ペットと一緒に引越し! 引越し方法や手続きなどを解説
最終更新日 2024年02月17日
引越し時には、大切なペットに関しても気を配らなければならないことがたくさんあります。周囲に迷惑をかけず、かつペットの負担も軽くしてあげるためには、どのような注意をすればよいでしょうか。ペットと一緒に引越しをする場合のポイントを見ていきます。
■目次
・ペットと一緒に引越しするには
・ペットの引越しを自分でするときのポイント
・引越し業者のオプションを使う場合のポイント
・ペット専門の引越し業者に依頼する場合のポイント
・海外にペットと一緒に引越す場合
・まとめ

ペットと一緒に引越しするには
引越しで環境が大きく変わるのは、人間もペットも同じです。移動の距離が長かったり、移動手段が限られていたりすると、どうやって連れて行くか悩むケースもあります。 そこで、ペットと一緒に引越しする場合の注意点などについて見てみましょう。
■ペットの引越し方法は3つ
ペットと一緒に引越しする方法には、大きく3つあります。
- • 引越し業者に依頼
- • ペット輸送専門業者に依頼
- • 車や公共交通機関を利用して自分で連れていく
引越し業者に依頼するメリットは、ワンストップなので自分の手間が最小限で済むことです。一方、ペットの種類によっては受け入れられない、追加料金がかかるといった不安材料もあります。
輸送専門業者への依頼では、ペットの負担を最小限にとどめ、珍しい生き物でも対応してくれる利点があるでしょう。しかし、専門業者はそう多くはないため、探す手間がかかったり、費用が高かったりします。
車や公共機関で運べれば、ペットと一緒にいられ、費用も必要ありません。しかし、ペットが乗り慣れていない移動手段だとストレスが生じる場合もあり、爬虫類や魚類などの輸送には不向きです。

ペットの引越しを自分でするときのポイント
費用面でもペットのストレス面でも、自分で連れていければ、ペットも飼い主も安心です。
ペットの引越しを自分でするポイントについて、移動手段別に説明しましょう。
■車移動
ペットと一緒にバスや電車を利用するには、周りへの十分な配慮が不可欠です。しかし、自家用車であれば、そのような心配はいりません。 ただし、ペットが普段から乗り慣れている車でないと、車に乗ることそのものがストレスにつながります。
また、人間と同じく動物も車酔いをすることがあるので、動物病院で酔い止めの薬をもらっておくと安心です。好きな玩具を置いておいたり、ときおり窓を開けて空気を入れ替えたりなど、ペットの負担を減らす工夫も大切。鳥などは、突然暗くなるトンネルなどに不安を感じるため、ケージを布で覆うことも有効です。
人間にシートベルトが義務付けられているように、ペットの安全確保も忘れてはならず、ペットクレート(ゲージ)やハードケースは必須です。犬の場合は、高速道路のサービスエリアにあるドッグランなどで休憩をさせてあげましょう。
■新幹線など電車移動の場合
新幹線でペットを同伴させる場合、JRの旅客営業規則にその条件が記載されています。この条件を満たさなければ、新幹線にペットを連れ込めません。
その条件とは、
・小犬・猫・鳩またはこれらに類する小動物(猛獣やへびの類を除く)で、長さが70cm以内のものに限る
・縦・横・高さの合計が90cm程度のケースに入れる
・ケースと動物を合わせた重さが10㎏以内
・ケースから体を出さない(ドッグスリングはNG)
それらをすべてクリアするとなると、大型犬はもちろん、中型犬でも難しい場合があるかもしれません。 もちろん身体障害者補助犬法に定める盲導犬・介助犬・聴導犬を使用者本人が随伴する場合は、法定の表示を行っている場合に限り可能です。
ペットも切符が必要
新幹線にペットを持ち込む場合は、ペットにも切符が必要です。しかし、それは乗車賃としてではなく、手回り品、つまり荷物としての料金280円がかかります。 本来、動物は持ち込めない荷物の扱いです。しかし、ペットの場合は、特別に許可されています。そして、ペットを入れたケースは、手回り品という扱いになるのです。
■飛行機で移動する場合
遠方や海外への引越しでは、飛行機を利用します。一部の航空会社を除いて、機内にペットを持ち込むことはできません。事前に申し込み、預かってもらいましょう。 その際はペットクレート・ケージが必要です。航空会社で貸してくれることもあるので、貸し出しの有無や、貸し出してくれる場合のサイズなどについて確認しましょう。
預けたペットは、貨物室に乗せられます。貨物室といっても、空調が整った場所で預かってくれます。しかし、気圧の変化や騒音などで負担がかかるのも事実。そのため、航空会社に責任を問わない旨の同意書へのサインが求められます。
飛行機では、フレンチブルドッグなどの短頭種は預けられない、あるいは預けられる時期を決めている航空会社があるので、事前の確認が必要です。

