引越しの見積もりの注意点は?訪問見積もりの準備やトラブル回避策も紹介
最終更新日 2020年06月18日
引越し先の新居、引越しする日付、引越し業者の候補が決まったら、次は引越しの見積もり依頼をしましょう。こちらの記事では、引っ越しの訪問見積もりをスムーズに行うためのポイントや注意点を紹介しています。よくあるトラブルやその回避・解決方法もあわせて紹介しているのでぜひ参考にしてください。
■目次
・引越しの訪問見積もりの当日までにやっておくべきポイント
・引越し訪問見積もりの注意点!
・訪問見積もりでよくあるトラブルと回避策
・できれば複数の業者に訪問見積もりを依頼しよう
・訪問見積もり当日の流れや所要時間
・訪問ナシで見積もりしてもらうことは可能?
・女性の一人暮らしで訪問見積もりの際に男性に来てほしくない場合は?

引越しの訪問見積もりの当日までにやっておくべきポイント
引越し見積もりを申し込んだら、当日までただ待っているだけではいけません。まずは以下の準備を進めましょう。
訪問見積もりの希望日時を決めて予約しておく
訪問見積もりは、自分が立ち会うのが基本。スケジュールに余裕を持って申し込みたいものです。
土日や祝日はすぐに予約が埋まりがちなので、早めに連絡を。仕事の都合でどうしても夜間しか時間がないという場合は、お願いすれば対応してもらえることもあるので、まずは相談してみましょう。
引越し業者に運んでもらう荷物を決める
引っ越しの見積もり価格は、運ぶ荷物の量や種類に影響されます。そのため、見積もりの日までにどれを運んでもらうのか決めておく必要があります。
見積もりの算出に必要な項目は、「引越しで使うトラックの大きさ」「作業時間」「作業員の人数」など。引越し業者は、訪問見積もりの際に荷物を把握し、「この荷物量ならトラック2台だな」「この荷物量なら作業員3人で2時間かな」と見積もりを算出していくわけです。
そのため、自分たちで運べる荷物は自分たちで運んだり、処分できるものは処分したりすることで、引越し業者が運ぶ荷物が少なくなり、結果的に見積もりを安く抑えることにもつながります。
ピアノや骨董品、動植物などの運送をお願いする際には、別料金がかかることも。正確な見積もりを出してもらうためにも、訪問見積もり時にしっかり伝えるようにしましょう。
不用品の処分方法を決める
引越し業者に処分を依頼するのなら、見積もりのときに伝えましょう。
ただし、引越しにかかる費用を安くしたいなら自分たちで捨てるのがおすすめです。
引越し業者に依頼する作業範囲を決める
引越し作業は、荷物の運送だけではありません。荷造りや荷ほどき、旧居と新居の掃除など、頼もうと思えばすべて引越し業者にお願いすることができます。
もちろん、その分のお金はかかるもの。そのため、荷物の運送以外の作業は極力自分でやることで、見積もりを安く抑えられます。
引越しの予算を決める
意外に見落としがちなのが、引越しの予算を決めておくこと。
予算を決めておけば、訪問見積もりの際にスムーズに値段交渉ができたり、その場で即決したりすることができます。
予算を決めるために、一括見積もりサービスなどを使用して相場を把握しておきましょう。

