引越しの訪問見積もり、どれくらい時間がかかるの?
今回は訪問見積もりで気になる流れや所要時間について解説します。引越しするときは、ほとんどの人が見積もりをとると思います。見積もりをとらないと、そもそも引越しの金額が出せないからです。見積もりは電話やメールでもとれますが、確実なのはやはり訪問見積もりです。
引越し業者が訪問見積もりで確認するのは、荷物量や持っていくもの、エレベーターはあるか、周辺の道路事情などです。
■目次
・引越しの訪問見積もりの流れと所要時間
・訪問見積もりが必要な理由
・訪問見積もりを行わない見積もり方法
・訪問見積もりの依頼の仕方
・訪問見積もりのQ&A

引越しの訪問見積もりの流れと所要時間
実際に訪問見積もりの1日の流れを確認しておきましょう。所要時間は単身者か家族かによっても違いますが20~50分程度です。
全体の流れは以下のようになっています。
50分程度の訪問見積もりの流れの例
・挨拶(5分程度)
・荷物の確認(10分程度)
・引越し作業や日程の確認(10分程度)
・引越し料金や日程を会社に確認(5分程度)
・見積書の作成(10分程度)
・引越約款の確認(5分程度)
・ダンボールの受け渡し(5分程度)
・訪問見積もり終了
それぞれについて詳しくみていきましょう。
■挨拶(5分程度)
訪問見積もりには引越し業者の営業担当者が来ます。はじめに挨拶し、名刺をもらったり、簡単な説明を受けたりします。
訪問見積もりを依頼してくれたお礼としてお米、ティッシュ、洗剤などの粗品をプレゼントするキャンペーンを行っている引っ越し業者もいます。このときに品物を受け取って、引越しの契約にいたらなかったとしても返す必要はありません。
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■荷物の確認(10分程度)
持っていく荷物の量を把握するために、すべての部屋、外に置いてある自転車や物置なども確認します。このときに持っていくもの、持っていかないものを間違いなく伝えましょう。
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■引越し作業や日程の確認(10分程度)
引越し業者にどこまで作業してもらうのか、例えばエアコンの移設工事、不用品の処分、ピアノの運送はあるのかなどのオプションの確認をし、引越し希望日を伝えます。
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■引越し料金や日程を会社に確認(5分程度)
営業担当者がヒアリングした内容を会社に連絡して、トラックの空き状況を確認。引越し料金と日程が決定します。
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■見積書の作成(10分程度)
引越し作業の内容に問題がなければ、見積書を作成して内容を説明してもらいます。
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■引越約款の確認(5分程度)
引越約款とは、引越し業者とのトラブルを未然に防ぐためのルールのこと。一般的に、国土交通省が定めた標準引越約款が採用されています。ただし、独自の引越約款を採用している引越し業者もあるため、その場合には標準引越約款との違いを説明してもらいましょう。
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■ダンボールの受け渡し(5分程度)
引越し業者が訪問見積もりのときにダンボールを持ってきていて、さらにその日に契約した場合にはダンボールが渡されることが多いです。
ダンボールを持ってきていない、もしくは当日契約しなかった場合では、後日トラックや郵送でダンボールを持ってきてくれます。
多くの引越し業者は自社専用ダンボールを用意していて、無料で提供される枚数が決められています。引越し業者やプランによってはダンボールをもらえない場合もあるので確認しましょう。
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■訪問見積もり終了

訪問見積もりが必要な理由
訪問見積もりをしたほうがいい理由や、訪問見積もりが不要なケース、さらに電話見積もりについて説明します。
運ぶ予定の荷物のサイズやダンボールの個数が確認できる
引越し料金は、運ぶ距離と運ぶ荷物の量などで算出します。運ぶ距離は簡単に計算できますが、運ぶ荷物の量については、依頼者が電話やメールで引越し業者に伝えるのはなかなか難しいもの。
そのため、ダンボールがどのくらい必要で、どのくらいのトラックであれば載せることができるか、また引越し作業員は何人必要なのかなど、引越し業者が実際に確認することで、より精度の高い見積もりがとれるのです。
建物や部屋の中の様子が確認できる
建物や部屋の状況を確認することも、とても大事。訪問見積もりをすれば、最適な搬出ルートのチェックもできます。
集合住宅であればエレベーターがあるのか、何階なのか、場合によっては荷物を窓からつり下げて搬出するといったこともあるでしょう。
家の周辺や道路状況が確認できる
家の周辺や道路状況によって、どれくらいの大きさのトラックが通れるのか、トラックはどこに止めて詰め込み作業をしたらいいのかなどをチェックできます。道路が狭くてトラックが入れなかった、トラックを停めるところがわからないといったトラブルを未然に防げます。

訪問見積もりを行わない見積もり方法
単身パックを使う場合は訪問見積もり不要
単身向けパックを使う場合では、訪問見積もりは不要です。
単身向けパックとは、ひとり暮らしの荷物が少ない人向けの引越しプランで、引越し業者が用意したコンテナボックスに詰めて運搬します。コンテナボックス1個あたりの料金が設定されているため、訪問見積もりは不要なのです。
また、過去に利用した引越し業者に依頼する場合も、荷物の量にそれほど変化がないのであれば訪問見積もりをしなくていいこともあります。
電話見積もりとその所要時間
訪問見積もりをしたほうがメリットはたくさんあるのですが、中には部屋を見られたくない、どうしても立ち会う時間がないという人もいるでしょう。その場合は電話で見積もる方法もあります。
電話見積もりは引越し業者が目視で確認できないため、依頼者にどういう状況なのかヒアリングして見積もっていきます。電話見積もりの所要時間は15~30分程度です。

