ペットと引越しするコツ〈水槽・熱帯魚編〉
最終更新日 2020年07月02日
家財道具だけの引越しに比べて、ペットと一緒の引越しは手間がかかります。なかでも難易度が高いのが熱帯魚などの水槽の引越し。事前に、当日スムーズに移動するための準備を完璧にしておく必要があり、水槽の大きさや距離によっては専門業者に依頼するほうが安心です。水槽の引越しの方法などについて知っておきましょう。
熱帯魚との引越し前日までに必要な準備
熱帯魚の水槽の引越しで最も注意しなければならないのは、移動中の保温や酸素の確保です。熱帯魚を傷つけないように運ぶ配慮もしなければなりません。
当日になってあわてることのないように、必要なものは前日までに準備しておきましょう。
準備するもの
・携帯用酸素スプレー（状況に応じて電池式エアーポンプ、酸素を発生させる石など）
・ビニール袋に入れた魚を運ぶための発泡スチロールの箱、クーラーボックスなど
・魚運搬用のビニール袋
・砂を運ぶための丈夫な段ボール箱や水槽の梱包材
・携帯カイロや保冷剤など
保温用ヒーターを使っている場合は約1週間前から徐々に常温に近付け、急激な温度変化によるストレスを減らします。引越し前日はエサ切りをして、移動中にフンで水が汚れないようにしましょう。
引越し当日の流れ
引越し当日は荷物の運び出しが始まる前に、熱帯魚の梱包を済ませておきましょう。熱帯魚の梱包は、まず、熱帯魚を1匹ずつ、飼育水とともに購入したときのビニール袋などに入れましょう。水漏れのないように袋は二重にし、酸素ガスを注入して輪ゴムで口を固く結んで、発泡スチロールの箱に詰めて運びます。行きつけのショップで魚をパッキングしてもらう方法もあります。
次に、砂やろ材の梱包を行います。引越し後の魚のストレスを減らすため、水槽の半分程度の飼育水をポリタンクなどで持って行きましょう。砂は水槽に入れたままでも構いませんが、水は完全に抜いておくことが必要です。ろ材はバクテリアが死滅しないようにフィルター内の水を捨て、器具類は取り外して梱包します。
引越し後の熱帯魚・水槽のケア
転居先についたらすぐにでも水槽に水を入れて魚を放してあげたいところですが、まずは水槽のセッティングが必要です。水槽を設置後、電気系統や配管にトラブルがないかチェック。異常がなければ人工海水の素やろ材、砂を入れ、しばらく空運転しておきます。殺菌灯などを使用している場合は運転後30分程度たってからスイッチを入れ、さらに30分以上待って水温が安定し水が透明になったら、魚を戻していきましょう。
魚を戻してもすぐにはエサを与えず、病気になっていないかどうか観察しながら、徐々に通常のエサやりのペースに戻していくとよいでしょう。
困ったときには専門の輸送会社に頼むのがベスト!
近距離であれば自分で運ぶことも可能ですが、それ以外の場合は引越し会社に依頼することになります。ただ、苦労してパッキングしても、一般の引越し会社の場合は魚や水草などの入った水槽を運んでくれないことも。当日になってあわてないために、必ず引越しの見積もりの際に運んでもらえるかどうか確認してください。
自分で梱包するのが大変な場合や輸送手段がないという場合は、水槽の引越し専門会社に依頼するのがオススメです。数日かかる長距離の引越しでも、酸素量のチェックや水温キープなどの管理をしてもらえるので安心。魚の梱包から引越し後のセッティングまですべてお願いできるおまかせコースや、梱包は自分で行い搬出・輸送・搬入だけ依頼する節約コースなど、内容や金額もさまざまです。困ったときには検討してみるとよいでしょう。
掲載: 2015年11月18日 写真: PIXTA
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