引っ越しに伴う電気の手続き<解約から使用開始まで>
引っ越しに伴う電気、ガス、水道の手続きはそれぞれ異なっていて、とても複雑。でも、引っ越し前後はバタバタしているので、「うっかり手続きを忘れていた!」なんてことも起こりやすいもの。少しでも効率よく、スムーズに手続きを済ませたいですよね。
そんな方のためにまずは電気について、旧居での解約から新居での使用開始まで、手続きの流れを分かりやすく紹介します! 流れを押さえて、手際よく引っ越しを完了させましょう。
■目次
・<旧居の電気>解約・停止の流れ
・<新居の電気>開始の流れ
・引っ越しは電気料金見直しのチャンス! お得な電力会社の選び方
・まとめ

<旧居の電気>解約・停止の流れ
引越しが決まったら、まずやらなければいけないのは、これまで住んでいたところの電気を停止すること。
そのために必要な手続きと、注意事項についてまとめました。
(1)時期
引っ越しの1〜2週間前
(2)連絡先
現在使用している電力会社
(3)方法
インターネットまたは電話
(4)必要なもの
● お客さま番号(「検針票」や「電気料金領収証」などに記載されています)
● 契約者氏名
● 現住所
● 引っ越し先の住所
● 引っ越し日
(5)立ち合い
基本的に不要。引越し当日(退去日)にブレーカーを落とせば手続きは完了です。
電気が停止される日で電気契約は終了となり、電気料金は日割りで計算されます。
この場合、支払いには以下の方法があります。
日割りの電気料金の支払い方
● 係員に集金を依頼する
● 新居へ請求書・振込用紙を送付する
● クレジットカードで支払う
● 口座振替を利用する
ただし、クレジットカード払いと口座振替は、旧居と新居で電力会社が変わると利用できないこともあります。電力会社に確認しましょう。
電気の停止手続きを忘れたまま引っ越しをしてしまった場合は?
まずは、気づいたらすぐに旧居で使用していた電力会社に連絡しましょう。
電気代は、前回の検針日から利用停止日まで日割りで計算されますから、手続きが遅れれば遅れるほど損になってしまいます。

<新居の電気>開始の流れ
(1)時期
具体的に「いつまで」という期限はありませんが、引っ越し日が決まったらすぐに手続きするのがおすすめです。
(2)連絡先
新居で使用する電力会社
(3)方法
インターネット、電話、ハガキ(新居に置いてある場合があります)
(4)必要なもの
● 住所
● 契約者氏名
● 引っ越し日(使用開始日)
● 希望の電気料金プラン
● 電気料金の支払い方法
(5)立ち合い
基本的に立ち会いは不要です。アンペアブレーカーのスイッチを入れれば手続きは完了します。ただし、スマートメーターが付いている場合は、アンペアブレーカーを操作する必要はありません。
電気開始の手続きをする前に引っ越しをした場合はどうなる?
開始手続きを忘れたまま引っ越しをしてしまったら、できるだけ早めに電力会社へ連絡しましょう。
引っ越し先の電力メーターが従来のアナログ式の場合は、電気の開始手続きや契約をしていなくても、部屋のブレーカーを上げれば電気を使い始めることができます。しかし、スマートメーターに取り換えられている場合は、事前に連絡をしなければ使えないことがほとんどです。

引っ越しは電気料金見直しのチャンス! お得な電力会社の選び方
2016年4月に電力の小売りが全面自由化され、これまでは各地域の電力会社が電気を独占販売していましたが、自由に電気会社や料金メニューを選べるようになりました。
電力自由化や電気料金の仕組みなどについては、経済産業省 資源エネルギー庁のホームページで紹介されているので、詳しく知りたい場合はこの機会にあらためてチェックしてみても良いでしょう。
電力の小売り全面自由化で、まさに、引っ越しは電気料金を見直すチャンスとなりました。引っ越しを機に電力会社を選択し直すことで、これまでよりもお得に電気を使えるかもしれません。
ではどうやって電力会社を選べば良いのでしょう。お得な電力会社の選び方を紹介します。
1:「○○と電気をセットで割引」というタイプを選ぶ
多くの電力会社が提供しているのが、インターネットやガスと一緒に電気を契約すると、お得になる、というセットプラン。自分に必要なサービスをまとめて契約することで、インターネットやガスなど、他の料金も節約できるかもしれません。
電気料金だけでなく、インターネットやガスなどの料金を書き出して、割引プランに乗り換えた方がいいか、検討してみると良いでしょう。
2:電気料金の比較サイトを利用する
現在、さまざまな企業が電気を供給しています。従来の地域大手電力会社から小売り電気事業者まで競争は激しく、それぞれが独自のプランを提供しているので、一律に選ぶのはとても困難。そんなときに便利なのが、比較サイトを利用することです。
居住地域、世帯人数、在宅状況(お昼時に在宅率が高いか、夜更かしすることが多いかなど)、住まいのアンペア数などを入力すると、自動でシミュレーションしてくれ、最適な電力会社を紹介してくれます。
手続き前にチェック!自分で電気会社を選べない場合も
気を付けたいのがマンションで「高圧一括受電契約」がされている場合は、個人で電力会社を選ぶことはできないということ。
「高圧一括受電契約」がされていない場合は電力会社を自由に選ぶことができます。自分で好きな電力会社のプランを選びたいという人は、引っ越し先を選ぶ際に「高圧一括受電契約」であるかどうか、チェックすると良いでしょう。

まとめ
スムーズに引越しを完了させるには、事前に手続きの流れを把握しておくことがとても大切。なかでも、ライフラインのなかのひとつである電気は、引っ越しの当日にきっちり停止と開始の処理を終えなければ、余計な出費がかかってしまったり、ひどいときは新居で電気が使えなかったり、ということも。
引越しの前に、しっかり流れを把握しておきましょう。
写真:PIXTA
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