訪問見積もりの依頼の仕方
訪問見積もりを依頼するには2つの方法があります。
引越し業者に直接依頼する
ひとつめは、引越し業者のホームページから依頼する方法です。見積もりを依頼するための専用ページから、名前や住所(転居元、転居先)、連絡先、連絡のつきやすい時間帯などの項目を記入すれば、担当の営業所から連絡があり訪問見積もりの日程を決めれば良いだけです。
中には、以前に引越しを利用したことがある人向けに、リピーター専用ページを用意しているところもあります。
その場合は以前のデータを見て、引越し当時の荷物量にそれほど変化がないのであれば、訪問見積もりはしなくても料金を算出できることもあります。
電話をかけて依頼する方法も、基本的にはホームページからの依頼と同じです。電話をかけるとコールセンターにつながり、名前や住所、連絡先などを聞かれ、そのあとは担当の営業所から折り返しの電話がかかってきて訪問見積もりの日時を決めます。
一括見積もりサイトから依頼する
ふたつめは、一括見積もりサイトから依頼する方法です。こちらは複数の引越し業者に見積もりを依頼したい場合に便利。引っ越しの条件を入力すれば、ざっくりとした見積もり料金を複数の会社から提示してもらえます。
その中から気になった会社を選び、日程を合わせて訪問見積もりを依頼するという流れです。複数の会社からの見積もりを一度にとれるので便利です。

訪問見積もりのQ&A
訪問見積もりでよくある疑問点をあげてみました。
訪問見積もりは何社くらい相見積もりしたらいいの?
相見積もりとは、複数の引越し業者から見積もりをとることです。サービス内容や料金を比較するためには、3社くらいをおすすめします。
複数の引越し業者で同じ日、同じ時間に相見積もりをとることも可能ですが、営業担当者の話をじっくり聞けない、サービスを混同してしまうおそれがあります。さらには相見積もり自体を断られることもあります。
訪問見積もりのときには部屋は片付けておくの?
部屋が散らかっている、物が散乱している状態では、持っていく荷物の量を正確に把握できません。トラックに積めないと困るため荷物の量を多めに算定し、結果的に引越し料金を高めに見積もられてしまうこともあるでしょう。
そうならないためにも、訪問見積もりの日までには、いらないものは処分して荷物の整理や掃除をしておきましょう。
ちなみに、訪問見積もりの時点で荷造りまでしておく必要はありません。ダンボール何個分になるかなどは、引っ越し業者が目で見て見積もってくれます。
訪問見積もりはどこまで見るの?
営業担当者は、正確な荷物の量を把握するために、すべての部屋をチェックします。
とはいってもクローゼットの中身を勝手に開けて確認することはありません。もし見られたくないクローゼットがあるのでしたらあらかじめ伝えておくか、見られたくないものはお風呂場に一時避難しておくといいでしょう。
見られたくなくて隠しているものを引っ越しで運ぶ場合は、「追加で、ダンボール〇個分の荷物があります」と伝えると良いです。
訪問見積もりを依頼できる時間帯は?
引越し業者の多くは訪問見積もりの時間帯として8時~19時くらいを設定しているようです。この時間帯以外を希望する場合は営業担当者に相談するか、訪問見積もりではなく電話見積もりにするのがいいでしょう。
引越し料金の値切り交渉はできるの?
引越し料金には定価はなく、引越しする時期や引越し業者の考え方や状況によって変化します。少しでも引越し料金を安くすませたいのであれば、値切り交渉するといいでしょう。
交渉するタイミングは、見積もりのあとです。
交渉ではただ安くしてというのではなく、「○○○円であれば即決します」「相見積もりをとっていて一番安いところに後日依頼します」「他社が○○○円で見積もりを出してきたけれど、御社に依頼したいからこれより安くできませんか?」といったように、具体的に交渉するのが値切りのコツです。
女性の一人暮らしなので訪問見積もりに抵抗がある
ひとり暮らしの女性の場合、営業担当者が男性だと部屋に入れるのに抵抗があるでしょう。
その場合は、希望どおりになるとは限りませんが、女性の営業担当者を指定するといいです。
また引越し業者によっては、引越し当日の作業はすべて女性スタッフが担当する女性限定プランを用意しているところもあります。
訪問見積もりしたあとのキャンセルの連絡はどうすれば?
訪問見積もりのあと、その会社と契約しないと決めた場合は、その旨を連絡しましょう。まだ契約していない場合は、引っ越し業者の方から確認の電話がくるのでそのときに断ってもOKです。
すでに契約した場合は、できるだけ早く自分からキャンセルの連絡をしましょう。直前になってしまうと、キャンセル料が発生する可能性があります。
引越しの営業はしつこいの?
引越し業者の営業担当者はひとつでも多くの契約をとりたいため、訪問見積もりのときに熱心にセールスすることもあるでしょう。その場で即決をすすめられることもあります。
そういった場合は、「自分は訪問見積もりに立ち会っているだけで、決定権はない」と断るのがおすすめです。
後日契約自体を断りたいときは、「引っ越し自体がなくなりました」などの理由で断れば、それ以上の営業を受けることはないでしょう。
やるべきことがたくさんある引越し。どの工程にどれくらい時間がかかるかを把握したうえで計画を立てたいものですよね。スムーズな引越し計画のために、引越し準備のスタートとも言える訪問見積もりも、あらかじめ内容や所要時間を理解し、不安な点を解消したうえで臨むようにしましょう。
画像:PIXTA
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