引越し訪問見積もりの注意点!
次に、訪問見積もりの注意点をご紹介します。ありがちなトラブルとその回避策もご紹介しますので、参考にしてください。
見積もり申込時の注意点
ひとつの業者につき見積もりは1回限り。前回来てもらったときより荷物を減らしたのでまた見積もりを依頼、というのは基本ナシと思っておきましょう。
見積もりを申し込む前に、どの荷物を運ぶのか、作業をどこまでお願いするかをしっかり決めておいてください。
訪問見積もり当日の注意点
1. 見られたくないものはまとめておく
正確な見積もりを算出するため、引越し業者は依頼人の許可を得た上でクローゼットの中まで荷物を確認します。見られたくないものは事前にダンボールにまとめて入れておくなど、工夫しておきましょう。
2. 口約束はNG
訪問見積もりに来た人が引越し当日に作業をするわけではないため、口約束は厳禁。必ず見積書に記載してもらうようにしましょう。
3. 複数業者の訪問見積もりを同じ時間に行なわない
複数の業者の訪問見積もりを同じ時間に設定しないようにしましょう。家の中をくまなく見るため、複数人が同時に動くことは難しいですし、値段交渉などもしにくくなってしまいます。
営業担当によっては、バッティングしてしまうのであれば別日に改めて訪問します、と切り出してくることもあります。
4. 飲み物やお菓子は不要
訪問見積もりの際、特にお茶やお菓子を出す必要はありません。出したからといって値段が安くなるということもないので、過度な気遣いは不要といえます。
5. 時間は余裕をもって確保しておく
時間がないからといって料金だけ聞くのはNG。正確な荷物量を把握してもらわない限り、見積もりを安く抑えることはできません。しっかり荷物量を把握してもらい、見積もってもらいましょう。
6. 検討中ならダンボールなどは受け取らない
ダンボールなどの梱包資材は、契約後に無料でもらえることがほとんど。検討中の段階でダンボールを受け取ると、後から返却する必要が出てくることもあります。トラブルの元なので受け取らないようにしましょう。
7. 粗品をもらっても契約しなければいけないわけじゃない
訪問見積もりの際、キャンペーンといって粗品を置いていく業者もあります。なにかもらったからといって契約しないといけないわけではないので、考えすぎないようにしましょう。
8. ペットが動き回らないようにしておく
訪問見積もりに限らず来客時全般にいえることですが、ペットを飼っている人はクレートやケージに入れるなどして万が一のトラブルを防ぎましょう。
引越し申込時の注意点
契約の明細をよく確認しましょう。日程、金額、サービス内容、支払い方法など、一度契約書として結んでしまうとあとから変更が難しい場合も。
「訪問見積もりのときに伝えたから大丈夫だろう」と思われるかもしれませんが、最終的には契約書の内容がすべてになるので、しっかり確認をしておきましょう。
詳しくはこちら→引越し見積もり明細書のチェックポイント!追加料金が発生するケースや回避する方法
申し込み後~引越し当日の注意点
新たな荷物が発生したり、なにか変更しなければならないことがあったりした場合、「当日言えばいいや」と考えず、判明した時点で連絡しましょう。当日言っても対応してもらえなかったり、思わぬ追加料金がかかったりすることもあります。

訪問見積もりでよくあるトラブルと回避策
訪問見積もりでありがちなトラブルには、以下のようなものがあります。
訪問見積もり当日のトラブル
トラブル
・本当は必要なかったのに、有料の梱包資材を受け取ってしまった
・見積もり時点で契約するつもりはなかったのに、対面なので断れなかった
回避・解決策
特に相見積もりをとる場合など、契約すると決めるまで有料・無料に関わらず梱包資材などは受け取らないようにしましょう。
また、見積書=契約書となっている場合も多いため、契約すると決めたわけではない状態でサインしないようにしてください。「相見積もりをとっているため後日連絡します」と伝えるといいでしょう。
対面でハッキリと断るのが苦手な人は、家族や信頼できる友人に一緒にいてもらうと断りやすくなるかもしれません。
もしトラブルに巻き込まれてしまったら、警察に相談するか、消費者ホットラインに連絡を。「標準引越運送約款」をよく読んでおくことで、トラブルを未然に防ぐこともできます。
申し込み後~引越し当日のトラブル
引越しを申し込んでから当日までにありがちなトラブルには、以下のようなものがあります。
トラブル
・見積もりが安く抑えられたものの、実は新居でのインターネット契約が条件に入っていた……など
・引越し当日、「これは特殊な荷物だから別料金」「見積もり時より荷物が増えているため追加料金がかかる」「道路渋滞で作業時間が大幅に延びた」など、やむを得ない追加料金がかかる
回避・解決策
一にも二にも、見積書は隅々までチェックしてからサインしましょう。思った以上に安く済む場合、なにか条件がある可能性も。営業担当の説明を聞き流してしまうと、重要なポイントに気づけないこともあります。
追加料金については、訪問見積もり前の事前準備をしっかりしておくことで発生する機会を少なくすることが可能。
別料金がかかりそうな特殊な荷物や作業は、訪問見積もり時にしっかり確認して見積書に反映されているかチェックしましょう。
また、当たり前ですが、「このくらいなら当日サッと積んでもらえるだろう」と思い込まず、すべての荷物を申告すること。
見積書に記載されていない荷物は、基本追加料金になると思って準備しておきましょう。外にある自転車や犬小屋、物置にしまい込んでいたスキー板など、忘れがちなので注意。

