心づけとはお世話になる人へねぎらいの気持ち、感謝の気持ちを金銭や品物で表したものです。
しかし、汗を流して大荷物を運び、細心の注意を払いながら作業を進めている作業員に、本来の業務とはいえ、ねぎらいの気持ちや良い仕事をして頂いた感謝の気持ちからお心づけを渡すことは、お互いに気持ちが良いものだと思います。その場合、お心づけの金額は作業員一人に対し1000円程度が一般的です。渡すときはポチ袋などに入れて渡します。また、お金を渡す際は、リーダーの方に人数分まとめて渡すよりも、一人ひとりに「よろしくお願い致します」や「ありがとうございます」等のねぎらいや感謝の言葉と共に手渡す方が良いでしょう。その時はリーダーの方には少し多めに。また、リーダーの方に人数分を渡す場合は、作業員全員がそろったときが良いでしょう。全員が、お心づけをいただいたことを認識できるためです。

お心づけを渡すタイミングは、作業前・後それぞれでメリットがある
最も悩むのは渡すタイミングですね。作業前に渡したほうが、その後の作業員の気持ちが違うので作業内容が良いのではと言われますが、作業内容というよりも作業員とのコミュニケーションが取りやすくなるというメリットがあります。引越しはバタバタと忙しいものです。そのため、先にねぎらいの言葉と共にお心づけをお渡しすることで、気持ちよくコミュニケーションが取れ、その後の作業もスムーズになることでしょう。
一方、作業終了後に感謝の気持ちからお心づけを渡される方もいらっしゃいます。その場合に作業員は、仕事ぶりを評価されたと感じられるようです。
また、お金ではなく、お茶やジュースといった飲料でお礼をするということもあります。ペットボトルなどの飲料でしたら、渡す側があれこれ悩んだり気負いすることもありません。休憩の時や終わった時に「皆さんでどうぞ」と渡すと良いでしょう。気持ちは十分伝わります。
もちろん、お心づけを受け取っていただけない場合もありますが、「よろしくお願い致します」や「ありがとうございます」等のねぎらいや感謝の言葉は、マナーとして伝えるように致しましょう。

まとめ
お心づけは、「必ずしも必要」ではなく、感謝の気持ちをお伝えするひとつの方法ということですね。また、お渡しする場合のタイミングは、作業前か作業後か、目的にあわせて判断したいですね。
【今回お話を伺った専門家】

桜ことスクール 代表 松井千恵美
CA養成スクールでメイク・立ち振る舞い等の講師実績を持った、お箏(こと)の家元が教える大人のためのマナースクール。
「品」「礼儀正しさ」「心遣い」を身に付ける「世界に誇れるマナー」習得。企業、教育関係でも好評を得ている。
http://sakurakotoschool.com/
※無断転用禁止。引用の際はSUUMO(スーモ)編集部までご一報ください
掲載: 2015年6月3日 写真: PIXTA
引越し対応エリアから探す
現住所(現在の住居)の都道府県をクリックしてください。
SUUMO引越し見積もりでは、各都道府県の住みたい街ランキングを確認できます。
いま住んでいる街や住みたい街の情報をチェックして、引越しに役立てよう!
北海道・東北 | |
---|---|
関東 | |
北陸・甲信越 | |
中部 | |
関西 | |
中国 | |
四国 | |
九州・沖縄 |