猫が感じるストレスは? 猫と一緒に引越しをするときに気をつけたいポイント

猫が感じるストレスは? 「猫と引越し」するときに気をつけたいポイント

賃貸でもペット可の物件もあり、実際にネコを飼っているという人もいるのではないでしょうか。家で過ごしていることが多い猫ならばなおさら、引越して新居に移ると慣れない環境でストレスを感じるものです。できるだけ猫にとって引越しが負担にならないようにしたいですよね。猫と一緒に引越す際に気をつけるべきポイントを、川瀬獣医科病院の新井庸之院長にうかがいました。

猫のストレスサインは?

自由気ままな猫は、なんだかつかみどころがないものです。しかし、よく注意してみるとストレスサインを発している場合もあります。猫がストレスを感じている症状はいくつか挙げられます。

・好きなおもちゃで遊ばなくなる
猫じゃらしやボールなど、お気に入りのおもちゃがあるかもしれません。しかしある日から急に、そのおもちゃで遊ばなくなってしまうのはストレス初期の段階で見られる行動です。

・毛づくろいの回数が減る
毛づくろいは、自分の体を清潔に保つことができるだけでなく、ストレス解消にもつながります。元気な猫ほど毛づくろいの回数が多くなる傾向も。今までと比べて明らかに毛づくろいをする時間が減ってきたなら、何らかのサインだと考えることができます。

・家の隅に隠れるようになる
猫は狭いところに入りたがる印象が強いもの。しかし、押入れのすみやベッドの下など、人間の手が届かないところに隠れる行動は、人と接したくない気持ちを示している場合も。

・鳴き声を発さなくなる
ストレスを感じている猫は、極力人と接しないようにする傾向があります。そのため、コミュニケーション手段でもある鳴き声の回数は減ってしまいます。

これらの症状があったからといって、すぐにストレスを感じているとは言い切れません。ストレスサインのポイントは、今までと明らかに違った行動をとっていないかどうか。もともとあまりおもちゃで遊ばなかったり、毛づくろいの回数が少ない猫の場合は、ストレスサインとは考えられないでしょう。ストレスを感じやすい引越し前後は、ペットの行動が今までと違っていないかどうかよく注意してみてあげることが大切です。

新しい環境に慣れるまでの対処法

犬などに比べると、猫は環境に左右されやすい生き物です。そのため、引越しして環境が変わることによってストレスが生じやすくなります。また、見知らぬ場所に対する土地勘がなく、不安に感じてしまう恐れがあります。そこで、最初は家の外に出さないほうがおすすめのようです。

「最近は少ないですが、家の中と外とを自由に出入りさせて猫を飼っている人もいます。そういった場合、引越していきなり知らない土地に出してしまうと、家に帰ってこられなくなる場合もあります。新しい場所に慣れるまでは、家の中で飼うようにしましょう」(新井院長、以下同)

全く知らない土地で外に出てしまった猫は、迷子になってしまうことも考えられます。まずは家の中での生活に慣れてもらうことから始めるのがいいですね。また、家の中でも最初はできるだけ狭い範囲で生活するようにしたほうがいいそう。

「慣れるまではケージに入れて、猫の生活範囲を狭めておくほうが安全です。例えば、最初は一部屋だけ閉め切ってケージに入れておきます。そろそろ慣れてきたと思ったころにケージから出して、今度はその一部屋だけで生活するようにします。そうやって少しずつ行動範囲を広げていきながら慣らしてあげるのがおすすめです」

いきなり広い家に放されると、猫も不安に感じやすいもの。びっくりしてどこかに隠れて見つからなくなったり、自分で出てこられなくなってしまうこともあります。少しずつ新しい環境に慣れてもらうために、最初は狭い範囲で猫が移動できるスペースを区切ってみてください。

ストレスを軽減させるベストな対応は?

犬の場合、飼い主とコミュニケーションをとることによってストレスが緩和されます。しかし、猫の場合はできるだけそっとしておくことが重要だそう。

「猫は比較的、自分のペースがある動物です。飼い主が抱っこしたり、おもちゃで一緒に遊ぶよりも、自由にさせてあげることが大切です。もちろん、猫でも飼い主に抱かれることで安心感を覚えるタイプもいますが、一般的にはそっとしておいてあげるのが〇。猫のペースを保ってあげることで落ち着きを取り戻します。あまりにも目に見えて怖がっている反応を見せた場合は、タオルなどをかけて視界を暗くして落ち着かせてあげましょう」

心配だからといって、いつも抱っこしてかまってあげるようにするのは逆効果。適度な距離感を保つことが重要といえそうですね。

引越し中に気をつけるポイント

到着するまでに何時間もかかるような遠方の引越しの場合、移動時間がペットの負担になる可能性があります。猫は犬などと比べて、長距離の移動には強いそう。車酔いの心配もあまりないため、小さなケージに入れて一緒に移動しても問題ありません。

また、猫の移動の際にはキャリーバッグを使用します。普段キャリーバッグに入って移動することに慣れていない猫の場合は、いきなり狭いところに閉じ込められると不安に感じてしまうもの。引越し前からキャリーバッグに入れて慣れさせておくといいかもしれません。また、バッグのなかに使い慣れたタオルやおもちゃなどを入れておくのも〇。自分のにおいがついているので安心感を覚えてくれます。

ペットの輸送のサービスを行っている引越し業者もあるので利用するのも手です。自分が引越し作業で慌ただしくしていて面倒を見られないならば、依頼してみるのもいいでしょう。ただ、もともと怖がりで臆病な動物です。大きな音を出したり、驚かせるような行動はできるだけ控えるようにしてください。また、引越し作業中も注意が必要。

「引越しでは、どうしても荷物の運び入れなどで大きな音が発生しやすいものです。引越し作業中は音が出ない静かな場所に移動するなど、できるだけ気を配ることが大切です」

荷物を運び入れている部屋にネコは入れないなど、少しでも静かな環境をつくってあげられるように意識してみましょう。

使い慣れたグッズがあるとストレス軽減に

引越しに伴って、家具や家電など新しいものに買い替える人も多いでしょう。ペット用品も、引越しを機に新調しようと思ってしまいがちですが、ペットのにおいが残っているものはすぐに捨てないほうが無難です。

「例えば、前に使っていたトイレの砂をあえて入れかえないのも手です。自分のにおいがついているので安心しますし、トイレの場所を新しく覚えなくても、トイレの位置をにおいで判断できます。使い慣れていたものがあれば、新しい環境にも馴染みやすくなります。その結果、ストレス軽減にもつながりますよね」

猫も今まで使い慣れたグッズがあるだけで安心感を覚えそうですよね。引越すことによって家具の配置も変わります。トイレやケージの位置も変わってくるので、においがついたものがあれば新しい場所を覚えやすいというメリットもあります。

引越しをすると、どうしてもペットにもストレスはかかってしまうものです。だからこそなるべく負担を減らすように工夫が必要でしょう。少しずつ新居に慣れてもらうために、まずは猫と一定の距離感を保ちながら接するように意識してみてはいかがでしょうか。

<取材協力>
新井庸之(川瀬獣医科病院院長)

掲載:2017年1月23日
写真:PIXTA

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