引越し見積もり書の見方を押さえよう
最終更新日 2023年11月24日
引越し会社に訪問見積もりを依頼した場合、見積書が作成されます。引越しをトラブルなく終わらせるためには、見積書のチェックが欠かせません。なぜ、見積書が重要なのか、また注意するべきポイントについてまとめてみました。

引っ越しの見積書を確認しないことで想定されるリスクやトラブル
引越し会社に見積を依頼すると、通常、今の住まいでの下見が行なわれ、荷物量や作業量を把握したうえで、見積書が作成されます。契約書には、詳細な作業内容は書かれないことが多く、見積もりに基づいた内容とされることがほとんどです。従って、引越しの見積書は、契約書と同様、依頼前に必ず確認しておくべき書類の1つだといえるでしょう。見積書をしっかり確認しないことで起こりうる具体的なリスクやトラブルは、次のとおりです。
「依頼」と「作業内容」が異なる
引越し会社では、見積書に書かれている内容をもとに、当日作業を行うスタッフへ向けた作業指示書が作成されます。見積もりの担当者と口頭で約束した内容であっても、見積書に書かれていなければ、作業指示書には反映されないことが想定されます。つまり、多くのケースでは「見積書の記載内容=依頼内容」となるのです。
見積もりの担当者が「サービスしますよ」といった内容は、見積書に明記してもらわなければ、口約束を証明する手段はありません。依頼する作業内容は、見積書に明記してもらうことが大切です。
「見積額」と「請求額」が異なる
引越しの見積書には、総額とともに、何にいくらかかるかが明記されています。見積もり後に追加の依頼をしたり、荷物の量が増えたりしていないにもかかわらず、万一、請求額が上乗せされていた場合は、見積書が有効な証拠となります。見積額と請求額の差異を指摘したり、どんな作業によって追加の費用がかかったのか把握したりするためにも、見積書は引越し作業が完了し、費用を支払い終えるまで保管しておきましょう。
引越し業者の比較ができない
少しでも安く引っ越すには、複数の引越し業者の見積もりを比較することが不可欠です。しかし、見積書がなければ、作業ごとの金額を比較したり、節約できるポイントを把握したりすることはできません。「総額」だけで比較してしまうと、次のようなことにもなりかねません。
● 想定外の労力がかかる
● 希望の日時に引っ越せない
● 結果として料金が割り増しになって損してしまう
引越し業者の見積もりを比較するときは、同じ条件下でなければなりません。たとえば、引越し業者によって、家具の解体がオプションのこともあれば、プラン内に含まれていることもあります。適正に比較するためにも、作業内容や作業ごとの金額が明記されている見積書は不可欠な書類だといえます。

これだけは押さえておきたい引越し見積書の見方
見積書を受け取ったら、まずは引越し会社の会社名、住所、電話番号、担当者名が記載されているか確認しましょう。見積書の内容に認識の相違があった場合など、担当者が分かっているとスムーズです。その他、確認しておきたいポイントは次のとおりです。
引越し日時
日程は、日付だけではなく、作業の開始時刻まで明記されていると遅延によるトラブルを防げます。また、引越し料金は曜日や時間帯によっても変動するものです。日時の記載がないと、追加料金が発生してしまう要因となります。
住まいの条件
住所は、現在の住まいの住所と新居の住所に加え、階数やエレベーターの有無などの住居形態が合っているかチェックします。住まいの条件もまた、引越し料金を左右するものです。ドアの大きさや廊下の広さ、家具の大きさによっては搬出ができない場合もあります。2階以上の部屋の家財が玄関ドアから搬出できない場合、クレーン車を手配しなければならないため追加で費用がかかります。
梱包・開封・組み立て作業の有無
作業内容は主に、梱包や開梱、家具の組み立て作業の有無を確認しましょう。エアコンの脱着などの付帯サービスは、当日急に追加で依頼することは難しいので、必要であれば見積もりに入れてもらうようにします。梱包資材の無料サービスがあれば、明記してもらいましょう。また、引越し料金とともに、支払い方法についても確認しておくようにしましょう。

引越しの見積書で注意したいポイント
引越しの見積書は、契約書に匹敵する重要書類です。自分が意図した内容の作業をしてもらい、できる限り追加の費用を発生させないようにするには、引越し条件を正しく認識してもらい、見積書の細部まで確認を怠らないことが大切です。
訪問見積もりで追加料金発生のリスクを下げる
見積もり内容よりも申告した荷物量が多いと車両に積み込みきれず、トラックの追加手配による追加料金が発生したり、マイカーなどで自分で運んだりする必要が生じます。訪問見積もりを依頼しない場合に、起こりがちなトラブルです。しかし、依頼者側の問題では、下見の際に処分するといった家具を処分していない、屋外の荷物を忘れているといったケースもみられます。引越し費用を抑えようと、荷物を過少申告すると、余計な料金や手間が発生することがありますので、注意しましょう。
見積書は裏面までチェック
引越しを予定していても、引越しを延期せざるを得ないケースもあります。キャンセル料およびキャンセル料の発生時期は、多くの場合、見積書の裏面などに記載されていますので、確認しておきましょう。

まとめ
引越しの見積書は、こちらの希望する条件で引っ越せるかどうかを確認するための重要な書類です。引越し業者の比較やトラブルを回避するためにも有効なものですので、取引が終わるまで大切に保管しておきましょう。
掲載: 2015年11月18日 写真: PIXTA
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