できれば複数の業者に訪問見積もりを依頼しよう
すべての業者に同じ条件で見積もりを出してもらい、自分の理想に近い業者を選ぶのがおすすめです。見積もりをとにかく安く抑えたいのであれば、一番安い業者を。
多少高くてもサービスや対応の質を重視したいのであれば、訪問見積もりの際にその視点で見極めるのがいいでしょう。まずはインターネットで、引越し一括見積サービスを使って価格を比較してみるのもおすすめです。
相見積もりをとる際のポイント
・まずはインターネットの一括見積もりサービスを使い相場を押さえておく
・訪問見積もりは早めに申し込んでスケジュールを押さえ、午前中・午後一・夕方などに分散して1日で済ませると楽
・1日で済ませるなら、スケジュール的に3~4社がベター
・大手だけでなく、地域密着型業者などを入り交えてもOK
相見積もりをとるときはここをチェック!
・サービス内容(何をどこまで作業してくれるのか)
・料金(条件や追加料金の有無も)
・評判(口コミなど)
・梱包や家具設置などの付帯サービスがあるか
・荷物の破損など、トラブル時の保証があるか

訪問見積もり当日の流れや所要時間
具体的に、訪問見積もりは以下のような流れで進められます。
訪問見積もり当日の流れ
・挨拶
・荷物の量の確認
・引越しの日程と作業内容の確認・説明
・希望のスケジュールで作業員を配置できるか確認
・「標準引越運送約款」の確認
・会社に内容を確認
・見積もりの提示
・無料の梱包資材の受け渡し(契約後)
所要時間
・30分~1時間くらい
時間は余裕をもって確保しておきましょう。

訪問ナシで見積もりしてもらうことは可能?
一人暮らしや、家族でも荷物が少ない場合には、必ずしも訪問見積もりを依頼する必要はありません。
事前に荷物の量がダンボール何箱くらいかを把握できていれば、「単身パック」などのサービスを利用し、インターネットや電話だけで見積もりをとることが可能です。
一般的に単身パックとは、使用するコンテナボックスに入るだけ荷物を詰め込めるシステム。高さ170cm×横100cm×奥行き100cm程度の大きさが主流ですが、さらに小さなコンテナボックスで、リーズナブルなプランを用意している業者もあります。
ダンボール数箱など荷物が極端に少ない場合は、宅配便の利用を検討してもいいでしょう。

女性の一人暮らしで訪問見積もりの際に男性に来てほしくない場合は?
一人暮らしの女性だと、家に男性の営業担当を上げたくないということもありますよね。訪問見積もり申し込みの際、女性の担当がいるかどうか確認する手もありますが、スケジュールの都合で希望日時の対応が難しいこともあるでしょう。
なかには、すべてのスタッフが女性で構成されているサービスを展開している業者もあるので、希望される方は検討してみてはいかがでしょうか。
さらに、盗聴器発見サービスを提供しているところもあります。
女性の営業担当がいないなどの場合は、家族や知人に訪問見積もりに同席してもらうという方法もあります。
引越し見積もりの注意点を把握し、しっかり準備して訪問見積もりに臨みましょう。訪問見積もりは引越し業者の方と対面で話すので、聞きたいことは事前に用意しておくと安心です。
画像:PIXTA
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