引越し見積もりの内容は?契約までの流れや見積もり書の見方、有効期限もチェック
公開日 2020年06月26日
引越しでは、複数の引越し業者から相見積もりをとって、料金やサービスを比較しながら引越し業者を決めるのが一般的です。ところが、引越しに慣れていないと、どうやって見積もりを依頼すればいいかさえ分からないもの。
そこで今回、引越し見積もりの依頼方法や内容について解説。オンラインの一括見積もりから、引越し業者の担当者が自宅を訪問する訪問見積もりまで、おおまかな流れをご紹介します。
引越しをトラブルなく終わらせる上で重要な、見積もり書の見方や確認すべき点も取り上げるので、ぜひチェックしてみてください。
■目次
・引越し見積もりの内容とおおまかな流れ
・一括見積もりの使い方
・一括見積もり時の引越し業者選びのポイント
・訪問見積もりではどんなことを確認される?
・訪問見積もり時にはここをチェック!見積もり書の見方
・見積もりをとる理想のタイミングと見積もり書の有効期限
・まとめ

引越し見積もりの内容とおおまかな流れ
荷物量や移動距離など、条件によって引越し料金は大きく変動します。そのため、引越しする際、まずは引越し業者に見積もりを依頼し、料金の概算を知ってから依頼するのが一般的です。
引越し見積もりは、大きく「一括見積もり」と「訪問見積もり」とに分けることができます。まずはそれぞれの内容についてご紹介します。
引越し見積もりは「一括見積もり」と「訪問見積もり」の2段階
一括見積もりとは、オンラインで24時間いつでも利用できる相見積もりサービスのこと。引越しに関する簡単な情報を入力するだけで、引越し料金の概算を知ることができます。
一括見積もりを利用すると、複数の引越し業者にまとめて引越し見積もりをとることが可能です。見積もりを依頼すると、引越しの条件に合う引越し業者から、電話やメールなどを通じて引越し見積もり額を提示されます。
申込者は、そのなかから気に入った引越し業者をいくつかピックアップし、訪問見積もりを依頼するというのが基本的な流れです。
訪問見積もりとは、引越し業者が自宅までやってきて、荷物量や住まいの周辺状況などを実際に確かめながら引越し料金の見積もりをしてくれるサービスのこと。
一括見積もりと違い、引越し業者の担当者が念入りに下見をするため、正確な引越し見積もり料金を知ることが可能です。
訪問見積もりのあと、申込者は、引越し業者から提示される見積もり料金やサービス内容を比較検討。最終的に引越し業者を1社に絞って契約にいたります。
一括見積もりなら手軽に相見積もりがとれる
引越し料金には定価がありません。仮に引越しの内容がまったく同じだとしても、引越し業者によって見積り料金が異なります。
そのため、引越し料金を少しでも安くするためには、できるだけ多くの引越し業者に見積もりを依頼し、料金を比較することが欠かせません。
引越し業者にいちいち電話やメールで見積もり依頼をするのは面倒なものですが、そんなときに役立つのが一括見積もりです。

一括見積もりの使い方
一括見積もりなら、現在の住まいや引越し先の住所、引越しする人数などを一度入力するだけでOK。提示された料金を比較検討することで、引越し希望日に最も安く請け負ってくれる引越し業者をすぐに見つけることができます。
使い方は、必要な情報をフォーマットに入力するだけと簡単です。SUUMO一括見積もりを例に、使い方についてご紹介しましょう。
一括見積もりで入力が必要な項目は以下のとおりです。
- ・現在の住まい
- ・引越し先の住まい
- ・引越し時期
- ・引越し人数
- ・引越し業者からのご連絡先
「現在の住まい」については郵便番号と間取り、「引越し先の住まい」については都道府県と市区群だけでOKです。
「引越し時期」について、引越しの日付が未定の場合は、「3月下旬」などおおよその時期を入力するだけで構いません。
「引越し人数」を入力すると、標準的な荷物量がセットされる仕組みです。荷物量の入力は不要なので、引越しが決まったばかりで、荷物がどのくらいあるかまだ把握できていないときでも利用できます。
「引越し業者からのご連絡先」については、お名前とメールアドレスだけでOK。SUUMO一括見積もりなら電話番号の入力が任意なので、複数の引越し業者から一斉に電話がかかってくる心配がありません。
以上の内容を入力したら、あとは引越し業者から見積もりが届くのを待つだけです。

