初めてでも大丈夫! 引越しの見積もりですることまとめ
公開日 2020年06月22日
引越しに必要な、見積もり。「初めてで依頼の仕方ややることが分からない」「何から始めれば良いの?」と思う方も多いのではないでしょうか。引越し業者に見積もりを依頼する際に必要な、準備や依頼の手順、ポイント、スケジュールなど、基本的な流れをまとめました。
■目次
・引越しの見積もりはなぜ必要? 当日は何するの? やり方は?
・片付けがカギ! 引越しの見積もりを依頼する前に準備すること
・半年前、1カ月前、1週間前? 引越しの見積もりは何日前までに依頼する?
・一人暮らしや荷物が少ない人向け:引越し見積もりの取り方やポイントとは
・ファミリーや荷物が多い人向け:引越し見積もりを安くするコツ
・訪問見積もりのデメリットとその解決策

引越しの見積もりはなぜ必要? 当日は何するの? やり方は?
まず、引越しの見積もりの目的や、どのような作業が発生するのかを押さえておきましょう。
引っ越しの見積もりは何のためにするの?
引越しの見積もりは、引越し業者が引越しにかかる費用を算出するために必要な情報を得る目的で行われます。
そのため、見積もりの時点で不確かな事柄があると、引越し当日に想定外の作業が発生する可能性を見込んで、少し高めの見積もりを算出されてしまうことも。
こういった事態を避け、できるだけ正確な見積もりを算出してもらうために、引っ越しを依頼する側も準備が必要です。
引っ越しの見積もりはどんなことをするの?
引越しの見積もりは、引っ越す前の住居に引越し業者を招いて行います。引越し業者は、主に以下のポイントを確認します。
・運び出す予定の荷物の内容、個数、サイズなどの確認
引越しの荷物の量から、当日手配するトラックのサイズや台数、引越しスタッフの人数、作業時間などを計算します。
もちろん、これらの数が多くなるほど見積もりの価格は高くなり、少なくなるほど価格は低くなります。
・住居周りの立地条件や住宅の間取り
引っ越し当日のトラックの停め場所、養生の範囲、運び出すルートを確認し、大きい荷物がある場合につり下げ作業が必要かなどをチェックします。
上記のポイントなどを確認した上で、引越し費用がいくらかかるか見積もりを出します。
引っ越しの見積もりの手順は? どうやってるの?
引越し業者が見積もりを算出する手順は、会社によって若干変わるものの、一般的には以下の手順になるといえます。
1. 挨拶
2. 荷物の量の確認
3. 引越しの日程と作業内容の確認・説明
4. 希望のスケジュールで作業員を配置できるか確認
5. 「標準引越運送約款」の確認
6. 引越し会社に内容を確認
7. 見積もりの提示
8. ダンボールの受け渡し(無料)
引越し見積もりの流れや所要時間については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
引越しの訪問見積もり、どれくらい時間がかかるの?(SUUMO)

片付けがカギ! 引越しの見積もりを依頼する前に準備すること
新居と引っ越しの日を決めたら、さっそく引越しの見積もりを申し込みましょう。
業者と相談して見積もりの日が決まったら、以下のポイントを中心に準備を開始します。
- 1. 業者にどこまで作業を依頼するか決める
- 2. 自分で梱包するものと業者に依頼するものを決める
- 3. 運搬にあたって注意が必要な荷物があれば、別料金になる可能性があるので事前にリスト化する
- 4. 不用品の処分方法を決める
- 5. 引っ越しの予算を決める
- 6. 部屋の片付けをする
- 7. 見られたくないものは先にダンボールへ詰めておく
1. 業者にどこまで作業を依頼するか決める
「引越しに関することなら、引越し業者に頼めば、何でもやってもらえる」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、お願いすればある程度は対応してもらえますが、基本的な荷物の搬送以外は追加料金がかかる可能性があります。
「引越し前後に時間がないため、梱包や新居での荷ほどきを手伝ってもらいたい」、「自動車やペットも運んでもらいたい」「機械に弱いから、テレビの配線や洗濯機の取り付けをお願いしたい」など、希望があれば見積もり時に必ず伝えておくようにしましょう。
2. 自分で梱包するものと業者に依頼するものを決める
梱包は自分でやるのが安上がりです。精密機器や割れ物など、自分で梱包するのが心配という場合は、見積もり時に梱包を依頼しておきましょう。
3. 運搬にあたって注意が必要な荷物があれば、別料金になる可能性があるので事前にリスト化する
国土交通省が定めた「標準引越運送約款」に従い、犬や猫、熱帯魚などのペットや、観葉植物、自動車、オートバイ、ピアノ、美術品など、運搬に特殊な管理が必要と判断された場合は、別料金が発生したり、運搬が断られたりする事があります。
引越し業者が専門の輸送業者を紹介してくれることもあるので、ペットや熱帯魚、観葉植物など注意が必要な荷物は事前にリスト化して見積もり時に相談してみましょう。見積もりの算出がスムーズになるかもしれません。
4. 不用品の処分方法を決める
引越しを機に、断捨離や家具の買い替えなどで不用品が発生してしまうこともあるでしょう。その際に出た不用品を、粗大ごみとして出すか、引越し業者に処分を有料で依頼するか決めておきます。
タイミングが合えば、不用品回収業者にお願いするのもいいかもしれません。
5. 引っ越しの予算を決める
一人暮らしや家族など、事前に引っ越しの相場を検索し、予算を決めておくことも大切。予算は、見積もり時、値段交渉のひとつの目安にもなります。
せっかく引っ越し業者が即決の格安価格を提示してきても、予算が決まってないために見送らざるをえない……という事態は、避けたいものです。
6. 部屋の片付けをする
この片付けが、見積もりを安く抑えるコツでもあるのです。
荷物の量が少なければ少ないほど引越し料金は安くなるため、処分するものは目印などをつけ、分かりやすくまとめておくのもテクニックのひとつ。といっても、事前にダンボールを手配して梱包を進めておく必要はありません。
引っ越し業者は、家の中を見れば、荷物はだいたいダンボール何個分か、トラックのサイズはどれくらいが最適かを判断します。しかし、整理整頓されていない雑多な状態を見た引っ越し業者は、「当日、今よりも荷物や作業が増える可能性がある」と判断し、見積もりが高くなる可能性があります。
そのため、要は、引越し業者が「どれくらいの荷物を運ぶことになるのか」を算出しやすいように整理整頓をし、処分する予定のものは分けておきましょう。
7. 見られたくないものは先にダンボールへ詰めておく
引っ越し業者は、荷物の量を正確に把握するため、タンスやクローゼットの中まで確認することもあります。見られたくないものは、あらかじめ衣装ケースやダンボールなどに入れておくと良いでしょう。

