引越しの訪問見積もりでは片付けたほうがいい? 荷造りはいつするの?
正確な引越し料金を出すためには、ほとんどの人が訪問見積もりをします。しかし散らかっている部屋を見られたくない、ごみ屋敷レベルで部屋が汚い、どこまで片付けや整理をすればいいのか分からない、という声も。
そこで、訪問見積もりではどういうところをチェックするのか、また見られたくない場合にはどうすればいいのか、片付けられない場合の対処法を紹介します。訪問見積もりが終わったあとの荷造りの基本情報もありますので、参考にしてください!
■目次
・引越しの訪問見積もり、部屋を片付けたほうがいいの?荷造りまで必要?
・「訪問見積もり前の片付け」「訪問見積もり依頼」「訪問見積もり後の荷造り」の手順
・自分で片付け&荷造りできないなら引越し業者のおまかせパックを利用する

引越しの訪問見積もり、部屋を片付けたほうがいいの?荷造りまで必要?
引越し業者が訪問見積もりをするときに、家や家の周辺、部屋などいろいろチェックをします。それは引越し依頼者の状況を把握して、正確な引越し料金を算出し、スムーズな引越しをするためです。
訪問見積もりで部屋を片付けたほうがいい理由
散らかっている汚部屋で整理されていない、ごみ屋敷の場合は、持っていく荷物、持っていかない荷物が分かりにくく、荷物量の正しい見積もりが出せないため見積金額は高くなります。
訪問見積もりは、あくまでも荷物量を見るためですので、この時点で荷造りは不要ですが、荷物量が分かるように整理整頓はしたほうが良いです。
ダンボールももらっていないので、ダンボールへの荷物を入れるような荷造りも不要です。
ただ、新居に持っていくもの、持っていかないものは分けたほうがいいでしょう。
訪問見積もりの前に荷造りは不要!
訪問見積もりで荷物量をチェックするというと、荷造りを完了させていないといけない?と思われるかもしれませんが、荷造りまでは不要です。
プロの引っ越し業者が荷物を見てダンボールの個数などを計算してくれるので、実際にダンボールに入れておく必要はありません。
訪問見積もりの前にいらないものは整理する
引越しのときに新居に持っていく荷物を確認していると、全然使っていないものや、これからも使う予定がないもの、そもそもいらないものなどがあることに気が付くはず。
その場合は、訪問見積もり前に処分してしまいましょう。引越しは断捨離するのにも良い機会です。
大型家電や家具などを引越し先で新調したい場合も、いままで使っていた家電、家具は粗大ごみとして処分するでしょう。その場合、引越し業者に処分してもらう方法もありますが、安くあげたいのであれば自治体の粗大ごみ回収サービスを利用するといいです。
ただし、すぐに回収されるとは限らず、回収日に回収場所まで自分で粗大ごみを出す必要があります。
引っ越しのときに出る粗大ごみ、7つの処分方法のメリット・デメリット
訪問見積もりで見られたくないものは収納やバスルームへ
訪問見積もりは引越し業者の担当者が部屋の中を見て持っていく荷物の量を確認します。そのため、見られたくないものや持っていかないものは、見られないようにまとめておくか、一時的にバスルームに移動しておくと良いです。
クローゼットを勝手に開けることはありませんが、もし見られたくない場合は事前に伝えておくと安心です。
引越し業者の担当者は荷物の内容よりも、荷物の量や大きさを知りたいので、「ダンボール〇個分の荷物があります」などと伝えられると良いです。
あまりにも部屋が散らかっている場合は家事代行サービスを利用する
部屋が散らかっているけれど、仕事が忙しくて整理や片付けがどうしてもできないという場合には、家事代行サービスを使う方法もあります。
インターネットで検索すると多くの家事代行業者があり、サービス内容としては、整理整頓・片付け、掃除、ゴミ出し、ベランダ・バルコニーの掃除などです。
家事代行サービスを定期的ではなくスポット的に利用する場合には、依頼者が在宅していることを条件としている家事代行業者が多く、夜間や祝日は対応していないところもあります。
また家事代行業者のスタッフは女性が多く重い荷物の移動、高所の作業は頼めないため、他の専門業者に依頼する必要があります。
訪問見積もりでどうしても部屋を見られたくない場合
汚く散らかっている部屋をどうしても見られたくない、女性の一人暮らしだから引越し業者の担当者を部屋に入れたくない、という場合もあるでしょう。
そのときは電話で見積もりの依頼もできます。ただし、荷物が少ない単身者のみを条件としていることが多く、荷物量も依頼者の自己申告になるため、訪問見積もりに比べて引っ越し料金は高くなる傾向があります。
また、単身パックを利用する方法もあります。単身パックでは引越し業者が用意したコンテナの料金が決まっているので、コンテナに載せられる荷物の量だけ運搬できます。
コンテナのサイズによっては大型家電や家具は載らない場合があるので、こちらも荷物が少ない単身者向けと考えたほうがいいでしょう。