一括見積もり時の引越し業者選びのポイント
引越しに慣れていないと、どうやって引越し業者を選んでよいか分からないもの。一括見積もりを利用したことがない方に向けて、一括見積もりを利用する際の引越し業者選びのポイントについて解説します。
返事の迅速さや文面の内容を確認
一括見積もりを依頼すると、条件に合う引越し業者から見積もりが出されますが、返事の迅速さ文面が引越し業者選びの判断材料になります。
引越し見積もりの返事が届くまでにかかった時間、文面の内容をまずはチェックしましょう。
引越し一括見積もりを利用したことがある方を対象に実施したアンケートの結果、4割近くが「当日に見積もりの返事がきた」と回答。「翌日に返事がきた」と答えた人を含めると全体のおよそ7割を占める結果となりました。
※調査概要は文末に記載
引越し見積もりの返事はスピーディーなのが一般的。返事が極端に遅い引越し業者は、引越しのサービス品質が低い可能性があり、用心が必要です。
また、引越し見積もりへの返事が速い場合でも、備考欄などで質問したことへの返事の内容に誠意が感じられない引越し業者も要注意。やはり引越しのサービス品質が低いと判断し、候補として優先順位を落とすのがよいでしょう。
見積もり額だけでなくサービス内容もチェック
一括見積もりを利用すると、つい各引越し業者が提示する見積もり料金ばかりに目がいきがちですが、自分の引越しプランにあった引越し業者を選ぶことが大切です。
「荷造りや養生、クレーム対応など、きめ細いサービスを期待したい」「早朝から引越し作業をしてほしい」など、優先したいポイントをあらかじめ決めておくのがよいでしょう。
SUUMO引越し見積もりなら、引越し業者を紹介するページに過去の引越し事例が掲載されています。各引越し業者の強みや特徴を知ることができるので、ぜひチェックしてみてください。

訪問見積もりではどんなことを確認される?
引越し業者が自宅にやってくる訪問見積もり。わざわざ来てもらうことに抵抗感を覚えがちですが、正確な見積もり額を算出できるだけでなく、引越し料金が安くなることが多いなど、メリットが少なくありません。
作業をスムーズに進めるために、訪問見積もりでチェックされるポイントについて押さえておきましょう。
引っ越しの訪問見積もりで確認されること
訪問見積もりで、引越し業者がチェックするポイントはおおむね以下のとおりです。
・荷物量
訪問見積もりでは、まず荷物量の確認をします。引越しの荷物があるすべての部屋をチェックされますが、収納の引き出しを開けて内容を確認することはありません。
大きなクローゼットなどがあり、中を見られたくない場合は、「ダンボール〇個分の衣類が入っています」などと伝えられるようにしておくと良いでしょう。
実際の荷物量よりも見積もり額が高くならないよう、引越し前に処分する予定の不用品がある場合は、引越し業者に伝えておきましょう。荷造りを済ませておく必要はありませんが、部屋がある程度きれいに片付いているほうが、見積もりの作業がスムーズです。
・住まいの周辺環境
次に、住まいの周辺環境を確認します。例えば、家や集合住宅の前に、引越しトラックを停められるだけの道幅があるかどうか、ない場合は引越し時にどの程度の距離を歩いて移動しなくてはいけないかなどがチェックされます。
引越しトラックの停車位置があまりにも遠くなる場合、人員の増員が必要となり、見積もり料金が高くなることがあります。
現在の住まいだけでなく、引越し先の住まいについても同じ情報が必要です。訪問見積もりの前に、新居の周辺環境を調べておくとよいでしょう。
・エレベーターの有無(集合住宅の場合)
集合住宅の場合、荷物の運搬に利用できるエレベーターがあるかどうかも確認されます。入居している方の不便とならないよう、時間帯によってエレベーターに利用制限がかかるケースがあるからです。
新築マンションの一斉入居時期など、複数の引越しが重なる時期の場合も注意が必要です。旧居・新居ともに、事前確認しておくと作業がスムーズです。