半年前、1カ月前、1週間前? 引越しの見積もりは何日前までに依頼する?
引越しのシーズンは、新生活が始まる3月~4月と、転勤が多くなる9月~10月といえます。このシーズンに引越しをしたいなら、引越しの3カ月前~2カ月前に、引っ越し業者に見積もりを依頼するといいでしょう。
賃貸住居の場合、解約予告期間が1カ月となっていることが一般的です。オフシーズンでも、最低1カ月前には見積もりを依頼するようにしましょう。
時期によっては3週間前や2週間前でも滑り込めることもありますが、念には念を入れたほうが安心です。
複数の業者に相見積もりを取るときにも、早め早めに動いておくと安心です。例えば3社から見積もりを取る場合、1社目を午前中、2社目と3社目を午後と、1日でスケジュールを組むことができればスムーズです。
引越しの見積もりは必ず立会人が必要になります。もちろん引越しをする本人が立ち会うのが一番ですが、やむを得ず見積もり当日に自分が在宅できないときは、家族や信頼できる友人などに代理を依頼すると安心です。

一人暮らしや荷物が少ない人向け:引越し見積もりの取り方やポイントとは
一人暮らしや荷物が少ない場合
必ずしも訪問見積もりを依頼する必要はありません。
事前に荷物の量がダンボール何箱分くらいかを把握できていれば、「単身パック」などのサービスを利用し、インターネットや電話だけで見積もりを取ることが可能です。
一般的に単身パックとは、使用するコンテナボックスに入るだけ荷物を詰め込めるもの。「高さ170cm×横100cm×奥行き100cm程度」の大きさが主流ですが、さらに小さなコンテナボックスで、リーズナブルなプランを用意している業者もあります。
また、荷物が極端に少ない方は、宅配便の利用を検討してもいいでしょう。
一人暮らしでもそこそこ荷物がある場合
訪問見積もりが含まれた単身向けプランを選ぶと良いでしょう。
訪問見積もりが予算をオーバーした際は、思い切って荷物を整理し不用品を捨てることで、単身パックに見合う量まで減らすのも手です。

ファミリーや荷物が多い人向け:引越し見積もりを安くするコツ
不用品は処分し、最低限の荷物に絞ることはもちろん、テレビやパソコンの精密機器や大型の楽器、美術品などの特殊なものを除き、梱包はなるべく自分たちで行うことで、引越しの見積もりを安く抑えることができます。
また、需要が集中する条件を避けることも、引越し費用を抑えるコツ。なるべく引っ越しシーズンや、依頼者が多い土日祝日・午前中を避けることで、引っ越し業者のスケジュールを押さえやすくなり、値段交渉もしやすくなる可能性があります。

訪問見積もりのデメリットとその解決策
事前に業者に荷物を確認してもらうことで、正確な見積もりが取れ、値段交渉もできる訪問見積もり。ですが、人によってはデメリットを感じることも。
想定できるデメリットと、その解決策をご紹介します。
・知らない人を自宅に入れるのがイヤ!
自宅はプライベートな空間。特に一人暮らしの方のなかには、知らない人を自宅に入れたくないという方もいるでしょう。
その場合、家族や友人などに付き添ってもらい、自分が安心できる状況にしておくと良いかもしれません。
もしくは、割高になる可能性もありますが、ネットで見積もりを依頼してもいいでしょう。
・その場で冷静に決断できるか不安
いざ契約を結ぶ際、「自分が正しい決断ができるか不安……」という方もいらっしゃるでしょう。
その場合、家族や友人など信頼できる人に立ち会ってもらい、第三者の視点からアドバイスをもらうようにしてみると、安心できるかもしれません。
・直接断りにくい……。
訪問見積もりをしてもらったものの、「予算とかけ離れすぎていて断るしかない」「相見積もりを取ったから、何社か断らないといけない」というケースもあります。
せっかく来てもらったのに断るというのは、なんとなく気まずいもの。しかし引越してしまえば、今後また同じ担当者に会うということはなかなかないと思われます。
相手にとっても仕事のうちですし、ご縁がなかったと割り切って断りましょう。
引越しの費用は、誰だってなるべく安く抑えたいもの。何社かに見積もりを依頼して比較する前に、まずはいつまでに何を準備しなければいけないのか把握し、引っ越し業者にどこまで作業をお願いするかをしっかり決めておく必要があります。引越しの見積もりで、やるべきポイントを把握して、納得できる引越しを実現しましょう。
画像:PIXTA
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