「訪問見積もり前の片付け」「訪問見積もり依頼」「訪問見積もり後の荷造り」の手順
引越しするには、訪問見積もり前に片付けをして訪問見積もりを依頼し、引越し業者からダンボールをもらって荷造りへと進みます。
訪問見積もり前の片付けはできるだけ早くしておいたほうが良く、また、訪問見積もりの依頼も引越しの3カ月前から受け付けているところもあるため、希望の日程がおさえやすいよう早めに依頼しておきましょう。
訪問見積もり前の片付け・訪問見積もり依頼・訪問見積もり後の荷造りのスケジュール
訪問見積もり前の片付け(引越しの1カ月以上前)
↓
訪問見積もり依頼(引越し3カ月前~1カ月前)
↓
訪問見積もり後の荷造り(引越し2~3週間前)
訪問見積もり前の片付けでやること
訪問見積もり前の片付けは、引越し業者が正確な荷物量を把握するために必要な作業で、効率良く荷造りするためにも大切な作業です。新居に持っていくもの、持っていかないもの(処分するもの)を分けて考えて、持っていかないものは分かりやすいようにまとめておくといいです。
また、この時点で荷造りまで済ませておく必要はありません。
訪問見積もり依頼でやること
訪問見積もりを依頼するには、引越し業者に直接電話で依頼する方法と、一括見積もりサービスを使って依頼する方法があります。
相見積もりをとって料金やサービス内容を比較したいのであれば一括見積もりサービスを利用したほうが便利かもしれません。
電話、ホームページどちらで依頼するにしても依頼者の名前、連絡先(電話、連絡がつきやすい時間帯)、旧居と新居の住所を聞かれたあとに、担当地区の営業所から折り返し電話が来ます。このときにもう少し詳しい内容をヒアリングして訪問見積もりの日時を決めます。
SUUMOの一括見積もりは電話番号の入力が任意なので、営業電話が嫌という方におすすめです。
訪問見積もり後の荷造りでやること
引越しの荷造りは、訪問見積もりが終わり引越し業者と契約してからスタートします。ダンボールは引越し業者が用意していますので購入する必要はありません。引越しする人数や荷物の量によって無料でもらえるダンボールの量が決まります。
荷造りのコツは荷物を、使う頻度で3つに分けて順番に作業していくこと。最初に普段使わないものや、オフシーズンの衣類など、しばらく使う予定がないものから始めます。次に引越し前後1週間ほどは使う予定がないもの、最後に引越し後に新居ですぐに使うものといった具合です。
また、荷造りは場所によって分けて梱包しても開梱のときに便利です。例えばクローゼット、キッチン、家電などに分けます。
うっかり「やってしまった!」 みんなあるある引っ越し荷造りの失敗談

自分で片付け&荷造りできないなら引越し業者のおまかせパックを利用する
引越し当日までに片付けや荷造りは終わらせる必要がありますが、忙しくてできなかった、スケジュールを読み違えて間に合わなかったという場合もあるでしょう。
引越しまでに片付けが終わらなかったら?
引越し当日までに荷造りがもし間に合わなかった場合、追加料金を支払えば、ほとんどの引越し業者に片付けや梱包を手伝ってもらうこともできます。
しかし、あまりにも散らかっている、汚部屋だという場合は最悪、引越しそのものを拒否されることがあります。
引越し業者と依頼者は「標準引越運送約款」に基づき契約を結んでいるため、荷造りをしていない場合は契約違反となり、引越しを拒否されたとしても引越し料金の払い戻しはありません。
すべて引越し業者がやってくれるおまかせパックもある
基本的に引越しの片付けや荷造り、荷ほどきは自分で行う必要があります。しかし、面倒だからすべて引越し業者におまかせしたいという方もいるでしょう。
その場合は、引越しに必要なほとんどの作業をやってくれる、おまかせプランというものを用意している引越し業者もあります。
通常の引越し作業で行う、養生、搬出、輸送、搬入、家具の配置などに加えて、おまかせプランでは片付け、荷造り、荷ほどき、ダンボールの回収までしてくれます。
ただし、ごみの処分や引越しにかかわる各種手続きは自分でやらなければいけませんし、引越し当日の立ち会いや新居で家具を配置する場所の指示は必要です。
おまかせパックのコースを用意している引越し業者をいくつかあげてみました。
アート引越センター
おまかせパックフルコース | 荷造り、荷ほどき、片付けが入ったプラン |
おまかせパックハーフコース | 荷造りのみ入ったプラン |
おまかせパック基本コース | 家具梱包のみ入ったプラン |
アリさんマークの引越社
アリさんフルパック | 小物の荷造り、荷ほどきが入ったプラン |
アリさんパック | 小物の荷造りのみ入ったプラン |
経済パック | 家具梱包のみ入ったプラン |
引越しは部屋の片付けや荷造りだけではなく、粗大ごみの処分やライフラインや住所変更などの各種手続き、挨拶などいろいろやることはあります。
そのため急に決まった引越しでバタバタしている、仕事が忙しくて部屋をきれいに片付けるのは無理、荷造りする時間がないという場合もあるでしょう。自分の状況と照らし合わせて、片付けや荷造りができないのであれば、早めに決断して引越し業者に相談して、スムーズな引越しをしましょう。
画像:PIXTA
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