引越し業者のオプションを使う場合のポイント
自分でペットの引越しができない場合、引越し業者のオプション利用も役に立ちます。その場合、どのようなことに注意すればよいでしょうか。
■輸送方法は? 実際の輸送は専門業者が行う
引越し業者のオプション内容には、『犬・猫・小動物のみ』から『小鳥・熱帯魚』にまで対応する業者など、さまざまです。自分のペットが対応可能かどうか、確認しましょう。
ペット輸送は、たいていの場合、引越し業者も専門業者に委託しているので安心です。
引越し業者が引越し主から請け負い、ペットを実際に輸送するプロの専門業者に依頼するのです。「それなら、はじめから専門業者に頼んだほうが早いし料金も安くなるのでは?」と、考える人もいるでしょう。 費用面だけを見ると、確かにそういえます。
しかしペット輸送業者を探したり、連絡を取ったり、引越し当日の手間を考えると、ワンストップでできるのはメリットになります。引越し業者を窓口に依頼すれば、ペットの輸送と引越しのタイミングがズレる心配もなさそうです。

ペット専門の引越し業者に依頼する場合のポイント
特殊な動物や爬虫類などは、引越し業者のオプションでは対応していないケースが多くあります。そのような場合は、ペット専門の引越し業者やペットタクシーを利用します。その際の注意点やポイントはこちら。
■ペットの引越しの相場は?
ペット専門の引越し業者を依頼するとき、気になるのはその料金です。ペットの種類や、引越しする距離、陸路なのか空路なのかなど、金額の変動要因がたくさんあります。かならず見積もりを取るようにしましょう。
■ペット引越し業者を選ぶには?
大切なペットだからこそ、安心できる業者に預けたいものです。なかには悪徳業者がいる可能性もあるため、費用が安いという点のみで決めてしまうのは心配です。ネットで口コミ情報なども確認しておきましょう。 遠方への引越しなどでは、引越しをする日とペットの到着日が違うこともあります。そのような場合には、利用できるペットホテルがしっかり用意されている、24時間対応であるなども基準になります。

海外にペットと一緒に引越す場合
引越し先が、海外のケースもあるでしょう。異国の地だからといって、大切なペットを置いていくわけにはいきません。 海外にペットを連れていく場合に、知っておくべき点や気を付けることはどのようなことでしょうか?大切なポイントをまとめました。
■海外へ行くときの引越し手続き
引越し先の国の検疫所・大使館等に、ペットが入国できるかどうかを確認します。入国可能となった場合は、以下のような書類の準備が必要になります。国によって必要書類は異なるので、必ず確認し、確実に準備をしましょう。
- 必要書類の例
- • 輸出検疫証明書
- • 健康証明書
- • 輸入証明書 等
オーストラリアは検疫が最も厳しい国の一つ
オーストラリアに引越しを予定している人は、ペットの検疫が最も厳しい国の一つであることを理解しておきましょう。オーストラリアへのペットの持ち込みを管理するのは『Department of Agriculture and Water Resources』です。オーストラリアの人々や動植物の健康を守り、環境に悪影響を与える可能性のある海外からの害虫や病原体を防ぐために、厳しい検疫を行っているのです。

まとめ
引越しは、人間にとっても不安が生じるもの。ペットにとっては、ストレスにさらされるリスクがあります。 大切な家族であるペットと一緒に、スムーズな引越しができるように、万全の準備で臨みましょう。
写真/PIXTA
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