引越しの訪問見積もりで営業担当が来ないときはどうしたらいい？

引越し業者に自宅を訪問してもらい、荷物の量を確認してもらって具体的な見積もり金額を算出してもらう「訪問見積もり」。引越しをする際には必ずといっていいほど、利用するサービスです。

しかし、自宅を訪問してもらう日時を事前に決めたにもかかわらず、その時間に担当がやってこないというケースがまれにあります。

一体、どうしてなのでしょう。理由としては、次のようなことが考えられます。

（1）引越しの繁忙期でさまざまな業務に追われている
例年1～3月は引越しの繁忙期。訪問見積もりを依頼する人が多くなるため、時間通りに作業が進まないことも。

（2）1件前の訪問見積もりに時間がかかっている
荷物の量が非常に多い、道幅など周辺環境の確認に時間がかかっているなど、一つ前の訪問先で予想以上に時間を取られていることも考えられます。

（3）道路が混んでいる
朝や夕方など、道路が混み合う時間帯に訪問見積もりを依頼した場合、道路事情によって遅れることも。

（4）引越し作業を行うスタッフが訪問見積もりの担当も兼ねている
引越し業者のなかには、引越し作業を行うスタッフと訪問見積もりを行うスタッフが同じ、ということもあります。その場合、引越し作業が予想以上に時間がかかってしまうと、訪問見積もりの時間がずれ込んでしまうことがあります。

（5）同じ時間にダブルブッキングしてバッティングしてしまった
引越し業者のうっかりミスで、同じ時間に2件以上の訪問見積もりを受けてしまったということも考えられます。

訪問見積もりの営業担当が時間通りに来なかった場合、いつ来るか分からないものを、ずっと自宅で待つのは大変。そのあと、外出しなければならない予定が入っていたらなおさらです。

では、時間通りに訪問見積もりの担当がやってこないときには、一体どうしたら良いのでしょう。

ベストな対処法は、引越し業者のコールセンター、あるいは、訪問見積もりの予約を入れた際に教えてもらった連絡先へすぐに電話をすること。

その際には、自分の名前と住所、訪問見積もりの予定日時を伝えましょう。もし、そのあとに予定があり、家で営業担当を待っていられない場合は別日程を予約するとスムーズです。

引越し業者の電話番号を知らず、メールアドレスしか分からないという場合には、一応、メールを送ってみましょう。電話と違ってすぐに返事がもらえないかもしれませんが、「約束の日時に自宅で待っていたけれど、担当がやってこなかった」ということを記録に残すだけでも有効です。

訪問見積もりの日時を約束するときには、万が一、その時間に担当が現れなかったことを考えて、いざというときの連絡先を確認しておきましょう。

訪問見積もりの日時を約束したのに、その時間に担当がやってこなかったら、「この引越し業者は大丈夫かな」と心配になりますよね。「まさか引越し当日も遅れたら……」と不安を感じるのも当然です。

しかし先ほどご紹介したように、1件前の訪問見積もりで時間がかかっている場合や、道路事情が悪く、渋滞にはまっている、という場合もあるかもしれません。

特に、引越しの繁忙期は訪問見積もりを依頼する人が多く、引越し業者も大忙し。約束の日時を忘れていたわけではなく、ただ単純に遅れてしまった、ということもあります。

また、「訪問見積もりの日時に担当者が現れず、事前に教えてもらった電話番号へ連絡してもつながらない」というケースもあるかもしれませんが、もしかしたら運転中で電話に出られなかった可能性も。

連絡のない遅刻が悪いことであるのはもちろんですが、このようなやむを得ない事情もあることをあらかじめ理解しておくと、いらだちがおさまるかもしれません。

とはいえ、懸念事項を残したまま、引越し当日を迎えるのは、やはり心配なもの。値段だけではなく業者の信頼度を比較する意味でも、複数の引越し業者へ見積もりをとることをおすすめします。

訪問見積もりの担当が約束通りに来ないからといって、「訪問なし見積もり（＝引越し業者の担当に訪問してもらわず、荷物の個数や種類を伝えて見積もり金額を提示してもらう方法）」はアリなのでしょうか。

確かに、引越し業者の担当と日時を約束する必要がないのでラクですし、訪問見積もりには少なくとも30分～1時間程度は必要なため、その時間、家にいなければならないのも大変です。

特に、平日の日中はお勤めに出ているという共働きの夫婦などは、できれば訪問見積もりをせず、荷物の個数や種類などから見積もり金額を提示してもらいたい、と思うかもしれません。

しかし、訪問見積もりには確実にメリットがあります。
まずは、実際の荷物に見合った見積もりを正しく提示してもらえる、ということ。実際の荷物を担当の目で確認してもらうことで正確な金額を計算してもらえますから、無駄なお金を払うことなく、計画的に引越しを行うことができます。

また、引越し業者は、訪問見積もりの際、ただ荷物の量を確認するだけでなく、部屋の間取りや家の周辺状況もチェックしています。特に、エレベーターがあるかどうか、トラックを停めるのに十分な道幅があるかなどは、荷物の搬出をスムーズに進める上で重要なポイント。

訪問見積もりをしてもらわないと、こういった内容を事前に確認してもらうことができず、引越し当日、思わぬトラブルが発生する可能性もあります。

さらに、訪問見積もりをしてもらった際には、その場で値引き交渉へ持ち込むこともできますし、なかには段ボールなどの引越し資材や、洗剤などの日用品をサービスしてくる引越し業者もあります。

見積もりを簡便に済ませたい人や、荷物が少ない人は、訪問見積もりを省略してもいいかもしれませんが、できるだけ訪問見積もりは依頼したほうが良いでしょう。


繁忙期は引越し業者も多忙になり、訪問見積もりの約束時間が過ぎてもやってこなかったり、すっぽかされてしまったりすることも、残念ながらゼロではありません。
そんなときは慌てずにコールセンターなどの連絡先へ電話を。これを機に値下げ交渉を持ちかけるという強者もいるので、もしそういう事態に陥ったらトライしてみてもいいかもしれません。

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