訪問見積もり時にはここをチェック!見積もり書の見方
訪問見積もりでは、見積もり書が作成されます。引越しの内容が細かく書かれているため、難しいと思われがちですが、引越しを問題なく終わらせるためには、きちんと見積もり書をチェックすることが大切です。
見積もり書が重要な理由と、チェックすべきポイントについて解説します。
見積もり書の内容がそのまま依頼内容に
訪問見積もり時に下見を終えると、見積もり書が作成されます。見積もり書には、引越しにかかる概算料金だけでなく、引越し料金の内訳や、引越しで運ぶ家財や作業の内容などが詳しく記されているのが一般的です。
見積もり書には法的な効力がなく、引越しの契約が成立したことを証明する契約書とは異なります。ただし、契約書には詳細な作業内容が書かれないことが多く、引越しの内容は、見積もり書に準じた内容となるのが一般的。
つまり、「見積もり書に記載されている内容=引越しの依頼内容」となる場合がほとんど。見積もり書を受け取った際は、細部まできちんと確認することが大切です。
見積もり書の見方
見積もり書を渡されたら、以下の点が正しく記載されているかを確認します。
- ・引越し業者の住所、電話番号、担当者名
- ・引越し日程と積み地・降ろし地
- ・階数やエレベーターの有無など住居形態
- ・作業内容
- ・付帯サービス
- ・梱包資材など無料サービス
- ・引越し料金と支払い方法
万が一、あとになって見積もり書の内容に認識の相違があることに気づいた場合、引越し業者の住所や電話番号だけでなく、担当者が分かっているとスムーズです。
引越し日程は、日付だけではなく、作業の開始時刻が書かれているかもチェックしましょう。作業が遅延した場合のトラブルを防ぐことができます。
積み地(現在の住まい)と降ろし地(引越し先の住まい)、階数やエレベーターの有無など、住所や住居形態に間違いがないかどうかもチェックしてください。
作業内容については、荷造りや荷ほどき、家具の組み立て作業が含まれているかどうかを確認します。
付帯サービスはエアコンの取り外しや設置、ピアノなど特殊な家具の運搬、不用品の処分などが該当します。これらの作業のなかには、当日の依頼には対応が難しいものも含まれます。
依頼したいサービスがある場合は、必ず見積もりに入れてもらうようにしてください。
また、ダンボールなどの梱包資材の無料サービスを受ける場合は、見積もり書に明記してもらってください。見積もり書に書かれていない場合、当日サービスを受けられない場合もあるようです。
対応可能な支払い方法は引っ越し業者によって異なります。引っ越し料金の総額、内容だけでなく、支払い方法も確認してください。

見積もりをとる理想のタイミングと見積もり書の有効期限
引っ越しでは、やることが山積み。引越しの日時を早めに決めて、できるだけ早く作業をスタートさせることが大切です。
引越し作業の手始めとして、引越し一括見積もりはいつ利用するのがよいのでしょうか。
見積もりは1カ月前にとるのがベスト
見積もりを依頼する時期については、引っ越しの1カ月前と考えておきましょう。
土日など、人気が高い日時は、早い段階から埋まってしまう傾向がありますが、引越しの1カ月前くらいであれば、比較的希望日をおさえやすいかと思います。また、早めに見積もりをとると、お得に引越しできる日程を提案してもらえる可能性が高くなるメリットもあるようです。
見積もり書の有効期限に注意
引越しが決まったら、できるだけ早く引越し見積もりを利用するのがおすすめですが、見積もり書には有効期限があるため注意が必要です。
多くの引越し業者は、引越日の3カ月前ごろから引越し見積もりの依頼を受け付けていて、見積もり書の有効期限も3カ月が一般的です。あまりに早く依頼してしまうと、見積もり書の内容が無効となってしまうことがあるので注意しましょう。

まとめ
引越しでは、訪問見積もり時に作成される見積もり書に記載されている内容がそのまま依頼内容になることが少なくありません。見積もり書の内容をよく確認するためにも、余裕をもってスケジュールを立てることが大切です。ぜひトラブルのない引越しにお役立てください。
<調査概要>
[引っ越しに関するアンケート]より
・調査期間:2016年12月8日(木)
・調査方法:インターネット調査
・対象:20代~40代、男女
・有効回答数:224
画像:PIXTA
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